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◆5月6日

 本日からNATOとグルジアとの共同軍事演習が始まったが、昨日はそのお膝元のグルジアで「クーデター」騒ぎがあり、その反乱部隊をサーカシビリ大統領が「説得して」収拾したという報道があった。
 しかもグルジア政府はこのグーデター騒ぎの背後には、ロシアの工作があったとして、ロシアを非難している。

 しかしグルジアの野党勢力は、むしろサーカシビリ大統領を非難し、グルジア政府の「一人芝居」だと言っている。
 ロシア側は、サーカシビリ大統領のロシア非難内容に対し、サーカシビリ大統領は「医者に診てもらったほうが良い」と述べ、「病的な空想」と語った。
 アメリカ国防総省は「ロシアが絡んだという情報はない」と発表した。「孤立した事件」ということは、どこの誰とも関係のない事件、ということだから、ロシアが絡んだ、というグルジア政府の主張を暗に否定していることになる。

 どうも今回の騒ぎは、国民の信頼を失いつつある現サーカシビリ大統領が、自分に対する国民の支持を復活させようと図った下手な芝居、ということだったようだ。

 もしも、ブッシュ政権ならば今回のような場合には、グルジア側の発表を支持するような声明を発表していた可能性が高いが、今度のオバマ政権はブッシュ政権とは違う、ということをグルジア政府はまだ理解していないようだ。

 この軍事演習が終了すれば、再びこのサーカシビリ大統領に対する「辞任要求」は更に強まるのではないだろうか。

 5日、アルメニアも今回の軍事演習には不参加だ、と発表した。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●ペンタゴン:グルジアのクーデター騒ぎは孤立した出来事
【5月5日 ロイター】
 米国防総省は5日、グルジアの軍事基地で起きた反乱は、孤立した出来事だったようだと発表した。状況はなお調査中であると付け加えた。
 「今回の件はまったく孤立した出来事のようだ」と、ペンタゴンのスポークスマンであるブライアン・ウィットマン氏は語り、反乱は終息したようだと付け加えた。
 「単発で起きたようであり、調査中だがアメリカとグルジアとの関係に影響はない」と述べた。
 またロシアが絡んでいる、というグルジアの主張に対し、「そういった情報はない」と述べた。
 アメリカ国防総省は、昨年8月のロシアとの戦争前、グルジア軍に対する訓練を行っていたが、現在はグルジア国内には2ダースに満たない要員しかいない、とウィットマン氏は述べた。



●グルジアでクーデター未遂か、内務省「大統領の暗殺計画も」
【5月5日 AFP】
 グルジア内務省は5日、ロシアが支援するクーデター計画首謀者らが、ミハイル・サーカシビリ大統領の暗殺を計画していたと述べた。
 グルジア内務省のウチアシュビリ報道官は、AFPに対し「反乱首謀者らは、大統領暗殺を計画していた」と語った。
 ダビド・シハルリゼ国防相は、ルスタビ2テレビに対し、首都トビリシ近郊の軍基地の部隊が、グルジアで今週行われる北大西洋条約機構(NATO)の軍事演習を前に「反乱」を起こしたと述べ、反乱の目的は、「NATO軍事演習を妨害し、政府当局の軍事力を転覆させることだ」と語った。
 ウチアシュビリ報道官によると、内務省が「武装蜂起」の計画を察知したという。「計画はロシアが準備した。最低でもNATO軍事演習を妨害し、最大ではグルジアで大規模な軍の反乱を起こす計画だった」
 また、軍兵士1人を拘束したと述べ、「反乱部隊がロシアと直接連絡を取り、ロシアから直接指令を受け、ロシアから金銭を受け取っていたという情報を入手している」と語った。

■ロシア側は「病的な空想」と一蹴
 一方、ロシアのグリゴリー・カラシン外務次官は5日、インタファクス通信に対し、「ロシアに対するグルジアの糾弾は、グルジアの指導者の病的な空想と、無責任な振る舞いを示すものだ」と反論し、「いま起きていることは、われわれが常に懸念していたことだ。グルジアの指導者は、国内政治の問題をロシアとロシア軍に転嫁しようとしている」と述べた。



●グルジア大統領:軍の反乱後事態は沈静化
【5月5日 RIA Novosti】
・・・
 ロシア政府の高官はサーカシビリ大統領のロシア非難声明に対しどう思うかとのRIA Novostiの質問に対し、詳細なコメントはせず、ただグルジア大統領は「医者に診てもらったほうが良い」と語った。

■野党の反応
 トビリシ市でほぼ1ヶ月に渡ってサーカシビリ大統領辞任要求運動を続けている反対派は、今回の反乱騒動を「サーカシビリの芝居」だと述べた。
「我々は、どうも『一人芝居』を見ているようだ」と語った。・・・以下略


