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時代の先読み
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日本の進むべき道
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我々の心構え
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イラクでもスンニー派でさえISIL殲滅に立ち上がった
◆6月27日
シリアではISILを支援し、イラクではISILの殲滅に手を貸すアメリカの中東政策は混乱している。が、イラク政府をなだめるためのジェスチャーと見れば納得がいくであろう。アメリカ・イスラエル・サウジアラビアのトリオはそれぞれの利害が一致するため共同でISILを支援している。
しかしこの矛盾した政策はいつか破綻する時がやってくるであろう。例えば、イランとイラク、それにシリアが軍事同盟を結び、越境しながらISILの全面的殲滅作戦を意図した時、アメリカはどうするのであろうか? すでにシリアの軍用機がイラク内のISILを空爆している、という報道もある。
「テロとの闘い」を進めてきたアメリカは、ISILの殲滅に、理論上は手を貸すことになるが、それができるであろうか?アメリカは無人機でパキスタンでタリバンを攻撃しているから、イランが無人機でISILを攻撃しても、文句は言えないだろう。
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●ISILのテロリストはサウジアラビア・アメリカ・イスラエルが支援(その2・最終章)
http://en.alalam.ir/news/1605160
【6月23日 ALALAM By: Gordon Duff】
軍事物資をトルコ経由で運ぶなど何重もの軍や警察の監視の中、また港湾は海軍の全面的監視があるので全く不可能なことだ。トルコを利用することは、民間と軍当局の全面的な共謀なしには不可能であり、今の状況ではそれはありえないことだ。
こういうこと全ては、サウジアラビアとイスラエルがアルカイダを支援しているという共謀の事実を隠すためだけでなく、我々が目撃している”アラブの冬”作戦の一切が、大衆には「テロとの戦争」とされている、9月11日同時多発テロ以降のブッシュとブレアーの”強盗”行為の単なる再演なのだ。
アメリカ製の装甲車とモスルにいるISILにそれを輸送し渡したことは、「アメリカ製」の物を彼らが受け取った最初の援助ではない。ベテラン・トゥデイ誌に、ジェフリー・シルバーマンがグルジアから書いている:「シリアに持っていった、捕獲されたと言われるアメリカ製ハンヴィー装甲車は、1970年代にイランで長期に渡って捕虜にされたアメリカ人と同等のことだとされている。しかしながら、アル・シシャニ自身の記録とこの地域のいくつかの関係者らは、何か別の事が進められている、と示唆している。
シリアではアメリカが支援する反政府過激派は敗走している。ISILは北イラクでは敵として存在しているが、元々の反政府勢力が不能であることを示したので仕事を終了するために、動員されたのである。
軍事物資が捕獲されたということは、実際は戦略的に物資を供給したということだ。これは二つの目的を達成する:反アサド勢力の装備を強化すること、それにアフガンから持ってきた軍事物資のISILへの供給の事実を隠ぺいする、ということだ。誰かが気が付いたら、この軍事物資は北イラクで盗まれたはずである。我々はそれをテレビで見ていたし、CNNではそう言っていたのだから、と言われるであろう」
■道をならす
偵察衛星群によっても何十機もの無人偵察機によっても見られず、チェチェンのテロリストが率いるISILの「民兵」軍はイラクに入っていった。イスラエル、アメリカそしてサウジアラビアはこの地域の交信のすべてをモニターしているし、「工作員」の軍がすべての道路に存在しすべての村に入り込んでいるのだが、見つかることなく気づかれずに、ということは軍事作戦というものを知っている者にとっては信じがたいことなのだ。
現在の二つの戦線で行われているイスラム主義過激派による運動と言われている作戦の規模は、宗教的かつ部族的過激主義に染まっている。それはあるレベルではそうであるが、そして戦士のリクルートでの要素ではあるが、ISILが進めている作戦は世界的であり、経済的な面から進められていることは明らかで、それは秘密のサウジアラビアのボス達よりか、ウォール街の意向により強く結びついている。
