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時代の先読み
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日本の進むべき道
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我々の心構え
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イランのデモ騒乱で炎上するバス
◆7月1日
イランの抵抗運動の象徴に祭り上げられそうな女性ネダさんの死にまつわる話しを、そばにいたという医師が語っている内容がある。
彼の証言をそのままの事実として受け入れることは危険であることは、下のバシジ司令官であるホセイン・タエブ氏の証言でも明らかだ。
このような騒乱状態の時こそ、闇の勢力が自由に動ける環境となる。彼らは群集の中に紛れこみ、あるいは偽警官や偽バシジメンバーとなり、過激な行動を行うことで体制側を【悪】の位置に立たせ、群集心理を怒りの炎に煽りたて、あわよくばそのまま革命騒動にまで拡大しようと図るであろう。
かつてフランスで革命が起きたときも、事情は同じだった。多くの金がこの革命を惹き起こすことに費やされた。そして利用されたのは、群集にまぎれて騒乱を惹き起こす役割を担った暴徒らの存在だ。
だから、大勢の人間が繰り出すような場所は、そのような群集心理が一挙に高まり、普段ではおとなしいような人間も興奮してとんでもないことをしでかすことがよくある。誰かが火をつければ、それを見ていたものが今度は自分でもやりだす。最初に火をつけたのは、雇われた暴徒の一人かもしれないが、その次に火をつけた者は、デモに参加した普通の者だったかもしれない。
ネダさんが一体本当は誰に狙い撃ちされたのか、真相はいまだ闇の中だ。下の医師の証言によれば、殺した「バシジ」メンバーのIDカードはデモの側の人間が取り上げた、というから、それがいつかメディアに出てくるかもしれない。持っている者は出すべきだろう。そうすれば、そのIDカードが本物ならば、何かがわかるだろう。
また写真もとられたというのだから、その写真がでてきてもよさそうだが、どうなったのであろうか?それにしても、この医師はイランからわざわざイギリスに出向いたのであろうか。なぜイギリスなのだ。疑問がわく。
ただし、彼女の胸に見事に命中させる腕前、命中した弾丸は、イランでは使用していないもの、という6月29日号で示したようにイラン大使の証言もあるから、やはり外部のものの仕業と見るのが、妥当であろう。後でモーターサイクルに乗ってきてわざわざつかまるようなヘマをやっているのも(その男が本当の犯人だとして)演技くさい。
またバシジメンバーの中でも、金のため寝返る者も出たかもしれない。普段見たこともないような金を目の前に積まれて心が動かない人間はそうざらにはいないだろうから、そのような「工作」は常に効果を発揮する。
レバノンのハリリ元首相暗殺事件は「シリア人がやった」、と証言した者は、身内の者に、もうすぐ自分は大金持ちになる、としゃべっていたことが分かっている。結局このような証言者の証言は証拠にならない、と判断し、国際法廷は釈放を命じ、被疑者は即時釈放されたのである。それでハリリ元首相暗殺事件は、振り出しに戻った。
この際、「真相究明」のための国連調査団そのものが、こういったいい加減なことをやっていたわけだから、この国連調査団そのものが、金で釣られた者達である可能性が非常に高いのである。国連の調査団でさえ、信用ならないのであるから、何も信用などできない、と踏んで事態を見ていかねばならない、となる。
このように、真相というものは、工作を暴いていってこそ徐々に明らかになっていくものであり、早急に判断しては時に間違うということを、我々も肝に銘じるべきだろう。
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●偽警官、偽バシジがイランで逮捕される
【6月29日 PressTV】
http://www.presstv.ir/detail.aspx?id=99327&ionid=351020101