●アルメニアはNATO軍事演習に参加せず
【5月5日RIA Novosti】
 アルメニア国防長官は5日、アルメニアはNATOがグルジアと共同で行う軍事演習には参加しない、と語った。・・・以下略



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◆5月5日

 今回の新型インフルエンザ(豚インフルエンザ改称)が、人工的な生物兵器である可能性を4月27日、28日号で書いたが、以下の論考もその線でのものなので、参考として抄訳・掲載することにした。
 どうも、こういったことをやらかすものたちは、今回だけの問題ではなく、やはり鳥インフルエンザも同様の試みの線上にあるようだし、古くはスペイン風邪もどうも生物兵器ないしは細菌兵器として作られたものという可能性も出てきているようだ。

 しかしかれらが躍起になって、この新型インフルエンザを大事件に仕立てたいらしいのだが、今までのところ実際上はたいした成果は上がっていない、とも判断できる。それでもWHOは警戒レベルを「5」から「6」に引き上げることを考えているらしい。
 
 コンピューター上のウィルスも、実はウィルス駆除会社が時々新しいウィルスを作ってはその駆除にこのソフトが必要です、などといって売り上げを伸ばしていたりするようだから、実際のウィルスでもそういうことがあってもちっともおかしくなんぞはないであろう。
 すべてが「金の世の中」という考え方にとらわれた者たちの考えることはそのあたりである。ましてイラク戦争のケースなどを考えても、まずそのように考えるのが自然な捉え方であろう。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●豚インフルは豚のえさ
 AmericanFreePress.net
 5月11日号
http://www.americanfreepress.net/html/swine_flu_hogwash_176.html

 ある国際ビジネスマンで、保健社会福祉省で大きな役割を果たしている人物が語ったところによると、アメリカ政府とWHOによる豚インフルエンザに対する恐怖を駆り立てる姿勢は、人々を怖がらせることで彼らの健康管理システムの支配を確立させようという意図からだ、と言う。

 毎年30万から50万、インフルエンザのケースがアメリカでは起きていて、3万から4万人が亡くなっている、と指摘した。
 このインタビュー時では100ケースである(5月4日付けで226人)。しかしあらゆる大手の新聞やニュース報道は息つく暇もないほどの勢いで「豚インフルのパンデミック」の世界的拡大の様子を報じている。
 保健社会福祉省のキャサリン・シベリウス長官と国家安全保障省のジャネット・ナポリターノ「宣伝係り」は、アメリカは豚インフルエンザの厳しい脅威にさらされている、としながら、おかしなことに合法・非合法を問わずメキシコ人はアメリカへの入国が妨げられてはならない、と言っている。豚インフルエンザはメキシコで勃発して、感染例は2000を超えている(現在590例に減少)のだ。

 しかしこの公的に引き起こされているヒステリー現象に反対論者も出てきている。「怒りを感じるね・・・あくどい政治的なものだ・・・市民を脅してワクチン接種をさせようとする見え透いた宣伝用パニックだ・・・責任者は説明責任がある・・・」とロン・ポール議員(共・テキサス)は語る。

 豚インフル・パンデミックは経済の悪いニュース、CIAの拷問問題などを新聞の一面から駆逐してしまった。「今回のインフルエンザの脅威に対する実質的な解説はない。本当のことは既成のメディアが報道しない、あるいはもしそれが漏れれば直ちに削除するような内容にある」
 「メキシコでどのようにそれが始まりどう広がったのか、過去のすべてのパンデミックではそれが明らかになっている。今問われているのは、どのようにそれが始まったのか、という本質的問題である。ウィルスが一緒になることで始まったのか、あるいは研究室から出てきたのか?こういった質問に答えねばならない」と退役将校であるラッセル・ホノレ氏はCNNで語った。
 
 インフルエンザの季節が終わったずっと後になって、なぜ、メキシコがこのインフルエンザ騒動の震源地となったのか? 少なくとも4種の異なる、豚、鳥、人のインフルエンザ・ウィルスで、異なる大陸から、つまり北アメリカ、アジア、ヨーロッパからメキシコにやってきて、不自然に再結合したキメラ的存在になったのか?
 「研究所で培養されたこの豚インフルエンザの株は、アメリカでも世界でも今まで見たことのないものなので、新型インフルエンザということになります」とダラス郡医長ジョン・カルロ博士は述べた。
 このインタビューでの「研究所で培養された」という部分は、専門家が「なぞである」といったり、虚報やでたらめの説明の中で埋もれてしまった。
 