■分裂させられたイラク
過半数をシーア派の人口で占められているイラクで、しかも宗教的な系統で投票がなされる新しい伝統ができたので、イラクをスンニー派の少数派が支配するという考えは空想的なものとなった。
このことで、現在行われている攻撃は更に別の意味を持つようになった。クルド人は、少なくとも現在のところはイラク政府の側についているので、本当の標的である大規模な油田のあるキルクークの奪取は、スンニー派の支援をどれほど受けようとISILの能力の外に留まるであろう。それでもキルクークの油田とそのハブの末端のバクー、チェイハン・パイプラインは標的であろう。
南部のバスラの油田と共にこれらのアセットが生産する限り、イラクは現在の騒乱を切り抜けることができるだろう。その際実際的な政治改革が選択肢に上ることが条件となるだろう。
イラクを破壊せんとする者たちがどこまでやるつもりなのかは、今後の成り行きを見なければわからないし、彼らが何を誰に約束したのか見なければ分からないが、イラクはイランとの十年に及ぶ戦争を知っているし、別のアメリカとの戦争も知っている。最近の歴史で、これほどの苦悩に匹敵する苦悩を経験している国は、ベトナムも含めて存在しない。もしイラクが分裂したとして、それは誰の勝利でもない。
(了)
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アメリカの供給したTOW対戦車ミサイルを使用するシリアの反政府勢力メンバー
◆5月13日
アメリカの最近の動向を見ると、東アジアを除いては中東でもヨーロッパでもおかしな動きをしてきていることが分かる。要するにかつて、自分達の敵だった勢力に対し、支援するようなことをしているのだ。リビヤやシリアでのアルカイダ系イスラム過激派への肩入れ、ウクライナでのネオナチ系で出来ている臨時政府への肩入れ。その不可解な姿勢に対する分析が以下の論文である。長いので2回に分けて掲載することにする。
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●アメリカの変貌:アルカイダとナチスを支援 -その1-
http://www.globalresearch.ca/america-has-switched-sides-now-backs-al-qaeda-and-nazis/5381716
【5月11日 Global Research】
●なぜアメリカは敵だった存在の側についたのか?
アメリカは第二次世界大戦ではナチスと戦い、2001年以降はアルカイダと戦ってきた。しかし、信じがたいことだが、我が政府は同盟する側を変更した。ウィリアム・ブラムは以下のように書いた:
リビヤでもシリアでも、そして何処でもアメリカはアルカイダ・タイプのグループの側についていた・・・
ウクライナでは、アメリカはネオ・ナチの側に付いている。鉤十字様のシンボルを掲げてパレードをし、ユダヤ人、ロシア人そして共産主義者の死を呼びかける者たちの側に付いている。彼等は5月2日、オデッサの労働組合会館で大勢の人々を殺し、何百人も病院に送った。これらの犠牲者の多くは、炎と煙を避けようとして叩かれ、射殺されたのだ。救急車は負傷者のところに来る前に阻止された。この深刻な出来事を取材しよう努力したアメリカの主流メディアが存在するならば、見つけてみて欲しい。
***
イスラム主義過激派とナチスのパートナーであるオバマは七つの国家に対し戦争を仕掛けてきた。誇張に聞こえるかもしれないが、事実である・・・
●アルカイダを支援
アメリカは、カダフィ政権を打倒するために姿勢を変えて、リビヤでアルカイダを武装させ支援した。これは実際にはリビヤにテロリストの安全地帯を作り出すことになってしまった。
同様のことがシリアで起きている。シリアの反政府勢力は主にアルカイダであり、アメリカはこれらのテロリストを何年も支援してきている。実際、ウォール・ストリート・ジャーナル紙やナショナル誌その他の情報誌でも指摘されたように、アルカイダの勢力はシリアの反政府勢力の中では唯一勢力が増大しているのだ。
●シリアの反政府勢力メンバーらは:
■アメリカの国旗を焼いた
■Tアメリカを攻撃すると脅した
■「アサドの次はアメリカと戦う」と語った
■「ここで聖戦を始めたが、アルカイダの旗がホワイト・ハウスの上に掲げられるまで戦いは終わらない。彼等に資金を投入せよ、あなた方はそれを常にしてきただろう?例えばアルカイダのために」
