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 【9月3日】
 マケイン氏もオバマ氏もとても応援する気にならない、米大統領選での候補の顔ぶれだったが、ここに来て、マケイン候補がペイリン氏を副大統領候補に選んだ、ということに何かしら、不思議な天の意図を感じる。

おりしも日本の福田総理が突然の辞任、というニュースで今日本は騒がしくなっているが、この、突然の国の指導者の不在、という事態を考えてみた。 

そこから導き出された結論は、今度の大統領選では、天の願いは、マケイン氏でもオバマ氏でもなく、ましてやバイデン氏でもなく、それは、ペイリン氏だということではないのか、ということだ。

彼女は州知事で、しかも任期もわずかなので、いまだワシントンの醜い政界に染まっていない。
純粋さがある、といえるだろう。いわゆる庶民の目線をまだ持っている。
それに母親だから、男たちと違った感性で政治に対応できる。

いくら女性でも、クリントン氏は、すでに財界・政界の汚く怖い世界とつながっているため、彼女が大統領になっても悪くなりこそすれ、アメリカが良くなるとはちっとも思えなかった。しかしペイリン氏にはそのようなしがらみはほとんどないと思われるから、そこに希望がある、と言える。

また息子さんがイラクに派遣されるということだから、彼は間違いなくイラクの悲惨な現実を肌身で知って、それを母親に直接伝えることができ、米軍がイラクに存在する必要性はない、ということが伝わるだろう。

ペイリン氏はアラスカの原油・エネルギー企業との癒着がひどい州政治に挑戦、相手が共和党の大物議員であってもためらいなく噛み付く、(世界日報)といわれている。

政治には本当にそのような人物が必要であり、今のアメリカを『救いうる可能性をもつ人物』は、図らずも、マケイン氏が「一目ぼれ」した、このペイリン氏以外、現実的には存在しないのではないか、と感じる。

「一目ぼれ」、した、というところがミソである。

Photo

マケイン氏が大統領に当選すれば、その後、マケイン氏の身に何かが起きて、政務を取れなくなったとき、副大統領のペイリン氏が臨時大統領として縦横無尽に活躍できる機会が訪れることになる・・・これが、天の本命の意義ではないのか、ということだ。

私はかねがねアメリカはその建国の精神を失い、古き良きアメリカを喪失してしまっているが、その復活には、この建国の精神、すなわちキリスト教の理想的精神を取り戻すしかない、と感じていたから、スカル・アンド・ボーンズなどの秘密結社の会員などになっているブッシュ氏などに対する不信感が強かったし、とりわけその取り巻きにネオコン系スタッフを見ると、アメリカに対する希望がなえてしまうのだったが、ユダヤの金が付いておらず、イスラエル・ロビーの影響もほとんどないと思われ、またネオコンとの因縁もない、となれば、そこにアメリカ復活の希望が見えてくる、というものだ。

ペイリン氏は、おそらく普通のクリスチャンのはずだから、そのままの精神で、政治を行えばアメリカは元に戻る可能性が出てくる。
我々の願うアメリカはそのようなアメリカだから、そうなって欲しいと願わざるを得ない。

