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テヘランの英国大使館前で抗議デモを行うイラン人大学生

◆7月5日

 今週イタリアで開催されるG8会議で、イランに対する新たなる制裁問題が浮上しているが、アメリカはどうもそれには反対をするようだ。

 オバマ大統領は6月4日、エジプトのカイロ大学で歴史的な演説を行い、その中でイスラム社会との新しい友好的な出発を宣言している。またとりわけその中で、「米国は冷戦中、民主的に選ばれたイラン政府を転覆させた」ことを認め、そのような姿勢を改め、イランとの間で真の友好関係を築いていく姿勢を強調したばかりなのだ。
 そこに持ってきて今回のイラン選挙における騒乱だ。このブログで示したように、アメリカのCIAは、数年前から、イラン国内における「不安定化作戦」を進めてきている。CIAはおそらくイギリスなど欧米(とイスラエル)の同類のグループと共同でこの作戦を進めていた可能性があるだろう。
 それで、イランは特にイギリスの大使館員を逮捕しているが、直接アメリカとの問題は起こしていないのは、その証拠をつかんでいないからか、あったとしても政治的配慮から、それを表ざたにしないで、とりあえずイギリスを槍玉に挙げているのかもしれない。

 それを知ってかアメリカのオバマ政権は、今回のG8では、イランに対する新たなる制裁には消極的・反対の姿勢をとろうとしていると見られる。
 4日のブログにも書いたが、オバマ政権とCIAとは、その姿勢と行動において今や相当齟齬をきたしている、と判断していい。オバマ大統領にとって、CIAは獅子身中の虫になっている。これを時間を掛けてそろりそろりと弱体化していかねばならないと考えているはずだ。そうしなければ、今回のイラン騒動のようにアメリカの国益に反するようなことを次から次と起こしてしまいかねないからだ。

 例えば、サウジアラビアのように民主主義のかけらもないような国であっても、それがアメリカに友好的なスタンスを取り、貿易や為替でアメリカの国益に沿う姿勢を持っている国に対してはアメリカはその内政に干渉しようとはしないし、それは当然のことだ。
 イランも同様であり、イランが反米になったのは、石油絡みの利権問題で、イラン当局とぶつかったからで、それをオバマ大統領は、力や陰謀で屈服させる方法論はもう時代遅れと踏んで、本当の友好関係を築くことが、結局アメリカの国益になる、と判断しそのポリシーで臨もうとしている。だから、今度の選挙騒動のような「内政干渉」を良しとしないのであるから、CIAの動きには腹立たしい思いを抱いているはずである

 この場合はCIAはイスラエルのために動いている、とみてほぼ間違いないであろう。イスラエルのシオニストの言動とCIAの動きとは同調している。むしろイスラエルはアメリカのCIAを使って、アメリカを対イラン戦に引き込もうとしてる。それをオバマ大統領は知っているから、それと一線を画する動きをし続けてきている。
 
 アメリカ内部の暗闘が今もこのようにして継続している。我々がどちらを支援すべきかは、明白だろう。


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●アメリカはイランへの制裁に反対
G8でアメリカは制裁阻止へ
【7月3日 AntiWar】
 来週イタリアで開催されるG8会議での主要な議題の中で、イラン政府に対する制裁問題がある。ベルルスコーニ・イタリア首相は、この制裁が採択される見通しだと語った。 ところがほとんど信じられないことだが、通常は制裁の急先鋒役だったような方面から変化が現れて、アメリカはイランと取引している石油会社に打撃を与えるこの新しい制裁に反対だ、と外交筋は語った。
 制裁を主張する者たちは、先月の問題のある選挙に抗議した者達を弾圧したイラン政府を懲らしめようとはしているが、アメリカ高官は、選挙問題による制裁は却って選挙結果に対する抗議をしている者達に不利となり、またイランの核問題で妥協を引き出しにくくさせるであろう、と制裁に対する懸念を表明している、という。
 イラン政府と国営メディアは、繰り返し反対運動者らを外国勢力によって組織化された、と非難しているので、護憲評議会が大掛かりな不正は無かったとしているにもかかわらず、制裁ということになれば、これを大統領候補として立てた彼らの代表を、国際社会が権力に押し上げようとする試みである、と見做すであろう。


