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ウォール街に繰り出したデモ隊と規制する警官

◆9月19日

 今年初めにチュニジアから始まった、「アラブの春」現象は、その他の地域にも飛び火することを予想したが、そろそろヨーロッパやアメリカでもこの「アラブの春」の大衆運動を自国でも真似て起こそう、という動きが出てきている様子が以下の記事にも見て取れる。

 既にこのブログでは論じたように、本物の「アラブの春」は、チュニジアとエジプトだけで、リビアやシリアで今起きているのは、本当の意味で、大衆運動ではなく、欧米勢力が金と武器を投入し力づくで現政権を打倒しようとしているだけの話であり国際法違反の犯罪行為である。

 しかし今度は、そのNATOの主軸国家であるアメリカのお膝元で、とりわけウェオール街に対する抗議デモが起きた、という。

 これはようやく、アラブの春の息吹が、大西洋を渡って、アメリカ合衆国でも吹き始めたか、ということになるかも。これからこのようなデモ騒ぎが世界各地で起きると思われる。中国ででもそう遠くない時期に始まるかもしれない。

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●ニューヨーク金融街にデモ隊
http://today.msnbc.msn.com/id/44564317/ns/us_news-life/
【9月18日 MSNBC】

 1000人以上のデモ隊がニューヨーク市の金融街に繰り出した。普通の人々を犠牲にし富裕層に有利である企業の貪欲さに抗議するためだという。

 このラリーはウォール街占領と呼ばれツィッターとかフェイスブックのようなソーシャル・ネットワークで広められたので、ニューヨーク市警はあわててウォール街のニューヨーク証券取引所とフェデラル・ホール付近を封鎖した、とメディアが報じた。

 警察は検問所を設け、ウォール街に住んでいるかそこで仕事をしていることを証明できる者のみを通すようにした、とニューヨーク・デイリー・ニュース紙は報じた。

 ボウリング・グリーン・パークのはずれにある有名な銅像付近に警察とバリケードが出ていることを示している写真がツィッター上などに掲載された。

 「抗議エリアは証券取引所の隣の取引所通りのブロード・ストリート上に決められたが、デモ隊はそこを使用しないことを決めた」と、ポール・ブローヌ警察スポークスマンは声明を発表する際に述べた、とニューヨーク・タイムズ紙は報じた。

 デモ隊は公園とプラザ付近に集結し、週末をそこで過ごす決意でいること、またそうすることで月曜日の朝にはウォール街で勤務する人々に遭遇できるだろう、と語った。

 デモ隊のある者たちは、数週間から数ヶ月そこに留まること、自分達のラリーは今年初めのエジプト、イスラエル、スペインであったラリーと連携しているものだと語った。

 「ウォール街は血を吸う吸血鬼だからこれは意味のあることだ」とクィーンからやってきたベトナム戦争の退役軍人であるビル・ステイヤードはニューヨーク・デイリー・ニュース紙に語った。「こういったちんけなバリケードにも関らず私はここにいる。我々はウォール街を民衆の力で封鎖するつもりだ」と彼は語った。

 カウンター・カルチャー雑誌のアドバスターとハッキング・グループのアノニマスはこのラリーのオーガナイザーの一つである。彼らは参加者らにテント、台所用品、それに平和的バリケードの設置を呼びかけている、とNY1テレビ局は報じている。オーガナイザーたちは週末には2万人が参加することを願っている。同様の目的のデモがロサンジェルス市とシアトル市、それとスペインのバルセロナ氏その他で、「怒りの日」の旗の下、行われた。

 参加者らはツィッターでピーナッツバター缶と一緒にフリーフードステーションの写真を掲載した。

 17日午後、ライブのビデオにはデモ隊がウォール街の歩道のどこで世を過ごすかを決めている様子を示していた。

 ブロードウェイのズコッティー公園に場所を確保したデモ隊は、警察がそこで夜を明かすことを許可するか最初ははっきりしなかった。しかし彼らは日曜日の朝にはまだそこにキャンプしていた。

