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フェリチン膜の断面の電子顕微鏡写真。つぶつぶは、一つ一つがたんぱく質。膜の厚さは約60ナノメートル=物質・材料研究機構提供
◆5月7日
以下の記事にあるように、従来の千倍の速さで水をろ過できる膜を開発したと言う。
これからの世の中では、水もまた貴重な資源として見られている。特に開発途上国では水不足が深刻な状況となってきているし、飲料水についてはこれから厳しさが増してくる情勢だ。
こういう時、このような技術は人類全体にとっての大いなる希望となろう。日本はこういた分野でどんどん世界に貢献するようになっていって欲しいし、また日本人にはそのような能力がある、と確信している。
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●千倍速い水濾過膜を開発 「筋子」構造で不純物除去
【5月5日 asani.com】
従来の千倍の速さで水をこせる濾過(ろか)膜を、物質・材料研究機構の一ノ瀬泉・ナノ有機センター長たちのグループが開発した。低コストで効率よく水を処理でき、途上国での飲料水製造や水の浄化に役立つほか、人工透析などの医療用にも使えそうだ。先月、英科学誌ネイチャー・ナノテクノロジー(電子版)に掲載された。
この膜はフェリチンという球状のたんぱく質を数珠つなぎにして詰め込んだ構造で、サケの「筋子(すじこ)」のような形をしている。球と球の間の2.2ナノメートル(ナノは10億分の1)ほどのすきまを水が通る間に、不純物がこし取られる。
膜の厚さが数十ナノメートルでも十分にこし取る力があり、膜が薄くてすむため、速く濾過できる。塩分は除去できないが、農薬やウイルス、着色物質などの物質を取り除ける。ナイロンなどと同程度の丈夫さで扱いやすく、安価でもある。
浄水装置に使われているセラミックス製の膜は、厚くて透過力が低く、外から圧力を加えて水を絞り出している。フェリチン膜なら圧力をかけずにすみ、省エネにつながるほか、浄化装置が安価で簡便に作れれば、途上国でも威力を発揮しそうだ。(嘉幡久敬)
●水の危機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E3%81%AE%E5%8D%B1%E6%A9%9F
水の危機(みずのきき、Water crisis)とは、1970年代から現代までの、地球上の水資源と人類の需要とを比較したときの状態をさす[1]。世界規模で見た水資源の状況を表す言葉として、国際連合などの国際機関が使用している[2][3]。特に、水不足と水質汚染が主要な問題とされる。
地球上の水資源は、地下、表層、大気に蓄えられているが、絶対量には上限が存在する。海水を飲用水にするための処理に必要なエネルギーは莫大であり、今のところ海洋を水源とみなすのは現実的ではない。利用できる水資源とは、淡水のみに限定されている[4]。
水の危機は次のような形で顕在化している。
安全な飲み水を得ることができない11億人の人々。
地下水の過剰な汲み上げによる農耕地の不毛化。
水資源の過剰利用と汚染による生物多様性の低下。
水資源の不足による地域紛争。
水系感染症と不衛生な生活用水は、世界でもっとも主要な死因であり、疾病の80%の原因となっているという算定もある[5]。
目次 [非表示]
1 水の危機による健康被害
2 農業用水の不足
2.1 河川の断流と湖沼の縮小
2.2 地下水の枯渇
3 生物多様性へのダメージ
4 地域紛争
5 仮想水貿易
6 将来の見通し
7 参考文献
8 関連項目
・・・以下略
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