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【7月29日】
イスラエル系の情報サイトのDEBKAfileで、イスラエルのオルメルト首相が、イランと関係改善の動きを取るアメリカ政府に抗議する内容の、ブッシュ大統領宛の強い調子の秘密書簡を出した、と報じられている。
http://www.debka.com/headline.php?hid=5467
このところ確かにイランとアメリカの関係が変化してきていることが認められる。
今まで「悪の枢軸」と名指しで非難したり、テロ支援国家とは直接交渉しない、というようなことを言ってきたにもかかわらず、そのイランと欧州連合との間で行われた協議の場にアメリカも高官を派遣し参加していることもその一つ。
またそれに対し、イラン副大統領が「アメリカは友人」などと反応している。
この一連の動きは、そのまま素直に受け止めるべきなのかどうか、という問題はある。
つまりアメリカは確かにイランに対し北朝鮮に対して行ったような変節をし始めた、ということなのかどうか、という問題だ。
仮にそうだとすると、イスラエルにとって苦しい状況になってきていることになる。
元モサド長官のダニ・ヤトム氏は1年もしない内にイランの脅威は顕在化する、と語り危機感を顕にしている。しかもイランでは7月26日、イランが現在保有するウラン濃縮のための遠心分離機が「5000~6000基」に達しているとアハマディネジャド大統領が発言している。
ようするに、時間はイスラエルに不利に働いているわけだ。そうだとすると、イスラエルは今、徐々に追い詰められつつある、と言えるだろう。
その場合、イスラエルがどのような行動にでるか、予断を許さない。
アメリカ政府はつい最近、POHA(Period of Heightened Alert)を宣言し、今から11月の大統領選挙、来年1月20日の就任式までの期間を、対テロ対策上の特別期間に設定し対処することに決めた、と報じられた。
http://abcnews.go.com/TheLaw/story?id=5420514&page=1
これは、勿論一般的にはアルカイダなどの過激派に対する対処、と理解されるであろうが、実はおそらくはアメリカ政府が一番恐れるのは、イスラエルの工作部隊によるアメリカ国内でのテロ、ということなのではないか。
勿論、その場合、犯人はイスラム系ないしはイラン系のテロリスト、ということにさせられるだろうから、アメリカ国民も改めてイランに対する敵愾心を煽られる結果となり、アメリカ政府も対イラン攻撃をせざるを得なくなる。
しかし、イスラエルのTHE JERUSALEM POST (インターネット版)では、実はアメリカのイランとの最近の交渉は、アメリカのこのイラン核計画問題に対する誠意ある姿勢を見せるためのポーズで、イランがそれでも欧米の要求を拒否した場合、イラン攻撃に正当性を与える口実になる、と解説している。
http://www.jpost.com/servlet/Satellite?cid=1215331116435&pagename=JPost%2FJPArticle%2FPrinter
いずれにしても、中東ではきな臭さがいよいよ増してきている、と言わざるをを得ないようだ。
~~~~~~~ 関連記事 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●EU、イランと核問題協議 米高官初参加で打開目指す
7月19日産経新聞
【ベルリン=黒沢潤】イランの核問題解決に向けた欧州連合(EU)と
イランとの協議が19日、ジュネーブで行われた。協議には中露両国に加え、米
国も初参加。事態打開への期待も一部で膨らんでいるが、イランが強硬姿勢を転
換させるか不透明だ。
EUからはソラナ共通外交・安全保障上級代表、イランからは
ジャリリ最高安全保障委員会事務局長が参加。米国からは国務省ナンバー3のバー
ンズ国務次官(政治担当)が出席した。・・・(省略)
●<イラン>副大統領「米国やイスラエル国民と友人」
7月21日毎日新聞
【テヘラン春日孝之】イランのモシャイ副大統領は19日、テヘランの
国営イラン放送で開かれた観光セミナーで「イランは米国やイスラエルの国民と
友人であり、世界に敵は存在しない」と述べた。地元メディアが20日、一斉に
報じた。・・・(省略)
●遠心分離機5000基以上に?=増設計画進展か-イラン大統領
7月26日時事通信
AFP通信がイラン国営ラジオの報道として伝えたところによると、アハマディネジャド同国大統領は26日、イランが現在保有するウラン濃縮のための遠心分離機が「5000~6000基」に達していると発言した。
同大統領は今年4月、それまでに保有していた3000基に加え、新たに6000基の設置を開始したと語っており、今回の発言は、この計画を着々と進めていることを示すものだ。
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