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ハンガリーは銀行の足かせから自らを解放した

◆8月28日

 ハンガリーが政府発行通貨で経済を立て直しているようだ。銀行から借金をすれば利息を支払わねばならなくなる。であるなら、国家主権を発動しての通貨発行を断行すればよいということで、勇気あるハンガリーの首相がそれを実行しているという。

 これは小さなことのように見えて、これからの世界経済に多大な影響を与えていく、世紀の大事件となりそうだ。通貨発行を民間が支配ないしは影響力を及ぼす「中央銀行」という名の民間銀行に任せ、国債を買ってもらう事で利息を支払うというシステムから、無利息の政府発行通貨で、経済を回す、ということが可能だということを証明したことになるからだ。

 このブログでも、安倍政権に対する要請として、2012年12月17日号「大震災復興から、日本列島イーハトーブ化へ」で示したように、政府発行通貨を断行してもらいたいのであるが、やはり以下の記事で言われている金融的専制が束縛しているのであろう。

 これからの世界は、この世界経済上のさまざまな状況が天変地異とあいまって、世界大混乱の様相を呈するようになっていくであろうが、それもこれも、新しい世界を生み出すための産みの苦しみである。人類がどうしても通過せざるを得ない路程なので、腹をくくって臨まねばならない。

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●ハンガリーは銀行の足かせを捨て去る
http://americanfreepress.net/?p=12418
【8月23日 American Free Press】

 ハンガリーは一級の歴史的ステップを踏みつつある。

 1930年代のドイツ以降、ヨーロッパの主要な国がロスチャイルドが支配する国際的銀行カルテルの支配から逃れようとすることは無かった。これは驚くべきニュースであり、金融的専制から自由になるための戦いを世界的に拡大させるよう愛国的民族主義者に勇気を与えるものとなろう。 
 
 既に2011年、ハンガリーのヴィクトール・オルバン首相は、国際通貨基金(IMF)とテロ国家のイスラエルのの鞭の下に、無限に続く債務にあえぐ奴隷状態に国民を売り飛ばした彼の社会主義者の前任者に対して、正義で応えると約束していた。以前の行政は責任ある立場にあるイスラエル人によって穴だらけにされていたため、大衆の怒りを買い、それで大衆はオルバンのフィデス党を選択した。
 
 ドイツ語サイトの「National Journal」によれば、オルバンはこの高利貸し達を彼らの王座から追い出す動きを始めた。この人気があり民族主義者である首相はIMFに対して、ハンガリーはロスチャイルドの所有する連邦準備銀行の代理者から、更なる「支援」を受けたいとも思わないし必要ともしていないと告げたのだ。これでハンガリー人は民営で訳の分からない中央銀行に高利を搾り取られることがなくなることだろう。

 その代わりに、ハンガリー政府は通貨に対する主権を発揮し、必要に応じて負債なしの通貨を発行する。その結果は顕著なものである。国家の経済は、以前は債務のために停滞していたものだったが、急速に回復しつつあり、国家社会主義のドイツ以来見られなかったものになっている。

 経済大臣は、厳格な予算政策のお陰で、IMFから借りていた22億ユーロは約束の2014年3月よりかなり前倒しして2013年8月12日に支払いを済ませたと宣言した。オルバンは「ハンガリーは投資家から信頼を得ている」と語り、それはIMFでも連邦準備銀行でも、その他のロスチャイルドの金融帝国の手先のことではないと語った。むしろ彼は、それはハンガリー人のためにハンガリーで何かを製造している者たちで、真実の経済成長を生み出している者たちのことを言っているのだ。これは、金権政治の海賊どもの「紙上の繁栄」ではなく、実際に人々を雇用し彼らの生活を向上させる何らかの生産的なものである。

 債務奴隷の足かせ生活から解放されたハンガリーなので、私的な金儲けではなく民間の福利厚生のために政府によって機能するハンガリー中央銀行の会長が、IMFに対して古いヨーロッパの地にあるその事務所を閉鎖するよう要請したことは驚くに値しない。加えて、アイスランドの努力に共鳴して、司法長官が過去三人の首相に対し、多大な負債を国家にもたらしたことで訴訟を起こした。

