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中東報道は偏向している

◆3月17日

 アメリカのメディアがユダヤ系に牛耳られていることはつとに有名であるが、記事を書く者たち、それを編集する者たちが、またイスラエル人だったりユダヤ系だったりするから、中東問題などで一般のアメリカ人がどんな記事や報道に接しているか分かろうと言うものだ。
 ユダヤ人はその国ではその国の人間として装っているが、結局中身はイスラエル人であり、ユダヤ人としてのアイデンティティーが核としてあるから、報道する内容も、常にイスラエルとユダヤ人に有利となるような報道しかすることはない。

 我々はこのようなメディアに日夜接しているのだから、彼らの誘導する認識に知らず知らずの内に導かれていくことになるのだ。
 つまり我々が知らされている世界は虚像と言えよう。
 
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アメリカのメディアとイスラエル軍-同じ家族の一員
http://www.politicaltheatrics.net/2010/03/us-media-and-israel-military-all-in-the-family/
【3月13日 By politicaltheatrics】

 ニューヨーク・タイムズ紙のイスラエル・パレスチナ局長のエイザン・ブローナーの息子はイスラエル軍の兵士であるという事実が発覚してから、大きな騒ぎとなっているが、さらなる問題が生じている。

 ニューヨーク・タイムズ紙がイスラエル寄りの偏った報道をしてきたことを考えれば、この紛争地域をカバーする記事の編集者の家族が一方の側の軍隊に参加しているということは問題であると多くの人々が見ている。ニューヨーク・タイムズ紙側では当初、ブローナーの状況を認めることを拒絶してきたが、その後コメントすることをも拒絶している。そしてとうとう、世間がやかましいので、タイムズ社の広報編集者のクラーク・ホイトは2月7日のコラムでこの問題を取り上げた。

 彼を雇った会社の名声を保つために、ホイトは最終的にブローナーは「偏向と見られる」事を避けるために、他の部署に移動させるべきだ、とした。

 タイムズ紙のビル・ケラー編集者はそうはしないで、イスラエルとブローナーの関係を価値あるものとするコラムを書いた。それは彼らは「関係ない者では困難な、イスラエルとその敵の高度な知識を提供する」からだというのだ。

 もしそんな“高度な知識”が価値あるものならば、タイムズ紙の「普遍的で中立的なタイムズ紙のニュースの部屋」は、バランスをとる編集者として、パレスチナ人とその敵に関して同様に高度な知識を持っている編集者を備えるべきと思えるのだが、ケラーはそのような点については語っていない。 

◆ブローナーは例外ではない

ブローナーのイスラエル軍との関係は、事態の進展に見られるように、人が考えるような珍しいことではない。
 タイムズ紙の前編集局長である、ジョエル・グリーンバーグは、編集長になる以前、だがイスラエルからの記事をタイムズ紙に既に掲載していた後、イスラエル軍で仕事をしているのだ。
 メディアの専門家でアトランティクのスタッフであるジェフリー・ゴールドバーグはイスラエル軍で仕事をしていたことがある;というより、いつ、どのように、あるいは軍での仕事を終了しているのかどうかさえ、はっきりしていないのだ。
 40年以上にわたって中東問題の記事を書いてきたリチャード・チェスノフは、息子がイスラエル軍に所属している、チェスノフはUSニュース・アンド・ワールドレポート誌の上級外国特派員でイスラエル問題を扱っていた。
 NPRのリンダ・グラッドステインの夫はイスラエルの狙撃手でおそらくはまだイスラエルの予備兵であろう。NPRはグラッドステイン自身が子供や夫と同様にイスラエル国民かどうか、はっきりさせることを拒否した。
 サンディエゴ・ユニオン・トリビューン紙の編集者のミッチ・ウェインストックは、イスラエル軍の兵役に就いていたことがある。
 ニューヨークタイムズ紙のその他の特派員には、イサベル・ケルシュナーがいる。イスラエル国民である。イスラエルは義務兵役制度を持っているので、ケルシュナー自身なしは家族の誰かが軍との関係を持っているものと思われる。タイムズ紙は、彼女があるいは家族のメンバーがイスラエル軍の兵役に付いたことがあるかどうかという質問に回答することを拒否している。
 タイムズ紙の外交編集員のスーザン・チャイラは彼女自身、イスラエル軍との関係を持っていることはありうることか?タイムズ紙は回答を拒否している。
 多くのAPの記者と編集員はイスラエル国籍であり、あるいはイスラエル人の家族がいる。APは一体どれだけの身内のジャーナリストがイスラエル軍の兵役についているのか、または過去に何人兵役に付いていたのか、あるいは何人の家族がそのような関係を持っているのか、明らかにしそうもない。

 同様のことが、多くのテレビ特派員野も言えることだ。、例えばマーチン・フレッチャーなどはイスラエル国籍を持っているし、あるいはイスラエル人の家族がいる。イスラエル軍と家族関係を持っているのだろうか?

