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アメリカ国民の60%がシリア攻撃に反対であることを示すトルコのテレビ
◆9月28日
このブログではしばしば指摘してきたことだが、イスラエルはその敵対的姿勢を改め、パレスチナ問題の解決に向けて、最後の努力を真摯に行うべきである。イスラエルがパレスチナ問題をアラブの同胞たちが納得できる形で解決すれば、シリアのイスラエルに対する敵対感情も収まるのである。ましてイランがイスラエルの破滅を図って攻撃するなどということはアリはしないのだから。
ではその解決とは何か、と言えば、これもまた既にこのブログで再三再四指摘した内容である。「常にこのブログで指摘してきたことだが、イスラエルが生き残る道はただ一つ、1967年の第三次中東戦争勃発前の境界線に戻ることであり、パレスチナ国家の樹立を実現し、その新生国家と平和条約を締結し、更にはその新生国家に対して内外共の支援をするところにある」(2011年6月7日号)
しかしもしもイスラエル・ユダヤがその特異な「選民思考」で、世界制覇というようなことを夢想しているとすれば、彼らの生き残る道は最小限にせばめられてしまうであろう。彼らが流浪の民であった過去の歴史が再び再現されないとも限らなくなる。今回のアメリカのシリア攻撃が頓挫した経緯からも、世界の潮流としては、今までの構図、すなわちアメリカ議員を脅してイスラエルに敵対する勢力をアメリカ軍の力で叩き潰す、という構図は実現されなくなってきている。アメリカ人が目覚めだしているのだ。
従って彼ら一般アメリカ人の覚醒が深まり、500万のユダヤ人が残りの3億のアメリカ人の鼻づらを引き回し、脅迫という手段を駆使して好きなようにしてきた、という歴史をあまねく知り尽くせば、ユダヤ人のいる場所は少なくともアメリカには無くなってしまうであろう。
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●イスラエルの為の戦争はもうご免だ? (その3 最終章)
http://www.counterpunch.org/2013/09/13/the-people-against-the-800-pound-gorilla/
【9月23日 By Jean Bricmont and Diana Johnstone】
<人々は360キロの巨体ゴリラを毛嫌いしている>
そのような、ホロコーストのイメージで新しい危機の実態を曖昧にする演出なしでは、人権を推進し人々を守る最良の方法は、一方的な戦争を仕掛け、国際的法秩序の残滓を一掃し混乱を拡散することだという考え方は、馬鹿げたことと見られたことだろう。イスラエルの狂熱が感情的なそのような議論で合理的な議論を圧倒できるのだ。
しかしアメリカをけしかけてシリアと戦わせるイスラエル自身の利益は何かということは、当然のこととして疑問に思うのではないか?イスラエルは中東の一方の雄であるイランの存在自体が存在論的脅威になるということを信じ込むことで恐れているように思える。
しかし政策が実施されたからと言って、それが実施した者たちの利益になるとは必ずしも言えない、ということも事実だ。それは、「人間の愚かさの大洋」を無視している。ナポレオンもヒトラーもロシア軍をパリやベルリンに連れてくることに何の利益も欲望も持っていなかった。しかし彼らの政策はそれを惹き起こしたのだ。ドイツ、オーストリア、ロシアの皇帝たちは第一次世界大戦を始めることに何らの利益も持っていなかった。最後には、彼らはその戦争の結果として玉座を失ったのだから。しかし彼らはそれを始めた。未来というものは予知できないものだし、だからこそ結果からその意図を図るということは困難なのだ。イスラエルの隣国に対する敵対的政策は長期的にみればかなり自滅的と言えるだろう。
おかしなことだが、アサド大統領はシリアの領土であるゴラン高原をイスラエルに占領させたと主張して、明らかなことを否定する者たちがいる。そして結論として、イスラエルはアサド政権を転覆させることになんの興味もない、としている。しかし問題は、アサドはヒズボラとイランと同盟関係にあるということだ。
イスラエルはレバノン占領に乗り出した際、成功裏に抵抗運動を行ったヒズボラを憎悪している、またイランのことをこの地域においてイスラエルの軍事力の優越性に対抗できる唯一の国として見ている。