 ハンガリー内の銀行家らの権力を根底的に破壊するであろう残りのステップは、国家社会主義のドイツにあったような、そして現在ではブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ、つまりBRICS諸国が行っているバーターシステムを導入することである。そしてもしもアメリカがハンガリーの動きを真似るならば、アメリカ人はこの高利貸しの専制から解放され、平和的な繁栄が戻ってくることを期待できるだろう。

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反政府テロリストらが化学兵器攻撃をした証拠があると語るシリアのアル・ゾウビ情報大臣


◆8月27日

 シリアで使用されたという化学兵器の原料となる化学物質の容器がある倉庫が発見されている。サウジアラビアやヨーロッパのいくつかの国々が製造したものだという。

 またその化学兵器を発射した地域が、反政府勢力側が支配する地域から発射されたという、衛星写真や証言を含む確たる証拠がある、と情報大臣が指摘している。

 これについては、現在国連の調査団がシリアに入国しているが、何者かに攻撃されたりしたことで、撤退が取りざたされているし、誰が化学兵器を使用したか、という点は判断できていない。

 ところが、アメリカ等欧米諸国では、シリア政府が化学兵器を使用した、という断定的態度に終始している。以下はウォールストリート・ジャーナル紙のサイトからの抜粋である。

 「同高官は「基地の使用は必要ない。領空侵犯も防空の必要もない」と話した。さらに、攻撃の目標はアサド大統領が再び化学兵器を使用する能力を『阻止、低下させる』ことだと付け加えた」・・・これは誰が化学兵器を使用したかが分かっていない段階であるにもかかわらず、アメリカがシリア政府側を攻撃する、という意図を持っていることが示されている。

 「ケリー長官は、国連軍の派遣が必要かどうかには疑問を呈した。同長官や国連当局者らは調査団は化学兵器による攻撃があったかどうかをはっきりさせるのが任務であり、それを誰がやったかを調べることではない、と語った」・・・・このように、ケリー長官は、「化学兵器を誰が使用したか」は調査団は調べなくていい、と言って、一番肝心な論点を無視してまで、シリア政府を攻撃したい、という意図を示している。

 「また、化学兵器使用から時間がたち、その後に政府軍の砲撃もあったことから、同兵器使用の証拠を調査団が集めることはできないだろうとも伝えたという」・・・国連調査団が調べる必要は無いということを強調したいばかりに、調べても何も出てこないだろう、と言っているに等しい。

 更にアメリカは、シリア政府が化学兵器使用の証拠を隠滅した、と非難しているが、これは結局、アメリカも化学兵器をシリア政府が使用した、という証拠は握っていない、ということを示している。証拠が無いのに犯人と断定することが許されるはずも無いことは小学生でも知っている。何かあれば、誰でも、「証拠はあるのか?」と尋ねることは当然であるが、アメリカはその証拠を提示できていない段階で、シリア政府を下手人と断定している過ちを犯している。

 これは10年前のイラク侵攻時の欧米諸国が使用したレトリックと同じである。イラクに大量破壊兵器が存在していると言って、その証拠も提示できていない段階でイラクを攻撃し、入ってみて調べてみたら、やはりイラク政府が言っていたようにありませんでした、となった、お粗末な経緯があった。

 要するに、アメリカは例によっていつもの、偽旗作戦、つまり自作自演作戦を行って、アメリカ側の反政府テロリストが実行した化学兵器使用を、アサド政権の仕業と断定しそれを国際社会に向けて喧伝し、大げさに、このような蛮行を黙ってみているわけには行かないと正義面で語り、もって、シリアに対する軍事行動を行う、と言って、軍事行動の正当化を諮っているのである。

 シリア政府が使用したとすれば、何のために子供や女性の犠牲者が多くでるような攻撃をしたのか?という疑問が出てくるだろう。しかも、アメリカが限界線と呼んだ化学兵器を使用することで、シリア政府はアメリカに軍事的攻撃をされたがっている、「マゾ」政権なのか?という疑問も出てくる。しかし、これを反政府側テロリストが実行した、と考えれば、全てのつじつまは合うのである。彼らは外国人傭兵であり、シリア人ではないから、いくらシリア人が死んでも、たとえそれが子供や女性でも一向に痛痒を感じない者たちであり、化学兵器使用がシリア政府の仕業となれば、アメリカが軍事的に自分達の闘っている敵であるアサド政権をミサイル等で叩いてくれるからだ。

