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シリアの反政府組織に渡ったMLRSロケットランチャー

◆4月1日

 サウジアラビアがシリアの反政府組織向けにバルカン諸国からロシア製重火器を買い集めては、それをシリアの北方にあるアレッポに密輸している、という。3月20日号「シリア紛争:アメリカは反アサド勢力に武器提供はしない」では、アメリカの武器供与に対する抑制的姿勢が見えたが、サウジアラビアは独自の作戦で、非常に危険なロケット・ランチャーをシリアの反政府組織に供給してきたようだ。

 しかし同じくアラブ国でシリアの反政府組織に対する支援をしているカタールはサウジのやり方に反発しているようだ。つまりシリアの反政府勢力を支援しているアラブ諸国内でも既に分裂状態でありお互いを非難し合っているようすなのだ。

 このような勢力に支援されたシリアの反政府勢力が、たとえ現シリア政権を転覆させることに成功したとしても、その後のシリアに民主的国家とか、よりましな生活が待っているのかと問わねばならないであろう。そのような政権は初めから混乱と分裂に満ちたものとなり、悲惨な結果しか想定できないはずである。サウジやカタール、トルコはシリアの反政府勢力に対する武器供与などの協力を止めるべきである。

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●サウジアラビア:シリア反政府組織にロケット・ランチャー供給
http://www.debka.com/article/22857/Saudi-heavy-weapons-supply-to-Syrian-rebels-breaks-up-Arab-summit-in-uproar
【3月28日 DEBKAfile】

 シリアのアレッポを支配している反政府勢力は、サウジアラビアの情報組織長官のバンダール・ビン・スルタン王子が指揮する作戦を通して最初の重火器となる220mmMLRSロケット砲を取得したと、デブカファイルの情報筋が明らかにした。

 彼の工作員はセルビア、ボスニア、クロアチア、コソボなどのバルカン諸国を歩き回り、相当額の現金で、ロシア製のMLRS(スメルシュ)とハリケーン9K57ロケット砲を買い占めてきた。これは220mmロケット弾を70kmまで飛ばせるものだ。

 サウジはアレッポ国際空港に付随してあるナイラブ空軍基地を反政府組織が早く掌握することを願っている。このサウジの王子はアレッポを征服することが重要だと主張することで、個人的にこのナイラブの戦いを自分の下で行ってきた。

 この空軍基地が落ちれば、イランとロシアのアサド軍に対する大量の空輸を減らすことになるだろう。

 ロシアはダマスカス周辺の空軍施設が反政府勢力の標的になっているため、兵器とバーツ類をナイラブ基地に空輸していた。ロシア政府は反政府勢力に対して、もしも彼らがロシアの航空機に対して攻撃をすれば、ロシア特殊部隊が来て基地周辺の兵器類を破壊すると警告していた。

 最近ではシリア北方のアレッポとイドリブのアラウェイ派の村落を包囲して以来、ロシアとイランのナイラブへの空輸は二倍になった。

 アサドのアラウィ派の、主に女性と子供の住民らは反政府勢力の懲罰を恐れて大量に避難している。彼らはまだ政権が支配しているタルトスとラタキアに逃れている。

 問題はいつまでか、ということだ。3月3週目、ロシアの軍艦が海軍基地のあるタルトス港に入港したが、そこで桟橋や施設周辺がアラウィ派の避難民でごった返していて、彼らが水や食料、医薬品などを求めていることを知った。

3月21日以降、地中海のロシア軍艦はタルトスを避け、レバノンのベイルート港を使用するよう命令されている。

 バルカンからアレッポへ重火器を船積みする作戦は複雑だ。このロケットは43.7トンもする車両に設置されている。ロケットそのものは長さ7.6m、重さ800㎏ある。

 アレッポにいる反政府組織にこの重火器を輸送するため、バンダール王子はトルコの国家情報機関であるMIT長官のハカン・フィダンと接触を持った。彼らはバルカンからトルコ経由でシリアのアレッポへのルートを設定した。これをトルコ軍が警備する。


 トルコが当初反対したことは、バンダール王子がサウジアラビアに対するトルコの輸出規模の大きさと、それが停止させられた際のダメージをを思い起こさせることを通して解決した。

 サウジアラビアがシリアの反政府組織に対し重火器を供給していた、というニュースはドーハで開催されていたアラブ同盟会議の参加者らをびっくりさせ、会議は騒然とした中に幕を降ろした、と中東のデブカファイル情報筋は明かした。

 サウジアラビアとカタールの代表団はお互い激しく罵り合っているのが聞こえ、会議ホールの廊下で個人的な話し合いの場で非難し合っていた。この会議はアラブの代表団メンバーらが散り散りになりだしたことで突然終わった。混乱の中にサミットが終わり会場はすぐさま消灯となった。

 サウジ王家とカタールのハマド・ビン・カリファ・アル・サニはシリア問題では衝突している。サウジアラビア、とりわけバンダール王子はカタールのことを、アルカイダと繋がりのある急進的グループを含むムスリム同胞団をダマスカスの権力者に据えようとしているとして非難している。

 カタールの首相と秘密警察長官のシェイフ・ハマド・ビン・ジャセムはサウジアラビアがシリアの反政府運動を支配しようと動いているとして反撃した。


 サウジアラビアはトルコのエルドアン首相のことを、シリアに対するカタールの計画を進めているカタールの支配ファミリーと親しい関係を築いていると非難している。

 このため、バンダールはトルコに対し、バルカンの重火器をアレッポに輸送する件で強力するよう主張したのだ。

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