■シリアのイスラム過激派の一人は、反政府勢力は「9・11のイデオロギー」を持っている、と言っている
■実際、彼等はビン・ラディンを称える歌を歌い、9・11攻撃を祝っている
■そして彼等は、キリスト教徒を迫害し残酷に殺害し、十字架に磔にさえしたのだ。
実際、シリアの反政府勢力の頭目は世界的なアルカイダのボスでもある・・それに、彼はアメリカに対する新たなテロ攻撃を呼びかけている。
CBSニュースで以下のように報じた:
アルカイダの頭目であるアイマン・アル・ザワヒリはアメリカ経済に打撃を与えるよう、イスラム教徒らに対し、アメリカ人に対する攻撃を継続するよう呼びかけた。
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「アメリカの安全保障と軍の支出を増大させ続ける為、我々はアメリカをして何時何処で次の襲撃があるか、という恒常的な警戒態勢に置かねばならない」とザワヒリは語った。
ロイターは2012年2月、ザワヒリがシリアの反政府勢力を支援し、彼の信奉者に対し、シリア政府と戦うように要請していると記した。しかしザワヒリは以後シリアの主要なアルカイダ系テロリストグループであるアル・ヌスラの主導権を握っている。
国家安全保障プロジェクトのテロリズムの専門家たちは以下のように報告している:
分裂したアルカイダ・ネットワークの最近の例証として、2013年春にザワヒリが個人的にジャブハト・アル・ヌスラとイラクのアルカイダ(AQI)との間の論争を取りまとめよう介入したことに示されている。ザワヒリはAQIがアル・ヌスラを支配するという主張を退けて、シリアのグループは彼の指揮の下に入ると宣言した。
そうすることで、ザワヒリはアルカイダの二つの最も凶暴な支派を統制すると主張していたのだ。AQIは過去数年間、イラクで目覚しい襲撃を何度も実行し、実力ある勢力であることを示した。アメリカの議会調査局によれば、2012年には何十日か、AQIがイラク人を数百人も殺害するような同時多発的攻撃を実行したという。そしてシリアのアルカイダの支派は、アサド政権に対する最も効果的な戦闘集団であると広く知られている。
しかし我々はこういった殺人者等を支援しているのである。実際、オバマはテロリストを武装させることを禁止する法律に例外を設けることに署名した。
我々は今や、対戦車ミサイル(TOWミサイル)や恐らくは対空兵器などの重火器を反政府勢力に送っている。
要約しよう・・・シリアの「反政府勢力」の殆どはアルカイダである。アメリカ政府はこれらの者たちをテロリストと規定した。事態は悪化しているのであって、良くなっているのではない:アルカイダは反政府勢力の中でますますその勢力を増大させている。アメリカ、サウジアラビア、カタール、イスラエルはこれらの者たちを何年も支援してきた。実際、我々は、シリアに向けて送った殆どの武器は、結局はアルカイダの手に渡っていることをかなり前から知っている。そして彼等は明らかに化学兵器を所有している。
結論:我々は我々を吹き飛ばすぞと言っている同じ者たちを武装させているのである。
-その2に続く-
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押収した”イランのミサイル”の前で演説するイスラエルのネタニヤフ首相
◆3月27日
全世界のイスラエルの外交官に帰国命令が発せられているようだ。それが何を意味するのか?時あたかもマレーシア航空370便事件で盗まれたパスポートで搭乗したといわれていたイラン人二人の写真がフェイクだったといわれ、またイスラエルのテルアビブには、この370便とそっくりの航空機が格納庫に存在していると指摘する者がいて(http://www.thetruthseeker.co.uk/?p=93377)、これが9・11同時多発テロ事件のような航空機テロに使用され、戦争の引き金に利用されるのでは、という懸念が浮上している、という。
もしもイスラエルが何か始めるとすれば、それはアメリカ軍も一緒、少なくとも、軍内のタカ派が一緒だろう。始まってしまえば、政府も軍全体もアメリカの国益を考えて行動せざるを得ない。それをイスラエルは狙っているのかもしれない。とにかくイスラエルのテルアビブにマレーシア航空370便とそっくりの航空機が存在している(いた?)ということには、不気味さを感じざるを得ない。
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●イスラエルは今週にもイラン攻撃を開始するのか?