勿論、以上のことは、ほとんど奇跡に近い事柄であることは百も承知だ。

~~~~~~~ 関連記事 ~~~~~~~~~~~~~~

●不正許さぬ根っからの闘士
ペイリン・アラスカ州知事
【世界日報 9月1日】

大方の予測を裏切り、共和党の副大統領候補として白羽の矢が立てられたアラスカ州のサラ・ペイリン知事。オハイオでの「お披露目演説」では、自身を「ホッケー・ママ」と紹介したが、地元では、地方政治特有の利権体質と戦う「闘士」として州民からの支持を集めている。
政治家としてのペイリン氏の経歴は16年弱。地元ワシラ市ではの市議会議員一期、同市長2期。06年州知事に。しかも州知事になってまだ1年8ヶ月だ。
民主党のオバマ氏の陣営は「外交経験ゼロ」、小さな市の元市長に何ができる」とネガティブ・キャンペーンを張っている。
ペイリン氏の実績を知るアラスカ州民は、「ペイリン知事の2年間は8年分の仕事を果たしている」と評価する。ワシラ市長時代から、原油・エネルギー企業との癒着がひどい州政治に挑戦。相手が共和党の大物議員であっても、ためらいなく噛み付いていく。
また、連邦政府による公共事業を無用として拒否したことも。逆に、不当に安く抑えられていた石油関連企業への税制を改めるなど、「弱きを助け強きをくじく」やり方は、州民から喝采を受けている。
その一方で、保守本流としての価値観は固辞。熱心なキリスト教徒。
中絶に反対する「プロライフ」派であり全米ライフル協会の永世会員でもある。
1964年、アイダホ州生まれ。両親は学校教師。猟師で石油企業に勤務する夫トッドさんとの間に5人の子供を持つ。


●米大統領選 ペイリン氏「ガラスの天井破る」 共和党副大統領候補、劇的デビュー  8月31日8時0分配信 産経新聞

 ■最年少の知事/5人の子の母/筋金入り保守
 【ワシントン=渡辺浩生】米大統領選で共和党の副大統領候補に29日指名されたアラスカ州の女性知事、サラ・ペイリン氏(44)は、地元で政治刷新に取り組む「保守派のマドンナ」で、陸軍兵士からダウン症の乳児まで5人の子の母。無名だが多彩な表情を持つ共和党初の女性副大統領候補のデビューは、全米メディアの話題を独占中だ。

 「私は普通のホッケー・ママ(子供を地元のホッケーチームに通わせる母親)だった」。ペイリン氏は29日、オハイオ州デートンでの集会で、夫のトッド氏と4人の子供とともに登壇し、自己紹介した。

 幼いころアイダホ州からアラスカ州に移住。高校時代はバスケットボールの選手で地元の美人コンテストで優勝した。アイダホ大学卒業後、アンカレジのテレビ局キャスターを務め、その後夫と漁業に従事した。ハンティングが趣味で、全米ライフル協会(NRA)終身会員でもある。

 地元ワシラ市で子供の学校のPTA活動に熱中していた1992年、同市議に選ばれ政治の道へ。同市長から2006年に女性初かつ最年少の同州知事に一気に駆け上がった。

 アラスカ州は、石油・天然ガスが豊富なゆえに、業界と地元政治家・官僚との癒着や汚職が絶えず、連邦捜査局(FBI)の捜査対象にもなった。ペイリン氏は、政治倫理法の制定や利益誘導型支出の撲滅などの改革に取り組み始めた。

 州内の支持率は80%。この政治姿勢が、「ワシントンの既成政治の刷新を」と主張するマケイン氏の目にとまる結果となった。

 しかも、筋金入りの保守主義者である。

 キリスト教右派エバンジェリカル(福音派)の信者で、妊娠中絶への反対を貫く。今年4月に誕生した第5子は、胎児のころにダウン症であることが分かった。しかし、「すべての赤ちゃんがよい目的のために創造され、この世界をより良くする可能性を持っている」と出産を決意した。

 お披露目の壇上に姿を見せなかった長男は、陸軍兵士で、米中枢同時テロ発生から7周年の9月11日に、イラクに赴く予定だ。「自分の長男と軍服を着て国に奉仕するすべての男女を誇りに思う」。そう演説で述べると聴衆は「USA! USA!」と一斉に連呼して星条旗を振った。