 H5N1型ウィルス亜種―通常では良性で、平凡なウィルスで、ほとんどの鳥が持っているが鳥同士でも人に対しても害をなすことはないものが、なぜ、突然有毒で致死性のものになったのか? 
 多くの人々にスペイン風邪と誤って言われている(本当はカンサス風邪)ウィルスは、H1N1から人工的につくられた変形型ウィルスだと考えられている。このウィルスは1918年から19年にかけて全世界で5千万から1億人を殺した。
 このカンサス・キラーは、自然の中で絶滅したが、陸軍病理学研究所のジェフリー・トーベンベルガーが標本を集め、細菌戦専門家がDNA技術を駆使して実験を繰り返し、致死性のゲノムを多くのウィルスの混合したものに挿入した。
 
 豚インフルエンザといわれるこのウィルスは、なぜ、主に若くて健康な大人を死に至らしめるのだろうか? これは1918年の「スペイン風邪」とよく似ている点だ。自然のインフルエンザは、幼児、老人、それに免疫機構の弱い人に強い症状を引き起こす。
 
 2008年12月に、バクスター・インターナショナル社は、ドイツ、オーストリア、スロベニア、チェコを含む18カ国に向けた、生きた鳥インフル・ウィルスとワクチン機材と一緒になった積荷の出荷を押さえられているのに、なぜ、バクスター・インターナショナル社は、メキシコのこの豚インフル用ワクチン製造の責任者に選ばれたのか?
 
 ビルダーバーガー会議の参加者ら、例えば、元国防長官のドナルド・ラムズフェルド氏、ジョージ・シュルツ氏、ロデウィク・ドゥ・ヴィンク氏などは、なぜ、「運良く」タミフル・ワクチン製造会社であるロシュ社の株主なのか? このタミフルは、この「謎」のウィルスに感染した場合、命を救うことになるものだ、とメディアが宣伝しているものである。
 
 致死性の「スペイン風邪」ゲノムの生物兵器化という動きがあって以来、80人ほどいるトップの微生物学者の中で、イラク戦争を開始したネオコンの嘘に対し警告を発したため、「自殺」にされたデイビッド・ケリー氏の件をも含めて、なぜこうも異常死が多発しているのか?



●スペイン風邪は人工感染症か?
July 16, 2008
http://www.savethemales.ca/001836.html

・・・以下略

◆5月4日

 ローマ法王ベネディクト16世が、8日から中東のエルサレムなど聖地を巡礼するという。
 この法王は「聖マラキの予言」によると、「オリーブの栄光」となっているという。
 この前の法王のヨハネ・パウロ2世は「太陽の労働」ということだった。言われてみれば、この法王がポーランドの労働者だったことがあったし、世界を駆け巡り、その地のカトリック教徒には太陽のような存在であったのだから、予言どおりの感もしないでもない。
 
 今回ベネディクト法王が中東を巡回するとなれば、当地にはまさにオリーブの丘なる場所もあるし、中東和平のための行動だとすれば、オリーブの葉が平和のシンボルとも言われているところから、ベネディクト16世が中東和平達成に貢献する予言とも取れる。
 「彼が襲名したベネディクトは聖ベネディクトゥスと結びつきが深い(ベネディクトゥスはオリーブの枝をシンボルとするベネディクト会の設立者である)」とウィキペディアの説明にあるような因縁もある。

 更にこの法王が、アウシュビッツでガス室でころされたユダヤ人はいない、と言って物議をかもしたイギリスの司教の破門を解いた、としてユダヤ人社会から攻撃されたこともあった。
 今回イスラエルを訪問する際は、ホロコースト記念館を訪れるというから、当時の失態(?)の贖罪(?)をさせられそうだ。
 なぜ、?マークかといえば、アウシュビッツのガス室などなかったと思われるし、ガス室で毒ガスで殺された人もまたいなかったと思われるからだ。
 つまり、イギリスの司教の言うことは正しい、と思われるからだ。この話は長いからここで扱うことはしないが、機会があれば取り上げたい。

 ところで、このオリーブの栄光の「次」の予言は「ローマの人ペテロ」が法王になると言われ、それで「終わり」となっているようだ。
 あるいは以下のような見方もあるようなので、ひょっとすると現在の法王が最後の法王かもしれない。
 