イラン警察は選挙後の騒乱中、武装した、保安関係者を装った者達を逮捕した。
イランのバシジ司令官であるホセイン・タエブ氏は29日、詐欺師たちが警官やバシジのユニフォームを着てラリーに紛れ込み騒乱を惹き起こした、と語った。
タエブ氏は、最近の反政府暴動は8人のバシジ・メンバーが死に300人以上が負傷したと語った。
イランの保安係官たちが、とりわけバシジ民兵らが抗議者たちを殺害し負傷させたと言われている。「バシジは武器の携行は認められていません」とタエブ氏は語り、殺害の本当の犯人らは、武装グループである、と明言した。
テヘラン警察のアジザラ・ラジャブザデ署長は、彼の部署は撃ちあいをすることは禁じられていたと語った。欧米のメディアでは、この撃ちあいに焦点が絞った報道がなされている。
「警官は武器を民衆に使用することは許可されていません」とハジャブザデ氏は語る。「民衆をなるべく傷つけないよう暴動鎮圧用の用具を使用する訓練を受けてきています。」と彼は語った。
イラン人高官によれば、先週、27日(土)テロリストたちがデモの群集に紛れ込み、選挙後最悪の暴動が起きた。暴徒らは、モスク、2つのガス・ステーション、西部の軍駐屯所に火をつけ何人もの人々が死に負傷した。敗れた候補者の支援者らは、デモを繰り出し、過去9日間はかつてないほどの騒乱を惹き起こした。
ミール・ホセイン・ムサビ選挙キャンペーン係官は、敗れた候補者の支援者らは暴徒の中にはいなかったことを主張した。
●ネダさんの死についてそばにいたという「医者」の完全に異なる二つの証言
【6月26日 TruthSeeker】
http://www.thetruthseeker.co.uk/article.asp?ID=10979
◆第1の説明:住宅の屋根の上に隠れていたバシジ・メンバーに撃たれた
【6月24日号 アイリッシュ・タイムズ】
http://www.irishtimes.com/newspaper/world/2009/0624/1224249417475.html
ネダさんの死にまつわる状況では、一緒にいた者による以下の話以外は、間接的なものだ。
「彼女の父親と一緒にいた者は、抗議者たちが、バシジ(親政府民兵)メンバーに撃たれるのを見ていた。この民兵は住宅の屋根の上に隠れていた。その男は女性を狙い撃ちし命中させた」
「しかし、この男は彼女の胸を狙ったので、私は医者でしたから、すぐ駆け寄り彼女を救おうとしました。しかし銃撃の衝撃は凄まじく、銃弾は彼女の胸の中で破裂していて、2分もしない内に彼女は死にました」
◆第2の説明:モーターサイクルに乗った男に撃たれた
BBC 6月24日
イランの医者はネダさんの死について語る
血を流して死にそうなイラン人抗議者を救おうとした医者は、BBCに彼女の最後の瞬間を以下のように語った。
ヘジャジ医師は、この場にどのようにバシジ民兵のボランティアが現れてソルタン嬢を撃ったことを認めたか、ということを語った。
ソルタン嬢の殺害についてはっきりと語った後で、イランに戻れるかどうか分からないと言う。
「機動隊がモーターサイクルに乗って群衆に向かってやってきました」と語るヘジャズ医師は、ソルタン嬢のことは知らなかったし、彼女の父親と思った男性は、後に彼女の音楽の教師だと分かった。
「突然、すべてがとんでもないことになった。警察は催涙弾を投げ、モーターサイクルが群集に向かって突っ込んできた。我々は交差点に逃げ、人々はただ立っていた。どうすればいいか分からなかった。
ヘジャジ医師は銃撃は屋根の上からと思った。しかし後になって彼は、抗議者たちが、武装してモーターサイクルに乗った男を捕まえるのを見た。
「人々は『捕まえたぞ』と叫んだ。人々は彼の武器を取り上げ、彼のバシジのアイデンティティ・カードを取り上げた。人々は怒っていたが、彼は『彼女を殺したくなかった』と叫んでいた。
「人々はどうすればいいか分からず、それで彼を逃がした。しかし彼のIDカードを取り上げた。彼が何者か知っている人々がいた。何人かはその男の写真を撮っていた」
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/8119713.stm
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