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シリアのクルド人が自分達が支援してきたアルカイダ系テロリストを敗走させていることにいらだつエルドアン・トルコ首相

◆7月30日

 シリア北部ではクルド人戦士とアルカイダ系テロリストが激しい戦闘を繰り広げてきたが、最近はクルド人側が勝利を収めつつあり、シリア北部にクルド人の勢力が広まっている様子だ。

 同じクルド人組織と戦っているトルコはこのシリア北部にクルド人の自治領なり、独立国家ができるのではないかと恐れ、そのような動きをするクルド人に対し、警告を発したという。

 去年の11月21日号「シリアの反政府勢力がクルド人勢力と衝突」や、今年7月24日号「シリア:アルカイダ系グループが200人のクルド人を「生きた盾」に」の記事でも、クルド人がアルカイダ系テロリストと衝突を繰り返していた事が示されている。そしてとうとうラス・アル・アインを掌握し、テロリストらを追放したということだ。

 このように外国から支援を受けてきたアルカイダ系テロリストらが次々と敗走し、特にシリア北部ではクルド人の勢力が巻き返して来ているのだから、今までよりも更に大きな自治を獲得することだろう。トルコはそれが自治領なり独立国になることで、クルド人の根拠地になることを恐れているのだ。

 しかしその流れは止められないであろう。クルド人全体では3000万になるという大民族がトルコ、シリア、イラク、イランなどにまたがって存在し、自分達の国を模索しているのであるから、まずシリアの北部でクルド人がかなりの自治を獲得、イラクのクルド人などと連携して、トルコのクルド人が勢いづくことはもはや時間の問題である。

 こうしてシリアに軍事的介入をしてきたトルコのエルドアン政権が、今度は反対にクルド人の独立問題で、ずっと困難な状況に追いやられるようになるのである。これがシリアに対する不法な介入の「反射」という現象となって現れているのである。天に唾するエルドアン政権の辿る必然の道である。

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●トルコ:シリアのクルド人の自治領設立を警告
http://en.alalam.ir/news/1499108
【7月27日 ALALAM】

 トルコのエルドアン首相はシリアのクルド人に対して、シリア北部でどんな形であれ自治領を形成する計画に対して警告を発した。エルドアン首相は26日、トルコの情報関係高官と会うためトルコにやってきたシリアの民主統一党(PYD)党首のサリ・ムスリムに対し、トルコの高官らが伝えたと語った。

 「彼らが取っている動きは間違っているし危険であるとの必要な警告はなされた」とエルドアンは語った。

 先週、ムスリムはシリア北部にクルド人が独立国家を設立することを願っているという噂を否定した。このシリア北部はクルド人戦士とアルカイダ系民兵とが最近激しく衝突した地域である。

 中国の新華社通信は7月21日、ムスリムが、「クルド人の間では自分達の政府を作るとかシリアから離脱するという意図は存在しない」と語ったことを報道した。

 ここ数ヶ月、シリアに対する外国の介入に反対しているクルド人戦士はシリア北部で外国から支援を受けている民兵らと戦闘してきている。

 トルコはクルド人がシリア北部で勝利することに対して懸念を表明してきた。

 7月17日、クルド人戦士らは国境地区にあるラス・アル・アインを制圧し、アルカイダ系民兵を追い出した。

 シリアでの紛争は2011年の3月から始まっており、改革派の抗議運動が欧米と地域の諸国の介入による大規模な紛争に発展してから本格化した。

 この不安定な状態は、ヨーロッパ、中東、北アフリカからテロリスト・グループが参加することで、最近の歴史でももっとも激しい紛争に発展した。

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サウド家と絶縁したアル・サウド王子(左)

◆7月29日

 シリアに対する陰謀を働く諸国には、必ずその反動がやってくると指摘し、トルコにまずエルドアン政権打倒のデモが起きていることを指摘したが、今回は資金面でシリアに対する陰謀を働いているサウジアラビアで、王子の一人が国家を牛耳るサウド王家に対する反旗を翻した、というニュースである。

 サウド家が世界大戦のドサクサ中でサウジアラビアを取ってから、その莫大な埋蔵量を誇る石油で石油王国を築き、有り余る富を手にしたが、やはりサウジアラビアにも表面化されない問題があり、今回アル・サウド王子が王家と絶縁してまでも改革を呼びかける行為に出たのだ。

