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記者会見を行うアンドレイ・カルトポロフ中将とイゴール・マクシェフ中将(右)


◆7月23日

 昨日の記事内容とダブルものもあるが、ロシア側から提示されたウクライナとアメリカに対する10の質問ないしは疑問点が示された。より詳細な内容と言っていい。これらのニュースに接しているロシア国民が、マレーシア航空機を撃墜したのはウクライナ軍である、と考えたとして不思議ではない。

 逆にいえば、日本人は欧米側からのニュースが殆どだから、こういった内容については何も知らされておらず、ただ、オバマ大統領が何を言った、ケリー国務長官が何を言った、ということだけしか知らず、それで初めから親ロシア派が誤射した、と思い込まされてきている。

 そもそも、このような事件が起きた時、直ぐにその下手人が誰か分かるようなニュースが流れた場合には、そのニュースを流した方が本当の下手人である、と考えるべき時がある。しかし一般の人間は最初のニュースがインプットされるから、その線で事件を理解しようとずっとそれを辿ってしまう。この事件が起きた時、ウクライナ政府が、親ロシア派が撃墜したことを示す「会話」を傍受したとして公開したが、これなども、前もって準備していたものをここぞとばかりに公開したものであろう。準備があまりに良すぎるのは、疑ってかかるべきであることは、推理物の基本だ。要するに「話がうますぎる」という奴だ。

 欧米側はこういったロシア側から提示された疑問点にまだ回答するに至っていない。しかしこれら一連の疑問点をしれば、このマレーシア航空機撃墜がウクライナ軍のブク・ミサイルで実行されたということは、ほぼ間違いないことであろう。ただ、フライト・レコーダーの解析とその発表がまともに行われると考えるのは早計だろう。欧米・ウクライナ側は必死になってこのブラックボックスの内容を自分達に有利にしようと画策する可能性がある。いろいろな圧力も掛けられるであろう。真相が出てくるかどうか、これもまだ分からない。

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●ロシア軍:ウクライナ・アメリカへの10の質問 -その1-
http://rt.com/news/174496-malaysia-crash-russia-questions/
【7月21日 Russia Today】

 ロシアは軍のモニターリング・データを発表した。これで見ると、ウクライナの戦闘機がマレーシア航空MH17便を墜落直前に追尾していることが示されており、ロシア軍はウクライナとアメリカに対し、この悲劇の状況について新たな疑問点を提示した。

 陸軍参謀総長のアンドレイ・カルトポロフ中将と空軍参謀本部主任参謀のイゴール・マクシェフ中将は、ウクライナとアメリカに対し、東ウクライナで300人近い犠牲者を出した先週木曜日の悲劇の原因の可能性として考えられる事柄についての、いくつかの質問を提示した。

1.なぜ、マレーシア航空MH17便は国際的航路を外れたのか?
 
 「この航空機はドネツクに到達するまでは航路を維持していたが、それから北に航路を外れていった」とカルトポロフは語った。

2.MH17便は操縦上のミスで航路を外れたのか、それとも乗務員はウクライナのドネプロペトロフスクの航空交通管制官の指示に従ったからなのか?
 
 「航路の左はしからの最大離脱距離は14kmである。それから、この航空機は正式な航路に戻ろうとしているのが見えるが、マレーシア人クルーはそれを達成するまでいかなかった。17時20分にこの航空機はスピードを失い始め、17時23分にロシアのレーダーから消滅した」と彼は語った。

3.反政府民兵らは航空機は所有していないのに、なぜ大規模な防空システムが反政府民兵の地域付近に展開したのか?
 
 「我々が知る限りでは、ウクライナ軍は墜落当日、ブク地対空ミサイル・システムを装備している3個ないし4個の大隊をドネツク近郊に持っていた。このミサイル・システムは高度22km、射程35km内の標的を打撃できる能力がある」


 
 ドネツク地区のブク・ミサイルシステム。ドネツク市から5kmの地点


4.なぜ、ウクライナ政府はブク・ミサイルシステムを墜落直前に反政府民兵支配地域のすぐ横に展開したのか?

 「我々はこの地点の衛星写真を持っているが、そこではウクライナ軍が防空部隊をウクライナ南東部に展開しているのが分かる。最初の3枚の写真は7月14日に撮影されたものだ。最初の写真はブク発射台がルガンスクの8km北西にあるのが分かる。一基のTELARと二基のTELが見える。2枚目の写真はドネツクの5km北のレーダーを示している。二基のTARが他の装備と建物等と共に見える。3枚目の写真はドネツク北の防空システムを示している。TELAR発射機と60台の軍関係車両、車両用テントとその他の建物が見える。

 「これは同じ地域の7月17日の写真である。発射台が撤去されていることが確認できる。5枚目の写真は同じ日の、ドネツク東50kmのザロシュチェンスコエ村とシャフチョルスク南8kmにあるブク・ミサイル発射台を示している。6枚目の写真は、同じ地点の7月18日のものである。見るとおり、発射台は撤去されている」



 ドネツク地区のブク・ミサイルシステムはなくなっている。ドネツク市北5km。7月17日 

5.墜落が起きた日、ウクライナはブク・システムのキーとなる構成部分であるクポル-M1 9S18レーダーの活動を活発化させた。なぜか? 
 
 「7月17日には、ウクライナのクポル-M1 9S18レーダーの活動が活発化しているのが分かった。この図で分かるように、7基のレーダーが7月15日に作動していた、16日には8基のレーダー、17日には9基のレーダーが作動していた。そして18日からレーダー活動は急速に減少し、今では2基ないし3基のレーダーが作動しているだけだ。この理由はまだ説明されていない」、


                   その2に続く

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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