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 【9月3日】
 マケイン氏もオバマ氏もとても応援する気にならない、米大統領選での候補の顔ぶれだったが、ここに来て、マケイン候補がペイリン氏を副大統領候補に選んだ、ということに何かしら、不思議な天の意図を感じる。

おりしも日本の福田総理が突然の辞任、というニュースで今日本は騒がしくなっているが、この、突然の国の指導者の不在、という事態を考えてみた。 

そこから導き出された結論は、今度の大統領選では、天の願いは、マケイン氏でもオバマ氏でもなく、ましてやバイデン氏でもなく、それは、ペイリン氏だということではないのか、ということだ。

彼女は州知事で、しかも任期もわずかなので、いまだワシントンの醜い政界に染まっていない。
純粋さがある、といえるだろう。いわゆる庶民の目線をまだ持っている。
それに母親だから、男たちと違った感性で政治に対応できる。

いくら女性でも、クリントン氏は、すでに財界・政界の汚く怖い世界とつながっているため、彼女が大統領になっても悪くなりこそすれ、アメリカが良くなるとはちっとも思えなかった。しかしペイリン氏にはそのようなしがらみはほとんどないと思われるから、そこに希望がある、と言える。

また息子さんがイラクに派遣されるということだから、彼は間違いなくイラクの悲惨な現実を肌身で知って、それを母親に直接伝えることができ、米軍がイラクに存在する必要性はない、ということが伝わるだろう。

ペイリン氏はアラスカの原油・エネルギー企業との癒着がひどい州政治に挑戦、相手が共和党の大物議員であってもためらいなく噛み付く、(世界日報)といわれている。

政治には本当にそのような人物が必要であり、今のアメリカを『救いうる可能性をもつ人物』は、図らずも、マケイン氏が「一目ぼれ」した、このペイリン氏以外、現実的には存在しないのではないか、と感じる。

「一目ぼれ」、した、というところがミソである。

Photo

マケイン氏が大統領に当選すれば、その後、マケイン氏の身に何かが起きて、政務を取れなくなったとき、副大統領のペイリン氏が臨時大統領として縦横無尽に活躍できる機会が訪れることになる・・・これが、天の本命の意義ではないのか、ということだ。

私はかねがねアメリカはその建国の精神を失い、古き良きアメリカを喪失してしまっているが、その復活には、この建国の精神、すなわちキリスト教の理想的精神を取り戻すしかない、と感じていたから、スカル・アンド・ボーンズなどの秘密結社の会員などになっているブッシュ氏などに対する不信感が強かったし、とりわけその取り巻きにネオコン系スタッフを見ると、アメリカに対する希望がなえてしまうのだったが、ユダヤの金が付いておらず、イスラエル・ロビーの影響もほとんどないと思われ、またネオコンとの因縁もない、となれば、そこにアメリカ復活の希望が見えてくる、というものだ。

ペイリン氏は、おそらく普通のクリスチャンのはずだから、そのままの精神で、政治を行えばアメリカは元に戻る可能性が出てくる。
我々の願うアメリカはそのようなアメリカだから、そうなって欲しいと願わざるを得ない。