 これは時代のなせる業であり、誰にも止められない。人間の良心が強まることで、沈黙を破って大胆な行為に出る人間は、これからもどんどん出てくるはずだ。悪を憎む心は誰でも持っているが、それがこの世の栄耀栄華のために、埋もれてしまう事がしばしばある。しかし、今の時代はその偽りの栄耀栄華よりも、良心を解放するほうを選択する魂(人間)もまた出てくる時代なのだ。

 これからサウジアラビアでも「アラブの春」が吹き始めるかもしれないし、それはサウジアラビアに留まらず、他の湾岸アラブ諸国にも飛び火する可能性があるだろう。歴史の流れはそのように、人間の良心が強まり、今までの枠組みを打ち破る人間が出てくる時代に入っているのだ。

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●サウジの王子、王家の腐敗を批判し絶縁を宣言
http://en.alalam.ir/news/1499049#
【7月27日 ALALAM】

 サウジアラビアのハリド・ファルハン・アル・サウド王子はサウド王家から離脱する声明を発表した。彼は他の王子たちにも神のために沈黙を破り真実を明らかにするよう、呼びかけた。

 27日のこの声明で、王子はサウド政権の支配下での自身の苦悩について、苦い経験だったと語った。この内容はサウジアラビアのツィッター作家のムジタヒドとサウジの活動家のサアド・アル・ファキーによって明らかにされる事になっている。

 王子は神のお陰でサウジ政権の真実を「直接、恐ろしい個人的な経験」を通して理解することができ、それで国全体で人々が経験している苦悩の味を知ることができた、と語った。
 
 「誇りを持って、私はサウジアラビアのサウド家からの離脱を宣言する」と声明の中で書いた。

 「このサウジアラビアの政権は神の掟に従っておらず、さらに国家の定められた規則にも、その政策にも、決定にも従っておらず、行動は全くその指導者達の個人的な考えに基づいている」と書いている。

 「サウジアラビアで、法と宗教的戒律を尊重する件について言われてきた事は人為的なものであり、彼らは嘘をつき政権はイスラムの掟にしたがっているように装うことができる」と彼は書いている。

 彼はサウジ王家が国を自分達の所有物としてみている点や、同時に変化と改革を要請する内外の声を無視してきていることを批判した

 王子は現在の王家は民衆の声が圧殺されるような現在の状況に慎重に国を導いてきたと語った。「彼らは自分達の個人的な利益以外のことを考えることをせず国家や民衆の利益、国家の安全保障でさえ考えようとはしない」と語った。

 彼はサウジアラビアの現在の問題は、「一時的であったり表面的」なことではないと警告し、それは失業、低賃金、富や 「施設、サービスの不正な分配に終わらない問題だ、と語った。

 「問題は深く実際的だ」と語り、政治的、金融的腐敗と関係し、政権による権力の乱用、国会と司法の欺瞞性にあると語った。

 このサウジの王子は改革を要請する反対勢力の語る国の政治的、経済的、司法的、社会的、治安的状況、また彼らの宗教的価値の乱用は本当であり、「批判書の中で語られていることよりもっと悪い状況にある」と語った。

 彼は国家の将来のことを思う者たちが彼と一緒になって改革の流れを強め、サウド家の腐敗に対して沈黙を破るよう呼びかけている。

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クルド人200人余りが拉致され人質になったラス・アル・アインの町


◆7月24日

 シリア北方に住んでいるクルド人200人ほどが、アルカイダ系過激派に拉致され人質になっている、という。この問題をしくじると、クルド人側が完全にシリア政府側に付き、シリア方面軍となって反政府勢力側は新たな敵対勢力を抱えることになるだろうし、クルド人を人質に取っているアルカイダ系過激派に武器や資金を与え、訓練を施しているトルコとも新たに衝突する可能性が出てくる。


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●シリア:アルカイダ系グループが200人のクルド人を「生きた盾」に
http://rt.com/news/al-qaeda-civilians-hostage-syria-479/
【7月23日 Russia Today】

 アルカイダ系過激派グループが200人ばかりのクルド人を拉致し人質としてしている。その中には女性、子供も含まれ、生きた盾としてされている、とロシアの外務省が発表した。

 シリア北東部のタル・アビヤドとラス・アル・アインで、シリア系クルド人がアルカイダ系グループと衝突した後のことである。

 「これらの地域では、アルカイダ系の国際的過激派グループと地方のクルド人民兵らとが長い事対峙してきた。クルド人らは生活を守る為に立ち上がったのである」と、ロシア外務省がインターネットのサイト上の声明で発表した。

