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ビン・ラディンとオバマ  ビン・ラディンのソックリさん

◆5月11日

 以下の論文では、アメリカの「ビン・ラディン」殺害をターゲッティッド・アサシネーションとして、違法である、と指摘している。裁判に掛けるべきだったのだ、と言うのだ。

 しかしアメリカはサダム・フセインの時のように、裁判の形式を取るわけには行かなかったから、早々と「殺害」したことにし、更に水葬に付し、写真も公表しない、とすることで、誰も「ビン・ラディン当人」が、その時本当に殺害されたのかどうかを確かめることが出来ないようにしたのである。

 つまり、生け捕りにして裁判などに掛けることにしたら、「当人」を世界の目にさらすことになり、そんなことになれば、「当人」が偽者であることが一目瞭然となるので、それは絶対に避けねばならない事情にあったということなのだ。

 それで、「ビン・ラディン」は捕まった後に処刑された、という「娘」の証言が出てきているのだ。「ビン・ラディン」は恐らく手を上げて、降参の姿勢を示した可能性がある。相手は契約相手のアメリカの送った部隊だ。自分は彼らのために演じてきた、と思っているはずだから、殺されるとは思っていなかったであろう。ところが、アメリカ側としては、「死人に口なし」になってもらわねば困るから、即座に無抵抗のこの哀れな「ビン・ラディン」の頭をぶち抜いて確実に殺したのである。

 従って、5月1日に殺害されたのは、ビン・ラディン当人ではなく、なんらかの関係者であり、あるいはダブル、つまり「ソックリさん」であったであろう。彼はとりあえずその時までは、「ビン・ラディン」を演じていたことになっていたのだろう。だから、人目を避けるような生活をしていた。ところが、アメリカ政府は、時が来たということで、いよいよこの「ダブル=ソックリさん」を御用済みにして、この世から消すことにしたのであろう。

 既に5月9日号の「ホワイトハウスの捏造:『ビン・ラディン』の新ビデオは4年前の偽フィルム」で指摘したように、黒い髭を蓄えたビン・ラディンとされる人物は、良く見れば分かるように、ビン・ラディン本人ではなく「ソックリさん」である。あごの張り具合とか鼻の形とか全体の顔の比率などから見れば、素人の我々にも判断できる。ソックリさんはソックリさんで、どうしても本人とは少しではあるが、違うと感じさせるものがあるものなのだ。

 このようにして、スパイないしはダブル(影武者)をも、御用済みとなれば、あっさりとこの世から抹殺するのが、彼らのやり方である。だから一世一代の大芝居を打つのであるから、絶対にばれる様なことはできない。違法だろうと、なんだろうと、とにかく「ビン・ラディンのそっくりさん」を必ずその場で仕留めねばならなかったのだ。もしも彼が逃げてしまったら、彼はアメリカ側が契約を破って自分を殺そうとした事に怒って、アメリカの全ての工作内容を世界に向けてぶちまけたことだろう。だから絶対にこのターゲッティッド・アサシネーションは成功させねばならなかったはずだ。

 「シチュエーション・ルーム」で固唾を呑んで事態の推移を見守っていたホワイトハウスの面々は、その意味で真剣な思いであったかもしれない。
 
 この問題は、ターゲッティッド・アサシネーションが違法かどうかということではなく、一切が裏切りと自作自演のでっち上げということにあるのだ。アメリカ国民と世界の人々に対する死人をだしながらの大狂言だったということ。

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●アメリカの正義:ビン・ラディンのターゲッティッド・アサシネーション 
 法廷外の処刑は違法
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=24703
【5月10日 by Prof. Marjorie Cohn】

 オサマ・ビン・ラディンがパキスタンで海軍特殊部隊によって殺害されたと発表した際、オバマ大統領は、「正義が全うされた」と述べた。オバマ氏は「正義」と言う言葉を間違って使用した。彼は「報復がなされた」と言うべきだったのだ。憲法の専門家である元教授はこの二つの概念の違いを知っている。「正義」と言う言葉は、法が適用された、ないしは法が守られた行為を指すものだ。

 ターゲッティッド・アサシネーション(targeted assassination)は、確立している国際法の原則を侵すものである。政治的暗殺とも呼ばれるこのやり方は、司法手続きを取らない処刑である。こういったことは、違法であり、命令による、あるいは政府の黙諾によって、司法の枠組みの外側で実行される計画的な殺人である。

 司法手続きを経ない処刑は違法であり、これは武力衝突の際でもそうである。1998年に、国連法廷外・略式又は恣意的処刑特別審査官は、「法廷外処刑はいかなる状況下であっても、それが戦時下であってさえ決して正当化されない」と述べた。国連人権委員会、アムネスティ・インターナショナルは共に法廷外処刑を非難している。

