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時代の先読み
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日本の進むべき道
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我々の心構え
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◆3月26日
中国から正式に出されてきた、ドルに替わる国際準備通貨という考え方に対し、アメリカがあわてて反対を表明している。
とうとうそのような時代に入ってきたか、という思いになる。
この中国の提案はアメリカのドルの覇権、ひいては政治上の覇権をも崩す動きになるわけで、アメリカとしては容認できないことなので、大統領や財務長官がその動きを牽制する発言をしているようだ。
しかし、この動きは近未来には何らかの実体的なものとして結実する可能性は否定できないだろう。
それは何度も書くようだが、アメリカは今やFRBが国債を買い込むという禁じ手まで使いながら、国債を裁かねばならない時点にまで追い込まれてしまっているからだ。
外国から借金をし、その返済に自分でお金を刷って渡すようなことになり、外国からしてみれば、不安でしょうがない。いつかそんなお札はジンバブエ・ドルのように価値を失うのでは、と当然考えるようになる。これが中国やロシアの提案の背後にある考え方だ。
実はずっと前から、この日のくることを予想していた者たちがいた。以下にあるように既に1988年の時点で、彼ら国際金融勢力は、国際通貨というものを想定しているのだ。
◆ロンドン・エコノミスト誌の1988年1月9日号
「アメリカ人、日本人、ヨーロッパ人、そしてその他多くの金持ち国の人々、そしてさらに若干の比較的貧しい国の人々は、同一の通貨で買い物をするであろう。その価値はドル、円、ドイツ・マルクなどでは表現されないであろう。それは【フェニックス】で計算される。・・・その通貨は30年以内に登場するであろう」(「金の値段の裏のウラ」鬼塚英昭著)
上記の1988年から30年といえば、2018年となる。今から10年もない。だから、上記提案は、ほぼ彼らの計画通り、なのかと思わせるものがあるのだ。
ただしこれが彼ら、国際金融勢力がもともと考えていたものなのか、それとも、今回この国際通貨問題を提案したのは中国やロシア、という事実から見て、彼ら国際金融勢力の思惑とは異なる内容を持つようになるものなのか。これを判断するためにはもう少し時間が必要のようだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●IMFのSDR利用拡大で国際金融制度改善と、中国人民銀総裁
3月25日CNN.
北京(CNN) 中央銀行に当たる中国人民銀行の周小川総裁は24日、世界的な金融危機を受け、米ドルに代わる通貨を主軸に据えることで国際金融システムを改善させる方法を提案した。国際通貨基金(IMF)が導入する、金、米ドルを補完する準備資産の特別引き出し権(SDR)に中心的役割を与え、ユーロ、円、ポンドや米ドルを活用する案を示した。・・・以下略
●中国で高まるドル不安=基軸通貨見直し論も浮上
-国際地位向上の思惑も
3月25日 時事通信
【北京25日時事】世界最大の外貨準備を誇る中国で、ドル資産の安全性に対する懸念が高まっている。米連邦準備制度理事会(FRB)が巨額の中長期国債購入計画を発表するなど、野放図な歳出拡大でドルの信認が失われ、米国債などで蓄えたドル資産の価値が暴落しかねないとの不安が背景にある。
「米国は基軸通貨の発行国として、その通貨は適切に管理すべきだ」-。温家宝首相は最近、ドルに対する懸念を率直に表明。中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁はドル基軸体制の限界を指摘する論文を発表し、ドルに代わる新たな国際通貨を創設するよう呼び掛けた。・・・以下略
●SDRを新準備通貨とする案、長期的な議論必要
=IMF筆頭副専務理事
3月25日 ロイター
[ワシントン 24日 ロイター] 国際通貨基金(IMF)のリプスキー筆頭副専務理事は24日、IMFの特別引き出し権(SDR)を新たな準備通貨とする案は特に目新しいものでなはないと指摘した上で、今後も議論が続くとの見方を示した。
同筆頭副専務理事は、SDRを米ドルに代わる世界的な準備通貨とする提案を中国高官が行ったことに対し、記者会見でコメントを求められ「こうした議論には、世界の経済と金融システムがどれだけ堅調かという懸念が伴う」と述べ、「多くの国により運営される機関が管理する通貨を世界的な通貨とするアイデアは、目新しいものではない」と指摘した。
ただ「これは真面目な提案であり、この案の支持者も短期的な問題ではなく、長く研究し検討しなければならない案件であると認識していると考える」と述べ、SDRを新たな準備通貨とする案を完全には否定しなかった。
●ドル基軸体制を堅持=新たな準備通貨不要-米大統領
3月25日 時事通信
【ワシントン24日時事】オバマ米大統領は24日夜、ゴールデンタイムに合わせてホワイトハウスで記者会見した。大統領は「米ドルは現時点で極めて強い(通貨だ)」と言明するとともに、中国などが提唱する新たな国際準備通貨の創設は「必要だとは思わない」と述べ、ドルを基軸とした国際金融体制を堅持する姿勢を強調した。・・・以下略
●今後もドルは基軸通貨=米財務長官
3月26日0時31分配信 時事通信
【ニューヨーク25日時事】ガイトナー米財務長官は25日、「ドルは引き続き圧倒的な準備通貨であり、それは今後も長く続く」と述べ、ドルに代わる基軸通貨の創設には反対する意向を改めて表明した。ニューヨークでの講演後の質疑応答で語った。
国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)の活用拡大については「オープンだ」と一定の理解を表明。ただドルの基軸通貨の地位は不変だと述べた。その上で財務長官は、米金融市場と経済の長期的(成長)基盤に対する信頼維持のため「必要な措置を取る」とし、ドル暴落防止に全力を挙げる考えを強調した。