 いずれにしても、「ローマ・カトリック教会」の最後はそう遠くない、のかもしれない。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●ローマ法王、8日から聖地巡礼に
【ウィーン4日世界日報】
 世界に約11億人の信者を抱えるローマ・カトリック教会最高指導者、ローマ法王べネディクト16世は8日から15日までヨルダン、イスラエル、パレスチン自治区を訪問し、聖地の巡礼を行う。バチカン放送によると、ドイツ出身のべネディクト16世は「1人のキリスト者として聖地を訪問することを楽しみにしている」と期待を表明している。 バチカン法王庁が公表した訪問計画によると、法王は最初の訪問地アンマンではアブドラ国王と会談するほか、イスラム教代表者たちとの会見も予定。11日午後にはイスラエル入りし、ペレス大統領らイスラエル政府首脳との会談の他、ユダヤ教大ラビを表明訪問し、ヤド・バシェムのホロコースト記念館を訪れ、13日にはイスラム教徒が多数を占めるベツレヘムを訪問し、少数派のカトリック教徒と記念礼拝を予定している。
 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地へのローマ法王の訪問に対して、イスラエル側は「ユダヤ教とキリスト教の和解を促進させる」と歓迎する一方、イスラム教国のヨルダンでは「イスラム行動前線」のダハビ議長が「法王は2006年9月、訪問先のドイツのレーゲンスブルク大学の講演でイスラム教徒を中傷した」と指摘、「イスラム教徒はローマ法王を歓迎しない」との内容の書簡をヨルダン政府に送付している。
 イスラム側の批判は、べネディクト16世が当時、講演の中でイスラム教に対し、「モハメットがもたらしたものは邪悪と残酷だけだ」と批判したビザンチン帝国皇帝の言葉を引用したことを指す。その直後、世界のイスラム教徒から激しい反発が起きたことはまだ記憶に新しい。
 なお、ローマ法王の聖地訪問は、1964年のパウロ6世、2000年のヨハネ・パウロ2世について、3回目だ。


●法王に相次ぐ批判…ホロコースト否定の司教「破門解除」
(2009年2月23日22時49分 読売新聞)
 【ローマ=松浦一樹】ローマ法王ベネディクト16世がナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を否定する英国人司教の「破門解除」を決定し、各国のユダヤ教徒ばかりか、カトリック教会内部からも痛烈な批判を受けている。
 教会保守派である法王の指導力を疑問視したり、政治センスの欠如を指摘したりする声もあり、「法王は無謬(むびゅう)」とされるバチカン(法王庁)では、異例の事態となっている。
 法王は先月24日、スイスを拠点とする超保守派修道会に属する司教4人の破門を解いた。その中に、「ガス室は存在しなかった」と公言するなど、ホロコーストを史実と認めない英国人リチャード・ウィリアムソン司教が含まれていた。
 法王の決定を受け、イスラエルのユダヤ教最高権威である大ラビ庁は、バチカンとの関係を「無期限で中断する」と一方的に宣言。法王の母国ドイツでは、メルケル首相が「ホロコーストは否定されてはならない」と批判した。
 法王は「英国人司教の言動を、知らされていなかった」と釈明。今月12日には「ホロコーストを否定し、矮小(わいしょう)化することは犯罪行為に等しく、耐え難いこと」と述べ、事実上謝罪した。
・・・以下略


●全ての教皇に関する大司教聖マラキの預言
 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E3%81%A6%E3%81%AE%E6%95%99%E7%9A%87%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E5%A4%A7%E5%8F%B8%E6%95%99%E8%81%96%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%82%AD%E3%81%AE%E9%A0%90%E8%A8%80

・・・
「ローマ聖教会への極限の迫害の中で着座するだろう
ローマびとペトロ 、彼は様々な苦難の中で羊たちを司牧するだろう。そして、7つの丘の町は崩壊し、恐るべき審判が人々に下る。終わり。」

これを112番目と見なすことには異説がある。オリジナル(信奉者にとっては聖マラキの手稿、偽作説にとっては1590年の手稿)には含まれていなかったのではないかという疑問や、前段が結句で後段はチャコンが勝手に付け加えた注釈にすぎないという見解が提示されている。これらの見解では、予言本体は111番目で終わっており、ローマびとペトロ云々はそもそもこの文書と無関係だった、ということになる。・・・以下略
・・・

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iran-nuclear-uraniu_683202c.jpg
イランのナタンツの原子力発電所施設





◆5月3日

 イスラエルのネタニヤフ首相は、イランが核兵器を保有するようになれば、世界最大の脅威になる、と語ったが、これは現イラン政権がイスラエルの政権を認めていないからであるが、最近イランの大統領は、パレスチナ問題に絡んで、「2国家共存」を認める発言をしている。
 もともとイランのアフマディネジャド大統領の発言と言われている「イスラエル滅亡」発言というものは、欧米のユダヤ寄りのメディアによる意図的な誤謬で、彼が述べた内容は、パレスチナ国家を認めないイスラエルの「政権」は滅びる、と述べたのであり、「イスラエル国」そのものの滅亡を語ったものではない。(en.wikipedia.org/wiki/Mahmoud_Ahmadinejad_and_Israel

 上記の2国家共存の考え方に戻ると、これは要するにイスラエルという国家の存在を認めることであるから、イスラエルがイランが核を保有すれば、イスラエルを殲滅する核攻撃をするだろうから、その前にイランの核施設を破壊するべきだ、という論拠が崩れることを意味する。

