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シリア軍が押収した武装テロリストの武器類

◆7月25日

 シリアでの紛争が2011年3月から始まって以来、このブログではシリアで何が起きているか、以下の記事にあるような実態を記してきた。その間、欧米のメディア、そして日本のNHKをはじめとするあらゆるメディアが欧米側(とアルジャジーラ、アルアラビアなど)が垂れ流す嘘にまみれた話を事実のように報道してきた

 しかし今や、シリアでは外国勢力に資金と武器を援助してもらっている、やはり外国人の傭兵らを中心とする武装勢力がシリア人の反アサド勢力と一緒になってアサド政権転覆を狙って、ゲリラ的攻撃をしていることは、誰も否定できない状況であることが明らかになっている。

 ようするに、シリアを舞台に欧米NATOとそれにくっつくトルコ、アラブ湾岸君主国群、イスラエルが、傭兵たちを使ってアサドの軍隊と戦わせるという代理戦争をしているのである。

 歴史は作られると言われるが、嘘の情報が満載の今の新聞などを後世の研究者が調べて歴史を綴っても、結局嘘の歴史が綴られてしまうことになる。これを見れば、我々が知っている古代史はもとより、近・現代史も、嘘が綴られていると言えよう。問題はどの程度の嘘か、ということだ。ことシリアのこの紛争については真っ赤」な嘘であり、事実は180度反対である。

 つまり、新聞やテレビの報道内容では、「正義の味方」と思える方、自由シリア軍やシリア国民評議会の方が、拷問、殺戮をものともしないごろつきどもで、反対に、「独裁者」でありその独裁者の軍であるアサドとシリア軍は「悪者」となっているが、彼らこそが、多民族・多宗教複合国家のシリアを平和裏に統治してきた当事者たちなのだ。

 今回のこの記事の内容は、このROCKWAY EXPRESSの主張内容と同じと言えるものである。これがシリア紛争の実態であることを、他のメディアの者たちは刮目して学ぶべきであろう。

 おりしもサウジアラビアの情報機関の本部建物で爆破事件があり、情報機関の副長官が死亡した、というニュースが流れてきている。サウジアラビアの心臓部に対するテロ行為の可能性が高い。「攻撃は最大の防御」・・・これは7月17日号のイントロで書いたことだ。「やれば、やられるのだ」。


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●シリアとユーラシアでのプーチンの対米地政学的チェスゲーム-その2-http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=32019
【7月23日 by F. William Engdahl】

■アメリカの二重基準

 シリアにおける暴力的な政権交代勢力側には、奇妙な同盟国がいる。アメリカとヨーロッパのNATO家臣国家群(ブレジンスキーが言う)に加えて、誰も民主主義の模範国家とは言わないサウジアラビアだ。もう一つのシリアに対抗する先導役はカタールが演じている。アメリカ軍基地があり親NATOプロパガンダ衛星放送のアルジャジーらの本拠地だ。これに加えて、エルドアンのトルコ政府は訓練と領土を隣国シリアに国境を越えて侵入する傭兵のために提供している。

 ファントム空軍機を挑発的な低空飛行でシリア領空に向かわせたエルドアン政府による試みは、明らかに「トンキン湾」事件を起こして、NATO介入の口実にさせようというものであったが、「爆発物の痕跡は残骸からは発見されなかった」とトルコ軍の参謀本部が声明を発表したため、空振りに終わった。エルドアンは面目を保つ為、「シリア軍によって撃墜された」という文言は使わず、代わりに「シリアが破壊したという我が軍機」という言い回しをするようになった。NATOは指令コントロールセンターをトルコのハタイェ地区のイスケンデルンに数ヶ月前に設置した。ここはシリアとの国境に近い場所だ。ここで他ならぬ自由シリア軍に訓練を施し武器を装備させるのだ。オバマ政権は11月の選挙前のシリアでの全面戦争は望んでいないので、エルドアンに今は「静かにしておけ」と言ったと言われている。

 ワシントン・ポストとかCNNあるいはBBCなどから国際情勢に関するニュースを得ている殆どの欧米人は、シリアのシリア国民評議会とその仲間のつぎはぎだらけの「自由シリア軍」のことを、本物の「いい人達」で、「悪い奴ら」はアサド独裁政権とシリア軍だ、と信じ込んでいる。1年以上にわたって、欧米メディアはシリアで撮影されたものではない映像フィルムを使用し、無辜で無防備の民主的な反対派市民が無慈悲にも一方的に虐殺されている、と報じてきた。 