 その違法性があるにもかかわらず、オバマ政権はその目的を達成するために頻繁にこの殺人の方法を採用した。オサマ・ビン・ラディン殺害の5日後、オバマ氏はアメリカ市民であり、なんらの告発もされていないアンワール・アル・アウラキに「正義」をもたらそうとした。イエメンでの無人機攻撃で、アル・アウラキは殺されなかったが、CBS/APによれば「アルカイダメンバーと思われる」二人の人物が殺された。イエメンでの攻撃の二日前、アメリカの無人機がパキスタンで15人の人々を殺害し、4人を負傷させた。3月17日パキスタンで44人が殺された無人機攻撃以来、4回にわたって無人機攻撃が行われた。2010年にはアメリカの無人機攻撃は111回を数えている。パキスタンの人権委員会は、2010年で957人の一般人が殺害されたと言っている。

 アメリカはフォード政権下で法廷外殺人を行う事を否定した。1975年に上院情報特別委員会が、CIAが外国要人のいくつかの殺人にかかわっていたことや殺害しようとしたことを暴露してから、フォード大統領は暗殺を禁止する大統領令を出した。ジョージ・W・ブッシュ大統領までの全ての大統領がこの大統領令を踏襲した。しかしながら、クリントン政権は、アフガンでオサマ・ビン・ラディンを標的としたが、わずかに失敗したことがあった。

 2001年7月、在イスラエル・アメリカ大使は、イスラエルのターゲッティッド・アサシネーション政策あるいは「先制攻撃作戦」を非難した。彼は、「アメリカ政府はターゲッティッド・アサシネーションに対しては反対であるということは記録からして明確なことである。それは法廷外殺人であり、我々はそれを支持しない」と語った。

 しかしながら、2001年9月11日以降、元ホワイトハウス補佐官アリ・フレイシャーはサダム・フセイン殺害を促した:「一発の弾丸のコストは、もしもイラク人がそれを行えば、実質的には、戦争のコストより少ない」と述べたのだ。その後まもなくして、ブッシュは、その人物を逮捕することが実践的でない場合、また大規模な一般人の犠牲者を避けられるという時に、CIAがテロリストと思われる者を殺害の標的とすることを許可する秘密指令を出した。

 2002年11月、ブッシュはCIAがイエメンにいるアルカイダの指導者を暗殺する許可を出したと言われている。その男と彼の5人の旅行仲間が攻撃で殺されが、国防副長官(当時)のポール・ウォルフォウィッツは「非常にうまくいった戦術的作戦」と描写した。

ホロコーストの後、チャーチルはナチスのリーダー達を裁判無しに処刑したがった。しかしアメリカ政府は何百万人もの人々を虐殺したナチスの将官たちの法廷外処刑に反対した。ニュールンベルグ戦争犯罪裁判の主席検事を務めたアメリカ最高裁判所裁判官ロバート・H・ジャクソンは、トルーマン大統領に語った:「我々は(ナチス指導部)を審理なしに処刑したり他の方法で罰することができたでしょう。しかしながら、有罪の明確な裁定なしの処刑ないしは処罰は、アメリカ人の道義心にしっくりこない、あるいは子供達はそれを誇りを持って思い出すことができないでしょう」

 無人機攻撃の標的とされたオサマ・ビン・ラディンと「メンバーらしき者たち」は逮捕されるべきだったし、アメリカの法廷ないしは国際法廷で裁判に掛けられるべきだった。オバマは判事でも裁判官でも死刑執行人でもない。こういった暗殺は違法であるばかりでなく;それは危険な先例を生み出すことになる。アメリカのリーダーたちに対するターゲッティッド・アサシネーションを正当化することに利用されるかもしれないからだ。

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イランのヴァヒディ国防大臣

◆5月10日

 ロシアがイランと契約していたS-300防空システムを引き渡さない決定をしたため、イランは独自の防空システム開発を目指していたが、今回実際に長距離防空システムの生産を開始するようだ。

 性能としては恐らくロシアのS-300に匹敵するまでには行かずとも、それなりのレベルの物ができれば、ペルシャ湾などに軍を送っている欧米とイスラエルにとっては脅威となるはずだ。といってもこれは相手がイラン領空に侵入してきた際に威力を発揮するものなので、侵入しなければ問題とはならないものだ。

 ロシアの大統領選挙が来年2012年に行われるが、プーチンが再びロシア大統領になったら、このS-300システムのイラン引渡しを了承する可能性がある。メドベージェフは欧米寄りだが、プーチンは違う。そしてイランもプーチンに期待している可能性がある。 
 
 従って、今回のヴァヒディ国防大臣の声明は、ある意味ロシアに対する牽制だろう。イランは本気で独自のミサイルシステムを開発・生産するが、ロシアが方針を変えて、イランにS-300を引き渡すのならば、イランは独自の開発・生産は中止はしないが、S-300の購入は改めてしてもよい、ということだろう。それはやはりS-300の性能が非常に優れたものだからだ。 

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●イラン:国産長距離防空ミサイルシステム開発計画
http://english.farsnews.com/newstext.php?nn=9002181410
【5月8日 Fars News Agency】

 イランのアハマド・ヴァヒディ国防大臣は8日、イランは長距離防空ミサイルシステムを開発する計画がある、と発表した。またロシアのS-300防空ミサイルシステムのイラン版を開発するのでは、という噂を否定した。