 さらに、過去大統領選に挑戦した女性先駆者として、1984年の民主党副大統領候補、フェラーロ氏と、オバマ候補との指名争いに敗れたクリントン上院議員の2人を挙げ、「米国女性の闘いは終わっていないが、今回限りでガラスの天井を打ち破ってみせる」と宣言し、ヒラリー信者の揺れる心に訴えた。

 「史上最も無名な副大統領候補」(米紙ワシントン・ポスト)の劇的なデビューは、前夜まで初の黒人大統領候補オバマ氏の指名に集中した全米のメディアの話題をさらい、大統領選の行方を一気に混沌(こんとん)とさせた。


●<米大統領選>ペイリン効果、献金にくっきり
9月1日12時47分配信 毎日新聞

 【セントポール及川正也】米共和党の大統領候補内定者のマケイン上院議員の陣営は31日、副大統領候補に保守派で女性のペイリン・アラスカ州知事(44)を起用した後の丸1日で、680万ドルの献金を獲得したと発表した。資金面では「ペイリン効果」が表れた形だ。

 献金の内訳はインターネットを通じた分が450万ドル、電話などが230万ドル。マケイン氏の1日の献金額では過去最高で、昨年10~12月の3カ月分も上回った。ペイリン氏は中絶や同性婚に強く反対。「中道寄り」としてマケイン氏を敬遠していた保守派の期待が高まった結果とみられる。


●マケイン氏“ひと目ぼれ”ペイリン知事と1度会っただけで
8月31日21時4分配信 読売新聞

 【ワシントン=五十嵐文】米共和党の大統領候補となるジョン・マケイン上院議員は、アラスカ州のサラ・ペイリン知事と1度しか会ったことがないのに、副大統領候補への起用を決めていたことがわかった。

 「若さ」「女性」「保守的」といったペイリン氏の特長に目をつけ、女房役に抜擢した“電撃結婚”だったようだ。

 陣営の説明によると、マケイン、ペイリン両氏の初顔合わせは今年2月、ワシントンで開催された全米知事協会の席上。マケイン氏は翌3月に指名を確定させ、ペイリン氏は副大統領候補の1人としてリストに載ったが、候補選びが佳境を迎えた8月24日にマケイン氏が電話するまで、2人は事実上、没交渉だった。

 民主党大会でジョゼフ・バイデン上院外交委員長が同党副大統領候補に正式に指名された同27日夕、ペイリン氏はアリゾナ州入りしてマケイン氏側近と面会。翌28日午前、マケイン氏の私邸で2度目の面会に臨むと、副大統領候補として正式に“プロポーズ”され、受諾した。


●ペイリン効果、過半数が肯定=マケイン氏のコンビ人選-米調査
8月31日15時45分配信 時事通信

 【ワシントン31日時事】米ゾグビー社が30日公表した世論調査結果によると、大統領選の共和党候補に確定しているマケイン上院議員が副大統領候補にペイリン・アラスカ州知事を選んだことについて「マケイン氏勝利に有利に働く」と考える人が過半数の52%に上った。
 また、マケイン、ペイリン両氏への支持率が47%で民主党の正副大統領候補オバマ、バイデン両氏の45%を若干上回った。 

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【8月7日】
世界で原爆攻撃を受けたのは、日本だけであり、その意味で日本が稀有な体験をしているということは言える。勿論、日本人に混じって韓国人やその他日本人以外の人々の中にも被災された方々はおられたが、国として原子爆弾の標的となり実際攻撃を受け被爆した国というのは日本ということになる。

今年は8月1日に福岡県宗像市で開かれた「日本の次世代リーダー養成熟」でシーファー駐日アメリカ大使が、高校生の質問に答えて、広島、長崎の原爆投下は、「戦争終結を早めるために必要だった」と答えた、という。「原爆投下は必要だったか」という質問に対して、大使は「より多くの命が失われるのを救うため、戦争を短くするためだった」とし、更に「広島に投下した時点で日本は壊滅的打撃を受けた。長崎には必要なかったのではないか」という質問に対しては、「広島投下では(日本は)降伏しなかった。米兵や日本人の死者数を予想し、トルーマン(大統領)が難しい決断をした」と答え、原爆投下を正当化したという。

