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ハマ市内でポーズを取る反乱者たち
◆8月24日
シリア政府軍は欧米メディアによって常に悪逆非道の軍というように言われてきているが、主権国家を暴力で転覆させようという外国人が大量に侵入し騒乱を惹起している限り、国民と国土の保全を絶対条件とする国軍がその侵入者ないしは反乱者を掃討することは義務であり責任である。
シリア軍はその正当なる使命完遂に向けて、あらゆる可能な対応に終始してきている。そしてシリア攻略を図る欧米NATO、トルコ、イスラエルの支援する反政府勢力の最後の砦であるアレッポ解放に向けても着実な進展がなされている。
シリア軍から離脱する者たちもいることはいる。政府の要職を占めていた重要な人物が離脱することもある。それでもこのROCKWAY EXPRESSでは、シリアは崩壊せず却って、今回の紛争を鎮圧することで、欧米NATOやトルコ、イスラエルの意図を粉砕することになるだろう、と見ている。
そう考える大きな理由の一つは、アサド政権がシリア国民の大多数が支持してきた経緯があるからだ。今でこそシーア派に近い少数派のアラウィ派の政権ということで、多数派であるスンニー派に属する者たちがシリアの将来を考えてアサド支持をやめて裏切る者たちが出てきている、という状況もあるにはある。しかしそれも実際はわずかな数であるから、やはり国民の大多数はアサド政権が反政府勢力の暴力沙汰を鎮圧することを願っているのである。だから、アサド政権は崩壊せず、今に至るまで善戦してきたといえる。そして最終的に紛争の鎮圧に成功するであろう。
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●シリア軍:ハマ市の反政府司令センターを破壊
http://www.presstv.ir/detail/2012/08/24/257821/syria-destroys-insurgent-command-hubs/
【8月24日 PressTV】
シリア軍はハマ市にある三つの反政府勢力の司令センターを破壊した、とプレスTVが報じた。
シリア政府軍がダマスカス郊外のバビラで反政府勢力と衝突し反乱者を殺害した後、このハマの件が分かった。
政府軍はシリア北西部で武器輸送も標的にした。
北西部では、シリア市民はアレッポでの政府軍の進軍を祝っていた。アレッポでは近郊の重要拠点であったアルジャディダとアルタルの反政府勢力からの解放がなされた。北西部では更に大量の武器が発見された。
シリア政府軍は、アレッポ、ダラア、それにダマスカス郊外で反政府勢力との激しい衝突を繰り返している。
シリアは2011年3月以来、紛争が継続している。シリア政府は無法者、破壊工作者、武装テロリストらが紛争と致死性の暴力行為の背後の仕掛け人たちであると指摘しているが、反政府勢力側は殺害は治安部隊の仕業だ、と非難してきた。
シリア政府はこの混乱は外部から工作されていると言っている。また武装反乱者の相当な数が外国人であると報じている。
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イランのナタンツの核施設に装備されている対空砲
◆8月23日
イランの核施設に対するイスラエルの攻撃の可能性が語られて久しい。イスラエルとアメリカは軍事的オプションは常にテーブルの上にある、と言って軍事攻撃の可能性を否定していない。特にイスラエルは今年10月頃が怪しいなどとまことしやかにささやかれている。
このようなイスラエルやアメリカのイラン攻撃の可能性に対して、イラン自身はその防空システムを強化することで攻撃を阻止しようとしている。従ってイスラエルがたとえイランを攻撃したとしても、何処まで効果のある攻撃が可能かという疑問が残る。またイラン側からの反撃でイスラエルもダメージを受けることは間違いない。
このROCKWAY EXPRESSでは、イスラエルがイランを攻撃すれば、それがイスラエルの終わりの始まりになる、と指摘してきた。今もその内容に変化はない。従って、イスラエルもアメリカもイラン攻撃はしない、という選択肢をとることが身の為である。
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●イラン:三億ドルの防空ミサイル基地の建設開始
http://www.timesofisrael.com/iran-begins-construction-of-300-million-anti-aircraft-missile-base/
【8月21日 By Ron Friedman and AP】
