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トルコ軍はシリア領内に侵入して「安全地帯」を作るのか?

◆4月10日

 シリアのホムスから追い出された反政府武装勢力を、NATO、国連、そしてとりわけトルコが擁護し、シリアとトルコとの国境地帯に「安全地帯」と「人道的回廊」を設定しようとしているらしい。ようするに、世界の半分がシリアの主権を積極的に侵害しようとしているのだ。

 事態がここまで来ると後は時間との競争という感じになりそうだ。NATO、つまりヨーロッパとアメリカがまだそのような陰謀を推進する余力があとどのくらい今後残っているかと言う問題だ。経済、金融問題の再燃と天変地異とが同時にやってくれば、各国は自国のサバイバルに忙しくなりシリアへの介入などはストップせざるを得なくなるだろう、ということ。

 また特にトルコの一般大衆がシリアの反政府勢力を支援するような現政府の政策をいつまで支持するのか、という問題も出てくるだろう。また、1000万人以上がトルコに存在するクルド人の問題も複雑なものになってくるであろう。世の中には「やぶへび」とか、「想定外」ということもあるのだ。
 
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●シリア和平交渉:国連の口実とNATOの短剣
http://landdestroyer.blogspot.jp/
【4月9日 by Tony Cartalucci】

 初めから、アメリカの政策立案者らはシリアへのコフィ・アナンの「和平ミッション」はNATOの代理勢力である反政府武装勢力が完全に淘汰されることを防ぎ、「安全地帯」をつくることで、彼らの活動を継続させることにあったことを、認めていた。シリア内に作られる「安全地帯」で、シリア政府に対する暴力沙汰と圧力が恒常的に増大することで最終的に政権の崩壊をもたらすことが、期待されているのだ。

 アメリカのブルックリン研究所は、リビヤとシリア、それにイランの政権交代の青写真を作った。「政権交代支援の選択肢」で以下のように書いている。

 「一つの選択肢は、アナンが進めたように暴力行為を終わらせ人道的措置を始める外交的努力をすることだ。これをすることで限定的な軍事力で支援された安全地帯と人道的回廊を作ることができる。これは勿論アメリカの目標を満たしてはいないし、アサドは権力を維持し得るであろう。しかし、その時点から、適切な国際的委任を取り付けながら広範な同盟関係をもって目標に向かって圧力を掛けていくことができよう」(4ページ)

 「和平」がアナンによって宣伝されているあいだ、米、英、仏、それと親西欧のアラブ諸国は同時的にアサドに対して軍を撤退させるよう要請したが、その間も武器と資金は反乱者側に流れていたことを公表していた。 

 「シリアの友」会談は、アサド政権転覆のために戦闘を継続させるため、反乱者側に「賃金」が支払われることが宣言された。「和平措置」というラベルは一方のみを支援し他方を縛るものであるから明らかに不適切なものである。これは、外国勢力に支援されているテロリストに対する政府側の無条件降伏である。

 ブルックリン研究所の言っている「安全地帯」と、「人道的回廊」は、NATOメンバー国のトルコによって設定されることを意味するが、トルコは、このため数週間シリア領内に侵入すると脅している。トルコはこれを「人道的懸念」からのものと主張しているが、トルコのひどい人権問題を吟味すれば、また国境の内外で現在進めているクルド人に対する虐殺的作戦をみれば、これらは単にウォール街とシティーのパトロンによって設定されたアジェンダに従ったものであることは明らかである。

 トルコは今、シリア軍がトルコとの国境を超えて、射撃しているという話をでっちあげている。ニューヨーク・タイムズ紙がこの大胆な非難の記事を掲載したが、下段では「トルコ国境から6マイル入った所で起きた銃撃がどのような武器によるものかはっきりしていない」と認めている、また「この事件では矛盾する証言がある」としているのだ。NATO、国連その他の国々が言っているこういった全ての非難が、シリアに対する介入を正当化するためのものであるように、これらの話は反乱者側自身から聞かされたものである。

 トルコ、NATO、国連が「安全地帯」と「人道的回廊」を設定することを狙ってそのための口実を作ろうとしていることは明らかである。国連の「和平措置」は初めから法螺(ほら)であった。欧米はシリアをそのまま放っておくつもりはないのだ。なんとしてでもアサド政権を転覆させようとするだろう。党派的な線でシリアを分割しリビヤでやったように恒常的な暴力の地にし、次はイランに起こそうとするであろう。

 シリアの背後で何が起きているのかを暴露することは重要であるが、同時にこの邪悪なアジェンダを推進させる資金供給組織の利権を特定することも重要である。

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