 ただし、本当にアメリカがシリア攻撃に踏み切るかどうかは、これまた分からない。最終判断はオバマ大統領に委ねられている事柄だ。そしてオバマ大統領は実際に起きたことは十分承知しているはずだから、その認識の下、今後いかなる対応にでるか、我々は見守るしかないだろう。

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●シリア情報大臣:アメリカ支援のテロリストが化学兵器使用の証拠あり
http://sana.sy/eng/21/2013/08/24/498973.htm
【8月24日 SANA】

 シリアの情報大臣のオムラン・アル・ゾウビは、シリアはどのようなものであれ、そしてダマスカス郊外のゴウタ地区であれどこであれ、化学兵器を使用したことは一切無い、と繰り返し語った。そしてシリアは化学兵器を所有していても決して使用しないであろうと語り、このような兵器は衛星写真や証言を含めて、テロリスト・グループが使用したという証拠を持っている、と語った。

 24日のマヤディーン・テレビでのインタビューで、情報大臣はシリアとその友邦はこの問題となっている化学兵器を運んだ飛行物体は、テロリストが支配していた場所から発射されたという論争の余地の無い証拠を掴んでいると語り、したがって、テロリストがこういった行為と、その結果に対して全面的な責任があると語った。

 大臣はシリア軍はジョバール地区で、サウジアラビアといくつかのヨーロッパの国で製造された化学物質の大型容器がある倉庫を発見したと指摘した。そこでは、テロリストらが化学物質に誤って触れてしまった際に自分達を守る医薬品や、化学物質を製造する機材もあったと語った。大臣は、サウジアラビアやトルコ、ヨーロッパのいくつかの国々が製造した化学物質のある倉庫が発見されたのは、これが最初ではないと語った。

 アル・ゾウビ大臣は、ジョバールを含むいかなる地区であれ、化学兵器が使用されたとしたら、それはテロリスト・グループが使用したものであり、また彼らと共に行動している外国人らである、と語った。またこの外国人らはこういったテロリスト・グループの本当の基盤となっている者たちであり、彼らがどんな行為でも良心の呵責ないまま犯すことができる、と言うことを示している」と語った。

                                       ・・・以下略

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ダマスカス郊外のジョバールに展開するシリア政府軍戦車

◆8月26日

 米英仏はシリアで化学兵器が使用された点について、シリア政府側が使用したという立場から、シリアへの軍事介入に向けての動きを強めているが、この化学兵器が反政府勢力側からなされたとの立場から、ロシアがその動きを牽制して、イラクで大量破壊兵器が存在するという偽りの口実で、イラク侵攻を果たした米英に対し、その失敗を繰り返す事の内容に、と警告している。

 真にもって正論であり、日本国内でも、このような正論が、たとえそれがロシア側からなされたとしても、認める度量と誠実さが欲しいものである。幸いオバマ大統領は、化学兵器使用者の正体がハッキリしない内は軍事介入などの選択肢を採用することはできない、としているし、アメリカ国民も、シリアへの軍事介入に対しては、全く興味を示さず、介入反対が大多数を占めている、という健全さがある。

 したがって、アメリカがシリアへの軍事介入を直ちに行う、ということは可能性が低いとみていいだろう。ロシアが指摘するように、もしもシリアへ外国軍が軍事介入すれば、それは明確な国際法違反となる事案であり、オバマ大統領はその点も指摘しつつ、介入に消極的であるから、アメリカや英仏の戦争屋共も、いらいらしていることではあろうが、それが彼らのためでもあるのだ。

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●シリア問題:ロシアはアメリカにイラクの失敗を思い出せと警告
http://rt.com/news/syria-russia-us-iraq-976/
【8月25日 Russia Today】

 アメリカは、シリアが一般市民に対して化学兵器を使用したという点では、「殆ど疑っていない」。これはオバマ大統領が「レッド・ライン」と描写した、限界線であった。しかしながら、ロシアはアメリカに対し、イラクの時のような失敗をしないよう、また国際法を破らないよう警告した。