イランの核施設に対するイスラエルの攻撃の可能性が語られている中、イランは最新式の防空ミサイル基地の建設に取り掛かった。
この新しい基地は、イラン南方のアバディー市近くに位置しており、3億ドルの費用が見込まれていて、6000名の要員が住み込み7大隊が駐屯する、と21日ファース通信社が報じた。
ハタム・アル・アラビア防空基地副司令官のモハマド・ホセイニは、イラン最大のこの基地は、イランで一番の軍事訓練センターが付属して作られると語った。
先月、ある防空司令官が、イランの防空部隊とシステムは考えられる敵からの空襲を撃退する用意ができていると語った。
21日には又、イランのアハマディネジャド大統領が数週間前に発射テストをした、地対地弾道短距離ミサイルの改良版の存在を明らかにした、とイラン国営通信社は伝えた。
ファティ-110ないしは征服者と名づけられたミサイルの発表式で、アハマディネジャドは国防関係高官らに、イランは防衛テクノロジーを「攻撃的意味ではなく防衛的な意味で」開発していきたい、と語った。
「我々はこれを近隣諸国や世界の征服や、支配のために開発しているのではない。攻撃的な意味で求めているのではない」と語ったと国営テレビ放送は伝えた。
イランはアメリカとイスラエルを潜在的敵国とみなしている。どちらもイランの核計画施設に対する軍事攻撃の可能性を除外していない。彼らはこの核計画は核兵器開発だと主張している。イランはこの計画は平和目的のものだ、と言っている。
IRNA通信は21日、ファティ-110の新バージョンはより早い発射能力、より長い寿命、悪天候でも使用できる能力を有していると報じた。このファティ-110ミサイルはイランでここ10年にわたって配備されてきた。
イランは8月初旬、このミサイルの発射テストを成功裏に行ったと主張した。ファティー110は300kmの射程で陸上および海上の標的に対してより正確に攻撃できるよう改良されたという。
1992年以来、イランは自前の軍事計画を作成している。国防関係の指導者らは、未来の戦争は空と海で起きるだろう、そしてイランはそのような将来を見越して防空システムと海の戦力を強化してきた、と語った。
イランはミサイルの性能の向上を目指してきた。今ではイスラエルと中東のアメリカ軍基地が標的として捉えられるようになっている。米国防総省は6月にレポートを出している。それにはイランでミサイル・テクノロジーがかなり進んでいることを指摘している。イランのミサイルが正確さと発射能力を改良してきていることを認めている。
アハマド・ヴァヒディ国防相は、2013年3月のイランの暦で新年までに新世代戦闘機、ミサイル、無人飛行機、潜水艦を配備することになるだろう、と語った。
イランの言っている軍事的な進展はイランが技術的な詳細を発表しないので客観的に確かめることはできない。
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ロシアのステルス戦闘機
◆8月22日
インドとロシアが大型の兵器取引をするようだ。第五世代戦闘機でインドはアメリカのF-35ライトニングⅡを拒否し、ロシアの戦闘機を選ぶという。ロシアもインドもいわゆるBRICSといわれる多極化時代の有力国家同士であり、ユーラシア大陸の相当部分を占める大国同士である。
現在アメリカはイラン攻略の前段階としてシリア攻略を急いでいるが、長引いている。シリアの天王山としてのアレッポ攻略も出来ていない。出来るかどうかもわからない。ましてその後のイラン攻略は更に困難であろう。
そうこうする内に、ヨーロッパ発の世界経済の混乱・危機が勃発しそうであり、米大統領選挙も近づくことで、アメリカ、そしてNATO勢力は内側から力を喪失することで、ユーラシア大陸のハートランドないしは石油埋蔵地帯掌握の世界戦略は頓挫するかしないかの瀬戸際に来ている、といえる。
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●インドとロシア:350億ドル相当の兵器取引契約へ
http://articles.timesofindia.indiatimes.com/2012-08-19/india/33272261_1_5th-gen-swing-role-fighter-biggest-ever-defence
【8月19日 Rajat Pandit THE TIMES OF INDIA】
第五世代ステルス戦闘機を獲得しようとするインドでは、今後20年間で350億ドル相当の支出となる最大規模の国防プロジェクトがその最終段階に入っている。
インドとロシアは第五世代戦闘機の最終デザインないしはR&D段階契約を今年末あるいは来年2013年初めに行うところにきている、と情報筋が語った。これはまたインドがアメリカが申し入れていた統合打撃戦闘機(JSF)あるいはF-35ライトニングⅡをかたくなに拒否したことを意味する。
