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オバマ大統領とウリベ大統領

◆11月8日

 昨日、ベネズエラとコロンビアとの間に殺害を含む紛争から一気に緊張が高まった点を指摘したが、エバ・ゴリンガー女史は、アメリカ空軍の公式文書に、アメリカ政府とコロンビア政府間で取り交わされた軍事的合意は、麻薬対策のためというようりかは、南アメリカにおける米軍の軍事作戦を確実なものにするという目的の方が重要であり、主要な目的である、と説明されている点を指摘している。

 この空軍の文書は、2009年5月に2010年度予算の説明の一部として議会に付された。
 こうしてアメリカ政府が、南アメリカでコロンビアを踏み台にして、軍事作戦をすすめ、反米国家を転覆し、親米国家を生み出そう、とする意図を持っていることが明らかになったようだ。


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●公式米空軍文書は米・コロンビア軍事合意書の真の目的を示している
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=15951
【11月6日 by Eva Golinger】
 米空軍公式文書は、コロンビアのパランケロ基地 はアメリカ国防総省に対し、「・・・南アメリカ全域で全面的作戦を可能にする機会を与えるであろう」とある。この情報は、10月30日に調印された両国間の軍事的合意についてアルバロ・ウリベ・コロンビア大統領と米国務省が行った説明と食い違っている。
 両政府は、この軍事的合意事項は、コロンビア領内での麻薬取締り、テロ対策作戦と説明している。ウリベ大統領は、この合意内容に関してはこの地域にその真の目的についてずっと懸念が存在しているにもかかわらず、アメリカとの軍事的合意はコロンビアの隣国に影響を与えることはない、何回も説明した。
 しかし2009年5月付けの米空軍文書では、南アメリカ諸国の持つ懸念がずばり的を得ていることを示している。この文書は、合意事項の裏にある真の目的が、アメリカに「麻薬資金でなされるテロ活動、・・・そして反米政府・・・により治安と安定が恒常的な脅威にさらされている我々の南半球地域での全面的な作戦」を可能にさせることにあることを示している。

 アメリカとコロンビアとの間の合意は、コロンビアのパランケロ、マランボ、トレマイダ、ラランディア、アピアイ、カルタゲナ、マラガの7つの軍事施設を使用することを許可している。更にこの合意はコロンビア中の「必要とされる全ての施設や場所の使用」を制限なしに許可している。
 
 この合意は完全な免責を付けて、アメリカ軍と軍属職員、民間の防衛・警備契約者を含む者たちに、商業用空港も含む国中のどんな施設も、軍事的目的のために使用することを許可する、という条項が与えられている。これはコロンビアの国家主権を完全に放棄することを意味し、コロンビアをアメリカの従属国に変えることになる。

 空軍文書は、パランケロの基地の重要性を強調している。また飛行場、傾斜路その他の施設を共同警備区域に改良するため、2010年度予算に4600万ドルを要請していることを正当化している。

 南アメリカでどの国がアメリカ政府によって、“反米国家”とみなされているか予想することは簡単だ。ベネズエラ、ボリビア、いくらかはエクアドルに対する国務省、国防総省、議会から発せられる攻撃的宣言と声明は、ALBA諸国が、アメリカ政府によって「恒常的な脅威」として認定されていることを示している。「反米国家」と分類することは、アメリカの敵国と認識することだ。
 この文脈で見れば、コロンビアとの軍事的合意は、敵で一杯と見なす地域に対するアメリカのリアクションである。


◆麻薬対策作戦は二次的なこと
 「コロンビアとアメリカの連携は、コロンビアとアメリカの戦略的パートナーシップを強化する。強い安全保障協力関係は、緩んでいる麻薬対策能力を強化するため、南アメリカ中で全面的な作戦を可能にさせる機会を提供する。
 この声明ははっきりと、両国間の間で交わされた軍事的合意では、麻薬対策作戦は真の目的に対して二次的であることを示している。これは、オバマ政権とウリベ政権がずっと主張してきた、この合意はドラッグ密輸と生産活動に対する戦いが主要な焦点となっている、ということと明らかな矛盾を示している。
 空軍の文書は、「反米国家」からの「恒常的な脅威」と戦うため、コロンビアだけではなく南アメリカにおける「全面的な」軍事作戦の改善の必要性を強調している。


◆パランケロは大陸の機動性のための最良の選択肢
 空軍文書は、「パランケロはコロンビア内でインフラ開発に投資するための最良の地である」と説明している。その中心地域は作戦地域の範囲内にある・・・その隔離は安全運用(OPSEC)と軍事力保護を最大化し、ミリタリー・プロファイルを最小化させる。その意図するところは、現存するインフラを効果的に最大限に活用することだ。そうすることで、アメリカ軍の危機にすばやく対応する能力を改良することにあり、最小費用で地域のどこでもカバーするためだ。パランケロは南アメリカ大陸全体へのアクセスを保証することで、機動力を発揮する作戦を支援する。


◆スパイ作戦と戦争
 この文書は、パランケロの米軍は、スパイ作戦と情報作戦の能力を高め、アメリカ軍の地域における交戦能力を高めることを可能にするだろう、と説明している。「CSLの整備はアメリカとコロンビアとの間の戦略的パートナーシップを更に強化するし、両国の国益に資する。・・・アメリカ軍の存在は、情報、監視、偵察行動(ISR)を行う能力を高めるだろうし、世界的な到達能力を改善し、兵站能力を高め、パートナーシップ、地域安全保障協力を改善、遠征能力を拡大する」

 この文章で使われる戦争の言葉には、 アメリカとコロンビアで交わされた軍事的合意の背後にある真の意図が表されている:彼らはラテンアメリカで戦争をする準備を進めている。過去数日間はコロンビアとベネズエラ間の紛争と緊張で満ちていた。数日前、ベネズエラ政府はコロンビア情報局(DAS)の3人のスパイを逮捕した。またキューバ、エクアドル、ベネズエラに対する不安定化とスパイ作戦のいくつかを発見した。フェニックス、サロモン、ファルコンと名づけられたこの3つの作戦は、DASのスパイと一緒に捕獲した文書内に記されている。約2週間前、コロンビアとの国境沿いのタチラで10人の遺体が発見された。関係する調査を終わってみると、ベネズエラ政府はベネズエラ領内に侵入したコロンビアの民兵組織に属する者たちであることが判明した。
 コロンビアからの危険な民兵侵入は、ベネズエラに対する不安定化計画の一部を形成し、チャベス政権を倒すため、ベネズエラ領内に民兵国家を作り出すことを意図している。

 アメリカとコロンビアの間の軍事的合意は、地域の緊張と紛争を煽るだけだ。
米空軍の文書で明らかにされた情報は、アメリカ政府がコロンビアを踏み台に利用しながら、南アメリカ内に戦争状態を促進することを意図していることを示している。

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