 オバマ政権の高官は25日、アメリカの情報機関は、評価の基礎となるものを、「報告された犠牲者の数、死傷した人々の報告された症状、証言」とした、とAP通信が報じた。

 これは、オバマ大統領がシリアへの軍事介入の選択肢があることをアメリカ軍が示した時になされたものだ。この時、国防長官のチャック・ヘーゲルは、オバマ大統領が指令を出せば、国防総省はこれらの選択肢を採用する準備はできていることを示唆した。

 ロシアは、申し立てられている化学兵器による攻撃というものは、シリアの反政府勢力による計画された「挑発行為」かもしれない、と警告した。また、アメリカの言い方は、イラク侵攻をした際になされた言いがかりを思い起こさせるものである、と語った。

 「これら全ては、10年前におきた出来事を思い起こさせるものである。イラクが大量破壊兵器を所有しているという誤った情報を使用して、アメリカは国連を迂回して侵攻計画を実行したが、その結果は万民が知るところである」と、ロシア外務省は声明の中で語った。

 「もう一度、我々は過去の失敗を繰り返すな、ということと、国際法に違反する行動をゆるすな、と言っておく」とロシア外務省は指摘した。

 シリアは25日、国連の査察団に対し、ダマスカス近郊でなされた化学兵器による攻撃の現場への訪問を「許可」した。国連はその化学兵器専門家が、現場であるゴウタ地区の現場検証を26日から始めるだろう、と語った。

 ロシアはこの動きを歓迎しているが、あらゆる関係者に対し、「前もって調査の結果に影響を与えようとすること」を行って、「悲劇的な失敗」をしないよう、語った。

 しかしながら、アメリカはシリアが国連査察団に攻撃現場へのアクセスを与えたことに対し、「信用できるかどうか判断するには遅すぎる」として、満足はしていない。

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化学兵器の犠牲となったシリアの子供達

◆8月22日

 シリアで化学兵器が使用され、大勢の一般市民が殺害された。以前にもシリアの政府軍が化学兵器を使用した、というニュースが流れた事があったが、結局その真の下手人が誰であるか、はっきりしないままであった。

 今回もまたシリアの反政府勢力側が「攻撃された」として、そのニュースを反政府側についている中東メディアが喧伝し、反政府側についている欧米メディアが更に取り上げ、そして日本のメディアも右へ倣えでそのニュースを取り上げ、あたかもシリア政府側がこの化学兵器を使用したかのような報道姿勢で報道した。

 以下にあるように、ロシアの外務省は既に情報筋を通して、これが反政府側が支配する地域から自家製ロケットで発射された毒性物資による被害であり、下手人は反政府テロリスト達である、という事実を指摘している。

 これがシリア政府軍の仕業ではない、ということは、以下のように客観的にも推論される。すでにシリアにおける戦闘は政府軍が反政府軍側を駆逐しつつある段階であり、したがって反政府側は一般人を人質に取ったり人間の盾として使用したり、女性、子供を含む者たちは無慈悲に殺害するなど、かずかずの虐殺行為をほしいままにしてきているのであり、彼らがあらゆる手段を利用して、態勢を挽回しようとあがいている時期だという点が上げられる。

 もう一つはシリアにおける化学兵器使用を査察する国連査察団が到着した時期に同時的に起きている点だ。シリア政府が要請しての調査団であり、そのような時期にわざわざ敢えて非難の的になっている化学兵器を政府軍が使用するはずも無い、ということだ。戦力的にもそのような最終手段を使用しなくても、既に反政府側を追い詰めている情勢なのだから、そのような化学兵器を使用する動機も必要性も一切政府側には存在しない

 しかし、シリアにスンニー派政権を樹立させたい湾岸アラブ・スンニー派政権国家である、サウジアラビヤやカタールは、自国の通信社等を動員して、資金援助している反政府テロリストらの蛮行をシリア政府の蛮行として喧伝することで、一気に「国際世論」を反政府側に有利になるようにしようと画策したのである。これと協同しているのが、ユダヤ系国際メディアであり、その流れをそのまま受け継いで、無批判的に報道しているのが日本のメディアである。