勿論、以上のことは、ほとんど奇跡に近い事柄であることは百も承知だ。

~~~~~~~ 関連記事 ~~~~~~~~~~~~~~

●不正許さぬ根っからの闘士
ペイリン・アラスカ州知事
【世界日報 9月1日】

大方の予測を裏切り、共和党の副大統領候補として白羽の矢が立てられたアラスカ州のサラ・ペイリン知事。オハイオでの「お披露目演説」では、自身を「ホッケー・ママ」と紹介したが、地元では、地方政治特有の利権体質と戦う「闘士」として州民からの支持を集めている。
政治家としてのペイリン氏の経歴は16年弱。地元ワシラ市ではの市議会議員一期、同市長2期。06年州知事に。しかも州知事になってまだ1年8ヶ月だ。
民主党のオバマ氏の陣営は「外交経験ゼロ」、小さな市の元市長に何ができる」とネガティブ・キャンペーンを張っている。
ペイリン氏の実績を知るアラスカ州民は、「ペイリン知事の2年間は8年分の仕事を果たしている」と評価する。ワシラ市長時代から、原油・エネルギー企業との癒着がひどい州政治に挑戦。相手が共和党の大物議員であっても、ためらいなく噛み付いていく。
また、連邦政府による公共事業を無用として拒否したことも。逆に、不当に安く抑えられていた石油関連企業への税制を改めるなど、「弱きを助け強きをくじく」やり方は、州民から喝采を受けている。
その一方で、保守本流としての価値観は固辞。熱心なキリスト教徒。
中絶に反対する「プロライフ」派であり全米ライフル協会の永世会員でもある。
1964年、アイダホ州生まれ。両親は学校教師。猟師で石油企業に勤務する夫トッドさんとの間に5人の子供を持つ。


●米大統領選 ペイリン氏「ガラスの天井破る」 共和党副大統領候補、劇的デビュー  8月31日8時0分配信 産経新聞

 ■最年少の知事/5人の子の母/筋金入り保守
 【ワシントン=渡辺浩生】米大統領選で共和党の副大統領候補に29日指名されたアラスカ州の女性知事、サラ・ペイリン氏(44)は、地元で政治刷新に取り組む「保守派のマドンナ」で、陸軍兵士からダウン症の乳児まで5人の子の母。無名だが多彩な表情を持つ共和党初の女性副大統領候補のデビューは、全米メディアの話題を独占中だ。

 「私は普通のホッケー・ママ(子供を地元のホッケーチームに通わせる母親)だった」。ペイリン氏は29日、オハイオ州デートンでの集会で、夫のトッド氏と4人の子供とともに登壇し、自己紹介した。

 幼いころアイダホ州からアラスカ州に移住。高校時代はバスケットボールの選手で地元の美人コンテストで優勝した。アイダホ大学卒業後、アンカレジのテレビ局キャスターを務め、その後夫と漁業に従事した。ハンティングが趣味で、全米ライフル協会(NRA)終身会員でもある。

 地元ワシラ市で子供の学校のPTA活動に熱中していた1992年、同市議に選ばれ政治の道へ。同市長から2006年に女性初かつ最年少の同州知事に一気に駆け上がった。

 アラスカ州は、石油・天然ガスが豊富なゆえに、業界と地元政治家・官僚との癒着や汚職が絶えず、連邦捜査局(FBI)の捜査対象にもなった。ペイリン氏は、政治倫理法の制定や利益誘導型支出の撲滅などの改革に取り組み始めた。

 州内の支持率は80%。この政治姿勢が、「ワシントンの既成政治の刷新を」と主張するマケイン氏の目にとまる結果となった。

 しかも、筋金入りの保守主義者である。

 キリスト教右派エバンジェリカル(福音派)の信者で、妊娠中絶への反対を貫く。今年4月に誕生した第5子は、胎児のころにダウン症であることが分かった。しかし、「すべての赤ちゃんがよい目的のために創造され、この世界をより良くする可能性を持っている」と出産を決意した。

 お披露目の壇上に姿を見せなかった長男は、陸軍兵士で、米中枢同時テロ発生から7周年の9月11日に、イラクに赴く予定だ。「自分の長男と軍服を着て国に奉仕するすべての男女を誇りに思う」。そう演説で述べると聴衆は「USA! USA!」と一斉に連呼して星条旗を振った。

 さらに、過去大統領選に挑戦した女性先駆者として、1984年の民主党副大統領候補、フェラーロ氏と、オバマ候補との指名争いに敗れたクリントン上院議員の2人を挙げ、「米国女性の闘いは終わっていないが、今回限りでガラスの天井を打ち破ってみせる」と宣言し、ヒラリー信者の揺れる心に訴えた。

 「史上最も無名な副大統領候補」(米紙ワシントン・ポスト)の劇的なデビューは、前夜まで初の黒人大統領候補オバマ氏の指名に集中した全米のメディアの話題をさらい、大統領選の行方を一気に混沌(こんとん)とさせた。


●<米大統領選>ペイリン効果、献金にくっきり
9月1日12時47分配信 毎日新聞

