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揚子江支流の干上がった贛江(かんこう )

◆4月2日

 中国の川の半数以上が消滅した、という。これに加えて湖も消滅している。つまり中国から水という生命活動に不可欠の要素が消滅しつつあるのだ。大河とて例外ではない。黄河は既に水が干上がる現象が起きている。中国の砂漠化の拡大が続いている。しかも存在する川は汚染されているため、実際上飲料水としても不適格なものが多いのだ。

 このまま行けば、中国14億人が飲める水はなくなってしまう可能性がある。これに加えて川に捨てられた豚やアヒルに見られるように、食料となる家畜にも問題が生じている。総じて中国では食べる事も飲む事も、困難になりつつある状況がある。これを日本の為政者は深刻に受け止めるべきである。

 人間は食べれなくなれば、本能的に空腹を満たすべく実力行使に出ざるを得なくなるものだ。生きている人間でも、弱っている人間を見ればその人を殺して、その人の肉を食らって生きようとする様子が描かれているのが、山崎豊子著「大地の子」の冒頭部分であったが、そのような人肉食文化のある中国人が、食えなくなれば、簡単に他国を侵略し、食料や水を強奪する可能性があることを理解しなければならない。

 これからの一定の期間は、世界経済の混乱と崩壊と天変地異の二重奏で地球が大混乱期に突入する時であり、世界中がパニック状態に陥る事も想定し、その際、今までの安定した国際秩序が崩壊、地球が動乱の巷同様の状態となり、弱肉強食の阿鼻叫喚地獄絵図を顕す可能性を考えて、生き残りの戦略を立てていくべきである。

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●中国:5万本の川の内2万8000本が消滅
http://www.theaustralian.com.au/news/world/rivers-wiped-off-the-map-of-china/story-e6frg6so-1226609139591
【3月30日 The Times】

 、80万人の検査官が行ったはじめての全国水資源調査によれば、中国では半分以上の川が消滅したようだということが分かり、政府はその原因を説明するのに四苦八苦している。
 
 1000万平方キロの地域にたった22,909本の川が残っていることが検査官によって確かめられた。1990年代には5万本以上が存在していたのだ。これは水利部と統計局の3年に及ぶ研究で分かったことだ。
 
 当局はこの喪失は気候変動で川が消滅したもので、また初期の地図製作者の過ちに起因するとしている。しかし環境問題専門家は、川の消滅は大衆の意見を聞かずしばしば強制的なプロジェクトによる軽率で間違った観念による開発の実質的かつ直接の結果であると言っている。

 国連は中国を水資源が不足している13国家の一つに数えている。産業廃棄物が水資源を汚染し、昨年は揚子江が薄く赤みがかった色に変色した。

 今月、1万6000頭あまりの豚の死骸が川に投げ込まれているところを引き上げられたことがあり、また死んだ1000羽のアヒルがやはり今週川に投げ込まれていたのが発見された。

 環境問題研究所の水資源専門家のマ・ジュンは、川の消滅は「大いなる警告」となる事柄であり、もっと持続可能な開発の必要性を促すものだ、と語った。

 「主要な原因の一つは地下水の取り過ぎであり、森林が砂漠化していることで山間部での雨量の減少を招いている環境的な問題がもう一つの原因である」とマ氏は語った。

 数兆リットルの水を乾燥地へ送る三峡ダムのような大規模な水力発電プロジェクトは、何らかの役割を果たしている、と語った。

 この調査では水の資質が悪化していることも報告されている。このレポートは新しい首相の李克強が、汚染に関する透明性を誓ったことで出てきた。共産党首脳部が恐れるのは、それが社会不安を増大させることになる、ということだ。

 「これが社会不安を増大させるような時には、その問題を抑えようと動くことよりも、先に手を打っておくべきなのだ」と李首相は語った、と国営メディアが伝えた。

 消滅した川は中国人のインターネットユーザーの間で鎮痛な回想を惹き起こしている。「私が遊んた川は消滅した。一つだけ残っている川は汚染されている。我々はその中の魚を食べる事はできない。みんな辛い」と中国のツィッターであるウェイボに書くピッピ・シュアンガーというネームを使用する人物が書いている。