 ニューヨーク市のブルームバーグ市長は16日、デモ隊は他人の権利を侵さない限りは自分達の主張を述べる権利を有している、と語った。

 「CEO等、最大企業群、富裕者等はこの国からあまりに多くの利益を取っている。我々が取り返す時期が来た、と私は考える」と抗議者の一人はNY1テレビに語った。「やり遂げたい事とは、ウォール街で問題を抱えた人々が自分達がやってきたことと同じ分量を実際に払うことだ」ともう一人の抗議者が述べた。

 ハーバード・ディビニティー・スクールのデイブ・ウォエスナーは、デモ隊参加者の一人だ。
 「我々の多くは、わが国の経済には大きな問題があると感じている。そしてその多くはここでビジネスをしている者たちによって引き起こされていると考えているのだ」とカリフォルニアのオークランドから来たジェイスン・アハマディはデイリー・ニュース紙に語った。

 数百人あまりのデモ隊が夕暮れになってウォール街に行こうとしたとニューヨーク・タイムズ紙は語った。しかし警察に阻止された。

 近くの高級レストランにいた金持ち達に彼らは、「自分達の責任分を支払え」と叫んでいた、とニューヨーク・タイムズ紙は報じた。

 デモ隊に中には、今週国連総会にやってくるオバマ大統領に質問攻めをする計画でいる者もいる。

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シリアの反乱に手を貸しているか、レバノンのハリリ元首相

◆9月15日

 昨日のブログにも書いたことで、シリアに対する欧米つまりNATOの工作が継続しているが、これに隣国のレバノンの元首相のサアド・ハリリが関与していることを示すビデオが存在するようだ。

 ハリリ元首相の父親が2005年2月14日に暗殺されたラフィク・ハリリであり、これがシリアの仕業だとアメリカを筆頭に欧米がこぞってメディアを使って喧伝したため、シリアのアサド大統領は欧米の要求どおりシリア軍をレバノンから撤退させた。これがイスラエルのレバノン侵略の伏線だったことはこのブログでも以前指摘した。

 自分達の利益のために巨大な陰謀を働く者たちは、やがて自分達の工作がうまく行かず、隠された工作が白日の下に晒されていくのを見るようになるだろう。世界が自分達の思い通りに行く、と考えまたそのようになってきた時期は過ぎ去っているからだ。 

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●シリアでのNATOの反乱工作にハリリ・レバノン元首相が関与
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=26545
【9月14日 by Dr. Christof Lehmann】

 シリア人の反乱工作者であるハイェル・ハッサン・アルハムドはシリア政府に対する暴動を引き起こすため、武器密輸、警察官や軍人に対する殺害行為、および平和的なデモ隊に射撃したことで逮捕された。彼は、レバノンのサアド・ハリリ元首相が資金面と武器の調達の面で関っていたとを示唆した。ハリリの関与は今年初めにスキャンダルを引き起こした。秘密に取られたビデオテープが、彼の父親のラフィク・ハリリ暗殺でシリアを糾弾している偽証をハリリが作り出した証拠を示している。

 2011年1月12日にヒズボラにポストを譲った、このサウジ系レバノン人で億万長者で元首相のサアド・ハリリの関与は、中東問題専門家にとっては驚きでもなんでもない。サアド・ハリリは彼の父親で元首相のラフィク・ハリリ及び少なくともその他21人が2005年2月14日ベイルートで殺害されたことでヒズボラとシリアを非難した。

 このラフィク・ハリリ暗殺を調査しているハーグのレバノン特別法廷(STL)は、最近この暗殺に参加したということで、4人の容疑者に対する起訴状を発表した。ムスタファ・アミヌ・バドレディヌは、この攻撃の全般的指揮者と言われている;サリム・ジャミル・アヤシュはこの暗殺工作の調整役;フセイン・ハッサン・オネイシとアサド・ハッサン・サブラは首謀者であると嘘の発言をするビデオを準備したと言われている。

 丁度、NATOにとってその名声を台無しにしかねない法廷が始まる前に拘留中に死亡した元ユーゴ大統領のミロシェビッチの件のように、ハーグ法廷は親米でまたNATOに抵抗する者に対する政治的圧力の道具として知られている。イスラエルの国防大臣だったアリエル・シャロンに対するケースでは、1982年9月に起きたレバノンのシャチヤ虐殺での彼の役割を明らかにする法廷はアメリカからの政治的圧力のため解散となった。