 8日テヘランでの記者会見で、ヴァヒディ大臣はイランとしてはS-300あるいはS-400防空ミサイルシステムの開発をする計画はない、と発表したが、イラン独自の長距離防空ミサイルシステムを製造する事は決定していると語った。

 「長距離ミサイル製造は我々の計画の一部であり、動き始めている」と大臣は語った。

 しかし、イラン国防大臣は、イランの軍事能力は攻撃的なものではなく、国益を保護するためのものだ、と繰り返し強調した。

 去年の9月に、カタム・オル・アンビア防空基地司令官のアハマド・ミカニ准将はFNAに、イランが長距離防空ミサイルシステムの開発にむけて大きく前進した、と語った。そしてそのミサイルシールドの生産をまもなく開始すると述べた。

 ミカニ准将は、あらゆるタイプの軍事機器、兵器と装備を開発し生産するイランの能力と可能性を強調し、イランは外国から軍用品を引き渡してもらうのを待つ事はないだろう、と語った。

 彼の声明は、イランに引き渡されるはずだったロシアの高性能S-300防空ミサイルシステムの契約について言及したものと思われる。

 ロシアのメドベージェフ大統領は、去年6月に出された国連安保理のイランの核計画に対する制裁による制限事項を引用して9月、イランにS-300ミサイルシステム売却を禁止する布告を出していた。
 
 イランはロシアのS-300ミサイルシステム引渡し禁止が国連安保理決議1929に沿ったものであるという正当化を退けて、これは防空システムでありそれは決議1929には含まれていないと指摘した。

 その間、イランのトップの軍司令官は数ヶ月前に、イランはロシア製のS-300ミサイルシステムを他の防空システムで代替させることができると発表していた。

 「もしも、彼らがS-300防空システムを我々に引き渡さないのならば、我々には代替ミサイルがあるし、作戦に必要なものは技術革新と異なる方法で埋め合わせることができる」と、2009年11月にカタム・オル・アンビア防空基地副司令官のハッサン・マンスーリアン将軍は語った。

 NATOによって「SA-20ガーゴイル」と命名されたS-300システムは、移動式陸上システムで、120km圏内の航空標的を補足・撃墜することができるよう設計されている。

 S-300の改良型は、S-300PMU1(SA-20ガーゴイル)と呼ばれ、150kmの射程を持つ。低空・高空の弾道ミサイルと航空機を迎撃できるため、予想される空爆を抑止する効果的なシステムとなる。

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テレビを見ているというビン・ラディン(?)

◆5月9日

 米政府は7日、ビンラディンの潜伏先から押収したビデオ映像を公開した、という。この映像を見ると、ビン・ラディンと思われる人物が毛布にくるまり、リモコンを持ちながら、テレビのニュース番組のチャンネルを次々と替える姿が収録されている。

 それらの映像に関して、ポール・ジョセフ・ワトソンが既に以前に撮影された偽フィルムだと指摘している。2007年に米政府側の組織であるSITEが作ったビデオとほぼ同一の映像であり、背景の色だけ違う、と言うのだ。

 それに顔を良く見ると、どうも本物のビン・ラディンとは似てはいるが、別人と思われる。ようするに、「ソックリさん」のようだ。これはSITEがリクルートした人物だ、というのがワトソンの指摘だ。いずれにしても、本物のビン・ラディンではないことは素人のブログ子にも判別できる映像だ。

 こういうお寒いことをやって、それでも大方のアメリカ人などは、へエーと言って受け入れるのだろうか? 自分達の政府がそこまでとんまである、ないしは、政府は自分達一般市民を馬鹿にしている、とは考えたくないから、受け入れるのであろうか?

 結局、国家の運命はその国民が決定するのであろう。お馬鹿な国民が多ければ、お馬鹿な結果を刈り取るまで、となる。アメリカの運命が掛かっている時節に差し掛かっている、とアメリカ国民は考えるべきだ。そしてソックリ同じ事が我々日本にも言えるはずだ。


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ホワイトハウスの捏造:「ビン・ラディン」の新ビデオは4年前の偽フィルム
http://www.prisonplanet.com/hoax-white-house-claims-4-year-old-bin-laden-tapes-are-new-footage.html
【5月7日 By Paul Joseph Watson】

 ほころびが出始めた公式発表を補強するため必死のホワイトハウスは本日、胡散臭いビン・ラディンの「ホーム・ビデオ」を公開した。これはビン・ラディンの隠れ家を1日に襲撃した際押収されたものだという。ここに、ビン・ラディンの2010年の時の姿が撮影されている、というのだが、これらのテープの内容は、悪名高いペンタゴンのフロント・グループが4年前に撮影したものとほぼ同一の姿が映っている事が分かる。このグループはアメリカ情報機関の下請けとして働いているグループで、アル・カイダの偽ビデオを定期的に公開してきている。

 この新しいテープを見る前に、ワシントン・ポスト紙は昨年、CIAの職員がビン・ラディンの偽ビデオを創る為どんな風に「黒い皮膚の人間」をリクルートしていたかを報じていた事を思い出してほしい。CIAが偽ビン・ラディン・ビデオを創っていたという事実は、承認された事実であり、陰謀論ではないのだ。