 【セントポール及川正也】米共和党の大統領候補内定者のマケイン上院議員の陣営は31日、副大統領候補に保守派で女性のペイリン・アラスカ州知事(44)を起用した後の丸1日で、680万ドルの献金を獲得したと発表した。資金面では「ペイリン効果」が表れた形だ。

 献金の内訳はインターネットを通じた分が450万ドル、電話などが230万ドル。マケイン氏の1日の献金額では過去最高で、昨年10~12月の3カ月分も上回った。ペイリン氏は中絶や同性婚に強く反対。「中道寄り」としてマケイン氏を敬遠していた保守派の期待が高まった結果とみられる。


●マケイン氏“ひと目ぼれ”ペイリン知事と1度会っただけで
8月31日21時4分配信 読売新聞

 【ワシントン=五十嵐文】米共和党の大統領候補となるジョン・マケイン上院議員は、アラスカ州のサラ・ペイリン知事と1度しか会ったことがないのに、副大統領候補への起用を決めていたことがわかった。

 「若さ」「女性」「保守的」といったペイリン氏の特長に目をつけ、女房役に抜擢した“電撃結婚”だったようだ。

 陣営の説明によると、マケイン、ペイリン両氏の初顔合わせは今年2月、ワシントンで開催された全米知事協会の席上。マケイン氏は翌3月に指名を確定させ、ペイリン氏は副大統領候補の1人としてリストに載ったが、候補選びが佳境を迎えた8月24日にマケイン氏が電話するまで、2人は事実上、没交渉だった。

 民主党大会でジョゼフ・バイデン上院外交委員長が同党副大統領候補に正式に指名された同27日夕、ペイリン氏はアリゾナ州入りしてマケイン氏側近と面会。翌28日午前、マケイン氏の私邸で2度目の面会に臨むと、副大統領候補として正式に“プロポーズ”され、受諾した。


●ペイリン効果、過半数が肯定=マケイン氏のコンビ人選-米調査
8月31日15時45分配信 時事通信

 【ワシントン31日時事】米ゾグビー社が30日公表した世論調査結果によると、大統領選の共和党候補に確定しているマケイン上院議員が副大統領候補にペイリン・アラスカ州知事を選んだことについて「マケイン氏勝利に有利に働く」と考える人が過半数の52%に上った。
 また、マケイン、ペイリン両氏への支持率が47%で民主党の正副大統領候補オバマ、バイデン両氏の45%を若干上回った。 

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【8月28日】
南オセチアをグルジア軍が攻撃して以来、欧米・ロシアとの間に急速に緊張が高まっている。

今月8日、北京でオリンピック開幕式が行われている最中、プーチン首相がブッシュ大統領に向かって盛んに何かしゃべっているのを、オーストラリアのケビン・ラッド首相が見て、こんな機会に話し合いの予定でもしていたのか、と思っていたら、実はグルジア軍の南オセチア侵攻のニュースでプーチン首相がブッシュ大統領を難詰していたらしいことが分かった。
プーチン首相にしてみれば、よくもこのような機会を利用してやってくれたな、という思いだったであろう。

それからのロシアの動きはすばやかった。直ちにロシア軍を投入、グルジア軍を敗退させて南オセチアとアブハジアの独立承認まで一気にやってしまった。

グルジアのサーカシビリ大統領は、ロシア軍が介入したこと、それに対してNATO軍が、あるいは米・イスラエル軍が何も支援らしいことをしてくれなかったことにショックを受けたようだ。彼の想定では、ロシア軍は介入しない、介入すれば米・イスラエルないしはNATO軍が介入しグルジア軍を支援する、ということだったのであろう。

これは、南オセチアへのグルジア軍侵攻以前に、米・グルジア軍共同軍事演習が7月15日から31日まで行われているのを見れば分かる。その名称も「即応(Immediate Response)」となっている。この軍事演習にはアメリカ兵1000人が参加したという。
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=9907

ロシア軍もその前に軍事演習をしているが、これはグルジアを牽制する目的からであろう。「下手なことをするなよ」というシグナルだ。南オセチアとアブハジアを完全にグルジアの統制下におくことがサーカシビリ大統領の政権に就いた時の公約であるのと、盛んにイスラエル・アメリカ軍の支援で軍備の増強や訓練を強化してきていることを踏まえてのことだ。

今回の軍事侵攻が結局グルジア当局にとっては「やぶへび」的結果をもたらしたことで、サーカシビリ大統領の公約は破綻し、そのことで彼の政権そのものの存続が危ぶまれている。