 勿論、イランが核保有国となれば、イスラエルの力の政策や核保有国としての隠然たる脅しがあまり利かなくなることは当然で、それを嫌気することで、やはりイランの核施設を攻撃したい、というタカ派の考えは変わらないかもしれない。
 それに現在、パキスタン情勢が急変し、タリバンにパキスタンが倒されかねない情勢なので、そうなると今までは一応親米政権だったパキスタンが反米と見られるタリバン政権となりかねず、パキスタンが既に核保有国であるため、中東に反米・反シオニスト政権で核保有国がパキスタンとイランという2国家も出現しかねない、ということでイスラエルにとっては更に頭の痛い問題が持ち上がることになる。
 
 しかし、ゲーツ長官が5月1日に語ったように、もしイスラエルがイランの核施設を攻撃・破壊できたとしても、それはたかだか時間稼ぎをするだけで、攻撃されたイランでは、次はIAEAにも監視させず、報告もせず、心を頑なにして核兵器製造をまっしぐらに目指すようになる可能性が高まるであろう。
 それでは却って藪蛇となるので、どうせ攻撃・破壊するのならば、イランをイスラエルが攻撃する場合には、今後数世紀はイランが立ち上がれないほどの殲滅戦にも似た、大規模な攻撃が必要になるかもしれない、と言える。

 しかしそのような攻撃をすることは、全世界を敵にまわすことになるから、早晩イスラエル自身の滅亡をも意味することになろう。もっともそんな攻撃をすれば、ロシアが黙ってみていることはないとも言えそうだ。ロシアは自分たちが支援して建設したイランの原子力発電所に対する攻撃は、ロシアに対する攻撃と見做すと発言している。
 それに、今の状況ではアメリカでさえイスラエルを押さえるための何らかの圧力を行使するかもしれない。
 したがってその選択肢は実際は取れない。

 現在のオバマ政権が、イスラエルと同調してイラン攻撃を行うということはないことは明らかなので、イスラエルはどうにも動きが取れないまま、最終的には2国家共存の線でパレスチナ問題を解決する方向に動かざるを得ないのではなかろうか。
 もし、ロシアがイランに、最強と言われるS-300ミサイルを提供すると、イスラエルのイラン爆撃が相当困難になることが予想されるから、攻撃するのならば、S-300がイランに配備される前がイスラエルにとっては望ましい。つまりもう時間的には待てない情勢に入りつつあるかもしれないのだ。イスラエルの元モサド長官が、昨年6月の時点で、イランが核兵器を保有するようになるに後1年もない、と発言しているからタカ派はあせっているであろう。
 
 しかし、6月に予定されているイランの大統領選挙では、改革派が勝つ勢いなので、イランの姿勢も変化することが予想される。当然、パレスチナ問題で「2国家共存」が保証されれば、イランはそれをよしとすることが予想される。
 そうなれば、今度はイランがイスラエル政権滅亡を目指す論拠も消失し、両者(イスラエル・イラン)が中東で共存できる事態に落ち着くことになるから、それがもっとも望ましい結果と言えるだろう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●米国防長官:イラン爆撃で核脅威阻止はできない
【5月1日 Telegraph.co.uk】
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/middleeast/iran/5257343/Robert-Gates-bombing-Iran-would-not-stop-nuclear-threat.html
 イランを爆撃しても、イランが核兵器を製造するのを阻止することはできず、時間稼ぎに終わる、と米国防長官は語った。
 上院歳出委員会で、ゲーツ長官は証言し、イランの核計画を阻止するために軍事力を使用することに対し反対の意見を述べた。 「ナタンツのウラニウムの濃縮施設を破壊することはできたとしても、今度はIAEAの監視無しでイランはそれを再建するだろう。核兵器製造をイラン政権が決意しているならば、軍事攻撃はイランの核計画を遅らせるだけで、却ってより一層かたくなになってその製造を行うだろう。軍事攻撃で時間稼ぎができたとしても、それでより一層相手は隠すようになるだけだ」、と4月30日、ゲーツ氏は述べた。
 「イラン政府の姿勢は重要な要素だ。アメリカが目指すべき事は、イラン政府に、核開発はイランだけ関心を持っているわけではない、ということをはっきりさせる点にある」、と語った。「彼らの安全保障問題における関心は、核兵器を保有するという方向で、となってきている。中東での核兵器競争を始めんばかりだが、結局は現在より一層安全保障は脅かされるようになるだろう」と語った。
 もしイランが核兵器を保有するようになれば、中東におけるライバル、特にエジプト、サウジアラビアも後に続こうとするだろう。イランが、大規模に濃縮作業を始めた2006年以降、中東の13諸国が核エネルギー計画に乗り出している。
 これらは民間における計画だが、専門家はこれらの国々は将来の選択肢を未定のままにするだろうと見ている。
 ブッシュ政権時の2006年に国防長官となったゲーツ氏は、オバマ政権でも引き継ぎ、イラン攻撃に対する反対という姿勢を明確にした。
 2007年、下院議員の私的会合で、イラン爆撃は「ジハード世代を生み出し、我々の孫たちはアメリカ国内で敵と戦うようになるかもしれない」と語ったと、ニューヨーカー誌は書いている。
 オバマ氏は、イラン説得のために外交・経済的圧力行使を選択した。
 IAEAは、2月までにイランが低濃縮ウランを約1トン製造した、と発表した。
専門家は、1発の原爆に必要とされる兵器級ウランを来年末には製造しているだろうと見ている。
 イスラエルのネタニヤフ首相は、核保有国となったイランは、世界平和に対する最大の脅威だと述べた。ゲーツ長官はイスラエルがイランの核施設に対する先制攻撃をしないよう説得に努めるものと見られている。