 「オサマ・ビン・ラディンの隠れ家から押収した驚くべきホーム・ビデオは、テロリストのリーダーが、テレビに映っている自分自身の映像を見ているところを示している」と、デイリー・メール紙は報じた。

 「このビデオはビン・ラディン殺害後に海軍特殊部隊によって押収された。これらは情報機関職員らによって、記者たちに公開された」

 一つのビデオは、ビン・ラディンが自分自身のニュースをテレビで見ている、というものだ。この映像はほぼ彼の背後から写されている。彼の顔のわずかな部分のみ写されている。テレビはビン・ラディンの映像を示し、バラク・オバマの映像も示している。興味深いのは、撮影者がテレビにズームインしたのは、そうすることで、写真を良く見れるようになるからだ。その瞬間に写っているのは、ビン・ラディンとオバマ両者のスチール写真である。

 テレビに映っている自分自身を見ている、白くなっている髭のビン・ラディンの映像と違って、2010年の10月と11月の間に撮影されたとホワイトハウスが説明している他のテープでは、ビン・ラディンの髭は真っ黒なのだ。テレビを見ている男は、他のテープに写っているものと比べてずっと年取っているように見える。

 MSNBCは、新しいビデオは金色のローブを身に着けているビン・ラディンを見せている、という見出しでビデオを見せた。それらのビデオは2007年9月にペンタゴンのフロント・グループであるSITEが最初に公開した映像とほぼ同一のものだ。その映像の中で、ビン・ラディンの髭は真っ黒なのが分かるし、全く同じローブを身にまとっている。たった一つ異なるものは、背景の色であるが、他のテープでは、背景は2007年のテープと同じ茶色である。コンピューターエキスパートの二ール・クラウェッツの分析では、アルカイダ・テープとして使用されるテープでは偽の背景がしばしば使用されるという。前もっと準備されている背景に対してしゃべる人物が重ねられる(スーパーインポーズされる)のだ。




 これらのテープの映像は、2010年にビン・ラディンが録画しているところを示すとされているが、彼は2007年に最初に公開されたテープに出てくる人物とほぼ同一のように見える。

 主流メディアは、2010年に撮影されたとホワイトハウスが言っている多くの映像は、ペンタゴン・フロント組織のSITEが2007年に公開したものとほぼ同一である、という事実を指摘することさえ完全に怠っている。ビン・ラディンは2010年10月にビデオを作製したのに何故、公開しないのか? 4年前に既に公開された映像フィルムの未使用部分でない限りは。ビン・ラディンの古いテープを新しいものとして使用されたことは、これが初めてではない。

 2007年7月、主流メディアは声明を発表しているビン・ラディンの新しいテープが手に入ったと主張した。実際は、それは6年前、2001年10月に撮影されたもので、後に2003年10月にSITEの姉妹組織のインテルセンターによって公開されたものだ。当時、我々は映像の比較をして、2007年に「新しい」とされた映像は、実際は2001年に撮影されたことを証明した。それは2002年に最初にアル・アンサール・イスラム通信社が公開したものだ。

 我々が昨日報道したように、ホワイトハウスが公開したテープとほど同一の2007年の元のテープを公開した組織は、ペンタゴンの宣伝のための組織で、元イスラエルのスパイの妹が経営している。

 このSITEは、政府から年間50万ドル受け取る事実上のアメリカ政府の請負業者と言ってよく、何回も偽アルカイダ・テープを公開してきたことが知られている。SITEのウェブサイトはワシントンDCにあるサーバーに繋がっており、そのサーバーは国土安全保障省とイスラエル大使館との間にある。

 2007年のテープにあるように、As-Sahabのロゴがホワイトハウスの公開した「新」テープに現れた。ワイヤード・マガジン誌に掲載されたニール・クラウェッツによる2007年調査は、As-Sahabのロゴはもう一つの軍産複合体フロントであるインテルセンターのロゴと同時に使用されている。つまり、所謂「アルカイダ」テープは、実際はアメリカ情報機関から直接流れてきているものだ、ということだ。

 2007年に公開された映像と実際は同じ内容のこれらの「新」テープは、ビン・ラディンの遺体が早々と海に投げ込まれ、オバマ大統領がビン・ラディンの遺体の写真を公開することを拒否したために疑惑が強まっている、ホワイトハウスのほころび始めたビン・ラディンに関する物語を補強するに殆ど役立たずである。

 先週日曜日(5月1日)の襲撃物語は、二転三転し続けていて全ての主流ジャーナリストでさえ慎重になってきている。とりわけ特殊部隊が敷地内に入る前に通信は断たれたと言っているので、オバマとヒラリーは襲撃を見る事は出来なかっただろう、ということが明らかになってきた後はそうだ。つまり、オバマやヒラリーがビン・ラディンが殺害される現場を見ている、と言われている「シチュエーションルーム」の写真は、実際は完全に演じられたもの、ということだ。

