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◆1月7日

昨年暮れから始まったイスラエル軍によるガザ攻撃は、年が明けてから地上軍投入という事態を迎え被害が拡大している。

その際、イスラエル政府は攻撃はハマスメンバーを標的とするもので、ガザの一般民衆への被害が広がらないよう最大限の注意をしている、と声明を発表している。

しかし今回国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営している学校が標的とされ、一度に40名以上の一般市民が犠牲者となったことを見れば、彼らの言っていることが真っ赤なうそであることがわかる。

さらに言えば彼らはハマスメンバーを既に130名以上殺害した、と誇っているが、今度の作戦での死者数はすでに600名を越えている。ようするにハマス1人を殺すために5人の一般人を犠牲にしている、というわけだ。

たとえば武器を持った人間が他の一般市民を人質に取り立てこもったとした場合、それに対する対処の仕方というものは、だれでも常識のある人間ならば分かっている。

武力をもって解決しようとすれば、犠牲者が出ることがわかっている場合には、それこそ「説得」を専門とするエキスパートを当ててでも、そして時間を掛けてでも穏便に解決しようとするものだ。

しかしイスラエルのやり方は問答無用の武力行使、これだけだ。

このようなことを続けていけば、やがてそのようなことがわが身に返ってくることになろう。そうなった際にはイスラエルの将来はないであろう、と思わざるを得ない。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<ガザ侵攻>イスラエル軍の学校攻撃に国連などが反論
1月7日21時7分配信 毎日新聞


 【エルサレム前田英司】「なぜ住民の避難所が攻撃されなければならないのか」--。6日、パレスチナ自治区ガザ地区にある、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する学校が攻撃された事件で、イスラエル軍は同日、学校付近から迫撃弾が発射されたことへの反撃と釈明した。しかし国連や地元住民は「学校に戦闘員などいなかった」と、イスラエル側の言い分を真っ向から否定。住民が避難した学校が攻撃されるという事件の衝撃に、国際社会では停戦を探る動きが活発化し始めた。

 6日攻撃を受けたのは、ガザ市内のシャティ難民キャンプ、同市近郊のジャバリヤ難民キャンプ、南部のハンユニスの計3カ所にある同機関が運営する学校。

 6日、ジャバリヤのファフラ中学校には、戦闘の激化を恐れた地元住民約350人が避難していた。午後4時半(日本時間同11時半)ごろ、イスラエル軍戦車の撃った砲弾が校門付近に着弾し爆発。ボランティアで救急活動に当たるムハンマド・ルジャイラさん(24)が現場に到着したのは、この直後だった。

 爆発で窓ガラスは飛び散り、校舎の一部が損壊。少なくとも43人が死亡した。人々は泣き叫び、現場はパニック状態。「ここには自宅を逃れてきた市民しかいない。なぜ攻撃されなければならないのか」。中年男性が怒鳴るように訴えたという。

 イスラエル軍は6日夜、初期調査の結果を公表。死者の中にハマス戦闘員2人が含まれていたとして、「ハマスが住民を『人間の盾』に利用したために起きた悲劇だ」と強調した。

 これに対し、UNRWAガザ事務所のジョン・ギング所長は「学校に戦闘員などいなかったし、校内からの攻撃もなかった」と反論する。UNRWAが運営する学校約20校が避難所として使用されており、所在地情報はすべてイスラエル軍に提供してあるという。

 イスラエル軍は一般住民の被害を避けるため、学校など安全な場所に避難するよう住民に呼びかけていた。ギング所長は「攻撃は必要だったのか。国際人道法は守られていたのか。独立した調査が必要だ」と語った。

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