●イラン大統領「2国家共存」容認
 2009年4月27日(月)8時0分配信 産経新聞
【ワシントン=有元隆志】イランのアフマディネジャド大統領は26日放映の米ABCテレビのインタビューで、パレスチナがイスラエルとの「2国家共存」を受け入れた場合、容認する考えを示した。同大統領は「イスラエル抹殺」を主張していたが、「(パレスチナの)どのような決定であれ結構だ」と述べた。
 核開発問題に関しては、米国も参加を決めた交渉に臨むにあたり、近く新提案を提示する考えを示した。
 イランとの対話を呼びかけているオバマ米大統領の姿勢は歓迎しつつも、「私は(オバマ氏の当選に対し)祝電を送った。このことに国内から批判されている。にもかかわらず返答がない」と不満をもらした。
 ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)否定発言については「より研究が必要だ」として撤回しなかった。同大統領が米テレビ番組に出演するのは異例。


●イランにミサイルシステム提供していない─ロシア当局者=インタファクス
【モスクワ15日 ロイター】
 ロシアのインタファクス通信は15日、当局者の話として、同国はイランに対し最新鋭のS-300対空ミサイルシステムを提供していないと報じた。
 当局者は、インタファクス通信に対し「何も起きていない。何も提供していない」と述べた。
  ロシアがS-300対空ミサイルシステムをイランに売却した場合、米露関係の緊張が高まることは確実。
 ロシア政府幹部はこれまでも、同国がイランにミサイルシステムを売却する可能性があるとの報道を繰り返し否定してきた。


●元スパイが、イランの核爆弾所有を阻止するには後1年しかない
【2008年6月28日 Telegraph.co.uk】
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/middleeast/israel/2212934/Israel-has-a-year-to-stop-Iran-bomb-warns-ex-spy.html
  モサドの元長官は、イスラエルはイランの核計画を破壊するのに12ヶ月を残すのみで、さもないとイスラエル自身が核攻撃の脅威にさらされることになると警告した。
 彼はさらに、もしバラク・オバマ氏が次期大統領になるとすると、攻撃の時期を早めねばならなくなるだろうと示唆した。
 イスラエル議会の国防・外交委員会の影響力あるアドバイザーであるシャブタイ・シャビツ氏は、サンデイ・テレグラフ紙に対し、イラン指導部が核爆弾を所有するのを阻止する時間はどんどん失われていくと語った。
 イスラエルの諜報部員を1996年に引退したシャビツ氏は、イランがひとたびその能力を獲得すれば核兵器を使用するようになるということは疑いないし、イスラエルはそれを知った上で行動すべきだと警告した。・・・以下略


●改革派候補に学生7割支持=アハマディネジャド氏は2割弱-イラン大統領選
 2009年5月1日(金)
 【テヘラン30日時事】6月12日投票のイラン大統領選挙で、改革派のムサビ元首相陣営幹部は30日、独自に行った世論調査の結果、首都テヘランにある大学の学生のうち72%がムサビ候補に投票すると判明したことを明らかにした。保守派のアハマディネジャド大統領に投票すると回答した学生は18%にとどまったという。
 選挙はアハマディネジャド大統領とムサビ候補による保革対決の様相となっている。同幹部によると、調査は大学生5200人を対象に実施した。首都の大学生という改革志向の強い有権者のみを対象とした調査だが、結果はアハマディネジャド政権に対する国民の不満が強いことを裏付けた形だ。 


◆5月2日 

 5月6日から6月1日までNATOはグルジアで軍事演習をするということで、ロシアが激しく反発してきているが、ここに来てアゼルバイジャンがこの演習に参加を表明、反対にモルドバやセルビアは欠席することを表明した。
 