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シリアの反政府組織に渡ったMLRSロケットランチャー

◆4月1日

 サウジアラビアがシリアの反政府組織向けにバルカン諸国からロシア製重火器を買い集めては、それをシリアの北方にあるアレッポに密輸している、という。3月20日号「シリア紛争:アメリカは反アサド勢力に武器提供はしない」では、アメリカの武器供与に対する抑制的姿勢が見えたが、サウジアラビアは独自の作戦で、非常に危険なロケット・ランチャーをシリアの反政府組織に供給してきたようだ。

 しかし同じくアラブ国でシリアの反政府組織に対する支援をしているカタールはサウジのやり方に反発しているようだ。つまりシリアの反政府勢力を支援しているアラブ諸国内でも既に分裂状態でありお互いを非難し合っているようすなのだ。

 このような勢力に支援されたシリアの反政府勢力が、たとえ現シリア政権を転覆させることに成功したとしても、その後のシリアに民主的国家とか、よりましな生活が待っているのかと問わねばならないであろう。そのような政権は初めから混乱と分裂に満ちたものとなり、悲惨な結果しか想定できないはずである。サウジやカタール、トルコはシリアの反政府勢力に対する武器供与などの協力を止めるべきである。

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●サウジアラビア:シリア反政府組織にロケット・ランチャー供給
http://www.debka.com/article/22857/Saudi-heavy-weapons-supply-to-Syrian-rebels-breaks-up-Arab-summit-in-uproar
【3月28日 DEBKAfile】

 シリアのアレッポを支配している反政府勢力は、サウジアラビアの情報組織長官のバンダール・ビン・スルタン王子が指揮する作戦を通して最初の重火器となる220mmMLRSロケット砲を取得したと、デブカファイルの情報筋が明らかにした。

 彼の工作員はセルビア、ボスニア、クロアチア、コソボなどのバルカン諸国を歩き回り、相当額の現金で、ロシア製のMLRS(スメルシュ)とハリケーン9K57ロケット砲を買い占めてきた。これは220mmロケット弾を70kmまで飛ばせるものだ。

 サウジはアレッポ国際空港に付随してあるナイラブ空軍基地を反政府組織が早く掌握することを願っている。このサウジの王子はアレッポを征服することが重要だと主張することで、個人的にこのナイラブの戦いを自分の下で行ってきた。

 この空軍基地が落ちれば、イランとロシアのアサド軍に対する大量の空輸を減らすことになるだろう。

 ロシアはダマスカス周辺の空軍施設が反政府勢力の標的になっているため、兵器とバーツ類をナイラブ基地に空輸していた。ロシア政府は反政府勢力に対して、もしも彼らがロシアの航空機に対して攻撃をすれば、ロシア特殊部隊が来て基地周辺の兵器類を破壊すると警告していた。

 最近ではシリア北方のアレッポとイドリブのアラウェイ派の村落を包囲して以来、ロシアとイランのナイラブへの空輸は二倍になった。

 アサドのアラウィ派の、主に女性と子供の住民らは反政府勢力の懲罰を恐れて大量に避難している。彼らはまだ政権が支配しているタルトスとラタキアに逃れている。

 問題はいつまでか、ということだ。3月3週目、ロシアの軍艦が海軍基地のあるタルトス港に入港したが、そこで桟橋や施設周辺がアラウィ派の避難民でごった返していて、彼らが水や食料、医薬品などを求めていることを知った。

3月21日以降、地中海のロシア軍艦はタルトスを避け、レバノンのベイルート港を使用するよう命令されている。

 バルカンからアレッポへ重火器を船積みする作戦は複雑だ。このロケットは43.7トンもする車両に設置されている。ロケットそのものは長さ7.6m、重さ800㎏ある。

 アレッポにいる反政府組織にこの重火器を輸送するため、バンダール王子はトルコの国家情報機関であるMIT長官のハカン・フィダンと接触を持った。彼らはバルカンからトルコ経由でシリアのアレッポへのルートを設定した。これをトルコ軍が警備する。