 ハリリの事件の特別検事であるダニエル・ベルマーレは、STLレポートを前文の三段落目の「容疑者に対する嫌疑は大部分が状況証拠に基づいている」ことを強調しているところから始まっている。また、ミロシェビッチの法廷ではっきりしていたことだが、状況証拠や偽造された証拠を使用することは、ハーグの特別法廷を良く知る者たちにとっては、驚きではない。

 2011年1月、サアド・ハリリの秘密に記録されたビデオテープでは、彼が証拠の捏造や偽りの証言作りに参加していたことで、もしも欧米メディアがこの問題で完全な沈黙をしなかったら、この事件が広く知られるようになりかねなかった。


■ハリリ・テープからの抜粋 
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=FcfphNZrWy0#!

ハリリ:(シディクに向かって)私もあなたも、ムラドも、ジェラルドも、アンディも、レバノンやシリアの誰も彼らがやったとは考えていない。

シディック:誰も?

ハリリ:彼らがやったとは誰も考えてない。それで、我々はいくつかの国とやっていることがある。アラブの国だ。シリア政府がX、Y、Zを使い、A、B、Cが関与しているということを証拠と共に明確に出来なければ、我々は困った事になる。

シディック:そんな風に言うのなら、彼らに回答を与えることから始めねばならなくなるぞ。外国はさておいてもアラブの国を尊重すればそれが最初にすることだ。
(テープが突然切れる)

シディック:言ったことには私は責任を持つ。これは対決することになるからだ。そして私は自分自身で対決するつもりだ。

シディック:彼が「それはいつ起きるのだ?」と聞くようなことは言いたくない。

ハリリ:あなたは1、2、3を何時持ってくるのか?

シディック:レバノンに爆発物を運び出す者たち:準備はできている。全員揃えた。これは私の仕事だ。これは私がすることだ。私が全員準備した。

シディック:私があなたに彼らは20人を送ると話した電話。私があなたに爆発が起きると話した電話。起きませんでしたか? あなたはそれを見たでしょう。最後の晩の前の晩に呼び出したのを覚えていますか? 

シディック:前の晩にあなたを呼び出したでしょう。

ハリリ:ウーム

シディック:応えてませんよ。二度呼び出し、あなたは応えなかった。私は、彼は寝てしまったかもしれない、彼は朝私に電話するだろう、と言ったのだ。(私は電話で)あなたに一つの爆弾がLBC(レバノン放送会社)に向かっていると言うつもりだった。それは結局メイ・シディアク(放送ジャーナリスト)のところに行った。

(シディックは実際は爆発の前にハリリにこれを伝えてはいなかった事に注意。彼は事前の情報を持っていたと言っているが、実際にハリリに前もって警告したわけではなかった。それは電話で彼に繋がらなかったからだ)

ハリリ:いつもは、私に話したい時はSMSを送っていた。

シディック:緊急時に? SMSですと?!

(ナビ・ベリのスペインへの訪問とバシャール・アル・アサドとハッサン・ナスララに会う為のシリア訪問に関する話し)

シディック:この情報を確認してくれ

ハッサン:ズヘイアー、問題の犯罪シーンに話しを戻そう。

シディック:犯罪のシーンは、ヤ・ハビビ、あなたにそれを話そう。あなたに言いたいことはこれだ:いかなる混乱もない状態でレポートが出れば9人の人々の名前があることが必要だ。4人のレバノン人と9人のシリア人だ。それがレポートが報告すべき内容だ。9人のシリア人と4人のレバノン人。

シディック:彼(リーマン)に言ってくれ。ズヘイアーはあなたが世界の注目の的にされないようにするだろうと彼に言ってやってくれ。私が真実を握っていること、神が許せばそれが全て出てくることを彼に言ってくれ。

 ハリリについての詳しい内容は以下のサイトで見れます。
 http://qifanabki.com/2011/01/15/saad-al-hariri-caught-on-tape-with-false-witness-muhammad-zuhair-al-siddiq/

 

 NATOのシリアでの反乱工作はハリリ家と彼らの「未来運動」党によるアメリカ支援で反シリア隠密作戦の連鎖にあるもう一つのリンクである。

 恐らくはシリアでのNATO支援の反乱工作の資金が、レバノンにも政治変動をもたらすという自信があるらしいハリリは、自身のホームページに、彼の未来運動党は、次の選挙までにレバノン政府を倒すことができるという自信がある、と書いている。