●サミット「イラン非難声明を」 大使館職員起訴 英、EUが抗議
【7月5日 産経新聞】
 イラン大統領選後の抗議行動を扇動したとして拘束されている英国大使館現地職員の男性の弁護士は4日、男性が国家安全保障に敵対する行動をした罪で起訴されたと明らかにした。AP通信が伝えた。英政府と欧州連合(EU)はすでに、各国外務省にイラン大使を呼び出し厳重に抗議、8日からイタリアで始まる主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)の声明にイラン非難を盛り込むよう働きかけており、イランとの関係はさらに悪化しそうだ。
 4日付の英紙ガーディアンによると、起訴されたのは、拘束されままになっている現地職員2人のうちイラン国内政治の分析を担当する責任者。イラン護憲評議会事務局長のジャンナティ師は3日、テヘランで「彼らは罪を自白した。裁判にかけられる」と述べていた。
 英国はこれまで、EU加盟国に駐イラン大使の召還を求めているが、イランの主要貿易国のドイツやサミット議長国のイタリアは慎重姿勢を示している。
 イランは先月21日、英BBC放送のテヘラン支局長を国外追放。駐イラン英外交官2人にも国外退去を命じるなど、対英強硬姿勢をエスカレートさせている。
 英国は1919年にイランを保護国化し、53年に米国が支援したクーデターにも深く関与したため、イラン国内には強い対英不信感が残っている。BBCが今年1月からペルシャ語による衛星テレビ放送を始めたことにも、イラン当局は神経をとがらせていた。


●拘束の英大使館館員を訴追と、イランの護憲評議会責任者
【7月4日 CNN】
 イランの選挙監視機関である護憲評議会の最高責任者で保守派とされるジャンナティ師は3日、先の大統領選の不正疑惑をめぐる改革派による抗議集会に関連して逮捕されたテヘラン駐在英国大使館のイラン人職員を騒乱扇動の罪などで訴追する考えを示した。国営のイラン学生通信によると金曜礼拝で述べた。
 同師は、英国が今年3月、大統領選に絡み暴動が起きる可能性を指摘し、自国民に注意を呼び掛けていたと主張。その上で、英国大使館の一部館員が騒乱に関与していた疑いで逮捕された事実に言及した。
 英国とイランは、抗議集会などをめぐって相互非難し、外交官の国外退去処分の応酬にも発展している。一部館員が実際に訴追された場合、両国関係がさらに緊迫するのは必至だ。
 英国のミリバンド外相は、ジャンナティ師の発言を受け、しかるべきイラン当局に真意の説明を求めたいと反発。「大使館館員が不適切、不法な行動に参加していないことは明白」と述べた。その上で、イラン当局が依然拘束する館員2人への懸念を表明した。イラン政府は、館員9人が拘束されたが、1人を除き釈放したと述べていた。
 一方、欧州連合(EU)は3日、全加盟国が自国駐在のイラン大使を呼び、英国大使館の館員2人の拘束に反対の立場を表明すると発表した。


●国家反逆罪でムサビ氏訴追を=イラン紙
【7月4日 時事通信】
 4日付のイラン保守系紙ケイハンは論説記事で、大統領選で不正が行われたとして抗議デモを呼び掛けた改革派のムサビ元首相について、「暴動の扇動や外国勢力との協力」の責任があるとし、国家反逆罪で訴追するよう主張した。
 ケイハン紙の編集局長は最高指導者ハメネイ師が任命。選挙戦では、保守強硬派アハマディネジャド大統領への支持を鮮明にした。
 同紙はこの中で、ムサビ氏にはデモで無実の市民が犠牲になったことへの責任があると非難。「ムサビ氏とハタミ氏(前大統領)は不愉快な犯罪行為について説明責任を果たす必要がある」とした。 


●米大統領、CIAの対イラン秘密工作を承認か・米テレビ報道
【2007年5月23日 日経新聞】
米ABCテレビ(電子版)は22日、ブッシュ米大統領が米中央情報局(CIA)による対イラン秘密工作を承認したと伝えた。武力行使は含まれず、反政府宣伝活動やイランによる国際的な資金取引の妨害などが選択肢となっているという。米政府は「情報活動にはコメントしない」との声明を出した。
 報道によると、秘密工作はイランによるウラン濃縮活動やイラクの武装勢力支援を停止させることが目的で、CIAが昨年から検討を重ねてきた。
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米露首脳会談が行われるクレムリン


◆7月4日

 6日から訪露するオバマ大統領が、ロシア首脳陣に向けて、「米露関係に対する冷戦時代型の取り組みは時代遅れ、と理解することが重要」と語った、という。
 このブログでも今後、米露は、特にロシアのプーチン首相とオバマ大統領が健在であれば、両国家が一緒になって世界の新時代を切り開く可能性がある、と指摘してきたが、上記のオバマ大統領のロシアに向けたメッセージが端的にそれを示している。我々日本人も含めて、米露冷戦時代の観点はもう古い、ということを知らねばならない。新しい人間が出てきているということは、また同時に新しい国家が生まれつつあると言うことにもなる。今米露(だけではないが)にはそのような新しい指導者が生まれてきているのだ。

 ロシアがまだまだ態度において固いのは、今までのアメリカの態度に問題があったからだ。アメリカは2001年同時多発テロを契機として、アフガン、イラクへと侵攻。同時に中央アジア諸国へ、軍事基地などの建設で進出してきたし、東欧へのNATOの拡大とミサイル防衛システム設置計画などで、地政学が語るところの「リムランド」から「ハートランド」への包囲網を縮めてきたからだ。