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在りし日のビン・ラディン

◆5月7日

 元国務次官補代理だった、スティーブ・R・ピーゼニクが、ビン・ラディンは2001年に死亡し、また9月11日同時多発テロは内部犯行である、と語ったと言う。

 既に上記の件では5月3日号の「オサマ・ビン・ラディンは二度死ぬ」や、5月5日号の「ビン・ラディン殺害報道の背後にある計画」で示したことではあったが、改めて信頼できる筋からの証言が出てきた、ということになりそうだ。

 ビン・ラディンの死因は「マルファン症候群」ということは、ここではじめて目にする病名だが、2001年にアフガンのトラボラ渓谷のどこかで死亡した、ということはこのピーゼニクも語っている。

 そうするとアメリカのSEALが殺害した人物は一体誰だったのか、という問題が出てきそうだ。ビン・ラディンのダブルだとか、兄弟だとか、いろいろ考えられるが真相は藪の中だ。妻や子供もいるから、どんな証言が出てくるのか・・・このままビン・ラディンが殺害された、ということで収まるのか・・・

 もしも以下にあるように、元国務次官補代理のピーゼニクが本当に議会や法廷で証言した場合、事態はどう展開するのか興味深いが、そのような事態になるかどうか、将来のことは分からない。ただし、このように、隠されてきた事柄が明らかにされる時代に入ってきたことだけは確かであろう。そしてその傾向はますます強まることだろう。


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米政府トップ内部告発者:ビン・ラディンは2001年に死亡・9・11は内部犯行
http://www.veteranstoday.com/2011/05/04/top-us-government-insider-bin-laden-died-in-2001-911-a-false-flag/
【5月4日 posted by Veterans Today】

 元国務次官補代理のスティーブ・R・ピーゼニクは、連邦大審問で、9月11日同時多発テロが偽旗攻撃であったと彼に直接語ったトップの将官名を証言する用意があると言っている。
 
 「ビン・ラディンは既に何ヶ月も前に死んでいる」と語り、また政府は彼の遺体を利用する政治的に一番都合の良い機会を待っていたと語った。ピーゼニクは、1980年代初期にアフガンでソ連相手に代理戦争をしていた時、ビン・ラディンと面会し、彼と共に仕事をしたことから、事態を良く知る立場にいたことになろう。

 米政府内のトップのインサイダーであるスティーブ・R・ピーゼニク博士は、異なる三人の大統領の下で影響力ある地位にあった人物で、現在でも国防総省と係わっている者だが、昨日のアレックス・ジョーンズ・ショーでオサマ・ビン・ラディンは2001年に死亡しており、米軍のトップの将官が9月11日同時多発テロは偽旗内部犯行であったということを彼に直接語ったということを連邦大審問で証言する用意ができている、と語った。

 ピーゼニクは、「陰謀論者」として無視することはできない。彼は国務次官補代理として、ニクソン、フォード、かーターという三人の大統領の下で働いてきた人物であり、レーガンとブッシュ(父)の時にも彼ら大統領の下で仕事をした人物なのだ。現在も国防総省顧問として働いている。海軍の大佐であったピーゼニクは誉高いハリー・C・ソロモン賞をハーバード・メディカル・スクールで受賞しているが、同時期、MITのPhDになっている。

 国務次官補代理としてロレンス・イーグルバーガーにより引き抜かれ、「心理戦、テロ対策、異文化間交渉のための戦略戦術の基礎的教義を国務省、軍、情報機関その他の部署のため」作成した。その間、後に世界で利用されることになった人質救出のための基本的戦略をも作成した。

 ピーゼニクはヘンリー・キッシンジャー、サイラス・バンス、ジョージ・シュルツ、ジェームズ・ベーカーの下で政策プランナーとして仕事をした。ジョージ・W・ブッシュの選挙キャンペーンの仕事もした。彼の履歴は、過去三十年間以上に渡って、情報サークル内の最も深い部分を知る一人であることを示している。

 トム・クランシーの小説に出てくるジャック・ライアン、また1992年の映画「パトリオット・ゲーム」でハリソン・フォードが演じた登場人物は、スティーブ・ピーゼニクが下地になっている。

 2002年の4月、ピーゼニクはアレックス・ジョーンズ・ショーで、ビン・ラディンは既に「何ヶ月も前に死亡している」と語った。また、米政府は彼の遺体を政治的に最も都合の良い時に利用することを考えている、と語った。ピーゼニクは、1980年代初期にアフガンでソ連相手の代理戦争をしている時、ビン・ラディンと面会しているので、事態を良く知る位置にいたことになる。

 ピーゼニクは、オサマ・ビン・ラディンは、2001年に死亡した、と語った。「何か特別の作戦で殺されたのではなく、医者として私は、CIAの医者が彼を治療したことを知っていたし、彼がマルファン症候群の患者であったことは、情報名簿に載っていたことだ」と語り、米政府はビン・ラディンが死亡したことをアフガンに侵略する以前に知っていたと語った。

 マルファン症候群とは、変性遺伝子疾患で、治療する方法はない。この病気は患者の寿命を短縮するものだ。

 「彼はマルファン症候群で死亡した。ブッシュ(子)はそれを知っていたし、情報仲間では知られていたことだ」とピーゼニクは語った。CIAの医者が2001年7月にドバイのアメリカ病院に彼を訪問していたことを指摘した。