 シリアのクルド人戦士らはアブ・ムサブという反乱勢力のリーダーないしは首長を捉えた。それに対して、アルカイダ系過激派は女性、子供を含む500人の一般人を拉致した。

 「彼らは無垢な一般人の首を切断し殺害し始めた」とこの声明で語っている。「クルド人側は人質の解放と引き換えにアブ・ムサブを解放せざるを得なかった」と説明されされている。

 クルド人側がアブ・ムサブの解放に同意したにも拘らず、まだ200人余りの人々が人質として過激派に捕らえられたままである。

 クルド人戦士らは先週、シリア北東部のハサケ地区からアルカイダ系民兵を駆逐するため戦っている。この戦闘は先週末に著しく激しくなった。

 クルド人民防衛隊(YPG)とアルカイダ系のジャバト・アル・ヌスラとの衝突は7月16日、シリア北東部のハサケ地区のラス・アル・アイン市で起きた。この戦闘で少なくとも4人の者たちが殺害された。

 クルド側はラス・アル・アインの解放を祝う「勝利メッセージ」を発行した。そのメッセージの中で、クルド側はこの市全体を掌握し、イスラム主義者の戦闘グループの司令部をも掌握したと語っている。

 20日夕刻には戦闘はタル・アビヤド市まで広がった

 「ロシアは国際的テロリストの残虐な行為と、クルド人に対しなされた蛮行を強く非難する。クルド人は現在のシリアの政治的・軍事的紛争には関わっていない者たちである」とロシア外務省では語っている。

 ラス・アル・アイン市は5万人の人口を抱えていて、そこにはクルド人、アラブ人、クリスチャン、それにクルド人の宗教的な少数派であるイェジディスが含まれる。

 ロンドンのRT投稿者であるアフシン・ラタンシは、ジャバト・アル・ヌスラのようなアルカイダ系組織を支援している欧米勢力は、シリア北方の状況に対して責任がある、と語っている。

 「あの地方ではクルド人の差別があったが、今ではアメリカ、サウジアラビア、イギリスが積極的にアルカイダ系組織を支援している現状があるが、この組織は女性や子供達を殺害している者たちである、とりわけこの48時間では」と彼は語った。「ロンドンやワシントンから聞こえてくるものは、飛行禁止空域を設定することと、女性や子供達を殺害している者たちに武装を施すという話ばかりである。そしてトルコでは、トルコの右翼勢力がさらに多くのクルド人を殺害するために、シリアへ北方から侵入する考え方を導入した」と語った。

 ラタンシは国連安全保障理事会はシリアのこの状況に注目すべきである、と語っている。

 「ロシアと中国は国連安全理事会にこれを提議すべきである。これら200人の人質の運命はきわめて危ういのだ」と彼は語った。

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シリア政府軍の作戦でトルコ軍将校らが殺害された

◆7月22日

 今回、シリア政府側の作戦でシリア領内でトルコ軍将校が殺害された、と言う。トルコが実質的にシリア紛争に直接介入している証拠になるだろう。これは重大な国際法違反である。

 このことが事実となれば、シリアとトルコとは戦争の淵に来ているといえよう。勿論、シリア側は今トルコと戦争するような状態には無いから、実質的な戦争が起きることは無いであろうが、準戦争状態にあることは避けがたい事実だ。

 このような事実が明るみにでることで、シリア内ではさらに民族主義的愛国心が高揚することになるのではないだろうか。またトルコ国内でも、エルドアン政権に対する反対勢力が勢いを増すことになると考えられる。

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●シリア軍:シリア領内でトルコ軍将校とテロリスト司令官を殺害
http://english.farsnews.com/newstext.aspx?nn=13920429000593
【7月20日 Fars News Agency】

 シリア軍はトルコ軍将校6人とテロリストの司令官を、シリア北西部のイドリブ市近郊のリーフでの作戦で殺害した。

 シリア軍は19日、イドリブのリーフのマレ・アルナマン地区にあるマサラン町に武装反乱者らの基地を標的とした作戦を行った。この作戦で6人のトルコ人将校とアハマド・アサフとして知られているテロリストのボスを殺害した、とファー・ニュース・エージェンシーの特派員が語った。