 しかしアメリカはオバマ政権となってから、その政策は様変わりしてきている。ブッシュ政権時代に進出した地帯から撤退の意向を示し、一部(イラク)撤退を実現しつつある。またブッシュ時代、悪の枢軸とか、テロ支援国家などどレッテルを張り敵視してきた国家に対し、より柔軟な姿勢で対応しようとしてきている。イラン、シリアなどだ。

 今回、オバマ政権はアフガンで増派、その麻薬生産拠点を制圧しつつある。以前のこのブログで示したように、この麻薬生産は、実はタリバンが政権を握っていた時代には途絶えていたのだが、ブッシュ政権がタリバン政権を倒し、カルザイ政権を打ち立ててから急速にケシ栽培が増え、再び世界一の生産国となってしまった経緯がある(5月12日号参照)。
 論理的に考えれば、誰がアフガンをアヘン生産世界一にしたか、ということの結論が分かるはずだ。そしてアメリカのCIAが麻薬ルートを握っているだろう、という点を考慮すれば、今度のアフガンでの米軍の意図と、そのための物資の自国領通過をロシアが認めたことの意義も分かるはずだ。
 
 そして今度の米露の新核軍縮交渉だ。簡単に言えば、ロシア首脳とアメリカ首脳の思惑は徐々にではあるが、一致しつつある、ということ。
 CIAの闇の資金源となっている世界的な麻薬生産・販売ルートの壊滅問題はロシアにとっても他人事ではなく、ロシアの辺境部分で起きているテロ活動などの資金源とも見られていて、アメリカと同じようにその源を叩きたいのであるから、アメリカのアフガン戦略を側面から支援すべき、という判断になっておかしくない。オバマ政権もCIAの闇の資金源を断とうとしていることは間違いないだろう(以前も書いたようにオバマ政権とCIAは、ある部分で敵対関係になっているということになる)。
 これは、要するに、ロシア側にとってはオバマ大統領の人物を信用するか否か、と言う点が焦点でもあるのだ。そしてロシア首脳部はオバマ大統領の人物を信頼し始めている、ということになる。 従って、今回の米露首脳会談はそれをある程度確定的なものにする重要な機会となるだろう。またこの機会を契機として、米露新時代が始まる、と見てほぼ間違いないだろう。


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●米露、新核軍縮条約で合意へ…弾頭削減数など
【7月4日 読売新聞】
 米露両国の政府高官が明らかにした。アフガニスタン安定化に向けた協力強化でも一致する模様で、今回の首脳会談は、米露が国際的な脅威に共同で対処する姿勢をアピールする場となりそうだ。
 メドベージェフ大統領は2日、ブログを通じ「ロシアと米国の協力関係に新たなページを開こうとする願いが具体的な成果を生み、両国と世界に利益をもたらすことを期待している」と表明し、6日に予定される首脳会談の成果に自信を示した。
 最大の焦点である核軍縮条約についてプリホジコ大統領補佐官(外交担当)は3日、「首脳が署名する共同コミュニケには、保有する弾頭数か、削減する弾頭の数が記されるだろう」と述べ、核弾頭の具体的な削減数で合意できる見通しを示した。
 ロシアの安全保障問題の専門家は、「両首脳は弾頭数では1500個程度で合意する可能性が高い。文書の形で発表される」と予測する。2002年調印のモスクワ条約は、1700~2200個への削減をうたっており、一層の核軍縮が進むことになる。


●ロシア、軍事物資の領内通過を承認へ 米軍のアフガン軍事作戦
【7月4日 CNN】
 クレムリンのパブロフ報道官は3日、米国がアフガニスタンで進める軍事作戦で、軍事物資のロシア領内の通過を認める方針であることを明らかにした。ロシア政府はこれまで非軍事物資の輸送だけを認める考えを示していた。
 同報道官によると、軍事物資通過の合意は、6日からロシアを訪問するオバマ米大統領とロシアのメドベージェフ大統領との首脳会談で打ち出される方向にある。
 オバマ大統領は、アフガニスタンをテロとの戦いの主戦場と位置付け、2万1000人の増派も発表している。一方、ロシアではアフガンから流出する麻薬問題が国内で深刻となっており、テロ対策も重要課題となっている。アフガンの安定は米ロにそれぞれの利益をもたらすものとなっている。
 メドベージェフ大統領は2日、動画ブログへの投稿で、米国との関係が「実質的に冷戦時代と並ぶ水準まで」冷え込んだとした上で、改善に向けて役割を担う用意がロシア側にあると首脳会談への期待を表明している。