 彼らは、アサドがシリアの主権問題に対する外国勢力の介入とアサドが正確に指摘したことに対するシリア人の大多数の支援という、アサド大統領の生き残りに必要な最強の資産を離反させるに、このやり方がどう機能するのかは説明したことがない。

 目撃談を中心とする報道をしているトルコとシリア在のRTを含む多くのジャーナリストは、最初から「平和的民主的反対運動」は秘密裏に、しばしばトルコ側の基地内で、武器を装備し訓練を受けていたと主張している。ヨルダン大学のイブラヒム・アロウシュ教授はRTに以下のように語った:

 「いたるところから大量の武器がシリア内に密輸されている。反政府勢力が武器を外国から受け取っていることはきわめてはっきりしている。シリア国営テレビは殆ど毎日、レバノン・トルコその他の国境を通って密輸された武器類を放映している。反政府勢力はGCC(湾岸強力評議会)とNATOが支援しているので、彼らから資金と武器を獲得することは問題なくできると反政府勢力側は考えている」

 シングがトルコのアンカラで4月にインタビューしたトルコのベテラン・ジャーナリストは、シリアの取材旅行から戻ってきたばかりだったが、小さなグループの「反政府」勢力の戦士らの捕縛に関する目撃談をしてくれた。このジャーナリストはアラビア語に堪能なのだが、この反政府グループの頭目が彼らの捕虜たちがアラビア語を何故しゃべるのか知ろうとして彼らに尋ねるのを目撃してびっくりした。自分たちの母国語だと言われて、頭目の男はうっかり口をすべらせて、「しかしお前たちはヘブライ語をしゃべるべきだろう、おまえたちはイスラエル軍につかまっているじゃないか、違うか?」

 つまり、傭兵たちはトルコ領内で訓練を受け、カラシニコフ銃を持たされ一掴みのドル紙幣を持って、イスラエル軍に対する聖戦をするのだ、と告げられたのだ。彼らは一体自分たちが誰と戦っているのかさえ知らなかったのだ。その他の例では、傭兵たちはアフガンその他の地域からリクルートされサ、アルカイダのメンバーといわれる者たちも含まれる中、サウジアラビアが資金を与え、アサド政権に対する「民主的反政府勢力」に仕立て上げられている。

 アメリカの究極のエスタブリッシュメントの新聞であるニューヨーク・タイムズ紙でさえも、CIAが武器をシリア反政府勢力側に送り続けていることを認めざるを得なくなった。タイムズ紙は、「アメリカの高官とアラブの情報機関高官らによれば、CIAの高官らが秘密裏にトルコ南部で活動をしていて、シリア政府と戦わせるために同盟国がどの反政府勢力の戦士に武器を与えるかを決める面で助けている、という。自動小銃、ロケット発射グレネード、弾薬、対戦車武器などを含むこれらの武器は、殆どがトルコ国境から、シリアのムスリム同胞団を含む影の中継網を通して密輸され、トルコ、サウジアラビア、カタールが支払いを請け負っている、と高官は語った」と報じた。

 国際赤十字社はシリアでの紛争を内戦と評価している。ウプサラ大学の平和研究家のピーター・ウォーレンスティーンは、「これはますます国際化している内戦だ。いくつかの歴史から我々は知っているように、より国際化が進めば、より長く紛争は続くことになる・・・内戦ではあるが、大量の武器が外国から流れ込んでいるので、国際化された内戦が進められている」と語った。

 ノートルダム大学の法学教授で国際紛争解決の専門家であるマリー・エレン・オコーネルによれば、「国際赤十字社の声明は、アサド政権は組織された武装反政府勢力と戦っているのであり、アサド政権は軍事力で対処する法的権利を有している。平和時には規制のある軍事力使用だが、この紛争ではシリア軍は武装勢力側である者たちを殺害する権利を持っている。反政府勢力が主張していることはまったく逆のことだ」という。 

 アメリカ国務省が「民主主義」を支援しているというご立派なことを言い、アサドに、党派に分裂しムスリム同胞団が支配する胡散臭い亡命グループであるシリア国民評議会を認め、政権を引き渡すよう要請しているが、ロシアは欧米側の戦争への行進を弱めるため上手に外交面で活動している。 

                          -(その3)に続く-

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対米地政学的チェスゲームの指し手、ロシアのプーチン大統領

◆7月24日

 欧米・イスラエル・トルコ・アラブ君主国が執拗にシリア制裁を意図するが、これまた執拗にロシアと中国が拒否権を行使して阻止している。これは両者の世界覇権を掛けた天王山的なものだからだ。