 また自由シリア軍の6人の司令官が19日に行われたイドリブのリーフに対する空爆中に殺害された。またアメリカ人記者一人も同じく犠牲となった。 

 シリアは2011年以来、シリアの警察、国境警備隊、政治家、軍、一般人を対象とした攻撃による紛争が続いている。 

 テロリストや武装グループが抗議運動を武装紛争にして以来、数千人の人々が殺害されてきた

 政府は無法者達、破壊活動をする者たち、武装グループに対して、これらが外国から操られて問題を起こしていると非難している。

 2011年10月、アサド大統領が改革に着手してからは殆どの地域では平和が戻ったが、イスラエル、アメリカ、そのアラブの同盟諸国があらゆる手段を用いてシリアを混乱に引きずり込んだのだ。イスラエル、アメリカ、いくつかのアラブ諸国はシリアに問題が生じるようにさまざまな工作を行ってきている。

 アメリカのワシントン・ポスト紙は2012年5月、最近数週間で、シリアの反政府勢力とテロリストグループが、より良い、より多くの武器を受け取ったが、この犯罪ではペルシャ湾のアラブ諸国が支払い、アメリカが支援した、と報じた。

 この新聞は、オバマ政権の高官らは、政権は湾岸アラブ諸国に反政府勢力の信頼度と指揮統制基盤を示すため反政府軍との接触を拡大したと強調した。

 この記事によれば、物資はダマスカス、イドリブのトルコとの国境に近い所、それにレバノン国境に近いザバダニに積み上げられている、という。、

 反政府勢力は弾薬が切れ出していると不満の声を上げていた反政府側活動家らは、闇市で買い付けた武器類が、サウジアラビア、カタール、その他の湾岸アラブ諸国らが毎月数百万ドルもの資金を支援すると決定した後、著しく増加したと2012年5月頃から言い出している。

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ロシアへの暫定亡命申請をしたスノーデン(右)

◆7月17日

 7月9日号の「ベネズエラ:スノーデンの亡命を受け入れ到着を待っている」で、「航空会社はパスポートが無効とされているスノーデンを乗客として受け入れることはできない、と言われているのだから、ベネズエラ当局が、彼を乗せる航空機を出さなければ、行きたくても行けないのではないだろうか?」と指摘したが、どうもベネズエラから彼を迎える航空機が来る様子も無いまま、今回スノーデンはロシアへの暫定亡命を申請したようだ。

 映画の「ボーン・シリーズ」や、「デンジャラス・ラン」などでも、CIAの知られてはならない機密を知った工作員が問答無用で暗殺の標的にされる場面が出てくるが、裏でいくらでも汚い工作や陰謀を働いている情報機関の秘密を握っているスノーデンの生命が危険に晒されていることは、素人の我々にだって理解できる。

 実際今回スノーデンがロシアへの亡命を申請した背景には、彼自身がやはり生命の危険を感じているからだ、という指摘がある。ベネズエラなどの第三世界へ出れば、そこでの彼の安全はロシア内でのよりはるかに危険度は高いであろう。まして現在のプーチン体制下では、プーチン自身が情報機関の出であるから、そのあたりの消息は心得ているはずで、生命の安全という面から見れば、ロシアが亡命先の選択肢の筆頭に上げられておかしくない。ヤクザの抗争でも、やはり頼りになるのは、物の道理の分かった親分なのだ。つまり、プーチン親分がオバマ親分に対して、「まあ、奴のことであんたには悪いようにはしないから、俺の方で預からせてくれ」と言い、オバマ親分が「あんたのことだ、悪いようにはしないだろうから、任せるわ」となる話なのだ。

 勿論これは「暫定亡命」という形だから、今後彼が最終的にどうするかは、まだ分からない。しかしとりあえず彼がロシアに留まるとなれば、彼の生命の安全はかなり高い精度で確保され、かつアメリカもとりあえず「安心」するのではないだろうか?なにせ、プーチンはアメリカを害する行為を停止させることを亡命受け入れの条件としてスノーデンに提示したくらいだから、アメリカの微妙な心理と立場を理解していると考えられるからだ。

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●ロシア:スノーデンの暫定亡命申請を受理
http://rt.com/news/lawyer-asylum-russia-snowden-164/
【7月16日 Russia Today】

 ロシア移民局はエドワード・スノーデンの暫定亡命申請を受理したことを明言した。この申請に対しては当局は三ヶ月かけて検討することができる。その間、スノーデンは難民センターに移送されることになろう。