 トルコが当初反対したことは、バンダール王子がサウジアラビアに対するトルコの輸出規模の大きさと、それが停止させられた際のダメージをを思い起こさせることを通して解決した。

 サウジアラビアがシリアの反政府組織に対し重火器を供給していた、というニュースはドーハで開催されていたアラブ同盟会議の参加者らをびっくりさせ、会議は騒然とした中に幕を降ろした、と中東のデブカファイル情報筋は明かした。

 サウジアラビアとカタールの代表団はお互い激しく罵り合っているのが聞こえ、会議ホールの廊下で個人的な話し合いの場で非難し合っていた。この会議はアラブの代表団メンバーらが散り散りになりだしたことで突然終わった。混乱の中にサミットが終わり会場はすぐさま消灯となった。

 サウジ王家とカタールのハマド・ビン・カリファ・アル・サニはシリア問題では衝突している。サウジアラビア、とりわけバンダール王子はカタールのことを、アルカイダと繋がりのある急進的グループを含むムスリム同胞団をダマスカスの権力者に据えようとしているとして非難している。

 カタールの首相と秘密警察長官のシェイフ・ハマド・ビン・ジャセムはサウジアラビアがシリアの反政府運動を支配しようと動いているとして反撃した。


 サウジアラビアはトルコのエルドアン首相のことを、シリアに対するカタールの計画を進めているカタールの支配ファミリーと親しい関係を築いていると非難している。

 このため、バンダールはトルコに対し、バルカンの重火器をアレッポに輸送する件で強力するよう主張したのだ。

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この1世紀で最も寒い3月を経験したシェフィールド

◆3月28日

 今年の1月1日号の「南極大陸の温暖化は想定より2倍早い」で示したように、一方では南極大陸などで温暖化の影響がでているのに、今回のシェフィールドの3月の平均気温のように気温の低下も認められる。シェフィールドだけでなくイギリス全体が今年は寒いためガスの需要が高く、ガスの配給制が取りざたされるまでになっていると、3月25日号「ガスが配給制に?:イギリスのガス備蓄は36時間」で示されたばかりである。

 この温暖化と寒冷化のミックス状態の原因は、一つには温暖化による極地の氷の融解でイギリス付近の海流の塩分濃度がさがることで軽くなり、重いメキシコ湾流が下にもぐってしまうことで、メキシコ湾流のもたらす暖かさがイギリスにまで到達しないというような現象が考えられる。

 もう一つは今回の温暖化が太陽電磁波による地球内部からの温暖化であるのと、太陽自体の磁極の変化とが両方同時に起こりつつあり、一方では温暖化が進むと同時に3月25日の記事にあるように、、『小氷河期(マウンダー・ダルトン)循環形式が出始めている。世界の寒冷化が早まっている』ことが考えられることだ。つまり、太陽電磁波は温暖化を推進し、太陽磁極変化は寒冷化を進めている、ということになる。

 しかし温暖化によって海流の変化が生じ、これが地球の寒冷化を推進している限り、どっちかというと地球は全般的には徐々に寒冷化が進むと見たほうがいいだろう。従ってこれからの世界は温暖化による極地の氷の融解で海水面の上昇という現象もあるだろうし、極端に寒い冬もやってくる・・・そして世界の天候はかつてないほどの異常気象を次々に記録するような事態となっていくと考えられるのである。

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●イギリスのシェフィールドではこの一世紀で最も寒い3月
http://www.thestar.co.uk/news/local/coldest-march-in-sheffield-for-over-a-century-1-5533817
【3月27日 The Star】