 ロシアはリビアで失敗をした。当時のロシア大統領はメドベージェフであったことが災いしたのだ。国連での決議で拒否権で葬らずに棄権をすることで、決議がなされ、リビアはNATOの攻撃にさらされるようになった。制空権を奪われたからだ。

 この失敗を繰り返さないという固い決意をロシアのプーチンは持って今回のシリア危機に臨んでいる。したがって、シリアはリビアのようにはなっていない。もちろんシリアはリビアと違って人口や軍の規模が大きく、反政府武装勢力も単独ではなかなか政権を倒すことは困難であろう。

 戦争屋の戦争はこのシリアで終わらせなければならないシリアは多民族が調和の中に共生してきている、アラブ国家としては優れた側面を有している国である。ダマスカスの中心にはキリスト教の聖地もあり、クリスチャンが多く住んでおり、周囲のイスラム教徒とも問題を起こすことなく平和の内に暮らしてきているのである。ドゥルーズ教徒やクルド人も平和の中に生活してきている。その共生の平和が破られつつあるのが、現在の状況だ。

 それはシリア攻略が欧米の仕掛ける覇権闘争の一環だからであり、シリアの次はレバノンのヒズボラが狙われ、あるいはそれを迂回してイランが直接狙われるであろう。最終的な標的はロシア・中国というユーラシア大陸のハートランドとそれを囲む国家の簒奪である。それができれば世界支配は完了するからだ。

 その欧米の野望をプーチンは明確に認識し、絶対的な覚悟でそれに対処しようとしている。だから欧米側の意図は絶対成就しない天と地もそれを許すことはないだろう。もしも欧米側がごり押ししようとすれば、欧米側が天と地に打たれることが起きるだろう。天変地異が襲うであろう。アメリカの旱魃・熱波はその序章である。

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●シリアとユーラシアでのプーチンの対米地政学的チェスゲーム(-その1-)
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=32019
【7月23日 by F. William Engdahl】

 大統領に再選されてからプーチンは一時も無駄にすることなくロシアに対するもっとも緊急的な地政学的脅威に対処してきた。彼のアジェンダの中心にあるのは爆発の危機にある中東、なかんずくシリアである。プーチンは「見込み違いからの世界戦争」になりうるかもしれないさらなる状況の悪化を阻止するため、あらゆる方法を講じてきた。最近数週間の彼の活動はシリア政府との個人的な外交折衝であり、同時に反政府側の「シリア国民評議会」との折衝である。またトルコのエルドアン政権との外交折衝もある。さらにオバマとの秘密の外交折衝もある。またイスラエルのネタニヤフとの直接的外交折衝もある。

 シリアは欧米メディアが描く内容とは異なり、長いこと多民族・多宗教共生型の国家でありアラウィ派のアサド大統領はスンニー派の妻を持っている。シーア派から派出したアラウィ派は女性に頭のスカーフ着用を強要せず、スンニー派とくらべ許容度が高い。特に女性が運転免許を取ることさえ禁止されているサウジアラビアなどの原理主義的土地と比べればずっと自由である。

 シリア人口の大雑把な内訳は、アラウィ、ドゥルーズ、クルド、スンニー、アルメニア正教徒に分けられる。もしも少数派のアサド政権が倒れることがあれば、専門家はエジプトのようにスンニー派のムスリム同胞団が台頭し政治的支配勢力になるだろう、と見ている。これはイスラエルが歓迎できる状況ではなく、ロシアや中国も望んでいない。

 中東で長いこと仕事をしてきてシリアの多民族に詳しい、インド人元外交官のガジェンドラ・シングによる評価によれば、少数派のアラウィ派のアサド政権が倒れることがあれば、シリアは急速に大虐殺の地となり1万7000人殺害といったことは単なる序章に過ぎなくなるかもしれない、と言う。シングは、「アサド政権の転覆はアラウィ派、シーア派、キリスト教徒、クルドとドゥルーズでさえも含んだ大殺戮につながる。これら少数派全体で2000万人のシリア人口の20%となる」と予想している。

 これは400万人のシリア人が殺戮されるということになる。これはムスリム同胞団によって支配されている怪しげな「シリア国民評議会」と武装反政府勢力の「自由シリア軍」を支援している欧米の者たちの考え方の中に加えられねばならないことだ。この紛争が、リビヤ型の大虐殺になった場合には国境を超えてトルコにまで拡大するかもしれない。シリアの海岸地帯は重要なアラウィ派の地域で、多くのアラウィ派の人々がトルコのハタイとアンタクヤ地区に住んでいる。