 このような、天地人共に許さざる蛮行と卑劣な陰謀をめぐらす国家がそのままでいられるはずも無いであろう。間違いなくこのような国家、あるいは政権は崩壊していくであろう。

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●ロシア:シリアの「化学兵器攻撃」は反政府勢力の陰謀工作
http://rt.com/news/russia-syria-chemical-attack-801/
【8月21日 Russia Today】

 ダマスカス近郊で化学兵器が使用されたと言われている事件についての「偏向的中東メディア」による報道は、前もって計画されていた挑発的陰謀工作である、とロシア外務省スポークスマンのアレクサンドル・ルカシェビッチは語った。

 「偏向的中東メディアは、まるで指令があったように、即座に一切の責任はシリア政府にあるという攻撃的情報を流し始めた」、と21日、ルカシェビッチは声明で語った。、

 ロシア外務省は、その情報筋からの情報を引用し、化学物質を搭載した自家製ロケットが反政府勢力が支配している地域から発射されていた、と語った。

 「ハーン・アル・アサルでテロリストらが使用したロケットに似ている、正体はいまだ不明の毒性物質を搭載した自家製ロケットは、8月21日朝反政府勢力が支配する場所からダマスカス近郊に向けて発射された」とルカシェビッチは語った。

 21日朝、シリアでの化学兵器使用に関する紛糾した情報が出てきた。これは国連毒性兵器査察団がダマスカスに到着した同じ日に出てきたものだ。犠牲者の数は数十から1300ほどと見られている。

 このロシアの外交官は、これがまるで「前もって計画されていた挑発的陰謀工作」のようだと指摘した。ダマスカス近郊でのこの「犯罪的行為」は、そのような結論になるよう国連の専門家らのシリアでの査察作業開始時期と偶然に一致している。

 ルカシェビッチは、シリア当局が化学兵器を使用したということが喧伝された似たようなことがあった指摘した。しかしながら、その情報は決して確認はされなかったのである。

 ロシア側の見方は、この恐らくは「陰謀的挑発工作」は反政府勢力側が国連安保理の支援を獲得し、シリアのジュネーブ和平協議を台無しにしようとすることを狙ったものだろう、というものだ。

 ロシアはこの事件は専門家により徹底的に調査されるべきであると考えている。ロシアは武装反政府勢力に対する影響力を持つ全ての者たちに、可能な手段を講じてこのような化学的毒性物質を絡めた挑発行為を最終的に終わらせるよう全力を上げるよう督促した。

 反面アメリカは、シリアにおける化学兵器使用については客観的な証拠は何も無い、と語った。アメリカは国連安保理と相談することを計画していると、主席報道官のジョシュ・アーネストは記者団に語ったとロイターが伝えた。

 国連化学兵器査察団長のアケ・セルストームはシリア政府とこの化学兵器攻撃と言われる問題について議論した。国連事務総長の潘基文は問題となったこの攻撃についての報道を知って衝撃を受けた、と国連報道局が語った。

 国連安保理は21日午後7時に、シリアの毒ガス攻撃についての緊急会議を開いた。

 常任理事国であるイギリスは国連査察チームが、「制限されない形で」毒ガス攻撃があったという地域に入れるよう要請するだろうと、外務大臣のウィリアム・ヘイグは記者団に語った。

 もしこの報道が確認されたら、シリアにおける化学兵器使用で、「衝撃的エスカレーション」となる、と彼は語り、更に、この攻撃の下手人にいつかその責めを負わせるだろうと語った。

 シリア政府はダマスカス地域で反政府勢力側が化学兵器を使用したということに関する情報は持っていないと、シリアの情報大臣がRTアラビックに語った。オムラン・アル・ズビは、親アサド軍はこういった兵器による損失は無い、と語った。彼は、しかしながら、30人が殺害されたアレッポ郊外のハーン・アル・アサルの時のように、毒性物質が一般市民に対して使用されたかもしれないと語った。 

 アル・ズビ大臣の意見は、21日の政府軍による化学兵器による攻撃に関する「戦闘の巻き添え」についての報道は、シリアに到着した国連査察団の調査作業を混乱させることを狙った、というものだ。

 もしもこの国連委員会が成功裏にその作業を終了すれば、査察団はこの化学兵器がハーン・アル・アサルで使用されたものであることを発見するだろうし、シリア政府軍はそのような兵器は使用していないことが分かるだろう、と大臣は語った。