 シェフィールドでは1世紀以上に渡って最も寒い3月となったと、新しい統計が明らかにした。

 町の住民は未だに寒さに震えている。暦では春が始まっているのに、道に砂をまき、毎朝車の氷を溶かす作業をしている。

 ウェストン・パークのミュージアム・シェフィールド測候所によるデータでは気の重くなる内容となっている。

 この3月は1883年以来、平均気温で最も寒い3月なのだ。そして記録された3月の平均気温としても2番目の寒さとなっている。この平均気温は凍るような摂氏2.4度である。

 この月で一番寒かった日には、摂氏マイナス4度を記録した。

 これは2013年は3月の最低気温では31番目に寒い年ということである。
 最高気温は9.3度で、これは2013年の3月の最高気温としては1996年以降では最低となり、記録された3月の最高気温として2番目に低いものとなった。

 雪の塊が意味するところは、シェフィールドはこの30年間で最も多い21cmの降雪であったということだ。これは1940年代に開始された統計記録でみれば、4番目に多い降雪量となった。

 50年以上にわたる測候所の記録によれば、3月の降雪は降雪が無かった期間より多く、60%の期間雪が降っていたことになった。、

 測候所は毎月の月間データをスターの読者と共有することに同意した。次の4月のレポートを注目してください。

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その死因について疑念をもたれているロシア人亡命者ボリス・ベレゾフスキー

◆3月27日

 ロシア人の大金持ちでプーチンと対立したオリガルヒ(新興財閥)の一人であるボリス・ベレゾフスキーがイギリスのバークシャー州にある自分の邸宅の浴室で死んでいるところを発見された。彼の死にまつわる周辺事項が下の記事である。長いので、途中省略した部分がある。

 これを読むと、彼は死ぬ前に、ロシアへの望郷の念に苛(さいな)まされていたようだし、これからの自分の人生に対する展望を持てないでいたようだ。それでかどうか、彼の生活は十代の少女らをセックスパートナーとして遊びふける自堕落なものだったようだ。

 また同じロシア人オリガルヒのロマン・アブラモヴィッチとの裁判沙汰で30億ユーロを失ったというから、それなりのショックを抱えていた事も窺われる。両人ともユダヤ系ロシア人である。ロシアの「民営化」のどさくさにまぎれて濡れ手で粟の大金をせしめた連中だ。

 そのような大金持ちであっても人生の晩年になって、自分の人生の意義に疑問を持ち、何をすればよいか分からない、といって嘆く姿は、ベレゾフスキーだけの姿ではないだろう。好き放題の人生を送り、十代の少女とのセックスにふける生活があってもなお満たされない人間の心というものを、彼の自殺(?)と共に考えてみることも必要な時代かもしれない。

 なお、もしも彼が外部の者の手で殺されたと考えるとすれば、確かにロシア側の者の手というよりかは、イギリス側の者の手による、と考えたほうが納得しやすいだろう。記事にも出てくるように、アレクサンドル・リトビネンコの死の真相を知っている彼がプーチンに許しを請う手紙を書き、帰郷の可能性を尋ねていたというからには、プーチン側に嘘をついて盾突いたという彼の立場があったからと考えられるからだ。
 
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●ベレゾフスキーはイギリス情報機関によって殺害された?
http://www.thetruthseeker.co.uk/?p=67764
【3月27日 Truth Seeker】

 新興財閥の一人であるボリス・ベレゾフスキーは、イギリスの国家機密をロシアに漏らすのを防ぐ為、イギリスの情報機関のMI5ないしはMI6によって殺害されたかもしれない、とロシアのプーチン大統領の有力支援者が語った。 

 欧米では、ベレゾフスキーがプーチン大統領との間の確執を終えて13年間に及ぶ亡命生活を終えようと計画していたことで、暗殺されたと大統領府インサイダーであるセルゲイ・マルコフは語った。