しかもロシアのメドベージェフ大統領がグルジアの政権交代を目指すとはっきり指摘したからには、サーカシビリ大統領の命運も風前の灯となったと言えるだろう。

これに対し、遅まきながら米・NATO軍はグルジア支援を遠巻きに開始したが、これが今、黒海で緊張を高めている。およそ18隻のNATO軍艦船が黒海に終結してきていて、ロシア軍が懸念を深めている。人道支援の名の下に武器の搬入などがグルジアになされている、とロシア軍参謀次長が非難している。

このNATOの対ロシア敵対姿勢に対抗すべく、ロシアのメドベージェフ大統領は28日、タジキスタンの首都ドゥシャンベで開催された上海協力機構(SCO)首脳会議で、構成メンバー国からの支持を取り付けている。
「新冷戦」で収まるのか、「熱戦」にまでいくのか、予断を許さない状況となってきた。

China, Central Asian states back Russian role in Georgia conflict. © РИА Новости.
 
28日、中国とその他の上海協力機構メンバー国は、グルジアと
南オセチアでの紛争におけるロシアの対応を支持する声明を出した。

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●賭けに出たグルジア 南オセチア紛争
 8月9日22時10分配信 産経新聞

 【モスクワ=遠藤良介】ロシアの軍事介入を招いて戦闘が激化している南オセチア紛争は、親欧米であるグルジアのサーカシビリ政権が欧米諸国の支援を当て込み、国際社会の注目が集まる北京五輪開催に合わせて同自治州再統一の賭けに出たとの見方が出ている。米政府は即時停戦に向けて調停の動きをみせているが、米国のグルジアを後押しする姿勢は、カフカス地方で米露間の覇権争いの色彩も帯びることになり、事態はさらに複雑化する恐れもある。

 2004年に就任したサーカシビリ大統領は、北大西洋条約機構(NATO)加盟に加え、独立状態にある親露分離派地域であるアブハジア自治共和国と南オセチア自治州への支配回復を公約に掲げてきた。しかし、両地域は政権との交渉を拒絶し続け、対露関係の火種である両地域の存在はNATO入りの障害になるとみられていた。

 ロシアは従来、両地域の大半の住民に自国の旅券(パスポート)を与えて「ロシア国民」と認定。南オセチア予算の3分の2を資金援助するなど関係を深めていた。最近はさらに、2月のコソボ独立を「前例」として両地域の独立を支援する動きを強めており、サーカシビリ政権が焦りを募らせていたのは間違いない。
 
 グルジアは過去4年間で軍事予算を約30倍に拡大、米国製武器や米国の軍事顧問を受け入れて軍の近代化に力を入れている。南オセチア独立派には軍事力で優越しており、サーカシビリ政権が南オセチア急襲による短期決戦を狙った可能性もある。

 ただ、その軍事費増大も「ゼロから軍をつくりあげるプロセス」(国防省筋)にほかならず、ロシアとは兵員数で12倍、主力戦車数で180倍、攻撃ヘリで226倍と圧倒的な隔たりがある。ロシアが本格的に軍事介入した場合、グルジアが欧米諸国の支援抜きに持ちこたえられないことは明白だ。

事態打開のカギを握るのは欧米諸国の動きだ。ロシアのラブロフ外相は米国のライス国務長官と3度にわたって電話会談した。しかし、米国はグルジアの領土保全を重視してロシア軍の撤退を求めるなどグルジア側の立場を鮮明にしており、米国の動き次第ではロシアが態度をさらに硬化させる可能性も高い。

 欧州連合(EU)と欧州安保協力機構(OSCE)、米国は即時停戦の実現に向けた共同代表団をグルジアに向かわせており、9日に現地入りする見通しだが、事態が終息に向かうかどうかは不透明だ。


●南オセチアとアブハジア独立承認
 =ロシア決定、グルジアと緊迫-欧米と対立激化へ
【モスクワ26日時事】ロシアのメドベージェフ大統領は26日、テレビを通じて国民向けに演説、上下両院がグルジアの南オセチア自治州とアブハジア自治共和国の独立承認を大統領に求めたのを受け、独立承認を決定したと言明した。これに対し、グルジアのサーカシビリ大統領は「完全に非合法だ」と強く反発、地域情勢は極度に緊迫した局面を迎えそうだ。欧米諸国との対立激化も懸念される。
 大統領は「サーカシビリ・グルジア大統領は南オセチアに侵攻し、政治問題を虐殺によって解決することを選択した」と非難。こうした情勢を踏まえ、独立承認の大統領令に署名したと述べた。大統領令には、外交関係の樹立と友好協力条約の草案策定も盛り込まれている。(2008/08/27-01:38)


●南オセチア攻撃なら防衛=ロシア大統領、「冷戦恐れず」
