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時代の先読み
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日本の進むべき道
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我々の心構え
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◆5月2日
5月6日から6月1日までNATOはグルジアで軍事演習をするということで、ロシアが激しく反発してきているが、ここに来てアゼルバイジャンがこの演習に参加を表明、反対にモルドバやセルビアは欠席することを表明した。
今回の軍事演習はNATOに言わせると、ロシア・グルジア紛争の起きた昨年8月以前から予定されていたものとし、計画を変更するつもりはない、と突っぱねているようだが、現に「紛争」が生じたのだから、既に状況は変化しており、その状況変化を無視して強行するというのは、どう見ても筋が通ったものとはいえない。
これはロゴジン・ロシア大使が言うように「どの国の立場からみても、こうした軍事演習は単なる挑発行為でしかない」だろうし、ロシアが対抗措置として、7日のNATOとの参謀総長会合に参加しない、という判断も当然である。
もしこのまま演習を強行するという情勢に変化がなければ、ロシアが南オセチアで対抗演習をする可能性も示唆されているという。100kmもない距離で両者が対峙するような情勢になるかもしれず、盧溝橋事件を思い出させる事態となる。
また、2008年夏、北京オリンピックが開催された、丁度その前の日の7日深夜、グルジア軍の南オセチア侵攻で始まったロシア・グルジア紛争は、その直前、現在の状況と似た状況があったことも思い出される。
グルジアの南オセチアに対する動きに対する牽制としてロシアは、2008年7月5日から12日まで、北コーカサス地方で軍事演習を行ったが、すぐその後の7月15日から31日まで、今度は米・グルジア共同の軍事演習がグルジア領内で行われたのである。
そしてその直後にグルジア軍の南オセチア侵攻があったのだから、ロシアとしてはその悪夢が甦ってくる情勢であり、反発は当然である。
しかも、4月29日、ロシアのNATO代表部の外交官2人がスパイ行為の疑いで国外退去命令を受けたことで更に事態は悪化している。そこにもってきて、モルドバやセルビアの演習不参加表明や、アゼルバイジャンの参加表明でロシアとNATOのライバル意識は否が応にも高まってきている。
グルジアでは昨年8月のロシアとの武力衝突や、世界金融危機の影響による経済悪化で、サーカシビリ大統領に対する国民の不満が募って、野党党首のブルジャナゼ氏が2月、「統一グルジア運動」など八つの野党勢力と一緒になって、グルジアの独立記念日4月9日までのサーカシビリ大統領の辞任を求める共同声明を発表し、更に3月15日には、首都トビリシで1万人規模の街頭デモが起きて入る。
今回のNATOの軍事演習はこういった状況にある親欧米政権であるサーカシビリ政権にてこ入れをする、という意味もありそうだ。しかし腐敗政権の趣を強めているこのグルジア政権にてこ入れしても、果たして効果があるものかどうか。
NATOも焼きが回ってきていると思わざるを得ない。
ロシアは4月30日、南オセチア、アブハジアの国境警備を共同で行う協定に調印した
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●ロシア:ロシア外交官に対するNATOの「下品な追放」に毅然と対応する
2009 April 30 (RIA Novosti)
ロシアは、NATO代表部の二人のロシア外交官をNATOが追放したことを、「下品な挑発」と見なす、とラブロフ外相は4月30日語った。