 「彼はマルファン症候群のため重篤状態だった。彼は死につつあったと言える。おれで誰も彼を殺す必要性は無かった」と語り、ビン・ラディンは9月11日同時多発テロ直後にトラボラ渓谷で死亡した。

 「情報仲間あるいはCIAの医者はこの状況を報告したのかと言えば、イエスだ、間違いなくイエスだ」とピーゼニクは述べた。パキスタンの敷地内で殺害されたという1日の主張に対しては、ホワイトハウスから公表されたビン・ラディンを殺害する襲撃作戦のライブ画面の写真の件で、「一群の人々が座ってあたかも緊張しながら画面を見ているこの全体のシナリオは、ナンセンスだ」と語った。

 「これは完全なでっち上げだ。狂ったアメリカ劇場にいて信じ込まされようとしている・・・なんでまたこんなことを繰り返すのか・・・9年前、既にこの男は死んでいるのだ。何故、米政府は繰り返しアメリカ人を騙そうとするのか」とピーゼニクは問いかけた。

 「オサマ・ビン・ラディンは完全に死んでいるのだから、ビン・ラディンを攻撃したり対決したり殺すことなど出来なかったはずだ」と語り、冗談に、ただ一つの可能性は、特殊部隊が遺体安置所を攻撃したということはあったかも、と語った。

 ピーゼニクは、イカサマ攻撃を行うという決定は、オバマが支持率で最低になっていたからでまた、出生記録問題に直面していたからだ、と語った。


 「彼はアメリカ人以上にアメリカ人であることを示す必要性に迫られていた・・・彼は好戦的で無ければならなかった」と語り、また何百人ものパキスタン人を殺害した無人機プレデターに対するパキスタンで高まる緊張と反対世論を前に、そのパキスタンを孤立化させる方法として茶番劇が仕組まれた、と述べた。

 「これは仕組まれたものだ。つまり、皆で座ってシットコム(コメディ)を見ている時、ホワイトハウスのオペレーション・センターだが、ゾンビのような大統領が出てきて、9年前に死んでいるオサマ・ビン・ラディンを我々は殺(や)った、と我々に告げるわけだ」とピーゼニクは語り、これを「今まで聞いた中で、最大の嘘だ、つまり馬鹿馬鹿しいということ」と語った。

 ビン・ラディンを殺害した、という政府のアメリカ人に対する説明を「お寒い冗談」として否定し、ピーゼニクは、「彼らは、オバマは出来る男であると見せること、彼がアメリカで出生していないかもしれないという疑惑、彼の生い立ちに関するあらゆる疑問、かれの経歴のあらゆる不審な点などを否定し、彼は信用できる人物であり、それでこの大統領を再選させようと躍起になっていたのだ。それで再度アメリカの一般人が騙されるのだ」

 ピーゼニクの断言する、ビン・ラディンがほぼ10年前に死亡していた、ということは、多くの世界の国家元首らの間や情報専門家らの間では言われてきたことである。

 ビン・ラディンは、「アメリカ人を9月11日同時多発テロで扇動したと同じ方法で戦争を行うために利用されたのだ。ブッシュ(子)とチェイニーが生み出したテロの世界という物語を正当化するためである」とピーゼニクは指摘した。

 昨日のアレックス・ジョーンズ・ショーでのインタビューの間、ピーゼニクは、有名な将軍から直接、9・11事件は起きるに任せたもの(スタンドダウン)であり、偽旗作戦であり、そのことを暴露した将軍の名前を連邦大審問で証言する用意がある、と語った。

 「彼らは攻撃を行った」と語り、関係者の中で、ディック・チェイニー、ポール・ウォルフォウィッツ、スティーブン・ハドレイ、エリオット・アブラムス、コンドリーザ・ライスらの名前を直接係わった者たちとしてピーゼニクは語った。

 「これはスタンドダウンを呼ばれていた。偽旗作戦、アメリカ人を動員するための虚偽の宣伝・・・ウォルフォウィッツのスタッフのその将軍が私に語ったのだ。私は連邦委員会の前に出て、個人名を証言するつもりだ。そうすることで、この問題を明らかにすることができる」とピーザニクは語った。彼は、「ものすごく怒りに満ちている」と言い、「それが起きたことを知っていた」と述べた。

 「私は士官学校で、スタンドダウンと偽旗作戦を教えたことがある。それを自分の全ての作戦隊員に教えたのだから、アメリカ人に対して行われたことが何かを私は正確に分かったのだ」と彼は語った。

 ピーゼニクは、連邦裁判所で、9・11事件が内部犯行であるということを彼に告げた将軍の名前を暴露する意思があることを繰り返し述べ、「そうすることで、馬鹿馬鹿しい限りの9・11委員会でなく、我々がこの問題を明らかにすることができる」と語った。

 ピーゼニクは自分はリベラルではなくコンサベイティブないしはティーパーティーメンバーだと説明し、この国が何処に向かっているのか、ということについて深く憂慮しているアメリカ人だというだけだ、と語った。

