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ヨーロッパからの食料品が並ぶロシアのスーパー
◆8月14日
MH17便を撃墜したのはウクライナ軍であることが明白になりつつあるにも関わらず、親ロシア派の仕業という印象が世界に定着し、またその親ロシア派を支援しているロシアとプーチンに対する非難が継続しているため、ヨーロッパ側はロシアに対する新たな制裁を発動したので、ロシアも対抗措置として食糧輸入禁止措置を導入した。
ヨーロッパが生産する果物や野菜の多くがロシアへ輸出されてきたが、ここにきてロシアが輸入禁止を発動したので、行き場を失ったそれらの食糧品価格が下落して、それが壊滅的なことになりそうだと懸念を表明しだしている。ロシア側とすればヨーロッパから輸入していたそれらの食糧はトルコや南米諸国から輸入すればよい、という事で痛くも痒くも無い。
この際ヨーロッパ連合は愚かなことは止めて、ブラックボックスの中味を正直に公表し、マレーシア航空MH17便を撃墜したのは、ウクライナ軍である、ないしはウクライナ軍である可能性が一番高いと発表すれば、事態は変わり、ロシアとの関係も改善されていくはずであり、ロシアの食糧輸入禁止措置は解除されるであろう。もういい加減、ロシアを敵対視し追い詰め、制圧することで地球を支配しようという野望は捨てるべきだ。ヨーロッパ人もアメリカ人も目覚めるべきだ。
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●ロシアの食糧輸入禁止はヨーロッパにとっては「壊滅的」
http://en.ria.ru/analysis/20140813/191954952/Russian-EU-Food-Import-Ban-Catastrophe-for-Europe.html
【8月12日 RIA Novosti】
ロシアのヨーロッパ連合かのら食糧輸入禁止措置は、ヨーロッパ側の経済制裁に対する対抗措置として実施されたものであるが、これはヨーロッパ全体にとって壊滅的なものになりそうだ、とオーストリア造園業組合のコーディネーターが12日語った。
「ロシアの輸入禁止はヨーロッパ全体にとって壊滅的だ」と、ルパート・グソルスが、12日発行のオーストリア紙のザルツブルゲール・ナハリヒテン紙の中の記事で語ったという。
グソルスは果物の年間平均価格はキロ20セントは下落するだろうと心配している。昨年はキロ40セントの利益が出ていた。この新聞によれば、果物生産はキロ当たり35セントの利益が出る場合にのみ投資が可能だという。
今年は、ヨーロッパのリンゴの生産は1200万トンに達する見込みである。昨年は1000から1100万トンであった。ヨーロッパのリンゴの内300万トン以上はポーランドが生産する。その内70万トンがロシアへ輸出されていた。
ザルツブルゲール・ナハリヒテン紙は、ロシアは果物と野菜の殆どをトルコから輸入するであろうと指摘している。また「ブラジルもチャンスがある」と書いている。
8月7日、ロシアはヨーロッパ連合とアメリカ、オーストラリア、ノルウェーからの食糧輸入禁止をきめた。
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ペトラ教授はアメリカはウクライナ政府が犯人ということを知っている、と言う
◆8月12日
7月29日号「マレーシア航空MH17便についてプーチンは何を知っているのか?」で、「 ロシアとの国境付近で起きた事件であり、この付近一帯を監視しているロシア軍は恐らく何が起きたのかは分かっているはずだし、アメリカ側も理解しているはずだ、・・・確かに当時この付近上空にはアメリカの偵察衛星が存在したのだから、相当なことは分かるはずだ」と指摘した。
このMH17便のコックピット付近の残骸には多くの弾痕がある。内側にえぐられている穴と外側にえぐられている穴の両方があり、これはコックピットの両側から撃たれたことを意味している、と指摘されている。戦闘機による射撃である。だから、このことで、このMH17便がウクライナの戦闘機によって射撃され撃墜されたことが分かる、というのだ。