ロシアNATO大使は、NATOの今回の措置に対するロシアの対応は毅然としたものとなろう、と語った。・・・以下略
●ロシア外交官に国外退去命じる NATO、スパイ容疑で
【ブリュッセル=瀬能繁】北大西洋条約機構(NATO)が、ブリュッセル駐在のロシアのNATO代表部の外交官2人について、スパイ行為をした疑いがあるとして国外への退去を命じたことが30日分かった。NATOは昨年8月のグルジア紛争で悪化したロシアとの関係を正常化する方針を決めたが、最近ではグルジアでNATOが予定していた共同軍事演習をめぐりロシアが反発。今回のロシア外交官の国外退去により双方の関係がさらにギクシャクする可能性がある。
ロイター通信などによると、退去命令は29日付。エストニアの元国防省職員がNATOの防衛機密をロシアに渡した疑いで逮捕され、今年2月には懲役12年の判決を受けた。2人の外交官はこの事件に直接関与していたわけではないものの、ブリュッセルでスパイ活動をしていた疑いが強く、NATOとして報復手段に出たとみられる。(07:00)
●ロシア、グルジアで演習実施ならNATOとの参謀総長会合を拒否
4月21日0時32分配信 産経新聞
【モスクワ=佐藤貴生】ロシアのロゴジン・北大西洋条約機構(NATO)大使は20日、NATOが5月にグルジアで予定している軍事演習を実施した場合、ロシアは同月7日のNATOとの参謀総長会合に参加しないと述べた。インタファクス通信が伝えた。
ロゴジン大使は「どの国の立場からみても、こうした軍事演習は単なる挑発行為でしかない」とし、NATOに演習の中止もしくは延期を改めて求めた。ただ、今月29日に行われるNATOとの大使級会合には出席する意向を示した。
NATOは、昨夏ロシアが侵攻したグルジアの首都トビリシ近郊で、5月6日から6月1日までの予定で軍事演習を行う意向を表明。ロシアは強く反発し、メドべージェフ大統領は対抗措置を取る姿勢を見せている。
●露がNATO演習に猛反発 グルジアでの対抗示唆
2009.4.18 19:41
【モスクワ=遠藤良介】北大西洋条約機構(NATO)が来月、グルジアで計画する軍事演習にロシアが猛反発している。昨年8月のグルジア紛争で冷え切った露・NATO関係はここにきて改善の兆しを見せていたものの、この演習が再び冷や水を浴びせそうな情勢だ。ロシア側はグルジアからの独立を承認したアブハジア自治共和国と南オセチア自治州で対抗演習を行う可能性も示唆しており、ロシアとNATO軍がグルジア領内で100キロたらずを隔てて対(たい)峙(じ)する緊迫した状況も想定される。
NATOは5月6日~6月1日、グルジアの首都トビリシの東方約20キロで19カ国の約1300人による演習を行う予定。これに対し、ロシアのロゴジンNATO大使が「挑発行為だ」として演習中止を求めたほか、メドベージェフ大統領も計画を「近視眼的で非友好的」と非難し、「必要があれば何らかの決定をする」と述べた。アブハジアのバガプシ大統領も「南オセチアとともに対抗措置をとる」としている。
一方、NATOは演習が紛争に先立つ昨年春から予定されていたとし、米国も「グルジアとの演習に何ら特別なことはない」と計画撤回の考えがないことを強調した。NATOは今月4日の首脳会議でロシアとの定期協議「NATOロシア理事会」の再開を決めたほか、米露両国は戦略核兵器削減条約交渉を24日から開始することになっている。
旧ソ連のグルジアはウクライナとともにNATO加盟を希望し、両国を「勢力圏」とみなすロシアはその阻止を対外政策の至上課題としている。
●グルジア大統領、強まる退陣圧力 野党が来月大規模デモ
2009年3月26日1時9分
【モスクワ=星井麻紀】グルジアでサアカシュビリ大統領の退陣を求める野党の勢いが増している。来月9日には首都トビリシで大規模デモを計画。一方、政府側はデモ鎮圧のために催涙ガスなどを多量に準備しているとの情報もあり、緊張が高まっている。