●<オバマ大統領>「冷戦型は時代遅れ」 6日から露訪問
【7月3日 毎日新聞】
 オバマ米大統領は2日、AP通信のインタビューに応じ、ロシアのプーチン首相について「米露関係に対する冷戦時代型の取り組みは時代遅れ、と理解することが重要」と語った。大統領は6日からのロシア訪問中、メドベージェフ大統領に加え、プーチン首相とも会談。両国関係の「リセット」には、冷戦型の思考を引きずる首相への直談判が必要とみているようだ。
 大統領は「プーチン首相は今もロシアで多大な影響力がある」と指摘。メドベージェフ大統領は、新たな米露関係の必要性を理解しているとする一方、プーチン首相は「片足は古い交渉方法、もう片足は新しい方法に置いている」と表現した。核不拡散などで米露が協力するには、ロシアの両首脳が歩調を合わせる必要があることも強調した。
 北朝鮮問題について大統領は、北朝鮮が挑発行為を続けた場合でも、国際社会の一致した対応は可能とする一方、「責任ある行動を開始するためのドアは開けている」として、北朝鮮に交渉に戻るよう呼び掛けた。
 イランの核問題に関しては、「大統領選後にイランで起きたことを踏まえると、(解決が)より難しくなった」と言及。イランが1~5年以内に核兵器を取得する可能性が指摘されている点については、「そうした事態に至らないような方法を考えている」と述べるにとどまった。
 またイランや北朝鮮問題への対処でロシアと中国が障壁になっているかとの問いには「よい協力ができている」と否定した。


●米軍のタリバン掃討作戦、鍵を握るアヘンの存在
【7月4日 ロイター】
 米軍はアフガニスタンで開始したイスラム武装勢力タリバンの掃討作戦で、世界最大のケシ(アヘンの原料)栽培地であるヘルマンド川下流地域をほぼ制圧した。アフガンの麻薬栽培やアヘン貿易をコントロールすることは、対タリバン戦の鍵を握る要素となっている。
 ◎ケシの栽培面積とアヘン生産量
 国連の統計によると、世界で生産されるアヘンのうち、アフガニスタン産は93%を占める。2008年のアフガニスタンのケシ栽培面積は15万7000へクタールと、2007年の19万3000ヘクタールから19%減少。しかし、収穫自体は高水準だったため、アヘン生産量は前年比6%減にとどまった。
 国連薬物犯罪事務所(UNDOC)の調査によると、2008年のアフガンから他国へのアヘン輸出額は34億ドル。アヘン価格の下落もあり、2007年の40億ドルから減少した。
 ◎アヘンとタリバンの関係
 タリバンは資金面を主にアヘン貿易に依存している。ケシ栽培量やアヘン生産量が減少し、取引価格も下落したが、UNDOCはタリバンなどの「反政府勢力」が、依然として「麻薬取引から莫大な資金」を得ていると指摘する。
 UNDOCのアントニオ・マリア・コスタ事務局長はさらに、タリバンが抱えているアヘンの在庫にも注意すべきだと指摘。2008年の報告書で同事務局長は「過去何年もアフガンのアヘン生産量は世界の需要量を上回ってきた」とした上で、供給過剰でもアヘン価格が大崩れしなかったのは、タリバンが在庫を積み上げているからにほかならないとの見方を示している。
 ◎タリバン掃討作戦への影響
 アフガン駐留米軍のスタンレー・マクリスタル司令官が率いるタリバン掃討作戦にとって、アヘン問題の解決が重要課題であることは間違いない。マクリスタル司令官を含む米軍幹部は、アフガニスタンでの新たな作戦は、現地で普通に生活する市民の信頼や支持を得ることが大事だと話す。
 一方、現地の農家がケシ栽培によって手にできる収入は頭の痛い問題。ケシ栽培を禁止するなどして農家の生活の糧を奪えば、タリバン掃討に向けて彼らの協力を得るのは非常に難しいものになるだろう。
 アフガン農家の総収入に占めるケシ栽培からの収入の比率は、2007年には10対1だったが、2008年には干ばつの影響もあって3対1まで高まっている。
 ◎ケシ撲滅の見直し
 オバマ政権でアフガニスタン・パキスタンを担当するリチャード・ホルブルック特別代表は先の主要8カ国(G8)外相会合で、ケシ栽培の撲滅方針を見直すと表明。「ケシの収穫に対する西側のやり方は間違いだった。タリバンに何も打撃を与えられなかった一方、農家の仕事を奪ってしまった」と述べた。
 ケシ栽培撲滅はコストがかかるだけでなく、危険も伴う。UNODCによれば、2008年にはケシ撲滅に関わった人のうち、警察官を中心に少なくとも78人が殺害された。
 ケシ撲滅を支持する人たちも、このことが幅広い麻薬対策のほんの一部に過ぎず、農家がケシ以外の代替作物を栽培できる場合にのみ実行できると認める。
 ホルブルック特別代表は、今後は原料側を抑えるのではなく、麻薬や薬物の追跡や押収に集中するとしている。
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ガザ侵攻で1400名以上のパレスチナ人が殺害された

◆7月3日

 イスラエルが去年の暮れから今年の始めにかけてパレスチナのガザに侵攻した際、一部のメディアでは、ハマスが「人間の盾」を利用している、とその「非人道的戦術」を非難するイスラエルの報道をそのまま受けて報道するようなところがあったが、今回アムネスティ・インターナショナルが調査した結果、それとは反対に、イスラエル軍がパレスチナの子供などを人間の盾として利用していたことが分かった、という。