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エジプトのクーデターの背後にはイスラエルがいた、と非難するエルドアン首相

◆8月21日

 トルコのエルドアン首相が、今回のエジプトのクーデターの背後にはイスラエルがいるといって非難している。トルコはエジプトのモルシ政権を発足当初から歓迎していたから、その政権が転覆させられたことで不満である事は理解できる。

 トルコのエルドアン政権も彼の公正発展党がイスラム色の強い政党であり、エジプトにもムスリム同胞団を軸とするイスラム色の強い政権ができたことで、連携を強めようという意向もあったところに、今回のクーデターである。

 エルドアン政権はシリアのバース党を軸とする世俗的アサド政権を転覆させようとする陰謀には自らが直接加担しているくせに、エジプトのクーデターの背後にはイスラエルがいると指摘して非難している。だからエルドアンの非難に対してはイスラエルも冷笑している。

 イスラエルはイスラム急進派がシリアを支配するよりかは、むしろアサド政権のような世俗的政権の方が扱いやすいと感じているから、本来は自由シリア軍を軸とする、親米的世俗政権を望んでいるが、シリアにはイスラム急進勢力(アルカイダ系)が侵入し、イスラム主義的政権樹立を目指しているので、複雑な様相を呈している。この自由シリア軍とイスラム急進派勢力とはいまや、戦闘を交える敵同士になっている。

 エジプトにムスリム同胞団を軸とするモルシ政権が根付き、同胞団の勢力が拡大すれば、エジプトもまたイスラム主義的国家になる可能性があり、イスラエルは今までのエジプトとの間の蜜月時代におさらばしなくてはならなくなる危険性があったが、世俗的エジプト軍が起こしたクーデターでその危険が去った。だからイスラエルはエジプト軍を歓迎している。

 アメリカが迷っているのも同様の理由からだ。エジプトにムスリム同胞団を軸とする政権が長期に居座る事態は避けたいというのが本音であろう。だから、そのムスリム同胞団の破壊工作やデモに対し、軍が弾圧することにどう反応していいか、迷っているのだろう。

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●トルコ首相:エジプトのクーデターの背後にイスラエル
http://en.alalam.ir/news/1507617
【8月20日 ALALAM】

 「エジプトのクーデターの背後にはイスラエルがいる。我々はその証拠を握っている」とトルコのエルドアン首相が語ったと20日、トルコの「今日のザマン」紙が報じた。

 トルコ首相は「ユダヤ系フランス人インテリ」との会話の内容を語り、その人物がムスリム同胞団は選挙に勝利しても支配することは許されないだろう、「それは民主主義は投票箱ではないからだ」と語ったということを引用した。

 エルドアンはイスラエルの中東における扇動的動きに対して批判的であり、繰り返しイスラエルのパレスチナ人に対する虐殺キャンペーンを糾弾してきている。

 エルドアンはエジプトの問題に干渉するイスラエルを先週非難したたった一人の指導者というわけではない。

 先週末、ベネズエラ大統領はイスラエルとアメリカをモルシを追放したこと、シリアの紛争を扇動していることで非難した。

 エジプトの危機的状況に対して、トルコはモルシの支持者たちを弾圧する軍が背後にいるエジプト政府に抗議する意味で、カイロから大使を召還した。

 「我々はエジプトで流血の惨事を目撃した」と、ベネズエラのマドゥロ大統領は語ったと報じられた。「我々はモルシに対するクーデターは憲法に違反するものであると警告する。モルシは誘拐され、エジプトで起きている事態に対し責任があるのはアメリカ帝国で、彼らはこの問題に介入している」

 「アメリカには友人がいない、アメリカが関心を持っていることは、この惑星を支配することだ」とマドゥロは語った。

 エジプトは軍が初めて民主的に選出されたエジプトの大統領であるモルシの政権を転覆させ、憲法を停止、国会を解散した7月3日以来、暴動が続いている。

 軍は最高憲法裁判所の裁判長アドリ・マフムド・マンスールを臨時大統領に指名した。エジプトの暫定政府はデモ隊に対する殺害で国際的非難に直面している。

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