By wmw_admin on March 26, 2014
http://presstv.com/detail/2014/03/25/355981/will-israel-kill-us-empire-this-week/
【3月25日 Kevin Barrett — Press TV】
アメリカ帝国、より正確に言えば新世界秩序の銀行家帝国だが、は死の痙攣を始めたので盲目的に突進しようとしているように見える
ウクライナ、シリア、リビヤ、イラク、アフガンその他あらゆる場所で、この帝国の力は混乱している。クリミアを失ったこと、そしてシリアでの後退、これらは多くの敗退の最新の例に過ぎない。この災厄的状況の原因:自業自得による傷が継続しているのだ。
この最悪の傷は帝国の狂気じみた過激グループによるものだ:イスラエル中心のネオコンたちだ。このグループには、ユダヤ好戦的国粋主義者とキリスト教アルマゲドン主義者の両方がいるが、不可能なプロジェクトに対する狂信的献身の重荷を背負っている:占領したパレスチナの地に持続可能な”ユダヤ国家”を維持すること。
イスラエルに対する非論理的執着はこの帝国をして、イスラム教徒が大多数の国家に対する災害的攻撃を連続的に行わせてきた。経済学者のジョセフ・スティグリッツは2008年、イラク戦争のコストは3兆ドル以上であったと推定した。それ以来、彼は繰り返しその推定を上方に修正してきている。アフガニスタンその他の地で反イスラム教親シオニスト十字軍を投入することで、何十兆ドルを使ってきた。
シオニスト・ネオコンの9・11戦争はアメリカと世界の経済を崩壊させた。2010年のワシントン・ポスト紙の記事で、スティグリッツは以下のように書いた:「この戦争がなければ、アメリカの世界における地位がもっと高かったというばかりでなく、わが国の経済もより一層強かったであろう。問題は、高値についたこの失敗から我々は学ぶことが出来るのか?ということだ」
残念ながら答えはノーだ。オバマはイスラエルのネタニヤフ首相のイラン攻撃の命令に逆らってきているが、アメリカはシオニストの銀行家オリガルヒの命令を実行している。この銀行家オリガルヒが欧米勢力の背後に控えている実際の権力者である。そしてこれらのオリガルヒ、あるいは少なくともその中のタカ派が、今でも世界大戦に向けて圧力を掛けているのだ。
欧米銀行家オリガルヒは、巨額の貸付金を複利で各国政府に借りるよう圧力を掛けるので、戦争が好きである。そうすることで各国は永続的な債務の奴隷になる。イラン攻撃をしぶるアメリカのせいでいらいらしているオリガルヒのタカ派と彼等の前衛であるネタニヤフは、直接的ではないやり方で第三次世界大戦を始めようとしている。
彼等はウクライナの正当な政府を、アメリカとロシアとの間の緊張を高めるためにファシストらによるクーデターで倒した。一国でのイラン攻撃計画を準備するために30億ドルを使ったネタニヤフは、絶大な権力を握り一速即発の態勢で自分の願う時に世界大戦の導火線に火をつけることが出来る。
ネタニヤフがその導火線の火をずっと後ではなくまもなく、今週にでも点火するかもしれない、という兆候がある。3月23日ロイターが以下のように伝えた:
「イスラエルの外交官は23日、かつてないようなストライキに打って出た。そのため世界中の大使館は完全に閉鎖された」
イスラエルの外交施設は閉鎖されたので、イスラエル軍もまた「かつてない攻撃を開始」するのだろうか?
前大統領補佐官でアメリカ海軍大学院付き軍事ジャーナリストのバーバラ・ホネッガーは、イスラエルの外交官ストライキはカモフラージュだと考えている:「このロイター電が本当だとして、イスラエル大使館と領事館関係者を給料問題でのストライキのために召還したということは、イスラエルはシリアとイランに対する戦争を始めようとしている、と考えられる。それによってロシアとアメリカ、それにNATOを戦争に引き込むことになる。マレーシア航空機の”捜索”は、恐らくは海軍と空軍関係の必要資材を運ぶためのカバーである」と考えている。
マレーシア航空370便事件は、別の目的に利用されるためであるかもしれない。
イランに対する欧米の世論を煽るため。それは、マレーシア航空機が消失して以来、フォックス・ニュースその他のシオニストのプロパガンダ機関は”イランのテロリスト”を非難してきた。彼等は二人のイラン人に焦点を合わせている。二人のイラン人は370便に盗まれたパスポートで搭乗したらしいのだ。
しかし今や、”二人のイラン人”という話は作り話になりつつある。
ロンドン・デイリー・メール紙は以下のように報じた。
「二人の搭乗者の写真は細工が成されたとの主張があって後、370便の運命についての隠蔽工作の恐れが大きくなっている。盗んだパスポートでマレーシア航空機に搭乗したという二人の男性の写真は、同じ脚をしていることが示されている。ボーイング777-200機が消失した三日後に示されたCCTVの映像は、緑のズボンに茶の靴のペアーを示している」
イスラム教徒に濡れ衣を着せようといういいかげんなフォトショップの作業はシオニストの主催する自作自演テロ攻撃のいつものやり方だ。・・・略
マレーシア航空370便に搭乗した二人のイラン人の明らかに加工された映像に、悪気のない言い訳があるのだろうか?それとも、これもイスラエルの敵に対する戦争を煽る意図がこめられているのだろうか?
