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シリアのババアムロから武装勢力を一掃

◆4月30日

 ホムスのババアムロで抗戦していた武装勢力側が「戦術的」な退却を行った後に、約700名の捕虜を残して行ったようだ。その捕虜の国籍は実に様々なようである。その中にはフランス人などのヨーロッパ人もいるという

  シリアの戦略問題の専門家のこの指摘は、3月2日号の「フランスはシリアで隠密戦争を進め18名の戦争捕虜がいる」という、ヴォルテール・ネットワークの情報と符号する。また、3月8日号の「ウィキリークス:アメリカ主導のNATO軍が既にシリア内で作戦遂行」とも一致する情報である。

 これほどの捕虜を出すほど大量の兵力を投入してもシリアで反政府運動が成功しないのは、シリアの一般大衆がアサド政権を支持しているからである。この明白な事実を疑うものは現地に行って実際に見てみればいいのだ。

 ロシアのプーチン首相は5月7日に大統領に就任するが、そうなればロシアは今より一層シリア支援を本格化するであろう。従って欧米・湾岸諸国のシリアに対する陰謀工作は間違いなく挫折することであろう。そして逆に湾岸の絶対君主制国家群に本当の「アラブの春」が襲ってくる時がやってくるであろう。

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●モサド、ブラックウォーター、CIAがホムスで工作活動
http://www.almanar.com.lb/english/adetails.php?fromval=1&cid=31&frid=31&eid=47719
【4月27日 Al-Manar News Lebanon】

 「危機は収束しつつある」と言う言葉は危機が実際に収束しつつあるので、ある政治アナリストによって言われたように慰めの言葉ではもはやない。ババアムロは今やシリア軍の統制下にある。そして武装勢力はレバノン国境へ「戦術的」な退却を行った。

 ババアムロでは約700名のアラブ人とヨーロッパ人の戦士らが降伏した、と情報筋がアル・マナーのウェブサイトに語った。また、「今後の数日間に、膨大で重要な事実が明らかにされるだろう・・・押収された武器、使われた戦術、それに作戦を指揮した者たちの正体などだ」という。この情報筋はホムスでの治安作戦は最大5日から8日間で終了すると述べた。


■ババアムロでイスラエルの武器が始めて使用された


押収された武器類

シリアの戦略問題の専門家であるサリム・ハルバはババアムロの近郊と周辺地域は戦士らが集結していたので住民らは避難させられていた事を指摘した。

 ハルバは、「捕虜となった者たちは、湾岸諸国のアラブ人、イラク人、レバノン人、またカタールの情報機関員、アフガンの非アラブ人、トルコ人、それにフランス人などヨーロッパ人もいる」と語った。

 「シリア軍はまたトンネルと装備品を発見している」と語り、「まだテストが終わっていないイスラエル、ヨーロッパ、アメリカ製の武器が治安部隊によって押収されている。この中には、イスラエルの手榴弾、夜間用双眼鏡、通信システムなどが含まれる」と彼は語った。

 ハルバは更に、「通信基地がレバノン国境に設置されババアムロの作戦を監督し、現地の指揮官とカタールのドーハにある情報機関員が率いる調整オフィスとの間の交信を行っていた」と語った。

 彼は、「イギリスのジャーナリストがレバノン・シリア国境を抜けて逃亡したのは、この交信のおかげである」と述べた。

 このシリアの戦略の専門家は、「この通信基地はレバノン人によって運営されていた:何人かは、未来国会グループのメンバーであった」と語り、「この者たちはワディ・カレド地区をババアムロのための戦略的後方地区としようとしていた」と語った。


■カタールの作戦室からホムスで指令を受けていたモサド、ブラックウォーター

傭兵会社のブラックウォーター要員

 ハルバはまた、「アメリカ・湾岸諸国の後援で、カタールに調整オフィスが設置された。このオフィスにはアメリカ、フランス、カタール、サウジアラビアの情報機関員、それにCIA、モサド、ブラックウォーター要員、そしてシリア軍事臨時評議会のメンバーらが詰めている」という。

 「カタールはイスラエルとアメリカの会社と、武装勢力に武器を供給する交渉をしてきている。湾岸諸国が支払いを受け持っている」という。

 このシリアの専門家は、「ホムスでの治安作戦の意義は、武装勢力とそれを支援する側がホムスを新しいベンガジ(リビア動乱の反政府側拠点)にしようと大いに期待した事からその重要性が窺われる」と指摘した。

 この作戦は高度な専門性と正確性をもって遂行された事を指摘し、ハルバは適切な時期に関係書類が出されるだろうと明言した。

 「当局は持てる一切の情報を開示する事はないだろうが・・・シリアの治安部隊はシリアに対する謀略を進めた者たちが困る事になる書類や告白の内容を持っている。それはシリアだけでなく、中東全体の安全保障と政治の局面を変えてしまうかもしれない」とハルバは語った。

 同じ意味で、ハルバは、「シリアの敵」と彼が言う者たちによる集会と会議は、「人道的」タイトルによるアメリカのイニシアティブを促すことが目的であると考えている。

 彼は、「最後には、アメリカは対決すれば敗北が待っているだけである事を、そしてシリア政権がいかなる陰謀にも十分に対応できるほど強靭である事を知ってロシアのイニシアティブの前に従うようになるであろう」と語った。

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