 ハリリのNATOの野望の人的コストは、NATOの反乱工作の「扇動工作者」の射撃に遭遇した数百人のシリア警察官と軍将兵ら、数千人の平和的なデモ隊であり、またそれよりも深刻なことかもしれない改革プロセスそのものが犠牲となった。これは多くのシリア人がバシャール・アル・アサド大統領も共に実施したいと願っていることだ。

 オバマ、キャメロン、そして彼らの仲間はアサド大統領は正当性を失ったから政権を明け渡すべきだ、と自分達の政治的な立場を演じている。シリア市民らはNATOの戦争犯罪の犠牲者になった。NATOの戦争犯罪のためのハーグの特別検察官という話は出てこないだろう。

 シリアのNATOによる反乱工作に対するハリリの介入は隠れた戦争の一要素であり、これは世界的な紛争に発展しかねないものである。パキスタン、中国を巻き込む形で、ロシアとの紛争の可能性と共に、ルーマニアにNATOの対弾道ミサイルが展開され、元ブラックウォーターのXEの請負人とNATOの特殊作戦チームがトルコからシリア内部で作戦を展開し、NATOのシリア、イラン、大中東への侵略の準備を進めている今ほど、世界は世界的紛争の瀬戸際に迫った事はなかった。

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シリア当局が押収した武装勢力隠匿の武器類

◆9月14日

 リビアのカダフィ体制はNATOの軍事介入のため崩壊したが、カダフィ大佐の行方はまだ分かっていないので、今後リビアがどうなるか、まだ予断を許さない。
 
 リビアと同じような欧米側からの工作を受けているシリアでは武装勢力の跳梁跋扈が止まず、シリア当局との軍事的衝突が毎週のように起きている。

 一度ターゲットとして選ばれれば、一定の期間はこの武装勢力の攻撃を受けざるを得ず、当局が動揺するに応じて更なる工作が続くだろう。武装勢力は外国から資金と武器を得ているからだ。

 それでもシリア当局がその問題を乗り越えて新しい解決の道を取れるようになるか、あるいは最終的には軍事的にリビアのように、政権を崩壊させられるところまで行くかは、アサド政権と国民の一体化がどこまで保てるか、という点で決まるだろう。

 国民の意思が政治改革は望むがアサド政権の持続に関してそれを望めば、武装勢力を介しての外国勢力の工作は失敗に帰するが、そうでなければ、成功するだろう。

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●シリアのホムスで武装勢力の待ち伏せ攻撃
http://www.sana.sy/eng/337/2011/09/14/369223.htm
【9月14日 R. Milhem/Mazen SANA】

 ホムスの東にあるアルサアン・アルアスワドで軍の輸送車が待ち伏せ攻撃を受けた際に2人の兵士が殺害され5人が負傷した。

 ホムスの警察副署長はSANAに対して、殉職者はサメル・ハッサン・ハリル上級准尉とイサ・アディブ・ユセフ兵士であると語った。

 先日も軍の車両がアル・ラスタンで武装勢力の待ち伏せ攻撃を受け4人の兵士が負傷したことがあった。

 デイル・エゾール省当局は13日、大量の武器・弾薬を押収した。デイル・エゾール省のアル・クレイアでは、自動小銃、ライフル銃、グレネード・ランチャー、弾薬を押収した。

 国境の町であるアブ・カマルでは、自動小銃、拳銃、さまざまな種類のライフル銃が押収された。

 タル・アビヤドに近い農場では、ポンプアクションのライフル銃が押収された。

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エジプトで起きた反イスラエル暴動

◆9月11日

 ムバラク体制が崩壊したことで、エジプト人の本当の意思が現れやすくなり、それはパレスチナ人支援ということになるので、イスラエルとの関係は悪化すると、このブログで指摘したが、事態はますますその方向を強めている。

 リビアではNATOの後押しする勢力がリビアを簒奪した格好になったが、そのまま収まるとも思えないし、シリアに対する同様の欧米側の工作も、成功するかどうかわからない。