 このようにいつも紛争、戦乱が起きると、まずは大手メディアは欧米・イスラエルの存在を【善】に、欧米・イスラエルに反対する側を【悪】としてのイメージを作り上げ、その後の世界の論調をリードし、国際政治の潮流さえ作ってきたことが、今回も示された。

 しかし、イスラエルのガザ侵攻のあまりの酷さに、またアメリカにオバマ政権が誕生してから、やはりというか、どうも次第にその流れが変わりつつあるようだ。
 このブログでも以前、今回のイスラエルのガザ侵攻は、イスラエル側の勇み足であり、やりすぎだ、と指摘し、そのためイスラエルはその国際政治における地位に変化がもたらされつつある、と見ていることを示してきた。

 つまり、これからはイスラエルは彼らのイスラエル・ロビーの力をもってしても、また欧米の大手メディアの支配力をもってしても、今までのような絶対的な支配権を行使できる環境を失いつつある、ということである。イスラエルが今後、徐々に追い込まれていくようになるだろう、とずっとこのブログでは指摘してきたが、その見方は変わらない。

 彼らの賞味期限は切れつつあるのだ。

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●イスラエル軍が「人間の盾」使用、ガザ攻撃のNGO調査報告
【7月3日 AFP】
 ロンドンに拠点を置く国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は2日、前年12月-今年1月のイスラエルによるパレスチナ自治区ガザ(Gaza)地区攻撃に関する報告書を発表し、イスラエル軍が子どもたちを「人間の盾」として使い、民間人に理不尽な攻撃を行ったと非難した。

 一方、パレスチナ自治区のイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)についても、イスラエル南部に向けて住宅密集地からロケット弾を発射し続けたことは、市民を危険にさらす行為で、戦争犯罪に当たると批判している。 

 ただ、イスラエルが主張しているような、ハマスが使用する建物内に民間人を強制的にとどまらせるなどして「人間の盾」に使った証拠は、見つからなかったことを明らかにした。

 逆に、イスラエル軍が子どもを含むパレスチナ民間人を自宅の一室にとどまるように命じた上で、建物の残りの部分を攻撃用拠点に使用し、「結果的に民間人を人間の盾として使い、危険にさらした」数々の事例があると指摘。「軍事目標の盾として市民を故意に使う『人間の盾』は戦争犯罪だ」とした。

 また、「破壊行為の多くは過剰で、民間施設を直接狙ったもの」だとも指摘。国際社会に対し、イスラエルとハマスに対する武器禁輸と戦争犯罪の調査をあらためて要請するとともに、戦争犯罪が行われた十分な証拠がある場合は、国際的な司法機関の下で調査が行われる必要があると述べた。

 報告書は、22日間のガザ攻撃によるパレスチナ側の死者は1400人以上、うち300人以上が子どもだとしている。一方、イスラエル側の犠牲者は13人だという


●イスラエル:シンシア・マッキニー議員らを国外退去へ
【7月2日 Fox News】
 
 フォックス・ニュースは、イスラエル当局がアメリカのシンシア・マッキニー下院議員を国外追放措置にするつもりだと報じた。議員と他の20名は人道支援のためガザの人々に支援物資を搬入しようとしていた。この記事からすると、イスラエルは船は確保するつもりのようだ。
 イスラエル外務省スポークスマン・イガル・パルモー氏は「誰も彼らがここにとどまることを願わない。チェックがすめば直ちに解放されるだろう」と語った。
 マッキニー議員と、1977年ノーベル平和賞受賞者のメリード・マグワイアー氏を含む他の人々は、ベン・グリオン空港で拘束されているが、そこから国外追放になるもようだ。
 マッキニー議員と他の人々はフリー・ガザ・ムーブメントのスピリット・オブ・ヒューマニティー号に乗船していて、拘束された、とこの団体の創設メンバーのグレタ・ベルリン氏が、イスラエルをベースとするニュース・サイト運営会社であるYnet newsに語った。
 「彼らは乗員を拉致した。私はイスラエル占領軍に直ちに我々のメンバーを解放するよう訴える。全くおかしなことだ。何をしようというのだ。追放だと?イスラエルという国は行きたい国の順位で一番最後の国だ」と語った。
 前のニュースでは、フォックス・ニュースは、マッキニー議員は拿捕された船の乗員を直ちに解放するよう要請していた、と報じていた。
 「これは、恐るべき国際法違反である」とマッキニー議員は語る。「我々の船はイスラエルの領海内には入っていない。そして我々はガザに対して人道支援活動をしている者だ。オバマ大統領はガザに対する人道支援と再建のための支援物資は搬入させるようイスラエルに告げたばかりだ。我々はまさにそれを行おうとしていただけだ。再び活動を開始できるよう、我々は国際社会に対し、我々の解放をイスラエルに要請することを願っている」と語った。
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GDPとアメリカの負債

◆7月2日

 今年の夏は熱い夏になる、と何回か書いてきたが、以下の未来予想のトレンド・リサーチ・インスティチュートの論文は、まさに2009年の夏以降の厳しさを指摘する内容となっているので紹介する。