もしもネタニヤフがイランを攻撃し、アメリカとロシアを戦争に引き入れることに成功したら、今週はアメリカ帝国の終焉だけでなく、文明の終焉を目撃することになるだろう。
私としてはバーバラ・ホネッガーが間違っていることを期待する。しかし、帝国の狂気じみた過激グループが行き詰ったとしても、比較的理性的な欧米の指導者らが、いたとしてだが、ネオコンの最悪のやり方を暴露し、戦争好きな彼等の向こう見ずさに終止符を打つことをしなければ、彼等は将来いくらでも大騒ぎを起こす機会を持っていることも事実だ。
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ネオ・ナチのスバボーダの要員たち
◆3月11日
ウクライナの「新政府」はロシア人の多く住む東部の重要な地区であるドゥニプロペトロフスクの知事に、ユダヤ系ウクライナ人オリガルヒ(新興財閥)のイゴール・コロモイスキーを任命した。隣のドネツクの知事は同じくオリガルヒのセルゲイ・タルータが任命された。二人とも20億ドル以上の資産を持つ大富豪だ。
これを見れば、ウクライナの新政府が、たとえネオ・ナチ分子が入っていたとしても、それが反ユダヤではなく、逆にユダヤ金融資本勢力の資金力に依存し、彼等と共同でウクライナを反ロシア政権に仕立て上げよう、としている事が理解できるであろう。
このナチス的なものとユダヤ的なものとの野合、それにオカルト的なものが加わったものこそが、「新世界秩序」勢力の核となるものである。オカルト的というのは、宗教的・霊的要素であり、秘密結社がそれに代表される。
この勢力はドネツクに前のブラック・ウォーター、今はアカデミと称しているアメリカの傭兵部隊を送って政府庁舎を確保しようとする動きにでたようだ。ドネツクだけでなくロシア人勢力の強い東部各地に展開する様子だという。
(http://www.dailymail.co.uk/news/article-2576490/Are-Blackwater-active-Ukraine-Videos-spark-talk-U-S-mercenary-outfit-deployed-Donetsk.html)
ロシア側はクリミアは確保するだろうが、東部の重要な産業とビジネスのこれらの地域はどうするのだろうか?ドゥニプロペトロフスクでも、ドネツクでも多くのロシア系ウクライナ人が「新政府」に反旗を翻し、ロシアの国旗を振って、ロシアへの帰属を表明していたのだから、そのまま事態が収まることはないであろう。
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●ウクライナの”民主化”と”反ユダヤ主義 -その2 最終章-
ネオ・ナチのシンボルが”新標準”になる時
http://www.globalresearch.ca/democratization-and-anti-semitism-in-ukraine-neo-nazi-symbols-become-the-new-normal/5371919
【3月6日 By Julie Levesque】
ADLはイスラエル兵士だった者たちが反ユダヤ主義を破棄すると主張するネオ・ナチの民兵と一緒に戦ったと言う事実には言及しない。これはネオ・ナチズムはそれとなく受け入れ可能である、という矛盾したメッセージを送ることになる。アメリカのメディアもADLも同様、”ネオ・ナチ”とか”ネオ・ファシスト””過激派”という言葉を使用することを控えていることは指摘されてしかるべきだ。この異様な同盟を非難する代わりに、ADLはイスラエルのメディアが”ファシストでネオ・ナチ”と捉えているこのライト・セクターとスピルナ・スプラバの約束に一筋の希望を抱いている。
スピルナ・スプラバ(共通大義)のようなネオ・ナチでファシスト・グループとアフガンツィー(アフガンで戦った退役軍人同盟)と一緒に、プラビー・セクターは政府ビルディングの占拠で、治安部隊から抗議運動側のキャンプを守る重要な役割を果たした。
イスラエルのハアレツ紙はスバボーダとプラビー・セクターのメンバーが、”ネオ・。ナチの旗を振っていた”こと、”我が闘争とシオンの長老の議定書の新しく翻訳された本を独立広場で配っていた”ことを報じた。
名誉毀損防止組合はファシストとネオ・ナチ・グループがクーデター後のウクライナ政府内に存在することを徹底して非難するだけでなく、彼らを精神的に、ないしは金銭的に支援したアメリカ、カナダ、その他ヨーロッパ連合の諸国を弾劾すべきでなないのか?