 今回の軍事演習はNATOに言わせると、ロシア・グルジア紛争の起きた昨年8月以前から予定されていたものとし、計画を変更するつもりはない、と突っぱねているようだが、現に「紛争」が生じたのだから、既に状況は変化しており、その状況変化を無視して強行するというのは、どう見ても筋が通ったものとはいえない。
 これはロゴジン・ロシア大使が言うように「どの国の立場からみても、こうした軍事演習は単なる挑発行為でしかない」だろうし、ロシアが対抗措置として、7日のNATOとの参謀総長会合に参加しない、という判断も当然である。
 
 もしこのまま演習を強行するという情勢に変化がなければ、ロシアが南オセチアで対抗演習をする可能性も示唆されているという。100kmもない距離で両者が対峙するような情勢になるかもしれず、盧溝橋事件を思い出させる事態となる。

 また、2008年夏、北京オリンピックが開催された、丁度その前の日の7日深夜、グルジア軍の南オセチア侵攻で始まったロシア・グルジア紛争は、その直前、現在の状況と似た状況があったことも思い出される。

 グルジアの南オセチアに対する動きに対する牽制としてロシアは、2008年7月5日から12日まで、北コーカサス地方で軍事演習を行ったが、すぐその後の7月15日から31日まで、今度は米・グルジア共同の軍事演習がグルジア領内で行われたのである。
 そしてその直後にグルジア軍の南オセチア侵攻があったのだから、ロシアとしてはその悪夢が甦ってくる情勢であり、反発は当然である。 
   
 しかも、4月29日、ロシアのNATO代表部の外交官2人がスパイ行為の疑いで国外退去命令を受けたことで更に事態は悪化している。そこにもってきて、モルドバやセルビアの演習不参加表明や、アゼルバイジャンの参加表明でロシアとNATOのライバル意識は否が応にも高まってきている。

 グルジアでは昨年8月のロシアとの武力衝突や、世界金融危機の影響による経済悪化で、サーカシビリ大統領に対する国民の不満が募って、野党党首のブルジャナゼ氏が2月、「統一グルジア運動」など八つの野党勢力と一緒になって、グルジアの独立記念日4月9日までのサーカシビリ大統領の辞任を求める共同声明を発表し、更に3月15日には、首都トビリシで1万人規模の街頭デモが起きて入る。

 今回のNATOの軍事演習はこういった状況にある親欧米政権であるサーカシビリ政権にてこ入れをする、という意味もありそうだ。しかし腐敗政権の趣を強めているこのグルジア政権にてこ入れしても、果たして効果があるものかどうか。

 NATOも焼きが回ってきていると思わざるを得ない。
 ロシアは4月30日、南オセチア、アブハジアの国境警備を共同で行う協定に調印した


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●ロシア:ロシア外交官に対するNATOの「下品な追放」に毅然と対応する
2009 April 30 (RIA Novosti)

 ロシアは、NATO代表部の二人のロシア外交官をNATOが追放したことを、「下品な挑発」と見なす、とラブロフ外相は4月30日語った。
 ロシアNATO大使は、NATOの今回の措置に対するロシアの対応は毅然としたものとなろう、と語った。・・・以下略


●ロシア外交官に国外退去命じる NATO、スパイ容疑で
 【ブリュッセル=瀬能繁】北大西洋条約機構(NATO)が、ブリュッセル駐在のロシアのNATO代表部の外交官2人について、スパイ行為をした疑いがあるとして国外への退去を命じたことが30日分かった。NATOは昨年8月のグルジア紛争で悪化したロシアとの関係を正常化する方針を決めたが、最近ではグルジアでNATOが予定していた共同軍事演習をめぐりロシアが反発。今回のロシア外交官の国外退去により双方の関係がさらにギクシャクする可能性がある。

 ロイター通信などによると、退去命令は29日付。エストニアの元国防省職員がNATOの防衛機密をロシアに渡した疑いで逮捕され、今年2月には懲役12年の判決を受けた。2人の外交官はこの事件に直接関与していたわけではないものの、ブリュッセルでスパイ活動をしていた疑いが強く、NATOとして報復手段に出たとみられる。(07:00)



●ロシア、グルジアで演習実施ならNATOとの参謀総長会合を拒否
 4月21日0時32分配信 産経新聞
 【モスクワ=佐藤貴生】ロシアのロゴジン・北大西洋条約機構(NATO)大使は20日、NATOが5月にグルジアで予定している軍事演習を実施した場合、ロシアは同月7日のNATOとの参謀総長会合に参加しないと述べた。インタファクス通信が伝えた。

 ロゴジン大使は「どの国の立場からみても、こうした軍事演習は単なる挑発行為でしかない」とし、NATOに演習の中止もしくは延期を改めて求めた。ただ、今月29日に行われるNATOとの大使級会合には出席する意向を示した。