 シリア内部のフィクションから事実を抜き出すことは、メディア活動が制限されていることと、反政府側のスポークスマンは事態について虚偽を繰り返しているため困難である。最近の例では、イギリス人ジャーナリストはアサド政権に対するプロパガンダを助長させるために反政府勢力によって死の罠に慎重にはめられそうになった。イギリスのチャンネル4ニュースのチーフ・コレスポンデントのアレックス・トムソンはAP通信に対して、シリアの反政府勢力はレバノン国境に近い無人地帯に彼を連れて行って死ぬようにさせたと語り、彼ら反政府勢力は彼の死をシリア政府によるものとすることでプロパガンダに利用しようとした、と語った。そして政治的操作のあつかましいほどの例として、BBCは最近、アルホウラの5月25日の虐殺の写真だというものを公表したことがあった。この写真は2003年4月にイタリアの写真ジャーナリストであるマルコ・ディ・ラウロがイラクで撮影したものであることが分かったのだ。

 この地政学的チェスゲームの中心は欠陥や欠点がどうあれ主権国家としてのシリアの生き残りである。さらには最終的には主権国家として共にイラン、ロシア、中国、そしてBRIC国家のブラジル、インド、南アフリカの生き残りがかかってくる問題だ。長期的には、我々の知る文明の生き残りの問題であり、70年前であれば数千万人だったが現在では数十億人が死ぬことになる世界戦争を避けるということである。 


■ロシアにおけるシリア問題 
 
 ロシアのプーチンは安定国家としてのアサド政権を取り巻く生き残りの為の深く硬いラインを引いた。もしもアメリカがヒラリー・クリントンのようにシリアの政権交代をすぐ起こすよう執拗に要求すれば、世界戦争の可能性があるとロシアはなぜ警告するのかと尋ねるものがいないわけではない。これはロシアが中東における自身の帝国主義的アジェンダを進めようと意図しているからではない。 ロシアがそれを望んだとしても軍事的・経済的に殆どないに等しいものだ。むしろ、シリアのタルトスのロシアの唯一の地中海海軍基地の権利を維持することが関係している。タルトスは旧ソ連領以外にあるロシアの軍事基地であり、地中海における唯一の燃料補給基地なのだ。NATOとの衝突が起きた際には、この基地はロシアにとって戦略的なものになる。

 それでもそれ以上の問題がロシアにはある。プーチンとラブロフ外相は、NATOとアメリカがシリアのアサド政権に対する攻撃をした場合、その結果は驚くべきものになることをはっきりと示している。ダマスカスの信頼できる筋によれば、シリアにはロシア人の「技術アドバイザー」が少なくとも10万人はいる、と報告している。これは大人数だ。そしてロシアの改造されたMi-25攻撃ヘリを運んでいるロシアの貨物船はシリアに向かっていると報じられている。数日前にはアドミラル・チャバネンコ駆逐艦に率いられたロシアの海軍艦船がタルトスに向かって出港している。 
 
 以前、シリアが購入し改造されたヘリコプターを6月、シリアに送り返そうとした試みは、貨物船の掲げる旗がロシアのものでなかったことで阻止された。今はロシアはシリアとの交易に介入することは許さない、という姿勢を明らかにした。ロシアの国防省スポークスマンのヴァチスラーブ・ジルカルンは、「この艦隊は封鎖という介入などを阻止するため、わが国の艦船の安全航行を保障する任務で派遣されることになる。そこには制限がないことを思い起こしていただきたい」と静かに付け加えた。ロシアが言いたいことは、もしもNATOが愚かにもシリアの政権交代を推し進めるならば、ロシアは1962年のキューバ危機の21世紀版に直面するつもりでいる、ということだ。

 いわゆるシリアの民主的反政府勢力というものがムスリム同胞団に支配されていることが公に明るみになってきているので、多民族的で民主的な傾向で有名とはとても言えない一つの組織が、旧ソ連の中央アジア諸国に不安定化の波を引き起こすかもしれないのだ。