そうであっても、イスラエルの戦争目的がアサドを転覆させることかどうか、確かなことではないのだ。イスラエルの戦略の鍵は、ニューヨーク・タイムズ紙の9月5日号の記事にしたためられている:「イスラエル高官はいつも、イスラエルの天敵であるイランの核の野望を停止させることにおいては、オバマのシリアに対する”レッド・ライン”が重要だとしている。もっと穏やかに言えば、イスラエルは、シリアの2年半に及ぶ内戦の最良の結末は、少なくとも今のところは、結末がないことだと主張することが多くなっている。イスラエルにとって、現状維持が、人間的見方からすれば恐ろしいことかもしれないが、アサド政権と支援しているイランの勝利、ないしはますますスンニー派の聖戦主義過激派に支配されつつある反政府勢力を強化すること、のいずれと比べても願わしいと思っているようである」
「両チームの敗北が必要なプレイオフ状態だが、少なくとも、一方が勝利することは願っていないだろ? 我々は引き分けに持ち込むつもりだ」と、元ニューヨーク領事のアロン・ピンカスは語った。「両者が死ぬまで血を流すに任せよう:それがここでの戦略的思考である。それが長引いている限りはシリアからの脅威は事実上無いことになる」
だから、限定的攻撃の実際の狙いは(そして限定的でなければならない理由は)、存在はしていない核兵器計画について、イランにメッセージを送るところにあり、シリアには、両者に”死ぬまで血を流せ”ということなのだ。素晴らしことだ! 証拠もないに等しい事柄を理由に、血を血で洗う紛争を長引かせるために戦争を始めることは、”我々の価値”の熱意ためとか、”シリア民衆の苦悩”に対する深い懸念のため、と主張する者たちにとっては、あまり道徳的な努力とは言えないだろう。
イスラエルの利益と考えることに奉仕する熱意を持って、AIPACとその姉妹団体は問題となっている事柄に関し、ごまかしを行っている。このロビー団体はアメリカの利益をごまかして伝えている。どんなに力があり尊敬されているにしても、少数の者たちにとっては、人気のない戦争を大衆に向かって押し付けることは全くの愚行なのだ。イスラエルはしばしば、ユダヤ人全体を代表すると主張している。もしも大多数のアメリカ人が「イスラエルを防衛する」ために、受け入れられないような代償を払うことを強要されたら、遅かれ早かれ、「ユダヤ人」を非難する声が挙がることだろう。実際、既に書かれた物を読めば見ることができるのだ。これは勿論匿名でソーシャルメディア上に書かれているもので、さまざまな陰謀論から明確なユダヤ人叩きに至るまで存在している。
このような集団的罪に関する考え方には反対である我々は、そのような結論は避けたいと考えている。反ユダヤ主義などではなく、我々はあらゆる形態の「アイデンティティ政治」は嘆かわしく思っている。それは人間のグループ内の多様性を無視している。我々はただ、親イスラエル・ロビーに対して脅迫されることなしに、公然と「ノー」と言えることを願っているだけである。これはユダヤ教とかアイデンティティー、あるいはその文化とは何らの関係もないことである:それは全く政治的な事だ。我々はどなたかの戦争に巻き込まれることを拒否する権利を主張しているのだ。我々は、これらの際限のない戦争は、「ユダヤ人にとって」あるいは誰にとっても「良くない」と考えている。我々は相互理解、外交、妥結、武装解除に対する努力に貢献したいのだ。つまり、人間的愚かさの大洋を不安げに漂っている「脆弱な人間の理性のほかけ舟」(その2に記述)を強化したいわけだ。そうしないと、その愚かさが我々全体を溺れさすかもしれないから。
今は、戦争の脅威は避けられている、ないしは少なくとも「延期」されている。しかしイラクとリビヤが大量破壊兵器の保有を諦めたため、後ほどになって攻撃されたことを忘れてはならない。シリアもその化学兵器を差し出すようであるが、反政府グループ側が、ましてイスラエルがそのような兵器を保有しなくなるという保証はないままである。おそらく歴史上初めて戦争を開始前に中止させた、戦争に反対するこの民衆の蜂起は、急激な高まりを見せはしたが、長くは続きそうにない。戦争計画が妨害された者たちは、その動きを取り返す新しい策略を思いつくかもしれない。この数日間は、民衆が目覚める時、そして戦争に対してノーという時に何が実現できるかを垣間見せてくれる期間だった。これは、脅迫に対する外交の勝利、際限のない戦争に対して相互の武装解除を勝ち取るための不断の努力にたいする希望となるべきだ。もしも人々が真に平和を望めば、それは可能なはずだ。
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