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フィリップ・M・ジラルディ氏
◆12月30日
イランで騒乱が続いているが、すこし前にイギリスのタイム誌に、イランが核兵器を製造している、とする記事が掲載され、それが日本なども含め世界で報道され、イランの脅威ということにはやはり根拠があったのだ、と世界の世論を親イスラエルに傾けさせた。
しかしそれが真っ赤な嘘であったという。要するにイランを悪者にするための、イスラエルの偽情報工作であったということを、元CIA職員が暴露した。
我々は常にこのイスラエルの偽情報、それを世界に報道するユダヤ系・ネオコン系メディアの報道をそのまま頭にインプットさせられ、彼らに「洗脳」されてきている。
従って、これからは、イスラエルに良い報道には、まゆつばで臨むべき機会が相当多くある、という認識で報道に接するべきであろう
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●米国元スパイ:イスラエルがイランの核報告書を捏造した
http://www.presstv.com/detail.aspx?id=114871&ionid=351020104
【12月29日 PressTV】
フィリップ・M・ジラルディPhDは、元CIAテロ対策専門家で軍事諜報員であった。彼はロン・ポール議員の大統領選の時のアドバイザーでもあった。
アメリカ情報筋は、イランの核計画に関するドキュメントがイギリスの新聞紙上で報道された内容はでっちあげである、というイランの主張を追認した。 元CIA職員のジラルディ氏によれば、アメリカ情報員が12月14日にロンドンのタイム誌に掲載されたドキュメントはイスラエルかイギリスによってでっち上げられたものである、ということを確認した、という。12月28日、IPS(インター・プレス・サービス)が報道した。
IPSの報告内容は、有名な調査ジャーナリストのガレス・ポーター氏が執筆した。
1976年から1992年までCIAのテロ対策職員であったフィリップ・ジラルディ氏は、IPSに対し、アメリカはドキュメントの捏造にはかかわっていない、と情報筋が言っていると語った。
しかし、アメリカ情報筋は、イスラエルが中心的にこの捏造書類を作成したと疑っているという。ただしイギリスがこの件でなんらかの働きをしている可能性は排除しない、という。
タイム誌の記事は、イランが秘密裏に、中性子起爆装置と呼ばれる核爆弾の主要な装置の実験を秘密裏に繰り返していた、と書いている。
この記事が出た直後、イランのラミン・メマン・パラスト外務省スポークスマンは、この記事は「完全に根拠の無い嘘である」、と述べた。
タイム誌の記事は、このドキュメントの情報源を明らかにしていないが、アジア系情報筋のコメントを紹介した。そのコメントでは、このアジア系の情報員は、自分の国の政府はイランが2007年以降中性子起爆装置の開発をしてきていた、と考えている、という。「アジア系情報員」とは、ニュースメディアでは、イスラエルの情報機関員を指す言葉である。
このタイム誌の記事は、米国政治家とヨーロッパの同盟国がイランに対するより厳しい制裁とイスラエルの軍事的攻撃の可能性を示唆する、口頭による新しい攻撃を開始した直前に現れた。
ポーター氏は、アメリカのメディアの記事はアメリカ情報機関のアナリストはドキュメントの信憑性についての自信を持っているという印象を残した、と書いた。
ジラルディ氏の情報筋は、このドキュメントが捏造であるという結論を分析からが導き出した理由の全ては明らかにしていないが、この話の情報筋そのものが疑わしいとしている。
「ルパート・マードックのメディア網は、イスラエルからの偽情報を頻繁に使用してきたし、時にはイギリス政府からの情報を使用してきた」とジラルディ氏は語った。
タイム誌の他には、マードックのメディア帝国はサンデー・タイムズ、フォックスニュース、ニューヨーク・ポストなどを持っている。これら全てのメディアが非常に親イスラエルの論調で記事を書いている。
ポーター氏は、情報筋の問題の他に、2ページのドキュメントはそれ自体で、このドキュメントが嘘である、ということを示す証拠を含んでいると語った。例えば、ペルシャ語が原語のドキュメントの画像がタイム誌に掲載されたが、機密保持を示すマークが無い。しかしこのドキュメントは理論的にはその扱っている内容のため、高度に機密性の高いカテゴリーに入れられてしかるべきものである。
更には、このドキュメントは、発行元の機関と受け取り側の情報が書かれていない。「センター」とか「研究所」「委員会」あるいは「中性子グループ」などと、はっきりしない形で書かれているだけである。
この不明瞭さは、書かれている計画の具体性と鋭いコントラストを成している。そこには、異なる業務のために8人をリクルートすることと、4年間の時間枠での詳細な明確な時間の割り当てに関する指導がしたためられている。
不明瞭さは、捏造文書内での機密保持のマークと作成者の身元に関する情報は、捏造であることを暴露させてしまう可能性のあるミスがでる率を高めるかもしれないからだ、ということで説明される。
ドキュメントにはなんらの日付がないので、その他の情報では詳細な日付があることで整合性に問題がある。2007年という時限はタイム誌の匿名の外国筋によって示されているだけだ。
2007年初期という時期は、アメリカ情報機関が評価した、イランは核兵器製造のための活動はしていない、という2007年の国家情報評価(ナショナル・インテリジェンス・エスティメイト)を貶めることで、イスラエル政府を納得させるためということをはっきりと示唆している。
このドキュメントを捏造文書として廃棄すべき最大の理由は、イランが過去行ったとする中性子起爆装置に使用するためのポロニウム210の実験を示唆しようとしている点にある。この言いがかりは、2008年2月、国際原子力機関の報告によって否定されている。
ジラルディ氏が捏造ドキュメントで情報筋によってそれとなく教えられたことは初めてではない。最近のアメリカの歴史で、二つのもっとも悪質な捏造文書問題の責任者らの身元を突き止めた人物である。
2005年、ジラルディ氏は国防総省の元コンサルタントであった極右のマイケル・リーデンが捏造書簡の作者であると突き止めた。この捏造書簡では、イラクがニジェールからウラニウムを購入しようとした、とある。この手紙はブッシュ大統領(当時)の政権に、サダム・フセインは核兵器開発計画を持っているという非難の機会を与えた。しかしこの主張はイラク侵攻がされた後、完全に虚偽であったことが判明した。
ジラルディ氏は更に、ダグラス・フェイス国防次官(当時)の下で業務を行っていた「特別計画オフィス」の高官らを、サダム・フセインの情報補佐官により書かれたと言われた、ニジェールからの正体不明の積み出しをアレンジするための作戦についての捏造手紙の作者であるとして突き止めたことがあった。
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