 NATOは、昨夏ロシアが侵攻したグルジアの首都トビリシ近郊で、5月6日から6月1日までの予定で軍事演習を行う意向を表明。ロシアは強く反発し、メドべージェフ大統領は対抗措置を取る姿勢を見せている。



●露がNATO演習に猛反発 グルジアでの対抗示唆
 2009.4.18 19:41
【モスクワ=遠藤良介】北大西洋条約機構(NATO)が来月、グルジアで計画する軍事演習にロシアが猛反発している。昨年8月のグルジア紛争で冷え切った露・NATO関係はここにきて改善の兆しを見せていたものの、この演習が再び冷や水を浴びせそうな情勢だ。ロシア側はグルジアからの独立を承認したアブハジア自治共和国と南オセチア自治州で対抗演習を行う可能性も示唆しており、ロシアとNATO軍がグルジア領内で100キロたらずを隔てて対(たい)峙(じ)する緊迫した状況も想定される。

 NATOは5月6日~6月1日、グルジアの首都トビリシの東方約20キロで19カ国の約1300人による演習を行う予定。これに対し、ロシアのロゴジンNATO大使が「挑発行為だ」として演習中止を求めたほか、メドベージェフ大統領も計画を「近視眼的で非友好的」と非難し、「必要があれば何らかの決定をする」と述べた。アブハジアのバガプシ大統領も「南オセチアとともに対抗措置をとる」としている。

 一方、NATOは演習が紛争に先立つ昨年春から予定されていたとし、米国も「グルジアとの演習に何ら特別なことはない」と計画撤回の考えがないことを強調した。NATOは今月4日の首脳会議でロシアとの定期協議「NATOロシア理事会」の再開を決めたほか、米露両国は戦略核兵器削減条約交渉を24日から開始することになっている。

 旧ソ連のグルジアはウクライナとともにNATO加盟を希望し、両国を「勢力圏」とみなすロシアはその阻止を対外政策の至上課題としている。


●グルジア大統領、強まる退陣圧力 野党が来月大規模デモ
 2009年3月26日1時9分
 【モスクワ=星井麻紀】グルジアでサアカシュビリ大統領の退陣を求める野党の勢いが増している。来月9日には首都トビリシで大規模デモを計画。一方、政府側はデモ鎮圧のために催涙ガスなどを多量に準備しているとの情報もあり、緊張が高まっている。

 「政権の行為は明らかな挑発だ」。23日、野党勢力は共同声明を発表した。22日夜、サアカシュビリ氏批判の急先鋒(きゅうせんぽう)、ブルジャナゼ前国会議長率いる「民主運動・統一グルジア」の地方支部指導者ら7人が突然逮捕されたためだ。容疑は武器の不法所持とされているが、野党側は来月9日の街頭デモを妨害するものとみて批判を強めている。

 昨年8月のロシアとの武力衝突や、世界金融危機の影響による経済悪化で、サアカシュビリ大統領に対する国民の不満が募っている。ブルジャナゼ氏は先月、「統一グルジア運動」など八つの野党勢力と、グルジアの独立記念日4月9日までのサアカシュビリ氏の辞任を求める共同声明を発表。今月15日にはトビリシで数千人規模の街頭デモを行った。サアカシュビリ氏が辞任に応じない場合は、無期限の街頭デモをするとしている。

 インタファクス通信は元国家保安局長官の情報として、政府が複数の国から催涙ガスなどをデモ隊鎮圧用に準備していると伝えた。「統一グルジア運動」も、内務省がトルコから放水機材を大量に購入したと発表している。

 政府は「平和的デモを強制排除することはない」としているが、07年11月には反政府デモを警察隊が催涙ガスなどで鎮圧。野党系のテレビ局が放送停止となり、非常事態が宣言されており、野党側は警戒を強めている。


●<ロシア>南オセチア、アブハジアと共同国境警備協定に調印
5月2日18時30分配信 毎日新聞

 【モスクワ大木俊治】ロシアのメドベージェフ大統領は4月30日、グルジアからの独立を承認した南オセチア、アブハジアの国境警備を共同で行う協定に調印した。タス通信によると、協定は「(両地域の独自の)国境警備組織が形成されるまで」国境警備をロシアに委託すると明記している。グルジアでは6日から北大西洋条約機構(NATO)の軍事演習が計画されており、緊張が高まる可能性がある。

 協定はメドベージェフ大統領と両地域の首脳がモスクワで調印。大統領はグルジアでのNATO軍事演習について「公然たる挑発」と改めて非難した。

 ロシアは昨年8月のグルジア紛争を受け、両地域を独立国家として承認。両地域との間でロシア軍の駐留を含む軍事協定も締結しており、グルジアや欧米は反発している。
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