しかし、これは事実ではない。
戦争終結となった最大の要因は、仲裁を頼んでいたソ連が日ソ中立条約を破って、満州や樺太から侵略を開始し、日本が望んでいた講和への道が閉ざされたからに他ならない。決して「特殊爆弾2発」のために降伏を決意したのではない。これは日本軍・日本政府・日本人の名誉のためにも言っておかねばならないだろう。
またこのような論理が正当なものというならば、結局、被害を最小にするためならば、いつでも戦争相手国の一般市民の頭上に原爆を炸裂させてもそれは正当化される、となってしまう。

広島・長崎の場合、戦場ではなく、また軍隊に対する攻撃としての原爆投下ではなく、一般市民をその標的としていることは、その投下地点を見ればわかることであり、これは一般市民をその殺戮の対象としてはならない、という国際法に完全に違反する立派な戦争犯罪である。

従って上記の件で広島県原水協と県被団協が2日、このシーファー大使の発言について「被爆者に謝罪すべきだ」として、在日アメリカ大使館宛に抗議文を送った、ということは正しい。

そもそも日本は、1945年1月には、戦争に勝てないことを認め、日本政府はマッカーサー将軍に講和提案を行っているのだが、原爆投下まで戦争を引き伸ばしたのはアメリカ側である。

その件について、以下のような話がある。

ルーズベルトの女婿であったドール氏の証言として「1945年1月には、日本人は戦争に負けたことを確信し、マッカーサー将軍に講和提案を行った。マッカーサーは直ちに交渉するように、ただしソ連は除外するように具申した。しかし大統領は、マッカーサーの人道的で愛国的な提案を斥けた。国務省の1945年極東関係文書のなかに、米国が原爆を落とす前に日本が講和を提案したことを示す文書がある」というものだ。
しかも米国は原爆投下計画を立て、原爆完成の2年も前から、日本に投下する方針を決定していた、という。

いずれにせよ、アメリカが人類史上初めて、一般市民殺傷目的で原子爆弾を使用した、という事実は歴史に残る。

 

【8月6日】
フランスのサルコジ大統領が、情報機関を自らの大統領室の管轄下に置く、といわれている。
フランスにあるさまざまな情報関係機関の1万2500人の要員が首相の管轄下から大統領の管轄になることで、大統領の権力は大きく強化されることになりそうだ。
その理由は、一応「テロに対処するため」、ということなのだが、理由はどうあれ、サルコジ大統領がそのような「情報工作」の面で、権力を強めることに懸念を感じる。

実はサルコジ大統領には、彼がイスラエルの工作機関である「モサド」のスパイだ、という情報が、大統領選挙期間中に流され、その真偽のほどが改めて問われているからだ。
以下の記事にあるように、1983年にモサドのスパイにサルコジ氏はリクルートされたというのだ。

イスラエルでは、オルメルト首相が辞意を表明したため、9月にも改めて党首選が行われるが、その候補の1人である、現外相のツィピ・リブニ氏も、モサドの工作員だった、と最近告白している。
彼女が告白するまで誰も分からなかったわけだが、サルコジ氏はモサドの工作員だ(った)としても、その事実を告白することはありえない。
もし、サルコジ氏がモサドの工作員だとすれば、当然フランス外交はフランスの国益を追求するよりかは、イスラエルの国益を優先することになるであろう。
サルコジ氏は自らがユダヤ系ということもあるから、彼がいくらこの件を否定してもその疑念は完全には払拭できない。そして我々はこれからこの件で注意深く見ていかねばならなくなるだろう。