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野火と戦うフランスの放水車
◆8月22日
アメリカの旱魃や野火が今年は大変だ、ということを何回か取り上げたが、これはアメリカだけでなく、既にロシアもやはり旱魃と野火で穀物の生産量予想に修正が加えられだしているし、フランスでも2003年の夏の熱波を思い起こさせる熱波に見舞われている様子だ。
日本でも今年の夏は例年にない暑さが続いているのを見れば、この高温・熱波・旱魃・野火といった現象はかなり世界的であることが窺われる。その結果予想されることは、穀物などの収穫高の減少からの食料価格の上昇である。
来年2013年はNASAが指摘するように太陽活動がもっとも活発になる年になりそうで、しかも懸念されるのは熱波や旱魃だけでなく、太陽フレアの発生と、それが超巨大太陽フレア(スーパーフレア)であった場合の地球に対する影響の大きさである。
地球表面に生息する人類その他の生物は、結局はこの太陽と地球(大地)の恩恵の中に生息できているのであり、この太陽と地球が変化すれば、それが生物の存続問題にまで影響が及ぶことを考えれば、小さな島の帰属問題で大きく騒ぐのも、いかがなものか、という感じがしないでもない。言っても分からない人々とは「距離を置く」ことも必要。
これからは、例えば、大陸と半島の振動数の違いから、半島部分が沈降する可能性や、白頭山の大噴火の可能性が伊勢白山道氏によって指摘されているのだから、韓国も竹島の領有主張に血眼になるよりも、自国の留まる韓半島の安泰を、そして白頭山の噴火に備えるべきであろう。2013年以降は待ったなしの天変地異時代になるのだから。そうなったら、竹島などは、自然にほったらかしにされていることだろう。
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●野火と高温と戦うフランス
http://www.washingtonpost.com/world/europe/france-fights-wildfires-keeps-close-eye-on-the-elderly-as-temperatures-soar/2012/08/17/3ba24392-e88a-11e1-9739-eef99c5fb285_story.html
【8月18日 Associated Press】
フランス当局は野火と戦っている。孤立している高齢者に目を注ぎ温度の上昇に対し水分を補給するよう督促している。
政府はブルゴーニュからピレネーまでの中・南仏地方に警告を発した。気温は40度にまで上昇することが予想されている。政府は1万5000人が死亡した2003年の夏を繰り返すことにないように決意している。
野火は16日には南西地方のラカノ付近で燃え盛っていたが、金曜日には下火になりつつある。フランスのテレビは水分補給と帽子の着用を勧める当局の声明を放映した。
●旱魃と野火でロシアの穀物生産量は減少
http://english.ruvr.ru/2012_07_30/Drought-and-wild-fires-destroy-Russian-harvest/
【7月30日 The Voice of Russia】
ロシアは現在猛烈な熱波に襲われている。都市部の住民は汗ばむ熱に窒息しそうである。例えば、モスクワでは30度ほどだが、さらに上昇すると予想されている。
熱波は野火が有毒な煙の雲を生み出すことで更に悪化している。クラスノヤルスク付近のシベリア・タイガ樹林は83ケ所に野火が発生している。世界の穀物生産量で第3位だったロシアの農村地帯では、莫大なダメージを受けている。穀物の相当量が損なわれる危険がある。昨年の収穫高が9400万トンであるが、今年は8000から8500万トンになる見込みだ。このような状況を踏まえて、7月初め、農務省は収穫高予想を修正せざるを得なくなった。・・・以下略
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シリアの反政府勢力
◆8月20日
8月16日号で、「欧米・湾岸アラブ君主国家群・イスラエル・トルコ・アルカイダvsロシア・中国・イラン・ヒズボラ・シリアという構図の戦争であり」と書いたが、中東・イスラム世界に焦点を絞れば、これはサウジアラビアとイランの覇権争いともいえる。シリアがその戦場である。