「政権の行為は明らかな挑発だ」。23日、野党勢力は共同声明を発表した。22日夜、サアカシュビリ氏批判の急先鋒(きゅうせんぽう)、ブルジャナゼ前国会議長率いる「民主運動・統一グルジア」の地方支部指導者ら7人が突然逮捕されたためだ。容疑は武器の不法所持とされているが、野党側は来月9日の街頭デモを妨害するものとみて批判を強めている。
昨年8月のロシアとの武力衝突や、世界金融危機の影響による経済悪化で、サアカシュビリ大統領に対する国民の不満が募っている。ブルジャナゼ氏は先月、「統一グルジア運動」など八つの野党勢力と、グルジアの独立記念日4月9日までのサアカシュビリ氏の辞任を求める共同声明を発表。今月15日にはトビリシで数千人規模の街頭デモを行った。サアカシュビリ氏が辞任に応じない場合は、無期限の街頭デモをするとしている。
インタファクス通信は元国家保安局長官の情報として、政府が複数の国から催涙ガスなどをデモ隊鎮圧用に準備していると伝えた。「統一グルジア運動」も、内務省がトルコから放水機材を大量に購入したと発表している。
政府は「平和的デモを強制排除することはない」としているが、07年11月には反政府デモを警察隊が催涙ガスなどで鎮圧。野党系のテレビ局が放送停止となり、非常事態が宣言されており、野党側は警戒を強めている。
●<ロシア>南オセチア、アブハジアと共同国境警備協定に調印
5月2日18時30分配信 毎日新聞
【モスクワ大木俊治】ロシアのメドベージェフ大統領は4月30日、グルジアからの独立を承認した南オセチア、アブハジアの国境警備を共同で行う協定に調印した。タス通信によると、協定は「(両地域の独自の)国境警備組織が形成されるまで」国境警備をロシアに委託すると明記している。グルジアでは6日から北大西洋条約機構(NATO)の軍事演習が計画されており、緊張が高まる可能性がある。
協定はメドベージェフ大統領と両地域の首脳がモスクワで調印。大統領はグルジアでのNATO軍事演習について「公然たる挑発」と改めて非難した。
ロシアは昨年8月のグルジア紛争を受け、両地域を独立国家として承認。両地域との間でロシア軍の駐留を含む軍事協定も締結しており、グルジアや欧米は反発している。
5月6日から6月1日までNATOはグルジアで軍事演習をするということで、ロシアが激しく反発してきているが、ここに来てアゼルバイジャンがこの演習に参加を表明、反対にモルドバやセルビアは欠席することを表明した。
今回の軍事演習はNATOに言わせると、ロシア・グルジア紛争の起きた昨年8月以前から予定されていたものとし、計画を変更するつもりはない、と突っぱねているようだが、現に「紛争」が生じたのだから、既に状況は変化しており、その状況変化を無視して強行するというのは、どう見ても筋が通ったものとはいえない。
これはロゴジン・ロシア大使が言うように「どの国の立場からみても、こうした軍事演習は単なる挑発行為でしかない」だろうし、ロシアが対抗措置として、7日のNATOとの参謀総長会合に参加しない、という判断も当然である。
もしこのまま演習を強行するという情勢に変化がなければ、ロシアが南オセチアで対抗演習をする可能性も示唆されているという。100kmもない距離で両者が対峙するような情勢になるかもしれず、盧溝橋事件を思い出させる事態となる。
また、2008年夏、北京オリンピックが開催された、丁度その前の日の7日深夜、グルジア軍の南オセチア侵攻で始まったロシア・グルジア紛争は、その直前、現在の状況と似た状況があったことも思い出される。
グルジアの南オセチアに対する動きに対する牽制としてロシアは、2008年7月5日から12日まで、北コーカサス地方で軍事演習を行ったが、すぐその後の7月15日から31日まで、今度は米・グルジア共同の軍事演習がグルジア領内で行われたのである。
そしてその直後にグルジア軍の南オセチア侵攻があったのだから、ロシアとしてはその悪夢が甦ってくる情勢であり、反発は当然である。