~~~~~~~~  関連記事  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

●サルコジ仏大統領室、フランスの情報機関掌握へ
 Aug 4, 2008, 15:00 GMT
http://www.monstersandcritics.com/news/europe/news/article_1421400.php/Sarkozys
_office_to_take_over_control_of_French_secret_services

フランスのサルコジ大統領は、情報機関を大統領室の直下におく改革を計画している
ルモンド紙が木曜日に発表するという。
ベルナール・バジョレ氏がこの新しい組織の責任者になる予定だ。
バジョレ氏はイラクとアルジェリアのフランス大使を歴任している。
フランスのさまざまな」情報機関は今までは首相の下にあった。
大統領が最近発表した軍改革白書によると、テロ活動に対する諜報活動が更に重要となるとある。
フランスでは、1万2500人ほどがさまざまな諜報活動要員として働いている。


●Les etranges accusations d’un cybercorbeau
 JEAN-MARC LECLERC
Le Figaro, October 12, 2007
http://www.lefigaro.fr/france/20071012.FIG000000291_les_etranges_accusations_
d_un_cybercorbeau.html

フランス大統領選の最中に、公安関係者に未来の大統領であるサルコジ氏が1980年代にイスラエルのモサドにリクルートされている、という電子メールが配信された。
その2ページの文章のタイトルんは、「イスラエルのモサドが国民運動連合(UMP)内に侵入している。ニコライ・サルコジ:第4の男」。内務省高官は極右からの工作の疑いが強いと警告している、というもの。
このメールの送り主は、1978年イスラエルのメナヘム・ベギン政府は、イスラエル政府のための<パートナー>を生み出すため、フランスのドゴール主義者の中に浸透工作をすることを命じた、という。この工作はイスラエルのスパイ・マスターであるラファエル・エイタンが行ったという。
3人のフランス人が協力する意思を示したので、工作の対象となった。パトリック・バルコニー、パトリック・デベジアン、ピエール・レルーシュ。バルコニーがこのスパイ網のリーダーとなった。
1983年、パトリック・バルコニーは若いが将来性のある、モサドの第4の男となるサルコジ氏をリクルートした。・・・以下略

 

●リブニが狙うイスラエル史上二人目の「女性宰相」
 読売新聞エルサレム特派員 三井美奈 Mitsui Mina
 >>本誌63ページ  
[エルサレム発] ブロンドの短髪に緑の瞳が映える。服装は地味な色のパンツスーツ一辺倒で、記者会見場でセンス抜群のライス米国務長官と並ぶと、ダサい感じは否めない。だが、「堅苦しいのは苦手なの」と言い切る人柄が、イスラエル国民には「実直さの証明」と映るらしい。
 ツィピ・リブニ外相(五〇)。イスラエルでいま、次期首相の筆頭候補として注目を浴びるオルメルト政権のナンバー2だ。今年九月に予定される第一与党カディマの党首選に向け、目下、党員人気は断トツで、ゴルダ・メイア(一九六九―七四年在任)に続く、同国二人目の女性宰相誕生の期待が高まっている。
 人気の最大の理由は、「清潔感」にある。イスラエルは中東で唯一、議会制民主主義が機能している国だが、オルメルト首相が汚職疑惑で何度も聴取されるほど、腐敗が蔓延。大統領が強姦容疑で強制捜査を受けるなど、女性絡みの醜聞も多い。そんな中、リブニ外相は、九九年に国会議員に初当選して以来、スキャンダルとは無縁だ。広告会社経営の夫との間に十代の二人の息子がいるワーキングマザーで、趣味はドラム演奏という気さくさも手伝って、若者や女性から熱い支援を受ける。ライス長官との仲の良さは有名で、訪米中は長官の自宅に招かれたほどだ。
 オルメルト政権では、対パレスチナ和平交渉代表を務めるが、元々は筋金入りのタカ派だった。
 高校時代はアラブへの占領地返還に反対する街頭デモの常連で、大学在学中から対外諜報機関モサドに四年間勤務し、パレスチナ・ゲリラの暗殺計画に関与したとも言われる。弁護士を経て右派リクードから政界入りすると、シャロン政権で建設相、司法相など重要閣僚を歴任し、パレスチナ占領地への入植拡大を進めた。だが、パレスチナ国家樹立が国際公約となると、シャロン氏に従ってガザ地区からの入植地撤去を進め、現実路線に転じた。二〇〇五年には同氏が結成した新党カディマに参加する。「パレスチナ民兵の攻撃には、即刻武力で応じよ」と主張する硬派の顔を持ちながら、必要な妥協は厭(いと)わない政治スタイルは、師匠のシャロン氏から引き継いだものだ。
 