以下の記事では、シリアでイランの革命防衛隊メンバーが誘拐されたと言うが、そうだとすれば、イランの革命防衛隊メンバーがその他にもいるはずであり、シリアにとっては心強いことであろう。サウジとカタールは反政府勢力の傭兵に武器と資金を提供するだけであるが、イランは実際の軍人を派遣することで、より深くこのシリア問題に関わっている形だ。
シリアの天王山はアレッポの攻防となっている。その趨勢次第では、イランの軍事介入が強化されることも考えられる。
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●イランとサウジはシリアで代理戦争
http://www.dw.de/dw/article/0,,16176531,00.html
【8月18日 Deutsche Welle】
サウジアラビアとイランはイスラム世界で指導権をめぐって争う二つのライバル国家であるが、今週メッカで開催されたイスラム諸国会議機構(OIC)サミットでは外部に向かっては少なくとも、良好な関係を維持しているところを見せようとした。
イランのアハマディネジャド大統領は主催者であるサウジアラビアのアブドゥラ国王の隣の席についた。スピーチの中で、アハマディネジャドは、同一の宗教を持ち、同一の預言者を持ち、同一の聖典を持つことは、お互いの違いを超えて余りあるものだ、と強調した。
◆イランの外交的敗退
このOICサミットで、リーダー達は協力を呼びかけたが、座席のアレンジも友好的スピーチもドアの後ろでの白熱した議論も、サミットの結果を左右することはなかった:シリアの機構参加の停止とシリアとこの地域でもっとも近い同盟国であるイランの外交的敗退である。
サミットに先立ち、テヘラン大学の国際関係論教授のヘルミダス・バワンドは改革論のウェブサイトで、「我々はまぬけ者にされるだろう」と警告していた。
アハマディネジャド自身も、反シリア決議を阻止できるとは思っていなかった。
「私の声だけが反対論をぶった。その声は会議で上げられるべきだった」と、彼はイランに帰国してから語った。メッカのサミットでイランの考えを押すことに失敗したことは、彼は政治家として終わる身の上であることをサウジがよく分かっていたからだ。
アハマディネジャドの職務期間は来年の春までであり、たとえば、核計画とかイランのシリアとの関係とか、イランの重大問題については語ることは殆どないのだ。サウジアラビアは宗教指導者であるアリ・ハメネイ師がイランの計画を策定していることを知っている。そして彼がイランを対立の道に引っ張っていることを知っている。
■イスラム的ライバル
サウジアラビアはアハマディネジャドを責任を持って国を運営する人物とはみなしていない。中東を誰が指導するのかという点での、イランとサウジの古いライバル関係はシリアでも争われている。サウジの王は「メッカとメジナの聖殿の僕」と自分を表現しているが、ハメネイは「イスラム革命の指導者」としている。
二つの国家はイスラム世界の分裂の起点となっている:サウジアラビアはスンニー派の指導者と自国を見ているし、イランはシーア派を導いている。シリア内での紛争は、アサド大統領がシーア派に近いアラウィ派であり、従って自然にイランの同盟国である。
非公式のイランとサウジの代理戦争はこの8月の初旬に48名のイラン人がダマスカスで誘拐された事件を通して中心的要素を帯びだした。イランの外相はすぐさま、この人々が巡礼者だと述べた。数時間後、サウジに近いスンニー派の反乱グループの一つが犯行声明を述べた。そしてサウジ資本のアルアラビア・テレビでイラン人のビデオ映像が放映された。ビデオの中で反乱グループのスポークスマンは、誘拐された者たちは巡礼者ではなくイラン革命防衛隊メンバーだと言っっている。
■アメリカはイランの役割に懸念
イランはシリアのアサド政権が崩壊することを阻止しようとしている。革命防衛隊はシリア領内での彼らのかつど言うについては語らない。彼らは、シリアは対イスラエルのレジスタンスの要塞であり、それがためイランはシリアを支援すると語り、イラン系ウェブサイト上に、革命防衛隊のクァド旅団の副司令官のイスマイル・ガアニ将軍は説明した。「我々のためにならないのであれば、もっと多くの人々が死んでいただろう」。この言葉は後でウェブサイトから削除された。
アメリカの軍事・情報関連将校らは、イランがシリアのアサド政権を支援するよう民兵らを訓練していると考えている。少なくとも誘拐された巡礼者の何人かは革命防衛隊メンバーであった、とアメリカは言っている。アメリカのレオン・パネッタ国防長官は、ホワイトハウスはシリアの状況に非常に懸念を持っており、イランはこの紛争から離れているべきだと語った。同時にパネッタはアメリカがシリアの反政府勢力に対する支援を強化するかもしれない、と語った。
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