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11日に暗殺されたロシャン氏の車
◆1月12日
イランでは核関連の科学者が暗殺に見舞われる事件が続いている。11日にも同様の事件が起きた。これに関連するかのように10日、イスラエルの参謀長がイランには2012年には「異常」な出来事がおきるだろう、とスピーチをしていた。
いくら公式には今回のイランでおきた爆弾テロ事件にイスラエルは関与していない、と言っても欧米・イスラエルがイランの核開発を阻止しようと躍起になっていることは世界中が知っており、そのための秘密工作作戦が何年も前から進められてきていることも知られているから、あまり説得力はない。
シリアでも自爆テロが起きたばかりであり、今回のイランの科学者暗殺事件などを見ると、イスラエルの参謀長が言っていた、2012年は決定的な年、というのは、シリアやイランばかりでなく、イスラエルもまた同様であろう、と思われる。
イスラエルはガザのハマスやレバノンのヒズボラをテロリストと呼んで国際世論を煽り、それを背景に戦車や爆撃機で大量虐殺をしてきたが、イスラエル独立以前のあのパレスチナではイスラエルのイルグンとかシュテルンなどのテロ組織が暴れまわっていた。要するにハマスやヒズボラの先輩がイスラエルなのだ。
殺せば殺される・・・これが世界の実相だ。だから、イランの科学者を殺せば、自分達にも似たようなことが起きることになる。警戒すべきは自国の方であろう。
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●イラン科学者の暗殺:イスラエル参謀長の先見の明なのか鉄面皮か?
http://www.thetruthseeker.co.uk/?p=41141
【1月11日 TruthSeeker】
イランは、再び核科学者を磁石爆弾で殺害するという秘密工作による戦争を仕掛けていると欧米を非難した、とデイリー・メール紙が報じた。
核施設で働いているイラン人の大学教授が車に設置された磁石爆弾で殺害されたと、同紙は報じている。
ファース通信によるとテヘランでのこの爆弾事件で、化学エキスパートでナタンツ・ウラン濃縮施設の部長のモスタファ・アハマディ・ロシャン氏が殺害されたという。これはイラン人科学者の似たような暗殺事件の最近のケースであり、イスラエルとアメリカがイランの核計画を阻止しようとしているとイランは非難した。
目撃者は二人の人物がオートバイに乗って車の脇で爆弾を設置していた、と述べた。ロシャン氏(32)はイランで組み立てられたプジョー405の車内に他の二人の人物といたところ、テヘラン北方のゴル・ナビ通り近くで爆破が起きた。この攻撃で歩行者の一人も死亡し、車に同乗していたもう一人の人物も重傷を負った。
ファース通信は、この爆破をテヘランのシャリフ技術大学卒業生であるロシャン氏を標的とした「テロリストの攻撃」と説明した。
サファラリ・バラトルー・テヘラン副知事は、「この爆弾は磁石爆弾で、以前やはり科学者が暗殺された時使用されたものと同じものである。シオニスト(イスラエル)の仕業だ」と述べた、と伝えられた。
2010年1月12日に起きた似たような爆弾攻撃で、テヘラン大学教授のマスード・アリ・モハマディ物理学教授が殺害された。
モハマディ教授は仕事に出かける際、彼の車近くで爆弾が仕掛けられたオートバイが爆発したことで殺害された。
2010年11月には、二つの爆弾攻撃で一人の核科学者が殺害され、もう一人が負傷した。
この攻撃で殺されたマジド・シャフリアリはテヘランのシャヒド・ベヘシュティ大学の核工学部のメンバーで、イランの原子エネルギー機関と共同研究をしていた人物だった。負傷した科学者であるフェレイドゥン・アバシはその後イランの原子力庁長官に任命された。
イランはナタンツ・ウラン濃縮施設部長のロシャン氏の死亡でイスラエルを非難している。
最近では、2011年7月、オートバイに乗った二人の銃を持ったテロリストが電子工学関連の学生であったダリウス・レザエイネジャドを殺害した。報道では、核兵器製造が試みられていると言われている動きに関係していた科学者であったと説明している。