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ビン・ラディンがいたと言われている建物

◆5月5日

 ビン・ラディン殺害のストーリーが二転三転している。既に5月3日号の「オサマ・ビン・ラディンは二度死ぬ」で示したように、政府のストーリーを信じるのは、これだけ見ても困難である。

 ビン・ラディンは戦闘によって殺害された、と言われていたのに、その戦闘そのものがなかったというし、女性を盾にしてビン・ラディンは反撃していた、というストーリーも否定された、というか、ビン・ラディンは武器を持っていなかった、というのだ(だから戦闘もなかった)。

 では、なんで逮捕しなかったのか、という質問には政府は答えられないでいる。ビン・ラディンが世界的テロリズムの首謀者であり、元締めである、と言われ続けてきたのだから、彼を逮捕し、尋問すれば(お好みならば得意の拷問でも使って)テロリストのネットワークの全貌が明らかになったかもしれないのにもかかわらず、それもしないで、武器を持たない老人を殺害した・・・

 しかも、9月11日同時多発テロとビン・ラディンとの関係は、アメリカのFBIによれば、明確ではなく、彼らははっきりとした証拠は持っていない、と言われている。(http://www.thepeoplesvoice.org/TPV3/Voices.php/2009/07/25/no-hard-evidence-connecting-bin-laden-to-11)
 
 しかも、遺体を海に流しただけでなく、その遺体の写真も公開しないという決定をしたという。これでは、いくら善良な人間だって、アメリカ政府の説明を信じるわけにはいくまい。もうすこしうまく嘘をつけないものか、という意見がアメリカ人の間からも上がっている、という。さもありなんである。

 それでもアメリカ政府がアフガンから撤退する方向で今回の劇の上演をしたのならば、ブログ子は許せる(ただし関係者を殺害したことは許すわけにはいかない)、としたのだが、それがどうなるものか、予断を許さない情勢のようだ。恐らくはオバマ大統領自身は戦争終結・撤退の方向であろうが、その他の部署では反対勢力も強いようで、その綱引きが水面下で進められているのであろう。

 今、暫くは静観せざるを得ないようだ。


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●ビン・ラディン殺害報道の背後にある計画
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=24625
【5月4日 by Dr. Paul Craig Roberts】

 アメリカ政府のビン・ラディンに関するストーリーはあまりに杜撰なため、根本的な情報が変更されるのに48時間も掛からなかった。ホワイトハウスのジェイ・カーネイ報道官による新しいストーリーが3日に提示されたが、日曜日の夜の発表内容とはえらく違っていた。激しい戦闘はなかった。オサマ・ビン・ラディンは女性の背後に隠れたりはしなかった。そしてまさに、カーネイは、「ビン・ラディンは武器を持っていなかった」と語ったのだ。

 ドナルド・ラムズフェルド元国防長官の説明によれば、「地上で最も危険で、最高に訓練されていて悪辣極まりない殺し屋たち(http://www.defense.gov/news/newsarticle.aspx?id=43817)」であるアル・カイダと対決していたにしては、SEAL(海軍特殊部隊)の一人もかすり傷を負っていないから、銃撃戦のストーリーは即座におかしいと思わされた。

 最初のストーリーの全ての詳細部分がすっかり変更された。SEALによって殺害されたのは、ビン・ラディンの妻ではなく側近の妻だった。SEALによって殺害されたのは息子のハリドではなく、ハムザだった。

 カーネイはストーリーの変更は、「戦場の霧(戦闘中の混乱状態)」によるものだ、とした。しかし銃撃戦はなかったのだから、どこからこの「戦場の霧」がきたのだ?
 
 ホワイトハウスはまた、オバマ大統領と国家安全保障チームは中継で作戦の展開を注視していた、と言うストーリーを捨て去った(ホワイトハウスはこのチームがモニター画面を注視している写真を公開したのにもかかわらずだ)。この映像はSEAL要員のヘルメットに装着されたカメラから送られてきていることになっていたものだ。

 もしもオバマ大統領がイベントを見ていたのならば、彼は銃撃戦がなかったことを知ったはずだ。だとすれば、ビン・ラディンが銃撃戦で死亡したと発表することはなかったであろう。このストーリーを捨て去ったもう一つの理由は、もしもイベントがビデオに撮影されたのならば、世界中のメディアはそのビデオを見せろと要求するだろう。しかしもしもイベントが演出された劇であったならば、ビデオは存在しない。

 武器を持たないビン・ラディンが何故、銃撃戦もない中、SEALによって頭を打ちぬかれて殺害されねばならなかったのか、という説明はなされていない。「我々は彼を殺(や)った」という政府のストーリーを信じる人々は、この作戦は歴史上もっともぶざまな作戦としか思えないだろう。この惑星上で最も価値ある情報を持つ人物を意味もなくかつ必要性もなかったのに殺害するというこの「とんまさ」はなんなのか?