今日とは非常に違って、ヒラリー・クリントンは2012年、”ネオ・ナチ党と共に議会同盟に加わったウクライナの野党を間接的に正当とみなす事で”ユダヤ人グループによってひどく批判されたものだ。
「この名誉毀損防止組合は、ウクライナのユリア・ティモシェンコの野党を、反ユダヤ主義で良く知られている極右過激派の政党と議会同盟の署名をすることで、正当性を与えたとして批判したことがあった。
ADLの全国局長のエイブラハム・フォックスマンは、2日の議会選挙でウクライナのネオ・ナチのスバボーダ党に対する強力な選挙協力に『警戒』を表す声明を発表した。
『反ユダヤ主義のレトリックはスバボーダのリーダーとキャンペーン・スローガンの柱だった』とフォックスマンは語った・・
アメリカのヒラリー・クリントンは先週、ニューヨーク・タイムズ紙に野党の祖国党のリーダーのティモシェンコを称賛する内容を書いたことで、ユダヤ人グループの非難の対象となった。
イスラエルのリーバーマン外相もホロコーストの期間、ウクライナの地で何百万ものユダヤ人が死んだことに言及し、この合意を非難した」
今日、元イスラエル兵士らはスバボーダと一緒に戦っているがADLは”警戒”していない。そしてリーバーマンはこの穢れた同盟関係を非難しない。ADLのエイブラハム・フォックスマンは今や、ヤツェニューク首相が、反ユダヤ主義は容認されないと保証することで「称賛されるべき模範を示す」ことを期待している。
ヤツェニューク首相は、UDARU(ウクライナ民主改革同盟)リーダーのヴィターリ・クリチコと共に、スバボーダを2012年に反対同盟に招き入れた。今やスバボーダを政府に入れることで、反ユダヤ主義は容認されないということ、民主的規範が堅持されるということを保証するのは首相次第である。ウクライナ国民にそのメッセージを送ることで、首相はユダヤ人社会の不安を払拭し、称賛されるべき模範例を示すことになるだろう。(フォックスマン)
正確にどの模範例のことを我々は語っているのか?ネオ・ナチとの同盟は彼等が反ユダヤ主義でなければOKである、ということか?
マイダン広場で元イスラエル兵士がネオ・ナチの民兵らと一緒だったことと、ADLとイスラエルの高官のこの件についての態度は、シオニスト・ロビーとイスラエルはこのクーデターから何を獲得するのか、という疑問を起こさせる。このクーデターで、イゴール・コロモイスキーがウクライナのビジネスと政治の中心であるドゥニプロペトロフスクの知事に任命された。
ドゥニプロペトロフスクの知事に任命されたイゴール・コロモイスキー
この新しく任命されたドゥニプロペトロフスクの知事はイゴール・コロモイスキーであるが、ウクライナで三番目の富豪であり、24億ドルの資産があると見られている。彼はコマーシャル・グループのプリバトを共同保有しているが、このプリバトにはウクライナ最大の銀行であるプリバト銀行が含まれている。その銀行の頭取はコロモイスキーであり、その他に石油、鉄合金、食糧産業、農業、運輸関連の資産を持っている。
元同盟関係にあったユリア・ティモシェンコは、コロモイスキーは仲たがいし、2010年の選挙の時には資金協力を断ったので、元首相の彼女はヤヌコビッチに敗れた、と言われている。
コロモイスキーはUDAR党の主要なスポンサーと言われている。このUDAR党はヤヌコビッチを追放するストリート・キャンペーンを煽った三大グループの一つである。コロモイスキーはウクライナ・イスラエルの両国の市民権を持っている。そして自分のビジネス帝国をスイスから操っている。
コロモイスキーはまたユダヤに関するニュース番組であるジューイッシュ・ニュース・ワンを自分で持っているし、ユダヤ人社会ヨーロッパ評議会を率いている。この組織は、「ヨーロッパ中の40カ国ほどに存在するユダヤ人社会と団体のための汎ヨーロッパ傘下団体」と自分達のことを表現している。
ジューイッシュ・ニュース・ワンでは新政府の中のネオ・ナチ関連人物の存在に関する言及は殆どなされていない。
巨額の債務に苦悩している国の中で、コロモイスキーのプリバト銀行は2012年にオフショアリングのチャンピオンであったことを指摘しておくのは面白いだろう。エコノミック・プラウダ紙が2012年7月に報じた:
「人口の大半が貧困にあえぐウクライナは二ヶ月間でキプロスとイギリス・ヴァージン諸島への数十億ドルの送金をすることができる。問題は、誰がこの送金を行ったか、そしてその送り先は?・・・