【モスクワ26日時事】ロシアのメドベージェフ大統領は26日、米CNNなど外国テレビ各局とのインタビューに応じ、同国が独立承認したグルジア領の南オセチア自治州とアブハジア自治共和国がグルジアから攻撃された場合、ロシアが防衛に協力する考えを表明した。
 ロシアはこれまで、両地域に平和維持部隊を展開する権限しか持っていなかったが、メドベージェフ大統領は「独立承認の大統領令に署名したことで状況は変わった。わが国は南オセチアとアブハジアの安全保障を支援し、攻撃を受けた場合は適切な援助を行う」と語った。
 グルジアとの軍事紛争をめぐり、欧米との関係が険悪化していることについて、「冷戦再来の展望も含め、何もわれわれを恐れさせることはできない」と言明。ポーランド、チェコへの米ミサイル防衛(MD)配備計画に対しては「軍事的手段」で対抗すると警告した。(2008/08/27-09:00)


●グルジアの政権交代目指す=ロ大統領、英紙に寄稿
【ロンドン27日時事】ロシアのメドベージェフ大統領は27日付の英紙フィナンシャル・タイムズに寄稿し、グルジア領南オセチア自治州とアブハジア自治共和国の独立承認について、「これら自治地域の人々の恐怖と(独立への)熱望を鎮めることはできなかった」と承認を正当化するとともに、「グルジアの人々がいつの日か自国にふさわしい指導者を得られるよう希望する」と政権交代を支援する方針を明らかにした。(2008/08/27-19:46)


●ロシア、NATO艦船を監視=米駆逐艦もグルジア海域に
【モスクワ26日時事】ロシア軍のノゴビツィン参謀次長は26日、人道支援物資を運ぶため米軍など北大西洋条約機構(NATO)の艦船がグルジアを訪れていることに関連して、「NATOの艦船が人道支援だけに従事しているとは信じられない」と述べ、武器や軍需物資を運んでいないかどうかを監視していく考えを示した。インタファクス通信が伝えた。
 同次長は、25日の時点で黒海にいたNATO加盟国の艦船9隻に加え、さらに9隻が増派されるとの情報があるとし、「黒海でNATOの海軍力が増強されることには疑惑を持たざるを得ない」と警戒感を示した。
 一方、AFP通信によると、米国が派遣したミサイル駆逐艦など2隻は26日、最初の寄港先であるグルジア西部のバトゥーミを出港。在グルジア米大使館当局者は当初、「グルジア政府の要請で、人道支援物資をポチ港に運ぶ」としていたが、その後、「ポチに向かっているかどうかは確認できない」と語った。(2008/08/27-00:37)


●分断グルジア、新冷戦最前線に=黒海で米ロにらみ合い
【モスクワ27日時事】ロシアがグルジア領の南オセチア自治州、アブハジア自治共和国の独立を承認したことで、グルジアが悲願としていた両地域の奪還は困難な状況になった。ロシアは「国境変更」の既成事実化を図り、軍事力で守り抜く構えだ。これに対し、グルジアのサーカシビリ政権は北大西洋条約機構(NATO)加盟実現に全力を挙げる。分断されたグルジアに新冷戦の最前線が出現しつつある。
 インタファクス通信によると、ロシア海軍当局者は27日、ロシア黒海艦隊のミサイル巡洋艦「モスクワ」がアブハジアの首都スフミの港に同日入ったことを明らかにした。アブハジア分離派政府のバガプシ大統領が艦船派遣を要請したという。メドベージェフ大統領が約束した安全保障協力が早速始動した形だ。
 スフミから150キロ南方のグルジア西部バトゥーミ港には米国が人道支援目的で派遣した最新鋭ミサイル駆逐艦「マクファウル」などの艦船が停泊し、黒海東部で米ロの海軍力がにらみ合う。メドベージェフ大統領は「米艦船は武器をグルジアに運んでいる」と非難しており、緊張が高まる恐れもある。(2008/08/27-21:45)


●ロシアの役割支持=SCO首脳会議 
【モスクワ28日時事】タジキスタンの首都ドゥシャンベで開かれた上海協力機構(SCO)首脳会議は28日、グルジアの南オセチア自治州などカフカス地方での平和促進で、ロシアの積極的役割を支持する宣言を採択した。(2008/08/28-18:45)


 

【8月21日】
昨日の住宅金融公庫の株価の下落は尋常ではなかった。
これは危機的状況といっていいでしょう。

◎フレディマック -22.06%(終値 $ 3.25)
◎ファニーメイ  -26.79%(終値 $ 4.40)

この株価下落は、結局アメリカ政府による「公的資金注入」の日が
近づいているため、と捉えられる。
以下にあるように、政府が乗り出すことで、普通株式が無価値になる
可能性があるから、その前に売却しよう、という動きでしょう。