 2000年にプーチンと仲たがいした後、67歳のベレゾフスキーはイギリスに亡命し、イギリスから政治的保護が与えられた。

 しかしロマン・アブラモヴィッチとの裁判沙汰で30億ユーロを失った彼は、プーチンに許しを請う手紙を出し、故郷に戻れる可能性を尋ねていた、と言われている。

 セルゲイ・マルコフは、「彼はプーチンを追い落とすことを狙っている欧米の情報機関に関する全ての情報をロシアの情報機関に差し出す準備が出来ていたことは明らかだ」と語った。

 バークシャー州のアスコットにあるベレゾフスキーのマンションのバスルームの床の上に遺体がボディガードの一人によって発見された後、警察によれば、未だに彼の死は未解明である、という。

 彼はなんらの遺書も残しておらず、疑念を持つ彼の友人らは、「彼のDNAの中に自殺というものはない」から、殺害されたと信じている。

 「不幸なことに、イギリスの情報機関がベレゾフスキーの死について疑われている。そしてそれはイギリスだけではないかもしれない」とマルコフは語った。

 「イギリスの情報機関に対する信頼はない。イラク占領を狙った陰謀に彼らが絡んだ後、リビヤの指導者を標的とした陰謀、シリアの政府を転覆することを狙った陰謀における彼らの役割を見れば、彼らのやり方が非常に汚いことははっきりしている」

 「私は、ベレゾフスキーがあらゆる情報を明らかにする可能性を考えて、彼を除くことを彼らは決定した、と考えている」と彼は語った。 

 セルゲイ・マルコフは議員に選出されたことがあるが、今は大統領諮問機関であるパブリック・チェンバーのメンバーの一人で、モスクワのプレハノフ経済大学の副学長である。

 彼はロシアの暗殺団がベレゾフスキー暗殺のために派遣されたかという点を否定した。

 ベレゾフスキーの「許しを請う手紙」は今日初めて明らかにされたのであり、その手紙の中で、彼は死の前にプーチンに「許し」を願い出ていたのだ。

 この67歳の男はロンドンからモスクワ宛に、「私は多くの過ちを犯しました。私を許すということは困難であることを分かっているつもりです。しかし私はここでいたたまれなくなり、私を許してくれるようあなたにお願いしています」と書いたと言われている。

 ロシアのテレビは、この手紙はロシア大統領に読み聞かされたということをある情報筋は知っていると言っている。またベレゾフスキーは彼の仲間のアンドレイ・ルガボイに助けを求めていたという。この人物は2006年のロンドンで起きたアレクサンダー・リトゥヴィネンコ毒殺事件の主なる容疑者と言われている男である。

 テムズバレー警察はメイル・オン・ラインに対して、彼の遺体は自宅から移され、検死が行われるだろうと語った。主任警部のケビン・ブラウンは、テレビ・ラジオのパーソナリティーのクリス・エバンスの前の数百万ポンドの邸宅の科学捜査はなお「数日」は行われるようだ、と語った。

 彼は、「犯行現場係官はこの邸宅の科学捜査を更に続け、数日は掛かるだろうと思われる」と語った。 

 「作業が終了するまで現場を保護するために遮断線が張られたままにされるだろう」

 「この重要な捜査が行われている間は、ここで発見されたものについて語ることはできない」

 「今の段階では何者かがこの問題に関わったといういかなる証拠もないということを繰り返しておきたい。また我々は死の原因についても検死が行われるまでは何も言えない」

 その間、ボリス・ベレゾフスキーは定期的に東欧やロシアから十代の少女らをセックスのためにイギリスに航空運賃を支払って呼び寄せていたことをメイルは突き止めた。

 警察は彼の死には第三者が絡んではいないと考えている。またベレゾフスキーの遺体の傍にはスカーフがあったと言われている。

 イギリスにおける12年に及んだ亡命生活の間、彼は派手で物議をかもす生活を送っていたが、今回初めて彼の暗く堕落した一面が明らかにされることになった。
 
 彼は42万ポンドする装甲入りのメイバッハリムジンの後部座席で16歳くらいまでの少女達とセックスをする際、ドライバーに時速140マイルものスピードで運転することを命じる事もあった。