レザエイネジャド氏は核弾頭炸裂を引き起こす爆発をセットする重要部品であるハイ・ボルテージ・スィッチ開発に参加していたと言われている。
欧米は、イランは核兵器技術を開発しようとしていると言って、その進展を阻止しようとしてイラン政権に対する制裁を強化してきた。
しかし、イランはこういった非難を一切否定し、イランの核計画は平和的目的を意図したものである、と主張している。
昨日、イスラエルの参謀長である、ベニー・ガンツ中将は、2012年にはイランは更に「異常」な出来事に遭遇するだろう、と語った。
「イランにとって2012年は、核化継続、指導部内の変化、”国際”社会からの増大する圧力、そして異常な出来事が起きることと関係して決定的な年になろう」と中将は語った。
先月、イラン革命防衛隊は、イスラム主義者が大規模な紛争を引き起こそうとしているという恐れがあるため戦闘準備体制を強化した。
この動きに、アメリカの無人機の撃墜、イギリス大使館への襲撃、核施設での爆発事件が続いた。
11月12日、ビド・カネフ革命防衛隊基地を大規模な爆発が揺るがし、イランの弾道ミサイル計画の創始者を含む17名が死亡した。
先月の爆破事件でイスファハンにあるウラン濃縮施設が大きなダメージを受けた。
またイラン核施設のコンピュータシステムがスタックスネット(Stuxnet worm)というウィルスに感染し大きなダメージを受けたと言う。この件でもイランは欧米を非難している。
続発する暗殺事件と明らかな破壊活動は、イランが核計画を達成するのを阻止しようとして、”秘密工作作戦”を欧米情報機関が行っていると多くの者たちが非難するようになった。
国際原子力機関(IAEA)が昨年、イランが核爆弾を製造する間際に来ているとする報告をしてからこの地域での緊張状態が続いている。
先月出版されたこの報告書は、イランの核計画が純粋に平和的目的のみを目指しているとは考えにくいとしている。
■イスラエル参謀長:イランにとって2012年は決定的な年
http://www.jpost.com/Defense/Article.aspx?id=252974
【1月10日 Jerusalem Post】
イスラエルのガンツ参謀長
イスラエル国防軍の参謀長であるベニー・ガンツ中将は10日、2012年はイランにとっては決定的な年になろう、と語った。またイランには更に「異常」な出来事が起きるだろうと述べた。
イスラエル国会外交防衛委員会で、ガンツは「2012年はイランの原子力の取得、指導部の変化、国際社会からの継続する圧力、そして異常な出来事が起きることで、イランにとっては決定的な年になろう」と語った。
ガンツは、イランに対する最近の国際的圧力は指導部に影響を与えているが、これで指導部が軍事的核計画を放棄することを決意するとは必ずしも言えない、と述べた。
イランに関する地域の懸念を強調し、トルコはイランの核開発が継続していることに特に神経を使っている、と語った。
シリアのアサド大統領がガンツに対する抗議のスピーチをした数時間後に、ガンツはシリアの指導者は彼の統治期間は長くないだろう」と語った。
「シリア政権が倒れる時、それはアラウィット派に対する衝撃となるが、我々はそのアラウィット派の避難民をゴラン高原に収容する準備をしている」とガンツは語った。
彼は、シリアでの出来事はアサドとシリアの指導部にとってイスラエルに敵対することを困難にしている、と語った。
しかしながら彼は同時に、シリア内の兵器システムは存在し、また良く維持されている、と警告した。
シリアは、SA-17対空ミサイルを含む最新のロシア兵器を所有し、これはイスラエルの空軍の優位性を脅かすものである、と語った。
ガンツは更に、レバノンからのイスラエルに対する脅威は最近増大しており、過去に比べて5倍強化されている、と語った。彼はまた、シリアからヒズボラに戦略的兵器が移送されているかもしれず、テロ組織がシリア内に兵器庫を持っていると警告した。
ガザ国境線の比較的平穏な情況についてガンツは、「我々はこのことで喜んでばかりしてはいられない」と語った。ガザから起きるいかなるテロ活動に対しても阻止すると誓約した。またそこのテロリストたちは増加し強化されていると警告した。
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