【8月5日】
ソルジェニーツィン氏死去の報に接して、ノーベル賞受賞にまつわる以下のような話がある。
ノーベル賞受賞に関し、ボリス・パステルナークはソ連当局の圧力で、ノーベル賞を辞退させられたが、アレクサンドル・ソルジェニーツィン氏は当初、ソ連市民権剥奪となりそうなのを知っていながら自らスウェーデンへ赴き、そこで大演説をするつもりでいた。ところがノーベル賞授賞式の式次第などを知るにおよび、とてもそのような状況は許されないことを知り、スウェーデンに行く【価値】を見出すことができず、結局行かないことにした。それで、彼は授賞式で彼の手紙(挨拶文)を読み上げてもらうことにし、それを送った。授賞式当日、彼は仲間と一緒に、居酒屋でラジオ放送を聴いていた。しかし、彼の挨拶文の最後の部分は読まれなかった。

彼の書いた挨拶文の内容はこうだ。

「ノーベル賞授賞式典での挨拶に代えて
国王陛下! 紳士淑女のみなさん!
私の不本意な欠席が本日の式典の完璧さに影を落とさぬことを期待します。簡単な挨拶の順番中には、私の言葉も予定されております。私の言葉が式典に影を落とすことは、私のいっそう望まぬところです。しかし、私はノーベル賞受賞の日が国際人権デーと一致するという意義深い偶然を避けて通ることはできません。ノーベル賞受賞者たちは、この符号に対して責任を感じずにはいられないのです。ストックホルム市庁舎に集まったすべての人が、ここに一つの象徴を見出さずにはいられません。
【ですから、、この宴の席でも、政治犯たちが今日、剥奪されたり、まるきり蹂躙されたりした権利を守るためにハンガー・ストライキを行っていることを、忘れぬようにしようではありませんか】」

ようするに、【・・・】の部分は削除させられたのだ。

しかし、彼が本当に書きたかったのは、以下のような内容だった。

「国王陛下!淑女ならびに紳士の皆さん!
 ・・・ノーベル賞授与の日と人権の日が同日であるという、この意味深い偶然に私は注目せざるを得ません。
皆さん、これは皆さんに対する私のスキタイ人的遺憾の念ですが、なんのために見なさんはフラッドライトの下で、そんなに羊みたいに髪の毛をちぢらせているのですか?なぜ白い蝶ネクタイが絶対に必要なのですか、なぜラーゲリの労働ジャンパーではいけないのですか?それに、ノーベル賞受賞者の締めくくりの、全人生の締めくくりの演説を物を食いながら聴くとは、これまた、なんという習慣でしょう?豪華な食卓、贅沢な食物、それらの珍味佳肴を珍しげもなく、まるで目もくれずに他人の皿に乗せたりして食ったり飲んだりしておられる・・・壁の上に燃える文字―『メネ・テケル・ファレス』がお見えにならないのか?・・・だからこの席にあっても、今日只今、政治犯囚人たちがその略奪された、あるいはまったく蹂躙された権利を守るためにハンストを行っていることを忘れないようにしようではありませんか」(「仔牛が樫の木に角突いた」1976年発行)

ちなみに、この彼の書いた『メネ・テケル・ファレス』の聖書の言葉の解き明かしはこうだ。

バビロニア王国のネブカデネザル王が贅沢三昧をほしいままにする悪政を敷いていた時、ダニエルが幻の解き明かしをし、そのままでは王が国を追われると言って王に悔い改めを説いたが聞き入れられず、そこで幻の示したごとく王は国を追われてしまったため、その息子が王国を継いだのだが、同じく前王と同じ道を辿ったため、再び幻が現れ、神の手がこの『メネ・テケル・ファレス』の言葉を壁に書き記したのだ。