 一度は、16歳のピンクのミニスカートをはいた少女はロンドンのレーンズボロ・ホテルにこの大金持ちのために送り込まれたことがあった。

 彼に近い情報筋は、「彼が豪華なホテルや彼の邸宅で十代の少女たちにセックスのため金を支払うことは公然の秘密」だった、と語った。

 ラトビアのリガから飛行機でやってきた少女は、自分にされたことを嫌がったため一晩過ごしただけで彼の邸宅を去りたいと言った。

 彼は同意したが、元落下傘兵のドライバーのマーク・ペンドルベリーに、彼女がリガに戻る飛行機に遅れるようにしろ、と告げた。

 ドライバーはロンドンの混雑することで有名な道路を運転する事で出発時刻に遅れるようにした。

 彼女は帰宅できないことを知ったとき、涙を流して悲しんだが結局ベレゾフスキーの邸宅に戻り、もう一晩過ごすことになった。

 「ボリスは非常に喜んで、私に笑顔で合図をした」とドライバーは語った。「そういったことは、いつもの事で異常なことではなかった」という。

 「彼は同じところから常に少女たちを呼び寄せていた。私は彼女達がされることで非常に良心の呵責を感じていた。彼女らは殆どが私の娘と同世代ですから」とドライバーは語った。・・・以下略

 ベレゾフスキーは彼より21歳若いロシア人女性のエレナ・ゴルブノバと昨年まで15年付き合っていた。

 彼女がこの大金持ちの十代の売春婦たちに対する嗜好を知っていたかどうか、はっきりしない。情報筋は、彼は自分に近い者たちに自分の見苦しい面を見せないように大変努力していた、という。

 彼が死ぬ直前に彼と会った友人たちは、彼がパークレーン・ホテルでお茶を飲んでいたと言っている。黒いものを羽織って震える手をして非常に気落ちしているように見えた、と語った。証言する者たちは、彼が喪に服する者のようだったという。

 それから24時間もしない内に彼は一人で住んでいた自分の馬鹿でかい邸宅で死んでいたのだ。

 ベレゾフスキーのスポークスマンであるベル卿は、「私は彼の最後の二週間を見ました。彼は非常に失望していました」と語った。

 煽動的な極右の自由民主党党首のヴラジミール・ジリノフスキーは、ベレゾフスキーとロシアに戻る件で彼と議論した、と語った。

 ジリノフスキーはベレゾフスキーは「非常に気落ちし、彼の目は暗かったと語った。

 「おそらく彼は何もうまく行っていないと感じたのだろう。彼が私に言った事で一つだけ心に響いたのは、彼はモスクワからのロシアのテレビ放送を見ていてなきそうになったということだ」

 彼の元妻のガリーナは救急救命士がそこにいたときに到着した。彼女の元夫はスカーフと共に発見されたと友人達に語ったようだ、とガーディアン紙は報じた。

 新友の一人であるニコライ・グルシュコフは、「ボリスは首を絞められていた。自分でやったのか、誰かの助けがあったのか。しかし私は彼が自殺下とは思えない。普通の死ではない」と語った。

 ロシア政府は、彼の家族が望むのならば彼の遺体はロシアに移送されてそこで埋葬されることに反対はしない、としている。

 警察は彼が死ぬ前にどんな生活を送っていたかについて、更にもっと詳しく知るよう努めている、と言っている。・・・以下略

 毒殺されたロシア人のアレクサンダー・リトゥヴィネンコの未亡人は、一月前にボリスと会っている。彼女は誰かが彼を殺害した、と考えている。

 マリーナ・リトビネンコは、「私から見ると、彼が自殺するようには見えなかった」と述べた。

 「彼には多くの敵がいたわ。彼は黙っておれない人なのよ。自分の考えを隠せない人よ」

 死ぬ前の晩のロシア人ジャーナリストとの非公式のインタビューで、ベレゾフスキーは、「私の人生にはもうなんの意味もない。政治に関わるつもりもない。何をすべきかも分からない。私は67歳で今から何をすべきか分からない」と語った。