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●オバマゲドン―2012
【6月30日 The Trends Research Institute】
http://pakalert.wordpress.com/2009/06/30/obamageddon-2012/

 アメリカ帝国は、崩壊の瀬戸際に来ている。その社会的、経済的そして政治的システムは弱体化し崩壊しつつある、とトレンド・リサーチ・インスティチュート局長、ジェラルド・セレント氏は見る。
 「歴代の政権が、政治的に腐敗し、ほとんど破産状態の肉体的によぼよぼの巨人が倒れるのを防ぐために採った対策は、その死を早めるだけであった。崩壊が始まったのは数十年前からだが、現政権の下で進められている破滅的な政策はアメリカはもとより世界の大方を、戻れない点にまで引っ張ってきた」とセレンテ氏は語る。
 経済復興の“新芽”がバーナンキ司令官によって視認されたが、それは幻影だった。同じように、経済危機がやってきていることが分からない専門家や権威筋あるいは金融ボーイスカウト並びにチアリーダー諸君が予測した2010年の経済復興は、完全な妄想だ。
 2012年までに、それに目をそむけている者、希望にしがみついている者達は、真実に直面せざるを得なくなるだろう。それは、アメリカでは、「オバマゲドン」と呼ばれるであろう。他の国々では、“最大恐慌”、と呼ぶだろう。
 我々は我々の予想を裏付ける厳しいデータと動かしがたい事実をを提供する。混乱を増すこれからの時代に耐え、利益をさえ上げるような機会もあれば、執るべき対策もあるだろう。


●トレンド・アラート:米英は負債のため2009年の夏の終わりまでにデフォルトする
【6月26日 GEAB N°36】
http://www.leap2020.eu/GEAB-N-36-is-available!-Global-systemic-crisis-in-summer-2009-The-cumulative-impact-of-three-rogue-waves_a3359.html

 2008年10月号で予測していたように、2009年の夏前、アメリカとイギリスのとどまるところを知らない負債は国際的な議論の主要な問題となり、両国家が夏の終わりまでにデフォルトに陥る道を作っている。
 世界的なシステミック・クライシスの進展段階で、今の政治的、情報的に支配的な傾向に反し、LEAP/E2020 チームは、2009年夏以降の経済的な回復基調を予想することはできない。むしろ、危機の源に対する対策が採られていないため、我々は2009年夏は3つの破壊的な<不良波>が合流することで顕著なものとなり、更なる経済の悪化と2009年の9月・10月の激動が引き起こされると予想する。この危機が始まってからはいつもそうであるように、世界の各地域では異なる時期に異なる仕方でその影響を蒙るであろう。しかしながら、我々の研究によれば、その全ては、2009年の夏の終わりまでの著しい状況悪化に関係して起こると思われる。この進展は、主流メディアの強調する経済の“高揚”を信じることにした大量の経済・金融関係者らを捉えることだろう。
 
 この特別2009夏季号では、この3つの合流する不良波について詳細に解説している。またそのインパクト、またこの夏の破壊的な波にさらわれないよう、それに対応するいくつかの戦略的提言を提供している(通貨、金、不動産、債権、株)。

 LEAP/E2020は、何が出てきているかというと新芽ではなく、2009年の夏には合流するものと見られる社会的、経済的システムの3つのは破壊的な波である。それは危機を深化せしめ、夏の終わりには大きな変化を惹き起こすと思われる。もっとはっきり言えば、アメリカとイギリスにおける負債によるデフォルト問題である。両国家とも危機にある世界システムの中心にある。これらの波は以下のように出てくる。

1.大規模な失業者の波:アメリカ、ヨーロッパ、アジア、中東、アフリカの国別によって3つの時期に分かれる
2.企業の破産の波:会社、銀行、住宅関連企業、州、郡、市
3.アメリカドルの末期的な危機、債権、インフレ

 実際、これら3つの波は続けざまに現れるわけではない。これらはより一層危険で、同時、非同式、非並列でおきる。それで世界システムに対する衝撃は、さまざまな角度、異なる速さ、異なる力で影響を与えるので、危機を増大せしめる。この段階で確かなことは、この状況に対処するにおいて、国際システムはそれほど弱くもなく力がなかったわけではないということだ。
 IMFとロンドンでのG20で発表された世界統治機構改革は行き詰っている。G8は、存在理由が疑わしくなりつつある、消滅に瀕しているクラブに似てきた。アメリカのリーダーシップは長期国債の購入者を探すことに必死で、かつての勢いのある時の影のようになってしまっている。世界通貨システムは解体のプロセスにあり、ロシアと中国はとりわけドル以後の位置を探っている。
 ビジネス展望では企業は事態の改善を予測しておらず、レイオフのスピードを上げている。銀行救済で築いた負債が増大する重さの中で多くの国家がよろめいていて、今年の夏の終わりには、破産の混乱に見舞われることだろう。そして最後にしかし最小ではない銀行問題だ。彼らは救済者からお金を搾り操作された市場が上昇したので数週間は救われたが、2009年夏の終わりごろには、やはり破産状態であることを認めざるを得なくなるだろう。
 
