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スキャンイーグル ハチドリ ペガサス
◆5月13日
パキスタンやアフガンで無人機が盛んに使用され、時に標的の照準を間違って民間人を大量に殺傷する事態が生じている。
攻撃するほうは安上がりで、戦闘要員の温存に適した戦法かもしれないが、やたらと誤爆される民間人の方では、これまたたまったものではないだろう。
次々とこのような無人機が開発され、さまざまな作戦で実験的に使用され、性能をあげ市場は拡大する一方のようだ。
ボーイングでは、無人機のリース業を開始した。この市場は今後10年間で100億ドル市場になると見込んでいるそうだ。
今のところ、監視・偵察用の無人機だけをリースしているようだが、今やステルス性の無人攻撃機 (X-47A Pegasus)のようなものまで作っている会社(ノースロップ・グラマン)も出てきているようだから、ボーイングとしてもいずれは殺傷目的の兵器用無人機をリースするようにならないとも限らない。この「ペガサス」は自動操縦システムも搭載されているというから、恐ろしい時代がやってきたものである。
まさに「無人」機であるがゆえに、また「非人」道的な兵器にならざるを得ないのであろう。そこには人間の感情も理性も不在なのだから。
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●パキスタン部族地域にミサイル攻撃、死亡者 米軍無人機か
【5月9日CNN】
パキスタン情報機関当局者は9日、同国北西部にある政府直轄部族地域の南ワジリスタン地区にある村落に複数のミサイル攻撃があり5人が死亡したと述べた。
米軍の無人武装偵察機による攻撃とみられる。負傷者も多数出た模様。 襲われた村は、反政府武装勢力の「パキスタン・タリバーン運動」のベトゥラ・メスード司令官の支配下にあるとされる。
同司令官は、ブット元首相暗殺の首謀者とも指摘される。 今回のミサイル攻撃の標的は不明。南ワジリスタン地区には、国際テロ組織アルカイダ系の組織の拠点もあるとされる。
部族地域は、アフガンの政権を追われたタリバーンやアルカイダ系組織の聖域とされ、米軍はアフガンへの越境攻撃の拠点となっていると主張している。
無人機の越境ミサイル攻撃は昨年秋から加速している。ゲーツ米国防長官は先に、米軍の関与を認めていた。死亡者は300人以上ともされ、民間人の犠牲者も多く、パキスタン国民の反発も強い。同国政府は主権侵害として攻撃停止を求めているが、内密には承認しているとの情報もある。
今年に入ってからの無人機による越境ミサイル攻撃はこれで10件以上で、昨年と比べ激増している。タリバーン、アルカイダ系勢力は政府直轄部族地域の北部にある北西辺境州内にも浸透、パキスタン軍は4月下旬から掃討作戦を強化し、交戦も起きている。
●米軍無人機が攻撃、子ども含む13人死亡
【4月4日 asahi.com】
パキスタン北西部の部族地域で4日、米の無人機から発射されたミサイルで女性と子供を含む少なくとも13人が死亡した。また、治安部隊の検問所への自爆テロも起き、5人の子供を含む17人が死亡した。
無人機の攻撃があったのは、反政府勢力タリバーンや国際テロ組織アルカイダの拠点があるとされる北ワジリスタン地区ミランシャー郊外。地元当局者によると、外国人の武装勢力が潜伏する家が3発のミサイルを受けた。死者の多くは武装グループだが、女性1人や子供2人も巻き添えになったという。
また、ミランシャー市内では競技場近くの検問所で車が自爆し、治安部隊員と子供らが死亡した。
地元報道を集計すると、パキスタンでは無人機によるとみられる攻撃が昨年9月以降49回にのぼり、350人以上が死亡、うち110人以上が一般市民とみられている。
●CIA、パキスタンの施設極秘利用 無人機でイスラム勢力攻撃
【2月18日産経新聞】
18日付英紙タイムズは、米中央情報局(CIA)がパキスタン南西部バルチスタン州のシャムシ飛行場をひそかに使い、無人機でアフガニスタン国境のパキスタン側に潜む国際テロ組織アルカーイダや、越境してくるアフガン反政府武装組織タリバンなどへの攻撃、監視を行っていると報じた。
米軍はアフガンの拠点から、無人機でパキスタン領内のイスラム武装勢力を攻撃しているが、米パキスタン両政府は、パキスタンの施設を使っての軍事作戦は否定してきた。 同飛行場の滑走路は大半の航空機には短すぎるが、無人機には適しているとされる。
米軍の燃料調達当局のウェブサイトは、同飛行場に大量の航空燃料が運び込まれたことを示している。飛行場はアフガン国境まで約50キロ。(共同)
●ボーイング:100億ドルの無人機リース市場を狙う
【5月11日Bloomberg】
ボーイングは、アメリカ国防関連で2番目の契約量を持つ会社だが、1年ないし2年はかかる購入決定までの期間を待てない関係各省や軍に対し無人機のリースを開始した。この市場は今後10年で100億ドル規模に膨らむと会社では見ている。