 このジャーナリスト、イリヤ・ゼグレブは、ベレゾフスキーはロシアに帰りたくてたまらない様子だった。そして亡命生活を嫌がっていた、と主張している。

 放射能専門家が数時間、遺体が発見されたマンションを計測した後で、彼の死にまつわるミステリーは昨夜更に深まった。

 亡命した大金持ちが放射能によって殺害された可能性のため2マイルの非常線が張られた。

 ベレゾフスキーの蘇生に失敗し2000万ポンドの邸宅を去る時、救急救命士の放射能アラームが鳴ったので警報が出された。

 現在のところ、他の者が67歳のビジネスマンの死に関わったという証拠はない、と警察は語った。

 何人かの友人は、ベレゾフスキーはプーチン政権に対抗する発言をしたためプロの暗殺者のよって殺害されたのでは、と考えていると語った。 

 他の者たちは、自分の富と名声を失った後、失望して自殺したと考えている。

 一時は30億ポンドの富を持つ物議をかもす大金持ちだった男は、6年前ロンドンで放射能による暗殺の犠牲者となったスパイであったアレクサンドル・リトビネンコの殺害の死因尋問におけるキーとなる証人であった。

 1998年以来ベレゾフスキーの知人である歴史家のユーリー・フェルシュチンスキーは、「我々は事実はまだ把握していないが、イギリスにおけるロシア移民の中には疑念をもたらす死の例がいくつかあることを忘れてはならない」と語った。

 「ベレゾフスキーはクレムリンに対抗する発言をしたか、あるいは他の者たちに対する警告として殺害されたというほうがよりもっともらしく思える」という。

 ロシア政府は今年初め、プーチンがこの大金持ちから許しを請う手紙を受け取った事を認めている。

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CIAが大きく介入したシリア反政府勢力への武器密輸

◆3月26日

 シリア紛争では反政府勢力側に武器の供給がなされているため、シリア政府軍もなかなか鎮圧できないでいる。この武器類は以下の記事によれば、サウジアラビアやカタールが準備し、それをトルコやヨルダンに空輸しそこからシリア領内の反政府勢力側に引き渡されてきたようだ。

 この作戦を立てたのが去年の11月までCIA長官だったペトレイアス将軍だということがニューヨーク・タイムズ紙が報じているようだ。この将軍はスキャンダルでCIA長官の椅子からはずされた。オバマ政権の意向が個々に見えるだろう。

 今では、少なくとも、反政府勢力側に渡る武器は少量であり、しかも対空・対戦車ミサイルなどの高性能武器は含まれていないようだ。また、アメリカはアルカイダ系イスラム主義テロリストには武器が渡らないように注意している様子が窺える。結局、アメリカとしてはアメリカの言いなりになる傀儡政権が欲しいのであり、反アサドなら誰でもいい、と言うわけではないのだ。

 しかも最近、シリア国民連合のアフマド・モアズ・ハティブが代表を辞任したりして反政府側の足並みが相変わらず揃わない状態が続いている。だから、シリアはアサド政権で改革を進めることが一番いいのだが、アラブの春を利用して欧米側は自分達の言いなりになる傀儡政権を打ち立てようとしているが、うまくいかず、流血が拡大するばかりである。

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●CIAがシリアへの膨大な武器密輸を援助
http://rt.com/news/cia-arms-smuggling-syria-796/
【3月25日 Russia Today】

 CIAは湾岸諸国からの武器をシリアの反政府勢力側に秘密裏に供給することに介入していると言われいる。トルコ政府が動くことで少なくとも3500トンの物資が引き渡され、いくつかはブラックマーケットに消えたとメディアが報じている。

 アメリカ政府はイランとロシアがシリア政府向けに武器を渡しているとして批判しているが、武器密輸の流れはアメリカの諜報機関の支援で継続している、とニューヨーク・タイムズ(NYT)紙が報じている。ジョン・ケリー国務長官は、まさにカタールからシリアの反政府勢力側に最新の武器の引渡しが成される時にイラクに対して24日、イランの貨物機を領空から締め出せと圧力を掛けていたのだ、とこの新聞は報じている。

