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【2月1日】
トルコのエルドアン首相が、スイスのダボス会議での席上、イスラエルのガザ侵攻を非難、更に演説の時間配分の偏りがあったということで、司会者をいさめて会議の席を立って退場したという。

かれは「イスラエルは殺人を知悉(ちしつ)している。いかにして海岸の子供を殺害するのかも知っている」と述べ、イスラエルの一般人虐殺を象徴的な表現で非難した。

近年まれに見る政治家としての断固たる姿勢を見た思いだ。とても日本の政治家には真似でさえできない芸当だろう。もちろんトルコの一般人の思いを代弁しているところがあるから、日本とは事情が大いに違うのだが。

最近はイスラエルないしはユダヤ人の今までの横暴さに対し、もう我慢ならないという風潮が強くなり出しているように感じられる。

たとえば、スウェーデンのある町でも、以下のように例年行われていた「ホロコースト」に関する行事を、今回のイスラエルのガザ攻撃という事態を前にして、取りやめた、という。ナチスのホロコーストの犠牲者の立場にあり、同情を誘われる立場にあるユダヤ人が、今度は自らがパレスチナ人に対し、同様のホロコーストのような「一般人虐殺」を行っている現状に違和感を感じた、ということだろう。正当な措置である。

また、イギリスのカトリック司祭が、アウシュビッツでは、ガス室で殺されたユダヤ人はただの一人もいない、と言って、600万人虐殺説を否定する発言を行い、それが物議をかもしているという。

この問題はずっとヨーロッパではくすぶっている問題だが、この問題ですでに「投獄」された人も数多く存在するくらい、ヨーロッパではタブーとなっている問題である。

これに真っ向から挑戦する発言をしたのだから、当然確信「犯」であろう。もう嘘の神話にいつまでも付き合ってはおれない、と臍(ほぞ)を固めての発言ではなかろうか。

いずれにせよ、こうしたまっとうは動きが出てきている事は結構なことだ。そもそもホロコースト問題を否定するだけで、牢獄行きなどという状況をおかしいと思わないほうがおかしいのである。もうユダヤ人が脅しと金の力でいいようにしてきた世界の力関係にもそろそろ変化(チェンジ)の波がやってきている、ということだろう。

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●トルコ首相、ガザ問題でイスラエル大統領と激しい応酬 
【CNN】1月30日

 ダボスで開かれている世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)の討論会で29日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの侵攻でペレス同国大統領とエルドアン・トルコ首相が激しい応酬を交わし、最後には首相が壇上から一方的に去る事態となった。

首相はこの際、司会者が発言の時間配分で不公平な方法を取ったとして、「参加者に話をさせないのは不公平だ。ダボスには二度と来ない」との捨てぜりふを残し、会場を去った。トルコはイスラム教徒が多数派の国で、討論会での首相の態度を支持する数千人が30日、空港に詰め掛け、パレスチナ旗などを掲げながら帰国の首相を出迎えた。

エルドアン首相は空港での会見で「私の発言は、イスラエル国民にではなく、同政府に向けられたものだ」とも指摘した。

討論会でペレス大統領は、イスラエルは平和を尊重し、ガザ侵攻の責任はパレスチナ強硬派ハマスにあると主張。エルドアン首相が異議をはさむと、司会者が制し、時間がないと発言の機会を与えなかったという。

首相は、発言の時間をもらえるまで司会者の腕を軽くたたき、最後に1分間が与えられた。首相はこの中で、ペレス氏に対し「声を大きくしてしゃべるのは心理的に負い目があるからだろう」と切り出し、「イスラエルは殺人を知悉(ちしつ)している。いかにして海岸の子供を殺害するのかも知っている」と述べた後、会場を立ち去っていた。

この際、ペレス大統領は発言の時間で優遇されたと司会者を批判。「彼には25分やり、私には12分だった。正しいことではない」ともいさめていた。



●スウェーデンのある市がホロコースト・イベントを取りやめ
【Jerusalem Post】1月27日

北スウェーデンのある町では27日、ホロコースト記念日のたいまつ行列を、最近のイスラエル軍によるガザ侵攻のため取りやめた、という。
公式の取りやめ理由は、市理事会とルレアの教会によれば治安上の問題、というのだが、教会のスポークスマンであるボ・ノルディン師によれば、ガザでの戦争のためだ、という。
「この時期に、たいまつ行列をしてホロコーストの犠牲者に哀悼の意を表すことはできない」とノルデン師は国営ラジオで語った。「我々はガザでの戦争に心を痛め悲しみに沈んでいるので、ホロコーストに関する大きな儀式をするのはふさわしくないと感じている」と語った。・・・以下略



●イギリス人司祭、ホロコースト否定問題で調査
【AFP】1月23日

ドイツの検察当局は1月23日、イギリスの司祭が、スウェーデンのテレビでホロコーストに関するコメントで人種憎悪を煽ったという疑惑で調査を開始したと語った。
レーゲンスブルグの公営検察当局のスポークスマンは、リチャード・ウィリアムソン司祭(68)をこの週に行われたインタビューで行ったコメントについて調査を開始したと述べた。
「ガス室は無かったと信じます。20万から30万人のユダヤ人がナチスの強制収容所で亡くなったが、ガス室で殺されたものは一人もいない」とウィリアムソン司祭はSVT局のインタビュー時間中に述べた。・・・以下略

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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