しかも、4月29日、ロシアのNATO代表部の外交官2人がスパイ行為の疑いで国外退去命令を受けたことで更に事態は悪化している。そこにもってきて、モルドバやセルビアの演習不参加表明や、アゼルバイジャンの参加表明でロシアとNATOのライバル意識は否が応にも高まってきている。
グルジアでは昨年8月のロシアとの武力衝突や、世界金融危機の影響による経済悪化で、サーカシビリ大統領に対する国民の不満が募って、野党党首のブルジャナゼ氏が2月、「統一グルジア運動」など八つの野党勢力と一緒になって、グルジアの独立記念日4月9日までのサーカシビリ大統領の辞任を求める共同声明を発表し、更に3月15日には、首都トビリシで1万人規模の街頭デモが起きて入る。
今回のNATOの軍事演習はこういった状況にある親欧米政権であるサーカシビリ政権にてこ入れをする、という意味もありそうだ。しかし腐敗政権の趣を強めているこのグルジア政権にてこ入れしても、果たして効果があるものかどうか。
NATOも焼きが回ってきていると思わざるを得ない。
ロシアは4月30日、南オセチア、アブハジアの国境警備を共同で行う協定に調印した
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●ロシア:ロシア外交官に対するNATOの「下品な追放」に毅然と対応する
2009 April 30 (RIA Novosti)
ロシアは、NATO代表部の二人のロシア外交官をNATOが追放したことを、「下品な挑発」と見なす、とラブロフ外相は4月30日語った。
ロシアNATO大使は、NATOの今回の措置に対するロシアの対応は毅然としたものとなろう、と語った。・・・以下略
●ロシア外交官に国外退去命じる NATO、スパイ容疑で
【ブリュッセル=瀬能繁】北大西洋条約機構(NATO)が、ブリュッセル駐在のロシアのNATO代表部の外交官2人について、スパイ行為をした疑いがあるとして国外への退去を命じたことが30日分かった。NATOは昨年8月のグルジア紛争で悪化したロシアとの関係を正常化する方針を決めたが、最近ではグルジアでNATOが予定していた共同軍事演習をめぐりロシアが反発。今回のロシア外交官の国外退去により双方の関係がさらにギクシャクする可能性がある。
ロイター通信などによると、退去命令は29日付。エストニアの元国防省職員がNATOの防衛機密をロシアに渡した疑いで逮捕され、今年2月には懲役12年の判決を受けた。2人の外交官はこの事件に直接関与していたわけではないものの、ブリュッセルでスパイ活動をしていた疑いが強く、NATOとして報復手段に出たとみられる。(07:00)
●ロシア、グルジアで演習実施ならNATOとの参謀総長会合を拒否
4月21日0時32分配信 産経新聞
【モスクワ=佐藤貴生】ロシアのロゴジン・北大西洋条約機構(NATO)大使は20日、NATOが5月にグルジアで予定している軍事演習を実施した場合、ロシアは同月7日のNATOとの参謀総長会合に参加しないと述べた。インタファクス通信が伝えた。
ロゴジン大使は「どの国の立場からみても、こうした軍事演習は単なる挑発行為でしかない」とし、NATOに演習の中止もしくは延期を改めて求めた。ただ、今月29日に行われるNATOとの大使級会合には出席する意向を示した。
NATOは、昨夏ロシアが侵攻したグルジアの首都トビリシ近郊で、5月6日から6月1日までの予定で軍事演習を行う意向を表明。ロシアは強く反発し、メドべージェフ大統領は対抗措置を取る姿勢を見せている。
●露がNATO演習に猛反発 グルジアでの対抗示唆
2009.4.18 19:41
【モスクワ=遠藤良介】北大西洋条約機構(NATO)が来月、グルジアで計画する軍事演習にロシアが猛反発している。昨年8月のグルジア紛争で冷え切った露・NATO関係はここにきて改善の兆しを見せていたものの、この演習が再び冷や水を浴びせそうな情勢だ。ロシア側はグルジアからの独立を承認したアブハジア自治共和国と南オセチア自治州で対抗演習を行う可能性も示唆しており、ロシアとNATO軍がグルジア領内で100キロたらずを隔てて対(たい)峙(じ)する緊迫した状況も想定される。