 ニューヨーク・タイムズ紙は調査した空輸のデータ、アメリカと外国高官、反政府側司令官らに関する記述をしている。

 この空輸作業はカターリ・エミール空軍のC-130輸送機で2012年初期から開始されたという。サウジアラビアとヨルダンは11月に開始したという。この期間160回以上の空輸がトルコに対して行われた。アンカラに近いエセンボガ空港が主要な目的地であるが、その他の空港も使用されたとこの新聞は報じている。

 「控えめに見積もっても、この空輸で運ばれた軍装備品は3500トンになるだろう」と、ストックホルム国際平和研究所のヒュー・グリフィスは語った。彼は、「良く計画された秘密軍事兵站作戦」のようだ、と指摘した。

 確かに、CIA工作員は殆どが助言者としてではあるが、この引渡しに直接介入していたとNYT紙は報じている。この情報機関はクロアチアで武器を手にしてそれを受け取るシリアの反政府グループを精査している。

 この介入は、いずれにしてもアラブ諸国がシリアの反政府勢力側に武器を供給するであろうという認識があったためである。CIAはイスラム主義者の手に武器が渡らないようにしたいということだ。テロリストに武器が渡ると一般市民を標的に使用されかねないからだ、とかつてアメリカ高官だった人物がNYT紙に語った。

 この作戦は限定的な成功に留まっている、とNYT紙は指摘し、二人のイスラム主義者の司令官の言葉を引用している。

 「革命家だと主張する偽自由シリア軍旅団というものが存在し、彼らが武器を手にすれば彼らはそれを取引を通して売却して金に換えてしまう」と、ソコール・アルシャムのハッサン・アブドゥはNYT紙に語った。

 元高官はこの計画のことを、「武器の滝流れ」と描写した。彼は以下のように語った:人々は大量の武器が入ってきていると知っている。しかし百万発を2週間で消費することで焼き尽くしてしまう」

 この作戦をセッティングしたのが昨年11月までCIA長官だったデイビッド・ペトレイアスだ、とこの元高官は語った。彼はいくつかの国を巡ってこの作戦に参加させている。

 作戦の規模はトルコ政府が合意した昨年11月に相当増幅された、という。転換点はアメリカの大統領選挙であったようだ。

 トルコがこの計画の多くを仕切ったという。武器を輸送するトラックにトランスポンダーを取り付けトルコ領内を通過させ国境を通過させている。トルコではトルコ政府がシリア紛争に介入しているので、シリアとは戦争状態にある、と見ている者たちがいる。

 「国境の向こうのシリアで紛争がある、このような非常事態時に、紛争の中心にあると言われている諸国からの航空機がトルコ領空を使用することは、トルコが紛争の当事国であることを示すことになる」と、トルコの野党議員であるアッチラ・カートは語った。

 それでも、反政府のメンバーらは、十分な武器や重火器、例えば対空・対戦車ミサイルなどを受け取っていないとして不満を表明している。

 「諸外国は我々に武器を少しづつしか渡してくれない」と北シリアで行動するイスラム主義グループであるソコール・シャムの司令官のアブデル・ラーマン・アヤチは語った。彼らはアメリカがそのように引渡しを阻止していると非難している。

 「武装する、しない、致死的あるいは非致死的、こういったことはアメリカの言いなりである」とイドりブ地方の反アサドグループを指揮するモハメド・アブ・アハメドはNYT紙に語った。

 CIAとペトレイアス将軍は質問には答えようとしなかった。トルコとサウジアラビア高官は武器空輸について語ろうとしなかった。クロアチアとヨルダンもシリアの反政府勢力側に対する武器供与については否定した、とNYT紙は報じている。ヨルダンの航空関連高官は、貨物機の空輸は無かったと主張したが、証拠を示されると交信を絶った。

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ROCKWAY
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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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