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中国から正式に出されてきた、ドルに替わる国際準備通貨という考え方に対し、アメリカがあわてて反対を表明している。
とうとうそのような時代に入ってきたか、という思いになる。
この中国の提案はアメリカのドルの覇権、ひいては政治上の覇権をも崩す動きになるわけで、アメリカとしては容認できないことなので、大統領や財務長官がその動きを牽制する発言をしているようだ。
しかし、この動きは近未来には何らかの実体的なものとして結実する可能性は否定できないだろう。
それは何度も書くようだが、アメリカは今やFRBが国債を買い込むという禁じ手まで使いながら、国債を裁かねばならない時点にまで追い込まれてしまっているからだ。
外国から借金をし、その返済に自分でお金を刷って渡すようなことになり、外国からしてみれば、不安でしょうがない。いつかそんなお札はジンバブエ・ドルのように価値を失うのでは、と当然考えるようになる。これが中国やロシアの提案の背後にある考え方だ。
実はずっと前から、この日のくることを予想していた者たちがいた。以下にあるように既に1988年の時点で、彼ら国際金融勢力は、国際通貨というものを想定しているのだ。
◆ロンドン・エコノミスト誌の1988年1月9日号
「アメリカ人、日本人、ヨーロッパ人、そしてその他多くの金持ち国の人々、そしてさらに若干の比較的貧しい国の人々は、同一の通貨で買い物をするであろう。その価値はドル、円、ドイツ・マルクなどでは表現されないであろう。それは【フェニックス】で計算される。・・・その通貨は30年以内に登場するであろう」(「金の値段の裏のウラ」鬼塚英昭著)
上記の1988年から30年といえば、2018年となる。今から10年もない。だから、上記提案は、ほぼ彼らの計画通り、なのかと思わせるものがあるのだ。
ただしこれが彼ら、国際金融勢力がもともと考えていたものなのか、それとも、今回この国際通貨問題を提案したのは中国やロシア、という事実から見て、彼ら国際金融勢力の思惑とは異なる内容を持つようになるものなのか。これを判断するためにはもう少し時間が必要のようだ。
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●IMFのSDR利用拡大で国際金融制度改善と、中国人民銀総裁
3月25日CNN.
北京(CNN) 中央銀行に当たる中国人民銀行の周小川総裁は24日、世界的な金融危機を受け、米ドルに代わる通貨を主軸に据えることで国際金融システムを改善させる方法を提案した。国際通貨基金(IMF)が導入する、金、米ドルを補完する準備資産の特別引き出し権(SDR)に中心的役割を与え、ユーロ、円、ポンドや米ドルを活用する案を示した。・・・以下略
●中国で高まるドル不安=基軸通貨見直し論も浮上
-国際地位向上の思惑も
3月25日 時事通信
【北京25日時事】世界最大の外貨準備を誇る中国で、ドル資産の安全性に対する懸念が高まっている。米連邦準備制度理事会(FRB)が巨額の中長期国債購入計画を発表するなど、野放図な歳出拡大でドルの信認が失われ、米国債などで蓄えたドル資産の価値が暴落しかねないとの不安が背景にある。
「米国は基軸通貨の発行国として、その通貨は適切に管理すべきだ」-。温家宝首相は最近、ドルに対する懸念を率直に表明。中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁はドル基軸体制の限界を指摘する論文を発表し、ドルに代わる新たな国際通貨を創設するよう呼び掛けた。・・・以下略
●SDRを新準備通貨とする案、長期的な議論必要
=IMF筆頭副専務理事
3月25日 ロイター
[ワシントン 24日 ロイター] 国際通貨基金(IMF)のリプスキー筆頭副専務理事は24日、IMFの特別引き出し権(SDR)を新たな準備通貨とする案は特に目新しいものでなはないと指摘した上で、今後も議論が続くとの見方を示した。
同筆頭副専務理事は、SDRを米ドルに代わる世界的な準備通貨とする提案を中国高官が行ったことに対し、記者会見でコメントを求められ「こうした議論には、世界の経済と金融システムがどれだけ堅調かという懸念が伴う」と述べ、「多くの国により運営される機関が管理する通貨を世界的な通貨とするアイデアは、目新しいものではない」と指摘した。
ただ「これは真面目な提案であり、この案の支持者も短期的な問題ではなく、長く研究し検討しなければならない案件であると認識していると考える」と述べ、SDRを新たな準備通貨とする案を完全には否定しなかった。
●ドル基軸体制を堅持=新たな準備通貨不要-米大統領
3月25日 時事通信
【ワシントン24日時事】オバマ米大統領は24日夜、ゴールデンタイムに合わせてホワイトハウスで記者会見した。大統領は「米ドルは現時点で極めて強い(通貨だ)」と言明するとともに、中国などが提唱する新たな国際準備通貨の創設は「必要だとは思わない」と述べ、ドルを基軸とした国際金融体制を堅持する姿勢を強調した。・・・以下略
●今後もドルは基軸通貨=米財務長官
3月26日0時31分配信 時事通信
【ニューヨーク25日時事】ガイトナー米財務長官は25日、「ドルは引き続き圧倒的な準備通貨であり、それは今後も長く続く」と述べ、ドルに代わる基軸通貨の創設には反対する意向を改めて表明した。ニューヨークでの講演後の質疑応答で語った。
国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)の活用拡大については「オープンだ」と一定の理解を表明。ただドルの基軸通貨の地位は不変だと述べた。その上で財務長官は、米金融市場と経済の長期的(成長)基盤に対する信頼維持のため「必要な措置を取る」とし、ドル暴落防止に全力を挙げる考えを強調した。
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