 アメリカ政府によれば、世界のテロ組織は「首謀者」であるビン・ラディンを通して活動していることになっている。SEALの銃撃大好き野郎のお陰で、一発の銃弾は最も価値あるテロリスト情報を破壊してしまったのだ。恐らくこのSEAL野郎は、自分の銃に刻み目を入れて、オサマ・ビン・ラディンを殺害したのはマッチョでタフガイの俺だと生涯自慢するつもりだったのだろう。
 なにせ、ビン・ラディンは、この惑星上で最も危険な人物で、アメリカとヨーロッパ・イスラエルの同盟国を出し抜き、9月11日同時多発テロで「世界で唯一の超大国」に屈辱を加えた人物なのだ。

 このようなビン・ラディン死亡の基本的なストーリーが、ストーリーの根本的な変更が要求される「矛盾点」を認める事もないまま48時間も持たなかった時、遺体が存在しない点、襲撃でビン・ラディンが殺害されたという証拠の不在、襲撃さえもなかったという点を合せて考えてみれば、疑惑を否定できない下地が出てきたことになる。
 
 この全体のエピソードは丁度もう一つの1964年8月4日のトンキン湾事件かもしれないのだ。この事件は起きていないのだが、北ベトナムに対する戦争を仕掛ける口実として成功した。そしてこの戦争で膨大な損失をアメリカとベトナムにもたらし、途方もない利益を軍・治安関連複合体にもたらしたのだ。

 アメリカがビン・ラディンを逮捕する代わりに、不必要な殺害をするほどまるっきりとんまであるという点は疑いないことだ。しかし、ビン・ラディンが除去されたという証拠をアメリカはすばやく処理してしまったということを誰が信じるだろうか? 政府は成功の証拠を海に捨ててしまったが、いくつかの写真があり、いつか公開されるという政府のストーリーは信じがたいものだ。

 私に電子メールをよこした一人は、「何が問題かというと、傲慢にもひどくなる一方のこの嘘をでっち上げる杜撰さであり、政府が人々を欺く能力に深い自信を持つようになってきたかのようで、信用してもらえるよう装う努力さえも殆どしなくなってきたことだ」と書いている。

 政府というものは、はじめから自分達は市民を欺くことができると信じ、愛国者法を弄ぶ事で服従させてきた。「メイン号を忘れるな」「トンキン湾」「大量破壊兵器」「ライヒスターク・ファイア(ドイツの国会議事堂放火事件)」・・・上演された出来事といんちき事件は延々と続く。もしもアメリカ人が歴史なるものを知っているならば、そう簡単にだまされることもないものだが。

 本当の問題は:「ビン・ラディンの死」にはこの先、どんな予定が組まれているのか、ということだ。

 この問題には多くの回答がある。多くの人々は、オバマは再選問題を控えているが支持率が低いことを知っている。ニューヨーク・タイムズ紙・CBSの世論調査で、ビン・ラディン襲撃後には支持率に強い上昇が見られたのに驚いた人がいただろうか? ニューヨーク・タイムズ紙は、「大統領への支持が共和党と無党派層の中で大きく上昇した」ので、「国家的誇りの輝き」が「党利党略を越えて」強まってきた、と報じている。全体では大統領の仕事ぶりを認めている人々が48%から57%に上昇したと言っている。ワシントンでは、支持率が24%上昇したことが上演された出来事を正当化している。

 その他の可能性としては、財政赤字とドルの救済を考慮した際、オバマはアフガンでの戦争と占領、戦線のパキスタンへの拡大を終結させることが必要になってきたことを理解した、ということだ。この戦争の目的はビン・ラディンにあったのだから、この目的の達成で、アメリカは面目を保ちつつ撤退することが出来るし、そうすることで、アメリカの財政赤字を救済することができる。

 もしもこれが予定に組まれた事ならば、応援したいものだ。しかしながら、もしもオバマの予定がそうだとすると、軍・治安関連複合体はすばやくそれに反対する動きを始めたことになる。CIAのレオン・パネッタ長官はアルカイダがビン・ラディン殺害の報復をするかもしれないと宣言することで、戦争継続を図るためのでっちあげ攻撃のドアを開けた。クリントン国務長官は、ビン・ラディン殺害が成功したことは、更なる戦争、更なる成功を正当化させると宣言した。国土安全保障省は、ビン・ラディンの殺害は「地元の暴力的過激派」たちをテロ攻撃に駆り立てるかもしれない、と宣言した。「地元の暴力的過激派」とは定義されていない言葉使いだが、新しく生まれたこのブギーマンは、環境保護者と反戦主義者も含むようだ。「被疑者」のように、この言葉は誰でも政府が取り締まりたい者は含まれることになろう。、

 政府の各部署では、ビン・ラディン殺害の成功を拷問などの件で、自分達を擁護し、計画を推進するためにすばやくその機会を捉えた。アメリカ人は、ビン・ラディンが見つかったのは、何年も前に東ヨーロッパにあるCIAの秘密の刑務所に勾留されている者を拷問することで聞き出した情報の結果だと聞かされているのだ。

 このリストアップされた可能性のある計画と付属の計画は、完璧には程遠いが、疑惑を持ち独立した思考が出来る者たちには、出発点として役立つだろう。上演された劇の背後にある計画は時間の経過と共にその姿を現すだろう。我々はただ、主流メディアから聞かされることは計画を進めるようデザインされたものだという点に注意しそのように理解することだけだ。

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