ボーイングは、2007年、2008年で、合計3億1270万ドルになる契約を、米海軍、海兵隊と結び、スキャンイーグル・スパイ無人機を「フリー・フォー・サービス」ベースで供給し、更に2億5千万ドルの契約を米政府のスペシャル・オペレーション・コマンドと同様の形式で先月結んだ。この取引でボーイング社は、資材を所有しながら、軍が必要とするところへそれを送ることになる。
スキャンイーグル、A-160ハチドリ、無人リトルバードを含む無人機は、監視、積荷配送などの業務面で軍、民間企業で利用されるようになるだろうと、ボーイングの担当者であるフィリ・パナゴス氏は語る。
「このビジネスの目的は、購入まではしたくないという顧客に対し、その代替となるシステムと基盤を提供することにある」とインタビューで語った。無人機とそれに付随するビジネスは今後10年で100億ドル規模に膨らむだろうと語った。ボーイングのその市場での占有率は言わなかった。
シカゴを本拠地とするボーイングの株は、今年4.8%上昇している。
◎海賊監視
「米海軍のボーイングとの契約は、駆逐艦から無人機を発進させて、ソマリア海域での海賊拉致事件でリチャード・フィリップ船長救出を支援するのに役立った」と、ブラウン海軍大佐(小型戦術無人機システム・プログラムマネージャー)は語った。
この駆逐艦(ベーンブリッジ)にはスキャンイーグルとボーイングからのオペレーターが乗っていたという。この無人機は、フィリップ船長が乗っているボートを光学的赤外線カメラを使って追跡していた。
ボーイングの無人機は監視・偵察業務にのみ使用されていて、標的を攻撃するものはない。米空軍とCIAはサンディエゴのジェネラル・アトミックスのプレデターを所有している。プレデターは2基のヘルファイアー・ミサイルが装備されていて、イラクとアフガンで使用されている。
海軍の説明では、スキャンイーグルは圧縮空気カタパルトから発射され、1万6000フィート上空を飛翔、20時間滞空することができる。帰ってくると、無人機は50フィートの高さの塔から下がるロープに捕らえられる。
◎試してみる
「ある軍人は、平和維持任務に無人機を使用したがっている。他の軍人は懐疑的だ」とフィリップ・フィネガン(ティール・グループ社=防衛コンサルタント会社・バージニア州)氏は語った。「試してみれば分かるでしょう」と彼は語った。
ボーイングは、無人機のリース市場が100億ドルになるとう推定は2010年の国防予算では無人機に38億ドルの購入費を当てているを見れば、「控えめ」だと、ブロードポイント・アムテク(コネティカット州)のアナリストであるピーター・アーメン氏は言う。「軍ではこれらのシステムに対する需要は飛躍的に増大するということを知っています」と彼は述べた。ボーイングのシェアは中くらいだろうと見ている。
◎沿岸警備
無人機はアメリカの沿岸警備隊、国土安全保障省、に使用されるだろう、とパナゴス氏は語った。また戦争地帯に貨物を落下させたり、通信用、長時間監視といったことにも使用できると語った。
ヘリコプターのA-160ハチドリと、水素エンジン搭載の高度長時間耐久性無人機(HALE)はまだテスト中で開発途上にある、とボーイングは説明している。無人リトル・バードはヘリコプター無人機で、開発の初期の段階にある、とマイク・バーク氏(ボーイングの回転翼航空機ビジネス開発理事)は語った。
ロッキード・マーチン、ジェネラル・ダイナミクス、レイセオン、ノースロップ・グラマン、L-3コミュニケーションのスポークスマンは、無人機をリースする契約はしていない、と語った。
無人機をリース、することは「国際的には実用化が進んでいて、トレンドになりつつある」とフィネガン氏は語った。「ボーイングはペンタゴンに提案し利益を得てきている」と語った。
◎イギリス軍
イスラエルのアエロノティクスとイスラエル・アエロスペース・インダストリーは監視用無人機をオランダとカナダの軍にリース提供している。両国ともアフガンで使用している、とフィネガン氏は語った。イギリス軍はフランスのタレスのエルメス無人機をリース使用している。
海軍が戦場や船舶向けに無人機を獲得するには、ボーイングとの契約が一番手っ取り早い方法だ、とビル・シャノン海軍中将(無人機プログラム・エグゼキュティブ・オフィサー)は語る。
第1の理由として、フリー・フォー・サービスが一番やりやすいということだった、とシャノン中将は語った。通常の購入では、必要なものを決めるだけで「1年ないし2年」かかってしまう。 監視無人機のリース契約なら廉価なので理想的だ、とシャノン氏は語った。
長期的には海軍として購入し、軍の要員で使用したいと言う。 契約ではボーイング社は、無人機と要員を供給することになっている。イラクとアフガンの基地から、また世界中の海軍の艦船から発進して使われている。 現在5万5千時間使用されたとブラウン氏は述べた。
◎特殊作戦
今年4月29日、ボーイングは、アメリカの特殊作戦司令の契約を獲得した。 フロリダ州のタンパに基地のある司令は、フリー・フォー・サービスのボーイングを選択した。その理由は、常時変化する司令の要請に柔軟に対応できる選択肢を提供する契約内容だからだ、とケニス・マックグロウ司令スポークスマンはe-mailで応えてくれた。
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