ウクライナ最大の銀行であるプリバト銀行が第一番である。イゴール・コロモイスキーとヘンナディー・ボホロウボフ所有のこの送金の実体は殆ど、空想的である。
2012年の最初の二ヶ月で、プリバト銀行は38億6300万ドルをオフショアに送金したのだ」
ロシアに対する攻撃を呼びかけた後、ライト・セクターのリーダーであるドゥミトリ・ヤローシュは、ADLによれば安心していい人物と見られているが、テロリズムを扇動することで国際的なお尋ね者リストに載っている人物となっている。
前に2日、ヤローシュはロシアの探している最大のお尋ね者テロリストであるドく・ウマロフに対し、ロシアのブコンタクテのライト・セクターのページに載せた声明でロシアに対する攻撃を呼びかけた。
この声明で、「多くのウクライナ人がその手に武器を持って」ロシアと戦っているチェチェンの戦士を支援したのであり、「今はウクライナを支援する番である」と書いている。「ライト・セクター・リーダのドゥミトリー・ヤローシュ」と署名されているこのメッセージは、ウマロフに対し、「活動を強化するよう」呼びかけ、「勝利する千載一遇のチャンスをものにしろ」と語っている。
ADLは自らの立場を見直し、全てのネオ・ナチ、ファシスト、過激派グループを彼等の支援者も同様、弾劾するのであろうか?
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兄弟国の新たな関係を結ぶロシアのプーチン大統領とウクライナのヤヌコビッチ大統領
◆12月23日
ウクライナでは一ヶ月以上に渡って騒動が続いたが、ウクライナ政府は土壇場でヨーロッパとの連合協定を蹴って、ロシアのオファーを受けることにした。実はそれがウクライナの為であるのだ。もしも連合協定に署名すれば、ウクライナ製品は西欧では通用しないから今までのようにロシアに売るしかなく、しかし協定に署名した瞬間に関税が上がり、その製品はロシアでさえも売れなくなるだろうからだ。
今でさえウクライナの多くの若者が西欧の取るに足らない仕事をし、女性は売春をしているのが、更に多くの者たちが失業し多くの者たちが西欧の街に出稼ぎでながれて行けば、ウクライナ国家は根底からその存続さえ危ぶまれる状況に陥ることになろう。少なくとも今までのようにロシアと連携した工業を維持することで、貧乏でも国家は生き抜いていける。ヨーロッパは尻の毛まで抜いていくが、「兄弟国」のロシアは150億ユーロの国債を買い、ガスの価格を3分の1削減してくれた。これで、ウクライナのデフォルトはなくなり、職は維持でき、今年のクリスマスを暖かく迎えることができるのだ。
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●ウクライナ騒動で起きたこと (その1)
http://www.thetruthseeker.co.uk/?p=86819
【12月20日 By Israel Shamir Truth Seeker】
統計ではウクライナは破綻しており、人々はアフリカ人と同じくらい貧乏のはずだが、実際はそれほど悪くない生活をしているのは、財政の無分別さのお陰である。政府は借金をし住宅や暖房に自由に支出している。そしてIMFが提案した緊縮財政と通貨の平価切下げをずうずうしく避けてきた。この借金生活は今までのところは通用してきた:しかしウクライナは数ヶ月先にデフォルトの危険がある。そしてそれが現在の騒動の原因の一つである。
ウクライナの将来を巡る東と西の綱引きは1ヶ月以上続いたが、事実上のプーチンの顕著な勝利と言う形で幕を閉じた。これは彼のシリアとイランにおける勝利に続くものである。騒動は、ヤヌコビッチ大統領の政府がデフォルを避けるため新たな借入先を探し始めたことから始まった。しかし貸してくれる相手はいなかった。そこで彼等はECに援助を求めた;主にポーランドとドイツだ。彼等はウクライナが必死であり、尋常でない緊縮財政が要求される連合協定を受け入れる用意があることを見て取っていた。
ECはラトヴィア、ルーマニア、ブルガリア、などの東欧の新メンバー国に対して極めて厳しい対応をしている:これらの国々は自国の産業と農業を滅ぼし、若者達は西欧で取るに足らない仕事をし、人口は第二次世界大戦の時より減少した。