~~~~~~ 関連記事 ~~~~~~~~~~~~~~~

●米財務省、ファニーとフレディに公的資金注入の可能性
 8月18日11時23分配信 ロイター

 [ニューヨーク 17日 ロイター] 米財務省が政府系住宅金融機関(GSE)
の連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)<FNM.N>と連邦住宅貸付抵当公社(フレディ
マック)<FRE.N>に公的資金を注入する可能性が高まっている。18日付の米投資週
刊紙バロンズが報じた。
 財務省が公的資金注入に踏み切った場合、GSE2社の普通株式の価値はなくな
り、優先株や、総額190億ドルにのぼる両社の劣後債の保有者も損失を被る可能性
がある。
 ブッシュ政権関係筋の話としての報道によると、財務省と連邦住宅金融局(FH
A)はファニーメイとフレディマックに対し、増資を迫っている。しかし政府関係者
は、両社が資金調達に成功するとはみていないという。
 同関係筋は、ファニーメイとフレディマックが増資に失敗した場合、ブッシュ政権
は公的資金注入に踏み切るだろうとしている。
 バロンズによると、公的資金注入は、政府による優先株購入という形で行われる可
能性が高い。こうした優先株の配当優先権、普通株への転換などの諸条件により、
社の発行済み普通株式は事実上無価値になり、優先株式は無配当になる可能性があ
る。
 両社の負債を政府の財政に組み入れることなく政府が事実上債務を肩代わりするこ
とから、同誌はこうした形での公的資金注入は、半国営化と呼ぶべきだとしている。
 バロンズによると、ファニーメイとフレディマックの繰延税金資産と緩い資産査定
を考慮すると、両社の債務超過額はそれぞれ500億ドルとなる可能性がある。また
両社が自力で再建する可能性は低いとしている。


●7月の米卸売物価と住宅着工、インフレと景気減速が進行
 更新: 2008/08/21 10:15
 【ワシントン=藤井一明】米国の7月の卸売物価指数と住宅着工件数でインフレ圧
力の強さと内需の弱さの双方が鮮明になった。卸売物価は前年同月を9.8%上回り、
約27年ぶりの上昇率を記録。住宅着工は前月比11.0%、前年同月比で29.6%とそれぞ
れ大幅に減った。米経済は住宅、インフレに金融不安を加えた三重苦を伴い、米連邦
準備理事会(FRB)も金融政策を動かしにくくなっている。
 米労働省が19日発表した7月の卸売物価指数(1982年=100)は185.0となり、季節
調整値で前月に比べ1.2%上昇した。上昇幅は6月(1.8%)より減速したものの、市
場予測の平均値(0.6%)を大幅に上回った。プラスは7カ月連続。直近の3カ月は上
昇率が1%を超し、物価高の加速を印象づけている。


●政府系住宅金融機関の国有化検討=株式無価値、負担は国民に-米国
  7月11日13時14分配信 時事通信

 【ニューヨーク10日時事】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は10日、米政府
高官の話として、政府系住宅金融機関の連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住
宅貸付抵当公社(フレディマック)について、経営不安が深刻化した場合に備え、両
社または1社の国有化が検討されていると報じた。
 両社は、民間金融機関から住宅ローン債権を買い取って証券化するのが中核業務
で、米国の住宅政策を支えてきた。しかし、長引く住宅不況でローンの焦げ付きが急
増。両社の資産は劣化し、巨額の資本増強を迫られるとの観測が強まっている。
 同紙によると、政府が検討している国有化計画では、国による株式の買い取り価格
はほとんどゼロとし、株主責任を明確化する。その上で、公社が保有または支払い保
証しているローン債権で発生する損失は国民負担とする。 



