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狙撃されて死んだネダ・アグハ・ソルタン嬢
◆6月29日
イラン人女性が撃たれて死亡する様子を撮影したビデオが、死亡直後にYouTubeにアップされ、その人物の普段の「さわやか美人風」の顔がまたすぐアップされ、しかもその美人ぶりにたちまち都市伝説の新たな誕生を思わせるようなすばやい反応が世界のメディアやブログ上に現れた。いわく、「抵抗のシンボル」いわく「イランのジャンヌ・ダルク」「イラン改革派の国際的シンボル」云々・・・
これはもう充分に準備されていた報道である、という直感的な疑惑がわいてこざるを得ない、欧米シオニストの行う典型的な一連の工作の動きである。
こういう国際的なメディアの大々的なセンセーショナルな見出しをそのまま鵜呑みにしてはならない。一般の人間は85%から95%はこれで完全にイラン政府側を【悪】、ムサビ側ないしは「改革派」を【善】、とし、それ以降はそのまま流れに身を任せ・・・となるが、これこそが、大手メディアを牛耳る者達の工作の狙いである、と見るべきなのだ。
以下は、CNNが駐メキシコ・イラン大使にインタビューした際の大使の見解であるが、これをCNNが掲載したことは評価するべきかと思う。FOXテレビではこういうことはしないであろう。テレビ業界でも、まともな側と偏ったままの側、と徐々に分裂していくことになるかもしれない。
大使が指摘した点は、物事を考える上で重要な点を示している。今後も一般人の頭脳を馬鹿にして、センセーショナリズムで世論を誤導しようとする動きは止まらないであろうが、我々はニュースメディアそのものを監視しながら世界の動きを見ていかねばならない。
更に元国家安全保障担当大統領補佐官だったスコウクロフト氏が、アメリカの情報工作員がイラン内にいて、イランの動きに影響を与えることに集中していることだろうと語ったことを報じる記事も翻訳し掲載する。
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●イラン大使:ネダさんの銃撃死にはCIAが絡んでいる?
http://edition.cnn.com/2009/WORLD/meast/06/25/iran.ambassador/
◆ハイライト
1.駐メキシコ大使は、CIAないしは他の情報機関が非難されるべきであろうと述べる
2.CIAスポークスマンは、その考えは「間違っており馬鹿馬鹿しい言いがかりだ」と言う
3.イラン大使は、流血の事態をイラン政府非難に利用しようとしたと欧米を非難する
4.メディアは親アハメドネジャド大統領のデモを報道しなかった
【6月25日 CNN】
アメリカが、ネダ・アグハ・ソルタン嬢の殺害の背後にいるかもしれない、と駐メキシコ・イラン大使は語った。土曜日に起きた26歳のネダ嬢の殺害の瞬間のビデオが、彼女のことを6月12日の大統領選挙結果に対する反対運動のシンボルにした、と25日、大使は語った。
ネダ・アグハ・ソルタン嬢(26歳)は、テヘランで20日(土)撃たれて死亡。
「このネダ嬢の死は大変不可解である」とモハマド・ハッサン・ガディリ大使は語った。「私が疑問に思うことは、ネダ嬢は背後から撃たれているが、正面からの何台ものカメラで撮影されていて、しかもその辺りにはデモらしいデモは行われていないではないか?」
彼は、これはCIAないしはその他の情報機関が背後にいる、と考えるべきだ、と述べた。「もしCIAが誰かを殺害しようとし、それをイラン政府によるものとしたければ、女性を犠牲者として選択するのは理に適っている。つまり犠牲者が女性であればより一層の同情を誘うことができるからだ」とガディリ氏は語った。
これに応えてCIAのスポークスマンのジョージ・リトル氏は「この若い女性の死はCIAに責任があるとすることは間違っているし、馬鹿馬鹿しい言いがかりだ」と述べた。