 アメリカとイギリスでは、2008年と2009年の始めに大銀行の利益のために膨大な公的資金投入がなされたが、これが大変な不人気でこれ以上資金を投入することは、彼らがそれを必要としている事実があるとしても不可能になっている。金融機関に貯蓄する人々のお金を更に投入するためには、お伽話を作って、彼らを納得させねばならないだろう。
 新芽の話と、高値を付けすぎた、経済的になんらの実態を背景に持たない指標と<予期された公的資金支払い>の約束で、調整はなされた。
 こうして、原油産出国の大投資家とアジアの国々がこういった銀行から資金を引き上げたので、大勢の小投資家が希望に燃えて帰ってきている。しかしひとたびこれらの小投資家が、公的資金支払いというものが、これらの銀行に与えられる公的支援の大海の中のただの一滴であることを知れば、そして、よくて3ヶ月から4ヶ月後にはこれらの銀行は再び崩壊の淵に沈むことで、彼らは自分らの分け前は無きに等しいことを理解するだろう。

 金融業者によって酔わされた世界の政治リーダーたちは、去年のあらゆる問題が再び持ち上がってくるのを見て、彼らはそれを知らされておらず公的資金の山の中にうずもれていたので、なおさら驚いているかもしれない。
 ひとたびそれらの資金が更に資金繰りの悪いライバルの<救済>のため、破産している銀行により散財されれば、更に大きな問題が起きるであろう。
 アメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカの数億の民衆にとって、2009年夏は、職を失い、今後数年間は新しい職を見つける希望が無く、あるいは株や年金ファンドに貯金のお金を投資し、株式市場とリンクした銀行投資をし、あるいは価値の下落したドルやイギリス・ポンドを持ち、すぐにはやってこない株価の上昇を絶望的に待ちながら強制された会社の株の取得などのため、永続する貧困化に向かう劇的な転換点になるだろう。
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イランのデモ騒乱で炎上するバス

◆7月1日

 イランの抵抗運動の象徴に祭り上げられそうな女性ネダさんの死にまつわる話しを、そばにいたという医師が語っている内容がある。
 彼の証言をそのままの事実として受け入れることは危険であることは、下のバシジ司令官であるホセイン・タエブ氏の証言でも明らかだ。

 このような騒乱状態の時こそ、闇の勢力が自由に動ける環境となる。彼らは群集の中に紛れこみ、あるいは偽警官や偽バシジメンバーとなり、過激な行動を行うことで体制側を【悪】の位置に立たせ、群集心理を怒りの炎に煽りたて、あわよくばそのまま革命騒動にまで拡大しようと図るであろう。

 かつてフランスで革命が起きたときも、事情は同じだった。多くの金がこの革命を惹き起こすことに費やされた。そして利用されたのは、群集にまぎれて騒乱を惹き起こす役割を担った暴徒らの存在だ。

 だから、大勢の人間が繰り出すような場所は、そのような群集心理が一挙に高まり、普段ではおとなしいような人間も興奮してとんでもないことをしでかすことがよくある。誰かが火をつければ、それを見ていたものが今度は自分でもやりだす。最初に火をつけたのは、雇われた暴徒の一人かもしれないが、その次に火をつけた者は、デモに参加した普通の者だったかもしれない。

 ネダさんが一体本当は誰に狙い撃ちされたのか、真相はいまだ闇の中だ。下の医師の証言によれば、殺した「バシジ」メンバーのIDカードはデモの側の人間が取り上げた、というから、それがいつかメディアに出てくるかもしれない。持っている者は出すべきだろう。そうすれば、そのIDカードが本物ならば、何かがわかるだろう。
 また写真もとられたというのだから、その写真がでてきてもよさそうだが、どうなったのであろうか?それにしても、この医師はイランからわざわざイギリスに出向いたのであろうか。なぜイギリスなのだ。疑問がわく。

 ただし、彼女の胸に見事に命中させる腕前、命中した弾丸は、イランでは使用していないもの、という6月29日号で示したようにイラン大使の証言もあるから、やはり外部のものの仕業と見るのが、妥当であろう。後でモーターサイクルに乗ってきてわざわざつかまるようなヘマをやっているのも(その男が本当の犯人だとして)演技くさい。

 またバシジメンバーの中でも、金のため寝返る者も出たかもしれない。普段見たこともないような金を目の前に積まれて心が動かない人間はそうざらにはいないだろうから、そのような「工作」は常に効果を発揮する。

 レバノンのハリリ元首相暗殺事件は「シリア人がやった」、と証言した者は、身内の者に、もうすぐ自分は大金持ちになる、としゃべっていたことが分かっている。結局このような証言者の証言は証拠にならない、と判断し、国際法廷は釈放を命じ、被疑者は即時釈放されたのである。それでハリリ元首相暗殺事件は、振り出しに戻った。