●DJ-米国株:大幅反落、S&P500もベアマーケット領域に
  7月10日8時3分配信 ダウ・ジョーンズ

ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)9日の米国株式相場は大幅反落。連邦抵当金庫
(ファニーメイ)と連邦住宅金融抵当金庫(フレディマック)をめぐる懸念の高まり
を受け、金融株を中心に売られた。ダウ工業株30種平均、ナスダック総合指数に続
き、S&P500種指数もこの日、いわゆる”ベアマーケット”の領域に入った。
・・・
フレディマック(NYSE:FRE)は3.20ドル(23.77%)安の10.26ドルと、1992年10月23
日以来の安値で引け、下げ率は昨年11月以来の大きさとなった。ファニーメイ(NYSE
:FNM)は2.31ドル(13.11%)安の15.31ドルと、1992年7月22日以来の安値で引け
た。
・・・
今週はファニーメイとフレディマックがその主役になっており、株価が激しく動いて
いる。背景には、住宅、信用市場の落ち込みにより、両社が資本増強を余儀なくされ
るとの懸念がある。

リーマン・ブラザーズのアナリストは7日、新しい会計基準が適用されれば、ファ
ニーメイは460億ドル、フレディマックは290億ドル、それぞれ増資する必要が生じる
可能性があると指摘。これを受け、7日の取引でファニーメイは16.19%、フレディ
マックは17.86%、それぞれ急落した。

両社の監督当局である米連邦住宅公社監督局(OFHEO)のジェームズ・ロックハート
局長が8日、新たな会計基準が導入されても両社に追加の資本増強を強いることには
ならないとの考えを示したことから、8日は急反発したものの、9日には再び大幅安
となった。

フレディマックは過去13営業日のうち11営業日に下落しており、その期間の下げ率は
57%に達している。
ファニーメイ、フレディマックの広報担当者は、株価の乱高下について、いずれもコ
メントを避けた。

フレディマックをめぐっては、デリバティブ市場でも懸念の高まりがうかがえる。フ
レディマックの株式を7月に10ドルで売る権利のプットオプションは、出来高が2万
4300枚に膨らんだ。取引開始時点の建玉(5500枚)を上回った。

住宅金融市場をめぐる悪材料はこの日も続いた。住宅セクター担当の政府高官は9
日、米国の住宅市場が回復するのは早くても2009年後半との見通しを示した。

・・・

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【8月17日】 
今回のグルジア紛争で、イスラエルおよびユダヤ人の働きが大きいことが明らかになりつつある。

8月11日、ユダヤ系グルジア人であるグルジアの国家統合大臣が自軍に対するイスラエル軍の訓練およびイスラエルの武器提供に「感謝」している。
http://www.haaretz.com/hasen/spages/1010187.html

また以下のように、イランの放送で、グルジアの南オセチア攻撃を計画したのは、イスラエルの軍事顧問だと指摘されている。
http://japanese.irib.ir/news.sun.htm#3

さらに、以上の記事を補足するように、以下のように、7年前ほどから、イスラエルからグルジアに対し軍需品の提供、歩兵の養成、セキュリティ面の助言などでロシアとの戦争準備を支援してきた、とイスラエルのYnetnewsが指摘しており、その関係はユダヤ系元グルジア人などが中心に築かれた、と指摘している。
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-3580136,00.html