だからアメリカもウクライナ軍がMH17便を撃墜したことを知っているはずだから、親ロシア派勢力だと言い切れない。しかしこのブログでは7月23日に「フライト・レコーダーの解析とその発表がまともに行われると考えるのは早計だろう。欧米・ウクライナ側は必死になってこのブラックボックスの内容を自分達に有利にしようと画策する可能性がある。いろいろな圧力も掛けられるであろう。真相が出てくるかどうか、これもまだ分からない」と、記したように、ブラックボックスの内容は、まともな形で出てくるかどうかは、分からない。
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●アメリカはウクライナ政府が関与した衛星写真を隠している
http://presstv.com/detail/2014/08/10/374705/us-images-implicate-kiev-in-mh17-crime/
【8月11日 PressTV】
アメリカはウクライナ政府がマレーシア航空機を墜落させたことを示唆することになる衛星写真を隠しているかもしれない、とアメリカの政治評論家が指摘した。
南アメリカや中東に関する本を何冊か書いているジェームズ・ペトラ教授は、プレスTVとの電話インタビューで、元共和党大統領候補のロン・ポールのコメントに言及し、アメリカがパレーシア航空MH17便の撃墜にかんする真実を隠している、と指摘した。
7月17日、ボーイング777-200旅客機はウクライナの紛争地帯に墜落、乗っていた298人全員が死亡した。アメリカの情報と軍関係の高官によれば、この航空機はロシア製のSAシリーズのミサイルによって撃たれたという。
「・・・非常に広範で徹底しているアメリカの衛星写真には、アメリカの公的な政策とウクライナ政権を支持することに対して矛盾する内容を示す映像が恐らくあるだろう。その内容は、アメリカがその映像が広く知られることを願わない内容で、それは反ロシア・キャンペーンの信用を落すものであろうし、恐らく国連が完全な調査を要請しアメリカに対しこれら衛星写真を渡すよう要求するだろう」とペトラは語った。
「更に、アメリカは墜落した航空機のキャビンに発見された多くの弾痕の問題については詳しく情報は得ていると私は思う。これは航空機の墜落に戦闘機が関わっていたということを示す事になるものだ。それはウクライナ政府が犯人であることを示す事になりそうだ、ということになる」と彼は語った。
「それで私はアメリカの衛星写真公開の否定ということは、この論争の真相解明で決定的な要素であると考えている」とペトラは指摘した。
ヴォイス・オブ・リバティに掲載された記事の中で、ロン・ポールは、「アメリカ政府は、ロシアかその同盟組織がマレーシア航空機を対空ミサイルで撃墜したという非難については、奇妙な沈黙を保っている」と書いた。
「その偵察衛星はウクライナの全てをモニターする能力があるのだから、アメリカにとって、誰が何を何時行ったという詳細な証拠を持たない、ということはありえないことだ」と元議員は語った。「証拠となるものが、我が政府の意向と矛盾するようなことであれば、その証拠は決して公開されないのだ」と彼は語った。
ペトラ教授は、「ロン・ポールはワシントンにいて、選り抜きの高官、情報関係の人々を含むワシントンの情報にアクセスできる。その人々が公的な政策に賛同しない人々であれば、自分たちの見解を示すには、ロン・ポールが有効である、と見たかもしれない。そして私は、彼がこの問題を指摘することは、彼が海外でのアメリカの軍事介入と紛争に対しては一般的には反対であることと一貫性があると考える」と語った。
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エボラ出血熱の犠牲者を埋葬する国境なき医師団
◆8月8日
エボラ出血熱の末期になると、目、鼻、耳、口その他、身体の内外から出血し、けいれんしその血液を振り撒きながら死に至るという。日本で上映された「感染列島」という映画では、似た症状の患者が、診てくれている医師の顔に咳をした際に血液をふりかけ、それがもとでその医師も感染し死亡する話がある。
人々はこの感染症の恐ろしさから、自分が感染しているかもしれない可能性を隠し、そのために感染が更に拡大するという危険性があるという。今回のアウトブレイクは今までのと比べて、その拡大の速さが違うようだ。各国は今スグにも、国境での検疫を強化し自国に感染が拡大する可能性を最小限に抑える措置が緊急的に必要とされている。