 この際、「真相究明」のための国連調査団そのものが、こういったいい加減なことをやっていたわけだから、この国連調査団そのものが、金で釣られた者達である可能性が非常に高いのである。国連の調査団でさえ、信用ならないのであるから、何も信用などできない、と踏んで事態を見ていかねばならない、となる。

 このように、真相というものは、工作を暴いていってこそ徐々に明らかになっていくものであり、早急に判断しては時に間違うということを、我々も肝に銘じるべきだろう。


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●偽警官、偽バシジがイランで逮捕される
【6月29日 PressTV】
http://www.presstv.ir/detail.aspx?id=99327&ionid=351020101

 イラン警察は選挙後の騒乱中、武装した、保安関係者を装った者達を逮捕した。

 イランのバシジ司令官であるホセイン・タエブ氏は29日、詐欺師たちが警官やバシジのユニフォームを着てラリーに紛れ込み騒乱を惹き起こした、と語った。
 タエブ氏は、最近の反政府暴動は8人のバシジ・メンバーが死に300人以上が負傷したと語った。

 イランの保安係官たちが、とりわけバシジ民兵らが抗議者たちを殺害し負傷させたと言われている。「バシジは武器の携行は認められていません」とタエブ氏は語り、殺害の本当の犯人らは、武装グループである、と明言した。

 テヘラン警察のアジザラ・ラジャブザデ署長は、彼の部署は撃ちあいをすることは禁じられていたと語った。欧米のメディアでは、この撃ちあいに焦点が絞った報道がなされている。
 「警官は武器を民衆に使用することは許可されていません」とハジャブザデ氏は語る。「民衆をなるべく傷つけないよう暴動鎮圧用の用具を使用する訓練を受けてきています。」と彼は語った。

 イラン人高官によれば、先週、27日(土)テロリストたちがデモの群集に紛れ込み、選挙後最悪の暴動が起きた。暴徒らは、モスク、2つのガス・ステーション、西部の軍駐屯所に火をつけ何人もの人々が死に負傷した。敗れた候補者の支援者らは、デモを繰り出し、過去9日間はかつてないほどの騒乱を惹き起こした。

 ミール・ホセイン・ムサビ選挙キャンペーン係官は、敗れた候補者の支援者らは暴徒の中にはいなかったことを主張した。



●ネダさんの死についてそばにいたという「医者」の完全に異なる二つの証言
【6月26日 TruthSeeker】
http://www.thetruthseeker.co.uk/article.asp?ID=10979 

◆第1の説明:住宅の屋根の上に隠れていたバシジ・メンバーに撃たれた
【6月24日号 アイリッシュ・タイムズ】
http://www.irishtimes.com/newspaper/world/2009/0624/1224249417475.html

ネダさんの死にまつわる状況では、一緒にいた者による以下の話以外は、間接的なものだ。
 「彼女の父親と一緒にいた者は、抗議者たちが、バシジ(親政府民兵)メンバーに撃たれるのを見ていた。この民兵は住宅の屋根の上に隠れていた。その男は女性を狙い撃ちし命中させた」
 「しかし、この男は彼女の胸を狙ったので、私は医者でしたから、すぐ駆け寄り彼女を救おうとしました。しかし銃撃の衝撃は凄まじく、銃弾は彼女の胸の中で破裂していて、2分もしない内に彼女は死にました」


◆第2の説明:モーターサイクルに乗った男に撃たれた
BBC 6月24日
イランの医者はネダさんの死について語る

 血を流して死にそうなイラン人抗議者を救おうとした医者は、BBCに彼女の最後の瞬間を以下のように語った。
 ヘジャジ医師は、この場にどのようにバシジ民兵のボランティアが現れてソルタン嬢を撃ったことを認めたか、ということを語った。
 ソルタン嬢の殺害についてはっきりと語った後で、イランに戻れるかどうか分からないと言う。
 「機動隊がモーターサイクルに乗って群衆に向かってやってきました」と語るヘジャズ医師は、ソルタン嬢のことは知らなかったし、彼女の父親と思った男性は、後に彼女の音楽の教師だと分かった。
 「突然、すべてがとんでもないことになった。警察は催涙弾を投げ、モーターサイクルが群集に向かって突っ込んできた。我々は交差点に逃げ、人々はただ立っていた。どうすればいいか分からなかった。
 ヘジャジ医師は銃撃は屋根の上からと思った。しかし後になって彼は、抗議者たちが、武装してモーターサイクルに乗った男を捕まえるのを見た。
 「人々は『捕まえたぞ』と叫んだ。人々は彼の武器を取り上げ、彼のバシジのアイデンティティ・カードを取り上げた。人々は怒っていたが、彼は『彼女を殺したくなかった』と叫んでいた。
 「人々はどうすればいいか分からず、それで彼を逃がした。しかし彼のIDカードを取り上げた。彼が何者か知っている人々がいた。何人かはその男の写真を撮っていた」
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/8119713.stm



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