 「我々は申請書を受け取ったことを明言する」と連邦移民局(FMS)スポークスマンは語った。

 このFMSは三ヶ月以内で彼の申請内容を吟味すると約束した。

 その間、ロシア政府スポークスマンのドゥミトリー・ペスコフは、プーチン大統領がスノーデンの申請の件については承知しているが、この亡命の件ではいかなる影響も及ぼすことはない、と語った。

 「暫定亡命のことを言えば、この問題は大統領の関わる問題ではなく、連邦移民局の問題であり、局長が扱う問題でさえないのだ」とペスコフは語った。

 プーチンは露米関係は、この最近の問題がありながらもポジティブな方向で発展するだろうことを期待すると表明した、とロシア政府スポークスマンは語った。

 16日朝、ロシア人権問題弁護士のアナトリー・クチェレナは、スノーデンが「シェレメティエボ連邦移民局スタッフに申請書を手渡した」ことを明らかにした。 

 「私は彼に一切の手続きの内容を説明した。FMSのスタッフの一人が空港まできてスノーデンの暫定亡命申請書を受け取ることが決められた。これはスノーデンが空港のトランジットゾーンから出ることができないからだ」と弁護士は語った。

 スノーデンが申請書を書くのは数時間で済んだ。

 申請書の中でスノーデンは、彼は命の危険を感じるのでロシアでの亡命を求めている、と書いている。 

 「彼はアメリカ政府から追われているーこれが彼が書いたことで、私は引用しているが、彼は自分の命や安全上の懸念を持っている、拷問されたり死刑判決をうけたりすることを、だ」とクチェレネは語った。そしてスノーデンは15日に申請書を書き上げたが、FMSへの手渡しは16日になったと語った。

 彼は、スノーデンは「確かに」非常に困難な状況下にある、と説明した。スノーデンはロシアの法令を理解してなかったので申請書を書くのに長い時間がかかったと、クチェレナは語った。

 クチェレナによれば、スノーデンはもしもロシアでの暫定亡命が認められたら、第三国に行くかどうかはまだ決めていないという。

 「私と話している際、彼は亡命が受理された後、他の国へ行くかどうかについては語らなかった。彼は最終決定はしていないようだ」と語った。

 スノーデンはロシアへの政治亡命ないしは暫定亡命のいずれかを選択することができたと、クチェレナは説明した。スノーデンは暫定亡命の方を選択した。これは申請書の吟味の時間が短いからだ。「彼は空港のトランジットゾーン内で生活することに疲れた」と語った。

 政治亡命の場合は、当局は六ヶ月かけて申請内容を吟味する事ができる。

 もしも受理されれば、スノーデンは彼が望む限りいつまでも、毎年亡命を更新する事ができるようになる。彼はまた特別な証明書を受け取ることができ、それで彼は自由に国内を動けるし仕事にさえ就けるのだ。

 暫定亡命とはある意味、「人道的地位」、あるいは強制退去の延期である。ロシア連邦内でこのような亡命許可を受けるためには、申請者はFMSに向けて必要な用紙に書き込みをして提出しなければならない、と移民局ではウェブサイト上で説明している。

 申請書の最初の吟味は5日間を要し、残りのプロセスには三ヶ月まで掛けられることになっている。

 亡命が許可された際は、申請者は国内に12ヶ月滞在する権利を持つことになり、ついで次ぎの一年へと延長することができる。

 ロシア側ではスノーデンの申請書をこれから数日かけて吟味し、その間スノーデンは空港内のトランジットゾーンに留まるか、亡命希望者のためのセンターへ移動することができる、とFMSの公民館長のヴラジミール・ボロコがインターファックスに語った。

 「現在のところ、第一段階を開始している、これはスノーデンの法的地位の決定だ。スノーデンはトランジットエリア内に留まるか、ないしはFMSは彼を難民のための暫定施設へ移送できる」とボロコは語った。

 スノーデンはこのシェレメティエボ空港内のトランジットゾーン内に23日間滞在している。

 スノーデンが政治亡命を許可される為の一つの条件は、彼がアメリカを害する行為を停止することである。

 12日スノーデンはクチェレナとその他の人権活動家らとシェレメティエボ空港内で会った。そこでスノーデンはロシアへの亡命を求めていると発表し、その際、「アメリカを害することはしない」と述べた。

 スノーデンから手紙類を受け取って、彼と会うためにやってきた人権活動家らは、アムネスティー・インターナショナル、トランスペアランシー・インターナショナル、ヒューマンライト・ウォッチ、その他の団体で、またロシアの有名な弁護士らも含まれている。

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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