ビデオを見ると、彼女は胸を撃たれているが、ガディリ氏は、弾丸は頭に発見されたがイランで使用されているタイプのものではない、と言う。「テロリスト、CIA、工作員が行うやり方がある」と彼は語った。「当然のことだが、彼らは今回のデモが流血騒ぎになることを願っていた。そうなれば、それをイランに対する攻撃に利用できる。これはCIAがさまざまな国で普通に用いてきた方法だ」
しかし「私はCIAがやった、とは言っていない。いろいろな組織が動いている。他の情報機関の仕業かもしれない。勿論CIAなのかもしれない。テロリストの可能性もある。いずれにしてもこういったやり方をする者達がいるということだ」
イラン政府の国際的ジャーナリストに対する報道規制についてどう思うか、と聞かれて、ガディリ氏はリポーターらを非難した。「リポーターとマス・メディアの中には、真実を報道しないものがいる」と語った。例えば、国際ニュースを提供する企業は、アハメドネジャド大統領にランドスライドで敗北したムサビ氏を支援するデモばかりで表紙を埋め尽くした。しかしこういったニュース機関は、「勝利者を支援する数多くのデモは報道しなかった」と語った。
更には、国際ニュース・メディアの報道人は、銀行やバスに火をつけて、あるいは他の人々を攻撃する反政府運動家の姿は報道しなかった。「彼らが報道したのは、それを取り締まる警官の様子だ」と彼は語った。
イランでの報道規制のため、CNNは抗議行動に関する情報や非難を確認することができずにいる。ガディリ氏は、保安部隊がイラン人の生命財産を保全することは当然のことだ、と言う。「もしアメリカで、マケイン氏の支援者らが、先回の選挙の時に、通りに出て銀行に火をつけたりしたら、警官がただ座ったまま見物人でいていいと思いますか?」と彼は尋ねた。
ガディリ氏は、ムサビ氏の支援者らに「過半数の勝利」を受け入れるよう要請している。
アハメドネジャド氏の圧倒的な勝利は驚きではない、とガディリ氏は述べる。6月12日の選挙の3週間前にアメリカで発行された世論調査では、アハメドネジャド氏が圧倒的な差で勝っているのであった。「どうしてそれを示さないのですか?」と彼は尋ねた。
ガディリ氏は更に、反対派が投票は正しく数えられていない証拠だとしている選挙結果のすばやい報道について説明した。「それは、たった4人の者達が4千万人の投票を数えたのだ、と言っているわけではない。数万人の人々がこれらの投票を数えたのだ。それを発表したのであり、単純なことだ」と。
●誰がネダ・アグハ・ソルタンを殺害したか?
http://www.workers.org/2009/editorials/neda_agha-soltan_0702/
【6月24日 Workers World】
CIAに訓練を受けた狙撃手が、テヘランの建物の屋根の上で待機している。彼の仲間が通りでカメラと共に「彼女がやってきた。車から降りた。丁度いい」と伝える。
狙撃手は狙いを定めて射殺、そして逃走した。
路上では、仲間がビデオカメラを回し若い女性を撮影する。彼女の顔は見えているが傷は付けられていない。人々が助けようとするが、彼女は血を流しつつ死んでいく。
1時間もしないで、ビデオがオランダのBBCやVOAに到着し、大きな伝説の一部になる。
・・・
これが、ネダ・アグハ・ソルタン嬢の上に起こったことか? 我々にはわからない。あなたにも分からない。上記の話は、欧米のメディア・プロパガンダ・マシーンが永続的に繰り返している話よりかは、ありそうな話だろう。
この若い女性は、彼女が支援する人が誰であったとしても、当局や民兵と戦うような人物ではなかった。彼女は主流のデモとは距離を置いていた。なぜ、いつ、特別の銃撃戦や衝突ががあったわけでもない地域で、どんな国家の官僚、警察、あるいは軍関係の人間が非武装で、政治的な背景のない、まして抵抗運動にかかわったことのない女性を銃撃する必要があったのであろうか?
あの写真家がどうして、、2つの植民地主義勢力であったイギリスとアメリカの情報機関にもっとも近いところにあるメディア(BBCとVOA)とコンタクトを持ったのであろうか? 偶然。しかしここには多くのことが一度に起きている。背後に誰がいるのか?