ダニエルがネブカデネザル王の息子のベルシャザル王に解き明かした内容はこうだ。

「メネは神があなたの治世を数えて、これをその終わりに至らせたことをいう。テケルはあなたがはかりで量られて、その量の足りないことが現れたことを言う。ペレス(ファレス)は、あなたの国が分かたれて、メデアとペルシャの人々に与えられることをいう」<ダニエル書5章24節~28節>

ソルジェニーツィン氏は真正のロシア正教徒であり、精神の闘士だった。

【8月1日】
中国人の韓国人に対する反感は日本人に対するものより数段上を行っているようだ。
今度もオリンピックの開会式のリハーサル映像を放送した韓国に対し、中国のインターネット掲示板などで反韓国の書き込みが相次いでいる、という。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080731-00000025-rcdc-cn


中には、思い余って、「日本の竹島奪還を支持する」と、日本の肩を持つ形で韓国を攻撃する声まで上がった、という。
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20080731101.html


今年はすでに聖火リレー時に、両者は激しく衝突しており、一般の日本人は中国と韓国の反目の感情が中国と日本との間より大きい、と感じさせられていた。
http://www.excite.co.jp/News/china/20080616/Recordchina_20080616028.html

これはある面歴史的に当然とも言える。1950年に始まった韓国動乱時、北朝鮮に加担して韓国に攻め入ってきたのが中国軍だった。中国と韓国が国交を回復したのもそう遠い昔の話ではなく、1992年のことだ。韓国のソウルでオリンピックのあった1988年当時はまだ国交はなかったのだ。

というより、古来、韓半島自体が、中国大陸に勃興したさまざまな王朝の侵略や影響下で苦しんできた歴史的経緯がある。近代まで500年継続した李王朝も中国大陸にあった王朝の朝貢国の立場にあり、その支配から脱したのは、日清戦争後のことだ。

その韓国が、以前は中国産ないしは中国発、と認識されていたものに対して、実は韓国産だとか、韓国発だ、ということを言い出しているため、そのような文化的遺産をめぐる対立が新たな反感を生み出しているようだ(日本産、日本発の文化も同様の憂き目にあるが、別の機会に譲る)。
http://www.chosunonline.com/article/20040510000078
http://www.recordchina.co.jp/group/g13645.html


そのため今や、というか、昔からか、中国で一番嫌われている近隣国は韓国、という世論調査の結果である。
http://www.ohmynews.co.jp/news/20071211/18389