こうしてみると、グルジアを支援しているのは、アメリカ・イスラエルであり、8月9日号で示したように、「シルクロード戦略法」でしめされた戦略どおり、アメリカの「パートナー」としてのイスラエルが枢要な動きをしている、と判断すべきであろう。

~~~~~~~~~~ 関連記事 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

●グルジアの閣僚、イスラエル軍に感謝の意
 2008年08月11日
http://www.haaretz.com/hasen/spages/1010187.html
ユダヤ系のグルジア閣僚であるテムール・ヤコブシュビリ氏は10日、イスラエル国防軍によるグルジア軍の訓練を賞賛し、「イスラエルはその軍事力を誇るべきだ」と、インタビューで語った。


●イスラエルが、コーカサス地方の混乱に介入しています。
 http://japanese.irib.ir/news.sun.htm#3
シオニスト政権イスラエルのメディアが、この政権の専門家が、ロシアとの紛争において、グルジア軍に協力していることを認めました。
イスラエルのニュースサイト、デブカ・ファイルは、9日土曜、「イスラエルの軍事専門家が、経済的な利益を見込み、ロシアとの紛争において、グルジア軍を支援している」と報じました。さらに、「グルジア大統領は直々に、イスラエルの軍事顧問の同国における駐留、及び、イスラエルからの兵器購入に同意している」としました。
この報道ではまた、「グルジアの南オセチアに対する攻撃を計画したのは、イスラエルの軍事顧問であり、ロシア政府は、ここ数週間、イスラエル政府に対し、グルジアへの支援を停止するよう求めており、これに関して、イスラエルとの国交断絶すらほのめかした」とされています。


●グルジア戦争:イスラエルの関係
 http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-3580136,00.html
ここ7年間イスラエルの会社はグルジアに軍需品の提供、歩兵の養成、
セキュリティ面の助言などでロシアとの戦争準備を支援してきた。 
・・・
・・・
イスラエルがグルジアに武器の売却を開始したのは7年前。イスラエルに移民
したグルジア市民がビジネスを始めたことによる。

 

【8月15日】
グルジア戦争とイラン問題は一つのセットと見るべきで、そのことを指摘してきた。
→「シルクロード戦略法」についての解説

グルジア・南オセチア紛争はカスピ海周辺の覇権争いであり、この覇権争いをしているのは、勿論アメリカとロシアで、既に、傭兵という立場で(イラクでも多くのアメリカ人傭兵が活躍中)、アメリカ人の兵力が介入していたが、今回は正式にアメリカ軍が介入するということになり、事態は一層深刻になってきている。

アメリカ軍内部の、イラン戦争に反対する者たちは今までもさまざまな形でその意向を具体化するための動きを進めてきていたが、以下の記事もその一つかと思われる。

第1戦略通信航空団司令官が指揮下の航空偵察小隊司令官を解任したと報じられた。
http://ap.google.com/article/ALeqM5iKDcgevZDggHCdTkRzapHfQC_a2wD92H4SBG3

しかしここに来て、アメリカ政府は正式に、アメリカ軍の介入を、たとえ人道支援目的とはいえ開始したので、これは代理戦争が、本格的対決への構図に進む契機になりうる、非常に憂慮せざるを得ない情勢といえる。

前にも書いたが、米軍内には、イラン攻撃反対の司令官などが多く存在していて、米軍内でも抗争が水面下で続けられている様子で、政治家の中には自分や自分の息子・娘などが戦争に行くこともないからか、平気で戦争を始めたがる者たちもいるようだが、泥沼のイラク戦争を前にこのような新たな戦線拡大に反対する将軍などは、「新たな戦線をもつ余裕はない」、と発言してきていた。

そして今イスラエルがイラン攻撃を真剣に考慮していることを懸念し、米国が軍事面での協力を拒否した、とイスラエルのハーレツ紙が報じた。
時事では、「同紙によると、イスラエルのオルメルト首相とバラク国防相は今年5月、ブッシュ大統領が同国を訪問した際、イランへの攻撃能力を高める『特定の軍備品』について支援を要請した」が、その要請に「応じない方針を決定」したということで、「イスラエルに対し作戦を控えるよう圧力を掛けた」とある。

アメリカ内にもイスラエル内にも、武断攻撃派と外交融和派の間で対立があり、水面下でさまざまな駆け引きが続けられている模様でである。


~~~~~~ 関連記事 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

●アメリカ兵がグルジア軍と共に戦闘にかかわっていたこと、いくつかの死体が存在しそれを示していることが、YouTubeなどで示されている。
http://uk.youtube.com/watch?v=mBMQufrBWdg&feature=related


●米海軍は、航空偵察小隊司令官を解任
http://ap.google.com/article/ALeqM5iKDcgevZDggHCdTkRzapHfQC_a2wD92H4SBG3

「海軍は、大統領と国防長官に、核兵器を指揮するための空中偵察情報を提供する航空偵察小隊司令官を解任した、と12日発表した。・・・以下略」


●米軍支援物資が到着、米露対峙へ グルジア紛争
8月14日20時44分配信 産経新聞

 【モスクワ=遠藤良介】グルジア紛争は14日、ロシア軍が先に合意した
停戦条件に反し、グルジア中部まで部隊を侵攻させ続けていることが明白となった。
国際社会が調停の動きを本格化させている中、停戦合意の実効性に大きな
疑問符がつけられた形だ。一方、グルジアの首都トビリシには人道支援物資を
積んだ米軍のC17輸送機が到着。米国が本格的なグルジア支援に
乗り出したことで、グルジア領内で米露両軍が対峙(たいじ)する構図が
鮮明となった。・・・以下略


●アメリカがイスラエルのイラン核施設攻撃にブレーキ
U.S. puts brakes on Israeli plan for attack on Iran nuclear facilities
http://www.haaretz.com/hasen/spages/1010938.html
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