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●エボラ出血熱:死者932人、リベリアは国家非常事態を宣言-その2-
http://rt.com/news/178556-ebola-outbreak-health-emergency/
【8月6日 RIA Novosti】
このニュースはとりわけこの感染症にひどくやられた検疫地帯にリベリア軍を展開する際に入ってきた。「チェックポイントが設置され、ウィルスに感染していると疑われる者たちに対して、”追跡措置”を適用するために使用される。
アメリカの保健関連高官は、国防総省で作成された新しい診断テストを海外で国防総省が選んだ場所で使用することに合意した。このテストは感染で苦しむ者たち、および感染の可能性のある状況にあった者たちに対し診断するために使用される。
一方、ロイターの別の報道では、WHOは医療倫理の専門家に来週、実験薬をエボラ出血熱患者に使用する可能性について尋ねるだろうと語った。感染した患者の半数以上を死に至らしめ、高熱、嘔吐、内外の出血などの症状をもたらすエボラ出血熱に対する治療法は現在のところは存在しないが、アメリカ食品医薬品局(FDA)によるものを含む、薬品とワクチンが複数テストされている。
「我々はこのアウトブレイクで尋常ならざる状況にある。我々は死亡率の高い、確立された処方あるいはワクチンが存在しない病気を抱えている」と、WHOの副事務局長のマリ・ポール・キーニーは語った。「我々は医療倫理専門家に、何が責任ある行動かに関する指針を示すよう要請する必要がある」と語った。
WHOの声明は、エボラ出血熱に感染した二人のアメリカ人が秘密の薬を投与され、劇的な回復をしたと分かった後になされた。アメリカはエボラ出血熱の感染例は報告されていない。またエボラ出血熱ウィルスのテストを行った男性は感染していないことが分かった。
ロシア・トゥデイが以前報じたように、最近の Change.orgの請願はFDAに対し、このアウトブレイクに対処するために抗エボラ熱剤の許可をファスト・トラック(優先的に審査する)するよう促している。
FDA自身はこの提案に対してはコメントをしていないが、オバマ大統領は6日、そのような措置を取るのは時期尚早だと語った。
その前の日、三人のエボラ出血熱の専門家がWHOに対し、「そのような計画を推進する必要とされる国際的権威のある唯一の存在」と語って、実験薬の投与を推奨した。
WHOとアメリカのCDC(疾病管理センター)のより積極的な介入に対する呼びかけはこの数日間で更に強まった。5日、国境なき医師団の緊急事態コディネーターのアンジャ・ウォルツは、シエラ・レオーネはエボラ出血熱の拡大に対処できないと語り、この国際機関とアメリカの組織が行動するよう促した。
「シエラ・レオーネの政府と保健相はこのアウトブレイクには対処できない。我々は国際機関からの更なる支援を必要としている。WHO、CDC、その他の組織が、シエラ・レオーネ政府を援助することが必要だ」と彼女は、CNNとのインタビューで語った。
「我々には埋葬の件が残っている;体の消毒作業なしで埋葬している人々がいる;自分が感染していることを隠している患者がいる;恐れから逃げ出してしまった患者や患者に接触した者達がいる」と彼女は語った。
アメリカはこのアウトブレイクについて発表し、より良い発見と予防システムを確立するために、50人の保健専門家をCDCから西アフリカへ派遣することを計画している。
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エボラ出血熱の血液検査のため採血する医師ら (シエラ・レオーネ)
◆8月7日
リベリアはエボラ出血熱の感染拡大のため、昨日国家非常事態を宣言した。今後同様の措置を取る国が増えるものと思われる。感染経路は既に示したが、例えば汗からも感染するとなれば、握手することで感染する場合もあるわけだ。狭い場所、例えば航空機の機内で既に感染しているが、本人は自覚ない場合、彼/彼女が咳きをしたりくしゃみをすれば、周囲の者たちに感染する恐れが出てくる。従って、無自覚によるこのような感染を通じて、この感染症が世界に蔓延する可能性は窮めて高いと言えそうだ。
アフリカとヨーロッパとはいろいろな意味で近いので、現在アフリカで猛威を奮い始めたこの感染症がヨーロッパに飛び火する可能性も窮めて高いと言えそうだ。ロシアの国際情勢委員会委員長のアレクセイ・プシュコフは、「エボラ出血熱に感染した国からのフライトを停止させねば、この感染症がヨーロッパに到達し、21世紀のペストになるかもしれない」と指摘している。