NATOは5月6日~6月1日、グルジアの首都トビリシの東方約20キロで19カ国の約1300人による演習を行う予定。これに対し、ロシアのロゴジンNATO大使が「挑発行為だ」として演習中止を求めたほか、メドベージェフ大統領も計画を「近視眼的で非友好的」と非難し、「必要があれば何らかの決定をする」と述べた。アブハジアのバガプシ大統領も「南オセチアとともに対抗措置をとる」としている。
一方、NATOは演習が紛争に先立つ昨年春から予定されていたとし、米国も「グルジアとの演習に何ら特別なことはない」と計画撤回の考えがないことを強調した。NATOは今月4日の首脳会議でロシアとの定期協議「NATOロシア理事会」の再開を決めたほか、米露両国は戦略核兵器削減条約交渉を24日から開始することになっている。
旧ソ連のグルジアはウクライナとともにNATO加盟を希望し、両国を「勢力圏」とみなすロシアはその阻止を対外政策の至上課題としている。
●グルジア大統領、強まる退陣圧力 野党が来月大規模デモ
2009年3月26日1時9分
【モスクワ=星井麻紀】グルジアでサアカシュビリ大統領の退陣を求める野党の勢いが増している。来月9日には首都トビリシで大規模デモを計画。一方、政府側はデモ鎮圧のために催涙ガスなどを多量に準備しているとの情報もあり、緊張が高まっている。
「政権の行為は明らかな挑発だ」。23日、野党勢力は共同声明を発表した。22日夜、サアカシュビリ氏批判の急先鋒(きゅうせんぽう)、ブルジャナゼ前国会議長率いる「民主運動・統一グルジア」の地方支部指導者ら7人が突然逮捕されたためだ。容疑は武器の不法所持とされているが、野党側は来月9日の街頭デモを妨害するものとみて批判を強めている。
昨年8月のロシアとの武力衝突や、世界金融危機の影響による経済悪化で、サアカシュビリ大統領に対する国民の不満が募っている。ブルジャナゼ氏は先月、「統一グルジア運動」など八つの野党勢力と、グルジアの独立記念日4月9日までのサアカシュビリ氏の辞任を求める共同声明を発表。今月15日にはトビリシで数千人規模の街頭デモを行った。サアカシュビリ氏が辞任に応じない場合は、無期限の街頭デモをするとしている。
インタファクス通信は元国家保安局長官の情報として、政府が複数の国から催涙ガスなどをデモ隊鎮圧用に準備していると伝えた。「統一グルジア運動」も、内務省がトルコから放水機材を大量に購入したと発表している。
政府は「平和的デモを強制排除することはない」としているが、07年11月には反政府デモを警察隊が催涙ガスなどで鎮圧。野党系のテレビ局が放送停止となり、非常事態が宣言されており、野党側は警戒を強めている。
●<ロシア>南オセチア、アブハジアと共同国境警備協定に調印
5月2日18時30分配信 毎日新聞
【モスクワ大木俊治】ロシアのメドベージェフ大統領は4月30日、グルジアからの独立を承認した南オセチア、アブハジアの国境警備を共同で行う協定に調印した。タス通信によると、協定は「(両地域の独自の)国境警備組織が形成されるまで」国境警備をロシアに委託すると明記している。グルジアでは6日から北大西洋条約機構(NATO)の軍事演習が計画されており、緊張が高まる可能性がある。
協定はメドベージェフ大統領と両地域の首脳がモスクワで調印。大統領はグルジアでのNATO軍事演習について「公然たる挑発」と改めて非難した。
ロシアは昨年8月のグルジア紛争を受け、両地域を独立国家として承認。両地域との間でロシア軍の駐留を含む軍事協定も締結しており、グルジアや欧米は反発している。
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