 CNNのウォルフ・ブリッツァーは、イスラエル国民ではないが、長年イスラエルを拠点としてイスラエルのアメリカにおけるスパイ物の本を書いたし、アメリカ国内ではイスラエル・ロビーのための仕事をしてきた。これらの誰も、CNNの視聴者には知らされていないのだ。

 ティックンのマイケル・ラーナー編集人は、イスラエル軍で兵役に就いた息子がいる。ラーナー自身はイスラエルの政策に対する厳しい批判をしてきているが、ジューイッシュ・ウィーク誌でのインタビューでラーナーは以下のように語っている:「息子がイスラエル軍にいるということは、私のイスラエルに対する愛情を示すものだ。ブローナー氏の息子がイスラエル軍にいるということは、ブローナーのイスラエルに対する愛情の表現だと思うよ」

 ラーナーは本質的な点を指摘している
 相当多くのリポーターや編集人はイスラエル・パレスチナ問題でアメリカ人が知る内容を決定している。イスラエルは家族の一員なのだ。

 ナザレに拠点を置くイギリス人ジャーナリストのジョナサン・クックは、エルサレム局長との最近の会談について書いている:「ブローナーの状況は、例外ではなく‘the rule, なのだ。イスラエルとパレスチナ問題をカバーする責任のある1ダースもの海外局の局長らがイスラエル軍の兵役に就いた経験があると考えられるし、別の1ダースの者たちも、ブローナーが息子がイスラエル軍にいることを歓迎していると思う」

 クックは局長は以下のように語ったという:「シオニストの信任状について、自分たちや子供たちがイスラエル軍の兵役についたことを自慢している欧米のリポーターのことを聞くことはいつものことだ」

イスラエルとの近い関係は明らかに、アメリカの一般大衆からは隠されている秘密のひとつだ。メディアが強調するように、こういった関係が何の問題も無く、あるいはタイムズ紙のケラーが主張するように、ジャーナリストの仕事を良くするならば、なぜメディアは執拗にそれを否定するのだろうか?メディアの説明は混乱している。

 答えは単純だ

 これらのジャーナリストや編集員にとってイスラエルが仲間であるとしても、大多数のアメリカ人にとってはイスラエルは外国である。
 調査を繰り返すと、アメリカ人はこの紛争のどちらの側にも付きたくないと言う。言い換えれば、アメリカの一般大衆は、完全で偏向の無い公平な報道を願っている、ということだ。
 メディアは彼らのジャーナリストの関係についての質問に答えることを拒否することだろう。それは一般大衆は外国や紛争のニュースをもたらすリポーターや編集員が紛争当事国の一方の側の人間であるということが知られれば、それを嫌がるだろうと考えているからだ。

 ケラーはニューヨーク・タイムズ紙は紛争を公平にカバーしていると主張するが、調査では反対の結果を示している。タイムズ紙は、イスラエルの人権侵害を扱った国際リポートを、パレスチナ人の人権侵害を扱ったはるかに少ない国際的リポートの19倍も少なくしかカバーしていない。

 タイムズ紙はパレスチナ人の子供の死の方がはるかに多く、しかも始めに起きているのだが、パレスチナ人の子供の死を扱った記事の7倍も、イスラエルの子供の死を扱った記事を多くカバーしている。
 タイムズ紙は読者に、パレスチナ人のキリスト教徒とイスラム教徒の没収された土地であるイスラエルのユダヤ人だけの植民地は不法なものである、ということを報じることをしていない;150万人の男女それに子供たちのいるガザの集団的虐待は残酷なだけでなく、無軌道であり、不法なことであるということを報じていない;アメリカの兵器を使用することはアメリカの法律の毎日の違反である、ということを報じていない。

 タイムズ紙はパレスチナ人の男女、子供たちのはるかに巨大な数の人々(現在で7000名以上)がイスラエルによって刑務所に入れられている現実を報じることに比べ、パレスチナ人に捕らえられたイスラエル人の話を数えられないほどの高率でカバーしている。

 タイムズ紙は読者に対し、通常ならばニュース価値があると判断されるにちがいない統計である、パレスチナ人の男性の40%がイスラエルによって刑務所に入れられた、ということを報じなかった。しかし、ブローナー、ケルシュナー、チャイラは、明らかにそれらを報告することは重要でないと感じたはずだ。アメリカ人の選出した代議員らは、イスラエルに特別な巨額の税金を与えてきた(その実態もメディアはカバーしてこなかった)が、アメリカ人はその事実を必要としているし知りたがっている。イスラエル人の家族メンバーが、報道するに価値あると命令するものだけではないことをだ。
 我々はそれを知らされていないのだ。

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