日本は周囲を海に囲われているため、そうでない国と比べればマシかもしれないが、それでも海路と空路を通じて、患者や患者と接触した人間が入ってくる可能性があり、水際でどこまで封じ込めれるか、という問題になる。死亡率が100%ではない、ということは感染しても助かる可能性も残されてはいるようだ。これは各自の抵抗力ないしは免疫力のようなものに掛かっているということであろうか?最終的には、そこに頼るしかないのかもしれない。
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●エボラ出血熱:死者932人、リベリアは国家非常事態を宣言-その1-
http://rt.com/news/178556-ebola-outbreak-health-emergency/
【8月6日 RIA Novosti】
リベリア大統領は6日、検疫チェックポイントを実施しエボラ出血熱の感染を封じ込める作業を進めるため、国家非常事態を宣言した。
リベリアのエレン・ジョンソン・サーリーフ大統領は、エボラ出血熱の感染のスケールはリベリアの国家安全保障を脅かすレベルのものである、と語った。
「リベリアの政府と国民は、国家の存続と国民の生命の保護のための特別な措置を必要としている」と彼女は声明で語った。「8月6日を期して、私はここに90日間の国家非常事態を宣言する」と語った。
世界保健機構は最近のエボラ出血熱による死亡者数が932人になったと発表した。この状況を封じ込めるために機構は試験薬を西アフリカで投入すべきかを考慮している。これからの数日、WHOはこの感染に対処するため、国際保険緊急事態を宣言するかどうか決定することになっている。
ロイターによればWHOは6日、8月2日から4日の間に45人がエボラ出血熱のため死亡したと語り、世界のエボラ出血熱感染では最悪の状況の中、死亡者総数が1000人に近づいたと語った。
WHOは現在までに1711件の感染例が確認されているという。リベリアはこの二日間でより新たな死亡者の内27人が自国民という厳しい状況に直面している。シエラ・レオーネは13人、ギニアが5人となっている。
感染は主にこの参加国に集中しているが、WHOはナイジェリアでの感染の疑いのある患者数は5人が新たに判明したことで9人になったと語った。ナイジェリアでエボラ出血熱の患者の治療に当たっているある看護士が、最近この感染症で死亡したし、シエラ・レオーネへ旅行に行ったサウジアラビア人がエボラ出血熱に感染したと見られていたが、6日朝死亡した。
更に、リベリアの重要な病院である聖ヨセフ・カトリック病院は、スペイン人神父と他の6人がこの感染病に感染したと診断された。神父は生まれ故郷のスペインに移送されることになった。
その2に続く
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ウクライナ国境付近でのロシア軍の大規模防空演習には100機もの航空機が参加
(航空ショーでのスナップ)
◆8月6日
ロシアがウクライナとの国境付近で大規模な防空演習を実施している。この演習には100機もの航空機が参加しているという。(http://www.dw.de/russia-launches-huge-air-defense-exercises-close-to-ukraine/a-17831356)
それをウクライナ東部に対する軍事介入の準備ではないか、と見る向きがある。演習と称して軍を集結させ、それを実際の軍事行動に投入する、ということはよくあることだ。だから、演習だけで終わるのか、その先があるのか、と警戒せざるを得ない。
プーチン大統領がいざという時にはロシア軍を投入できる男であることは、欧米側も既に経験済みだから、このような大規模演習を目の前で展開されれば、ウクライア側もその動きに慎重さが要求されることになる。少なくともそういう牽制の役割はある。
しかしウクライナ軍は既にドネツクに到達し、ペトロフスキー市郊外に進攻している、というから、本当にロシア軍は軍事介入するかもしれない。(http://news.antiwar.com/2014/08/05/ukraine-military-reaches-rebel-held-donetsk-attacks-suburb/)。プーチンはロシア人が虐殺されるのを手をこまねいて見ていることは恐らく出来ないのではないだろうか。窮鼠は猫を噛むのだから。