したがって、中国がその国の威信を掛けて総力で臨む北京オリンピックのアリーナでは、間違いなく中国と韓国の激突シーンがいくつも見られることになりそうだ。そしておそらくはオリンピック以降も、こんどは戦いのアリーナを国際政治・外交の場に移して継続していくものと思われる。


~~~~~~  関連記事  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

●<北京五輪・関連>開会式のリハーサル映像流出、韓国TV局にネットユーザー怒りの声―中国
7月31日16時47分配信 Record China

2008年7月30日、北京五輪開会式の本番を前に、韓国SBSテレビがそのリハーサル映像を「特ダネ」として放送した事件を受け、せっかくの「お楽しみ」を踏みにじられた形となった中国のネットユーザー達は怒りに震えている。中国新聞社(電子版)が伝えた。

今回流出した映像は、2回目のリハーサル風景と見られている。数千人が参加するマスゲームで、中国の歴史を再現した演舞や演奏が行われていた。このSBSの放送は、動画投稿サイトを通じてあっという間に世界中の人々の目に。これに対し、中国の各掲示板では怒りを露わにする書き込みが殺到、出所の追及も始まった。・・・以下略
(翻訳・編集/NN)


●「韓国は恥知らず」中国ネットで怒り爆発
 (共同) [ 2008年07月31日 20:55 ]
 韓国SBSテレビが北京五輪の開会式のリハーサル映像を“特ダネ”として放映したことを受け、中国のウェブサイト上で31日、「韓国を開会式から閉め出せ」(中華網)などと非難する声が沸き起こっている。国営通信、新華社も「多数の国民が怒りのコメントを書き込んでいる」と伝えた。
・・・略
 「中華網」には「韓国は恥知らずだ」「韓国選手団の入場時だけ拍手せず、沈黙で迎えよう」などの意見が続出。「日本の竹島奪還を支持する」と、日ごろ批判の的にしている日本の肩を持つ形で韓国を攻撃する声まで上がった。・・・以下略


●<聖火リレー>妨害団体と衝突の中国人留学生、起訴を検討―韓国
2008年6月15日、韓国外務省が発表したところによると、4月27日にソウルで行われた聖火リレーの際、韓国当局によって拘束された2人の中国人留学生について、すでに調査を終了し、現地の司法当局によって起訴が検討されている段階だという。韓国メディア報道の中国新聞社による転電。
ソウルで行われた聖火リレーには現地在住の中国人らが多数駆けつけたが、拘束された2人の留学生は、リレー妨害を試みた団体メンバーとの間でもみ合いになった。中国側はこの事件について、負傷した被害者に対し、遺憾の意を表明している。(翻訳・編集/愛玉)【その他の写真】


●中国の偏狭な文化宗主国意識(朝鮮日報/朝鮮日報日本語版) 
 東北工程 | 高句麗
 中国が、端午節(陰暦の5月5日)は中国の伝統的祝日だと主張し、韓国が江陵(カンヌン)端午祭をユネスコの「人類口伝および無形文化財の傑作」として登録しようとしていることに対し、「文化略奪」と非難している。
 中国・共産党の機関紙である「人民日報」と中国・文化部の副部長(次官)まで率先し、「他国が端午節を世界の文化遺産として登録するとすれば祖先に顔向けできない」としながら「端午節の保護」を主張したという。・・・以下略 


●エッ!「漢字は中国起源」じゃないの?韓国の“文化略奪”?に反発強まる―中国
 http://www.recordchina.co.jp/group/g13645.html
2007年12月12日、新快報は「文化をめぐる中韓の戦い」と題した連載を開始した。近年繰り返される文化起源・世界遺産申請をめぐる争いを取り上げているが、特に近年韓国の一部学者が主張している「漢字韓国起源説」に注目している。

近年、韓国では「中国文化が実は韓国起源だ」との主張が相次いで発表されている。儒教の始祖である孔子や古代の美女・西施、中国医学の名著「本草綱目」の著者・李自珍はみな朝鮮人で、そればかりか漢方・風水などの中国文化も半島起源だという。これらの韓国起源説はたんなる主張で終わらず、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)に世界遺産として登録しようとする動きも見せていると中国では警戒されている。実際、韓国の「江陵端午祭」が世界無形文化遺産に登録されたことは中国に大きな衝撃を与えた。

今、特に注目を集めているのが「漢字韓国起源説」。去年10月10日、朝鮮日報は韓国ソウル大学の朴正秀教授による「漢字は朝鮮民族が発明した」との学説を紹介した。同教授は半島で生まれた漢字が大陸に持ち込まれ、現在の中国文化を形成したと主張し、韓国政府に漢字の復興と世界遺産申請とを求めているという。

先日、国際先駆導報は「あまり好きではない国」とのアンケート調査1位に韓国が選ばれたと報道したが、ネット掲示板を中心に韓国の「中国文化略奪」ともいえそうな動きに反発が強まっている。(翻訳・編集/KT)


●中国人が一番嫌いな隣国は韓国!?
 http://www.ohmynews.co.jp/news/20071211/18389
「国際先駆導報」の世論調査と、私の実感趙 秋瑾(2007-12-13 09:20)     
 中国国営の新華社通信が発行する「国際先駆導報」(12月10日付)に掲載された世論調査で「近隣諸国の中で中国人が最も嫌いな国は、日本ではなく、韓国だ」ということが明らかになった。この調査は中国内で、過去4カ月間、1万2000人を対象に行われたものだという。
 

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