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CIAが大きく介入したシリア反政府勢力への武器密輸
◆3月26日
シリア紛争では反政府勢力側に武器の供給がなされているため、シリア政府軍もなかなか鎮圧できないでいる。この武器類は以下の記事によれば、サウジアラビアやカタールが準備し、それをトルコやヨルダンに空輸しそこからシリア領内の反政府勢力側に引き渡されてきたようだ。
この作戦を立てたのが去年の11月までCIA長官だったペトレイアス将軍だということがニューヨーク・タイムズ紙が報じているようだ。この将軍はスキャンダルでCIA長官の椅子からはずされた。オバマ政権の意向が個々に見えるだろう。
今では、少なくとも、反政府勢力側に渡る武器は少量であり、しかも対空・対戦車ミサイルなどの高性能武器は含まれていないようだ。また、アメリカはアルカイダ系イスラム主義テロリストには武器が渡らないように注意している様子が窺える。結局、アメリカとしてはアメリカの言いなりになる傀儡政権が欲しいのであり、反アサドなら誰でもいい、と言うわけではないのだ。
しかも最近、シリア国民連合のアフマド・モアズ・ハティブが代表を辞任したりして反政府側の足並みが相変わらず揃わない状態が続いている。だから、シリアはアサド政権で改革を進めることが一番いいのだが、アラブの春を利用して欧米側は自分達の言いなりになる傀儡政権を打ち立てようとしているが、うまくいかず、流血が拡大するばかりである。
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●CIAがシリアへの膨大な武器密輸を援助
http://rt.com/news/cia-arms-smuggling-syria-796/
【3月25日 Russia Today】
CIAは湾岸諸国からの武器をシリアの反政府勢力側に秘密裏に供給することに介入していると言われいる。トルコ政府が動くことで少なくとも3500トンの物資が引き渡され、いくつかはブラックマーケットに消えたとメディアが報じている。
アメリカ政府はイランとロシアがシリア政府向けに武器を渡しているとして批判しているが、武器密輸の流れはアメリカの諜報機関の支援で継続している、とニューヨーク・タイムズ(NYT)紙が報じている。ジョン・ケリー国務長官は、まさにカタールからシリアの反政府勢力側に最新の武器の引渡しが成される時にイラクに対して24日、イランの貨物機を領空から締め出せと圧力を掛けていたのだ、とこの新聞は報じている。
ニューヨーク・タイムズ紙は調査した空輸のデータ、アメリカと外国高官、反政府側司令官らに関する記述をしている。
この空輸作業はカターリ・エミール空軍のC-130輸送機で2012年初期から開始されたという。サウジアラビアとヨルダンは11月に開始したという。この期間160回以上の空輸がトルコに対して行われた。アンカラに近いエセンボガ空港が主要な目的地であるが、その他の空港も使用されたとこの新聞は報じている。
「控えめに見積もっても、この空輸で運ばれた軍装備品は3500トンになるだろう」と、ストックホルム国際平和研究所のヒュー・グリフィスは語った。彼は、「良く計画された秘密軍事兵站作戦」のようだ、と指摘した。
確かに、CIA工作員は殆どが助言者としてではあるが、この引渡しに直接介入していたとNYT紙は報じている。この情報機関はクロアチアで武器を手にしてそれを受け取るシリアの反政府グループを精査している。
この介入は、いずれにしてもアラブ諸国がシリアの反政府勢力側に武器を供給するであろうという認識があったためである。CIAはイスラム主義者の手に武器が渡らないようにしたいということだ。テロリストに武器が渡ると一般市民を標的に使用されかねないからだ、とかつてアメリカ高官だった人物がNYT紙に語った。
この作戦は限定的な成功に留まっている、とNYT紙は指摘し、二人のイスラム主義者の司令官の言葉を引用している。
「革命家だと主張する偽自由シリア軍旅団というものが存在し、彼らが武器を手にすれば彼らはそれを取引を通して売却して金に換えてしまう」と、ソコール・アルシャムのハッサン・アブドゥはNYT紙に語った。
元高官はこの計画のことを、「武器の滝流れ」と描写した。彼は以下のように語った:人々は大量の武器が入ってきていると知っている。しかし百万発を2週間で消費することで焼き尽くしてしまう」
この作戦をセッティングしたのが昨年11月までCIA長官だったデイビッド・ペトレイアスだ、とこの元高官は語った。彼はいくつかの国を巡ってこの作戦に参加させている。
作戦の規模はトルコ政府が合意した昨年11月に相当増幅された、という。転換点はアメリカの大統領選挙であったようだ。
トルコがこの計画の多くを仕切ったという。武器を輸送するトラックにトランスポンダーを取り付けトルコ領内を通過させ国境を通過させている。トルコではトルコ政府がシリア紛争に介入しているので、シリアとは戦争状態にある、と見ている者たちがいる。
「国境の向こうのシリアで紛争がある、このような非常事態時に、紛争の中心にあると言われている諸国からの航空機がトルコ領空を使用することは、トルコが紛争の当事国であることを示すことになる」と、トルコの野党議員であるアッチラ・カートは語った。
それでも、反政府のメンバーらは、十分な武器や重火器、例えば対空・対戦車ミサイルなどを受け取っていないとして不満を表明している。
「諸外国は我々に武器を少しづつしか渡してくれない」と北シリアで行動するイスラム主義グループであるソコール・シャムの司令官のアブデル・ラーマン・アヤチは語った。彼らはアメリカがそのように引渡しを阻止していると非難している。
「武装する、しない、致死的あるいは非致死的、こういったことはアメリカの言いなりである」とイドりブ地方の反アサドグループを指揮するモハメド・アブ・アハメドはNYT紙に語った。
CIAとペトレイアス将軍は質問には答えようとしなかった。トルコとサウジアラビア高官は武器空輸について語ろうとしなかった。クロアチアとヨルダンもシリアの反政府勢力側に対する武器供与については否定した、とNYT紙は報じている。ヨルダンの航空関連高官は、貨物機の空輸は無かったと主張したが、証拠を示されると交信を絶った。
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