我々が確かなことは、植民地主義の国家に基盤を持つメディア企業は、危機の時には大衆に混乱を惹き起こし支配者を支援するよう世論を動員し、抑圧され搾取された者達を悪と断罪する強力な武器なのだ、ということだ。
このインターネットの時代では、情報と同じような速さで偽情報も広がることを思い起こさねばならない。
●【動画】デモ中に撃たれ死亡した「ネダ」の映像が投げかけた波紋
【6月23日 AFP】
大統領選の結果をめぐり混乱が続くイランの首都テヘラン(Tehran)で、インターネットに掲載されたデモを見学中に撃たれて死亡したとされる少女が流血する画像が抗議デモのシンボルとなっている。ネダを追悼するデモをテヘラン市内のハフテ・ティール広場(Haft-e Tir Square)で行おうとの呼び掛けがネット上で広がったが、警察当局は22日、約1000人が参加した同広場での集会を強制的に解散させた。
●元国家安全保障担当大統領補佐官:アメリカはイラン内に工作員を送っている
【6月26日 Infowars.com】
by.Steve Watson
元国家安全保障担当大統領補佐官はアメリカの情報工作員がイラン内にいて、イランの動きに影響を与えることに集中していることだろうと語った。
ジェラルド・フォードおよびブッシュ(シニア)大統領時代の国家安全保障担当大統領補佐官であったブレン・スコウクロフト氏は、アルジャジーラの番組「分断戦」の中で、ジョッシュ・ラッシング氏にイランにいる反政府運動家たちを支援することは、政府のさらなる弾圧を惹起するだろう、と語った。
「イランの情勢を変える試みは我々とさらなる自由を求めデモを行う者達に跳ね返ってくるだろう」と語った。「それで我々は何が最善か見なければならない。地域でのイランの行動に影響を与えるものだ」と語った。
スコウクロフト氏は、元米空軍中将で、ニクソン政権では国防補佐官を務め、その後ブッシュ政権では外交情報審議会議長を務めた。
「イランにアメリカが何らかの情報工作員を持たないと考えることはナイーブではないだろうか?」とラッシング氏は尋ねた。
「勿論、我々はそのような工作員を持っている」とスコウクロフト氏は返答した。「彼らは反政府運動家たちを支援しているでしょうか?」とラッシング氏が尋ねる。「おそらくは。しかし革命防衛隊、民兵など、それに警察が一体となった勢力に対抗するにはとても足りないだろう」
投票データが示すように、18歳から24歳で構成される投票意欲の強い層を含むあらゆる年代に支持されているアハメドネジャド氏を支援するグループがあるが、スコウクロフト氏は以下のように語った。「増大する若い層は今の環境を好ましく思っていない。イランは変わるだろう。それはほとんど避けられないものだ」
基本的には、スコウクロフト氏のコメントはオバマ大統領はCIAのイランに対する介入についての非難は明らかに間違っていると、語ったように、真実については頑なな態度ではないという事実を際立たせる。
この状況について報告してきたように、欧米の情報機関がイランに潜入し、隠密の工作を数年にわたって進めてきているということに議論の余地はない。
CIAを背後に持つネットワークが「ソフト・リボリューション」をイランで、人と人とのコンタクトを通じて進めようとしていることが、6ヶ月前に暴露されている。
このソフト・リボリューションは、実行に移される前にイランの防諜係官によって摘発されたのだ。これは、NGO活動、労働組合運動、非暴力デモ、不服従市民運動、そして部族間紛争を惹起することなどを通して実行されることになっていた。
スコウクロフト氏が指摘していない点は、情報工作員がイランでの政権交代を願うのであれば、今の政府に強権を発動させ流血の弾圧をさせることが、注目している世界の人々の目にとって、今のイラン政府を悪の存在に仕立て上げる完全なやり方になったであろうという事実だ。
これが、イランの主権をグローバリストの作る世界秩序の流れに売り渡すことに一切の興味を持っていないイスラム指導者らの権威に直接的に挑戦する、彼らの傀儡である指導者をこの状況に投入する道を作ることになっただろうということだ。
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