 9月11日同時多発テロで始まったアメリカのアラブ・イスラム勢力に対する侵略行為も、成功とは言えず、逆にアメリカや欧米の経済・金融問題の方が足元から彼らの体制を崩し始めている。

 彼らの侵略の成果が出る方が早いのか、彼らが自滅する方が早いのか、という状況に近づいている。イスラエルはその欧米の背後に控えている勢力だから、欧米の側が衰退することで、イスラエルの運命も終わりに近づいてきている

 「夜逃げをしなくてはならなくなるのは、イスラエル大使だけではなくなるだろう。
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●在エジプト・イスラエル大使が暴動の日に夜逃げ
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/africaandindianocean/egypt/8754193/Israeli-ambassador-to-Egypt-flees-in-night-of-rioting.html
【9月11日 Telegraph.co.uk】

 イスラエルの国旗が焼かれ、大使館の書類が窓から投げられた暴動の事態にアメリカが懸念を表明した。

 デモ隊はイスラエル大使館近くに駐車中の車のタイヤに火をつけ、少なくとも2台の車が焼かれた。大使館はナイル川を見渡す区域の高級住宅街にあるマンションの上階にある。

 夜が明けると、残っていた約500名のデモ隊らが警察や軍隊およびその車両に対して石を投げた。しかし警察は徐々に彼らを押し戻しその一帯の安全を確保した。

 これは5人のエジプト人警備員が先月のイスラエルの対殺し屋の軍事作戦の期間中に殺されてから2回目となる暴動であった。

 エジプトは暴動の夜の後、警察に緊急事態を発令した。

 国営放送は今回の数千人のデモ隊とそのデモ隊に催涙ガスを使用した警察の衝突で448人が負傷したと発表した。また46人の警察官が負傷しデモ隊員17名が逮捕された。

 10日は、内務大臣はすべての高官に休日返上させ仕事に戻るよう命令した。

 この暴動騒ぎですでに悪化していたムバラク後のエジプトとイスラエルとの関係をさらに悪化させた。

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アメリカとイランとを戦争させたいイスラエル

◆9月10日

 イスラエルが大国であるアメリカを使役して、自国および自民族の利益に利用している、という構図が、現代世界の、知る人ぞ知る真実の実相だ。

 ユダヤ民族はそれを金の力で実行している。アメリカ議会の議員の多くはユダヤ資本のお世話になって議員に当選している。だから重要な場面では常に親イスラエルの姿勢を打ち出してきた。

 今回、ゲイツ元長官がイスラエルを評して、「恩知らずな同盟国」だと言ったのは本音であろう。誰もが感じていることだが、口に出せない、というのが実際のところなのを、彼はそれを口に出した、という点が、アメリカ人の気持ちを代表しているのと、米・イスラエル関係に亀裂が入り始めており、それが拡大しつつあることを示しているだろう。

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●ゲイツ元長官:イスラエルは恩知らずな同盟国だ
http://news.antiwar.com/2011/09/06/gates-israel-an-ungrateful-ally/
【9月6日 by Jason Ditz】


アメリカとイスラエル間の緊張の高まりが公にされることはまれであるが、メディア界ではこの二国家間に困難な問題が持ち上がっているという、元国防長官のロバート・ゲイツのこの問題に関する深刻さをコメントしたことを報じることで緊張が存在するという認識はある。

 国家安全保障会議主要委員会でのこのコメントで、ゲイツ元長官はイスラエルについて、アメリカの大規模な支援と高度な情報シェアリングに対して「何らのリターン」も提供しなかったと強調して、「恩知らずな同盟国」だと評した。

 FBIの内部告発者がイスラエル大使館でのスパイ行為の詳細について暴露しようとしたという報告の最中に出たコメントという事情が、この問題の性質を同様にあらわしている。

 暴露された内容は公にはされなかったが、「イスラエルの高官が不法にアメリカの政策に影響を与えようとし、イランに対する軍事行動へ駆り立てようとした」という詳細がはっきりしたのだ。

 アメリカとイランに戦争をさせようというイスラエルの熱心さについては、勿論厳しく秘密とされているが、語られない真実の段階から新聞の特集記事となった事実は多くを語っているし、「何らのリターンもない」ということがはっきりしてきた。

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