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●戦闘準備完了のロシア軍
http://www.thetruthseeker.co.uk/?p=101951
【8月4日 Michael R. Gorden, Eric Schmidt — New York Times】
ロシアはウクライナ国境付近で大隊の数をほぼ2倍にし、ウクライナ政府に対し、簡単な警告か全く警告なしに越境攻撃をするかもしれない、と欧米政府関係者等が語った。
過去数週間、ロシアは17の大隊、総員数1万9000人から2万1000人を集結させたと、欧米側は見ており、国境から数マイルの地点に戦闘準備の整った歩兵、装甲車、大砲、対空システム、これに加えて地対空ミサイルを8基から14基へ増加、また30以上の砲台を展開し、その火力を著しく強化した、とこの政府関係者等は語った。
ロシア側の意図は分かっていない。ロシアのプーチン大統領はウクライナとアメリカに対し、ウクライナの東部地域に最大の自治を許可する政治的決着をつけるよう圧力を掛けようとしているのかもしれない。
しかし、欧米の高官らが恐れるのは、プーチンはウクライナの親ロシア派分離主義者等が敗北する危険性が見えたら、より直接的な介入をする選択を整えているかもしれない、ということだ。
アメリカの情報機関専門家は、ドネツクに対するウクライナ政府軍の進攻と、分離主義者らから更なる領土を奪取することがあれば、プーチンが「平和維持軍」というふれこみで軍を越境させるかもしれない、と言う。
「それは非常に実際的な選択肢だ」と4日、国防総省高官は語った。「もしもプーチンが決断すれば、プーチンはそれを簡単な警告か、または警告なしに実行するかもしれない。彼が何を考えているのか、さっぱり分からない」と語った。
別の高官は、「ウクライナ軍が成功すれば、それだけロシアは追い込まれることになる」と語った。
この懸念に関しては、ロシア軍の集結はロシア空軍と防空演習の新たな発表と時期が一致している事があげられる。クリミアに介入した時、ロシアは軍事演習を準備として利用した。
ロシアの動きはロシアと欧米側両者がウクライナ問題で行き詰まり状態になっていることを示しいる。オバマとヨーロッパの指導者らにとっては、道具は政府ないしは、例えば北極の深海でシェール石油資源を開発する長期的能力のような、ロシア経済の狭いサブセクターに近い銀行に影響を与えることを図っての経済制裁である。
しかしプーチンにとっては、道具とはロシアの軍事力を見せることであり、それを使用する意図を徐々に示す事である。
アメリカとヨーロッパが新たな制裁を発表した後、一週間もしないでロシアは、分離主義者を援護する砲撃とロケット弾発射をウクライナに向けて行うという軍事力の拡張を行った。そしてそれは直接介入の可能性を示唆するものである。
元NATO司令官で退役将軍のウェスレー・K・クラークは、プーチンは国境付近にロシア軍を集結させることで、また分離主義者を武装させ、工作人を浸透させ、軍事力行使の練習を指導し、ロシア軍に対して分離主義者支援のため来て欲しいと呼びかけたルハンスクの自称市長を支援することで、大規模な軍事介入のための準備を整えた、と語った。
しかし軍事介入することによるプーチンのリスクは、欧米による更に厳しい制裁を含む、ウクライナ軍と欧米の軍事支援による抵抗である、とクラーク将軍は指摘した。
「彼は成功する介入となると信じている事柄に対する軍事的・政治的条件は準備した」とクラーク将軍は語った。「しかし、彼はそれを実行する政治決定をなすところまでは行っていないようだし、恐らくそれは、彼は軍事介入した後のリスクは想定しきれない、と理解しているからだろう」と将軍は語った。
もしもプーチンが軍事介入を決断するとすれば、クラーク将軍とワインバーガー国防長官の元アドバイザーであるフィリップ・A・カーバーが強調した、考えられる結果は、政治的に支援しロシアが武装させた分離主義者の要請による「平和維持」のための軍事介入という可能性である。
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