しかし連合協定はウクライナに更に厳しい要求を出している。それを飲めば、ウクライナは(EC内の労働と旅行の自由などの)怪しげな利益を供与されることさえなくECの貧乏な植民地となったことであろう。ヤヌコビッチは必死であったので、この協定に正式に署名することに合意したが、デフォルを避けるに充分必要な資金を獲得する願いは聞き届けられなかった。ECは供与するだけの資金が無いのだ-ギリシャ、イタリア、スペインに供与しなければならないからだ。そこでロシアの登場である。その当時は、ウクライナとロシアの関係は決していいものではなかった。ロシアはオイルマネーのため横柄であった。ウクライナは自分達の問題をロシアのせいだと非難したが、ロシアはウクライナ製品の最大の市場でもあった。
ロシアにとって、連合協定は問題があった:今ウクライナは製品をロシアで非常に小さな関税で売ることが出来ている;国境は比較的自由に行き来できる;人々は自由に国境を越えている、パスポートも無しにだ。もしも連合協定が署名されれば、EC製品はウクライナを通ってロシアに流れ込む。それでプーチンはヤヌコビッチに対しルールを詳細に説明した:もしも署名すれば、ロシアの関税が上がる、と。これはウクライナ人40万人が直ちに職を失うことを意味する。ヤヌコビッチは土壇場になって連合協定の署名を躊躇し拒否したのだ。
ECと背後にいたアメリカは極めて驚いた。潜在的な経済的利益を失ったばかりか、彼等はその他に重要な問題があった:彼等はロシアをヨーロッパから遠く離しておきたかった。そして彼等はロシアを弱いままにしておきたかった。ロシアはソビエト連邦ではないが、欧米の尊大な計画に対しての不服従の態度がロシアに未だ残っている:シリアでもエジプトでもヴェトナム、キューバ、アンゴラ、ヴェネズエラ、あるいはジンバブェでも、ロシアの熊が比較的強いと帝国側はやりたい事ができなくなるのだ。ウクライナのないロシアならばそれほど強力にはなれない:それは丁度中西部と太平洋側を切り落としたアメリカ合衆国みたいなものだ。欧米はウクライナが繁栄することや安定し強くなることは願わないので、ウクライナがロシアに付いて強くさせることはできない。弱く貧乏で不安定はウクライナ、欧米の半植民地でNATO基地があるウクライナというのが欧米の見るウクライナのベストな姿なのだ。
ヤヌコビッチのドタキャンに怒った欧米はウクライナの加盟促進派の運動を活発化させた。一ヶ月以上に渡ってキエフはウクライナ中から集まった群集が包囲する所となり、アラブの春の局部ひずみ現象がはるか北方で起きたようだった。キエフのマイダン(広場)はウクライナのヨーロッパ戦略的未来のための紛争の象徴となった。ウクライナはアメリカが率いる同盟諸国と台頭するロシアとの間の戦場となった。ここがオバマがシリアで失敗したリベンジの場所になるのか、衰退するアメリカの覇権に対する新たなきつい一発になるのか?
親・東と親・西の単純な分裂は、ウクライナの不均質性によってより一層複雑さを増した。緩やかに結ばれていたこの国はかつてのユーゴスラビアと似た感じだった。「ウクライナ」のある部分はロシアによって500年前に編入された。ウクライナ・プロバーは350年前にロシアと合併した。ウクライナ西部は(東部と呼ばれた)はスターリンによって1939年に取られ、クリミアは1954年にフルシチョフによって編入された。
ウクライナは南フランスがフランス的であるように、またテキサスやカリフォルニアがアメリカ的であるように、ロシア的である。数百年前、プロバンスはパリから独立していたし自分達の言葉と芸術を持っていた;反面ニースとサヴォワは比較的最近フランス的になった。確かにカリフォルニアとテキサスもまた比較的最近、合衆国の一部になった。我々はそれでも、それらがこの大きな国家の一部であることを理解している。しかし、もしも彼等が強制的に分離されそうになれば、彼等は恐らくは、フランス南部のカタリ派改革運動におけるフランスの虐待的扱いを、あるいはカリフォルニア在住のスペイン人とロシア人の追放問題を強調して、新しい歴史物語を始めるかもしれない。
従って、ウクライナの独立以来、当局はその4500万人の国民のため、公式言語を決め、新しい建国神話を生み出すなど国家建設に没頭してきた。マイダンに来たがる群衆は、大方がガリシア地方からの者たちだ。ポーランドとハンガリーと国境を接する山岳地帯で、キエフから500km離れている。キエフにずっと住んでいる者たちは、マイダンの集りを、「ガリシア人の占拠」と呼んでいる。
-その2に続く-
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