 中国もまたその危険性に非常に神経質になっている。つい最近も新彊ウイグル地区でムスリム組織の流血の暴動が起きたばかりだ。

 ロシアと中国が国連安保理で拒否権行使を控えるよう罠に嵌って以来、ロシアは中国と固く団結している。アメリカの決議案がNATOにカダフィを倒すためのドアを開かせただけでなく、機能する国家としてのリビヤそのものをもだめにしたのだ。リビアの瓦解以来この著者は、事情通の人々にリビアについてどうしてそんなに近視眼的だったのかと尋ねながら、個人的にモスクワと北京で語ってきた。彼らは両者とも、ジョージ・W・ブッシュが大中東プロジェクトと呼んだもののためのアメリカのアジェンダの更なる進展は、ロシアと中国両国の国益に真っ向から反するとはっきりと結論付けている。それでシリアの政権交代というNATOのアジェンダに絶対反対しているのだ。国連安保理常任理事国のロシアと中国は3回、シリア制裁決議に拒否権を行使している。最近のものは7月19日だ。

 プーチンとラブロフ外相は元国連事務総長のコフィ・アナンの和平計画に固執している。アナン計画の6項目は政権交代は目指しておらず、交渉による妥結と敵対する両者の戦闘終了、休戦を呼びかけるものである。
                               -その2に続く-

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先週ブルガリアの空港で起きたイスラエル人を狙った爆弾テロ

◆7月23日 

 18日にブルガリアの空港でおきたイスラエル人観光客を狙った爆弾テロ事件で、イランの高位聖職者が、この事件を口実にイスラエルがイランの核施設などを攻撃すれば、イランはイスラエルのテルアビブを攻撃すると反論したと言う。

 これは一つの序章である可能性が高い本当の狙いはやはりロンドン・オリンピックということではないだろうか? 7月16日号「ロンドン・オリンピックで自作自演テロは起きるか?」で示されているように(自作自演だっとしても)立て続けに爆弾テロが起きれば、国際世論も大いに盛り上がり、「平和の祭典」なのに、イランは何たる国か! ということになろう

 イランがオリンピックでイスラエルの選手に対するテロ攻撃を行う確率は0(ゼロ)だ。自国を攻撃すると言っていきまいている国の選手を攻撃するメリットはゼロだ。自分で自国が攻撃されることになる事件を起こすわけがない。したがって、イランにやられるから警備を強化している、といってさも攻撃がありそうな装いをイスラエルがしているのは、イラン攻撃のための準備工作の演技であり、自分たちがその「攻撃」をやることになるだろう。そして「イランがやった」と大騒ぎをして、イラン攻撃の口実とするだろう。ブルガリアに続いて、ロンドンでもやられたとなり、もう我慢できないとなるわけだ。

 これが起きれば、アメリカの世論もイラン攻撃に引っ張っていかれてしまうかもしれないし、オバマ大統領もその世論(=主流メディアの論調)をまったく無視することもできなくなり、イラン攻撃のゴーサインを出さざるを得なくなるかもしれない。

 しかし人類がお互いに世界の覇権を競って争うような時代ではなくなっているのが現代である。人類の足元に想定外」の天変地異が迫ってきている。今すぐにも、人類全体が、この地球に感謝するような意識を高めていかなければならない時なのだ。それが遅れれば、遅れるほど、天変地異は激しさを増していくことだろう。まして、オリンピックでの自作自演のテロでイスラエル・アメリカがイランを下手人に仕立て上げて攻撃するようなことでも起きれば、人類は早晩、超巨大天変地異に見舞われると覚悟するべきである

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●イスラエルが攻撃すればイランはテルアビブを撃つ
http://www.jpost.com/IranianThreat/News/Article.aspx?id=278365
【7月21日 JPost.com】

 イランは、もしもイスラエルがイランの核施設を攻撃すれば、「テルアビブの心臓部を攻撃する」だろう、とイランの高位聖職者が21日ファース通信社に語った。

 「彼らは我々の核センターを攻撃はしまい。それに彼らはイランに対するそうしたいかなる行為も後悔することになることを知っている」と、ホジャトレスマム・セイド・レザ・タカビは語った。

 このコメントは、5人のイスラエルが殺害されたブルガリアにおける18日におきたテロ事件のことで、イスラエルがイランとヒズボラによる犯行だと非難した際になされたものだ。

 イランもヒズボラもこの事件に対する一切のかかわりを否定している。

 「ブルガリアで起きたイスラエル人の観光バス爆破テロ事件に、イランがかかわっていたかもしれないというシオニスト政権の根拠のないいくつかの声明は、シオニスト政権のいつものやり方である。政治的動機でなされ彼らの弱さの現われである・・・」と、イランのソフィアにおける代表部は19日に声明で語った。

 いくつかのアナリストらは、イランが自国の核関連科学者を殺害されたことに対する報復をなそうとしたのでは、と考えている。イランは核科学者らがイスラエルとアメリカによって殺害されたと考えている。いくつかの国のイスラエルの外交官たちがここ数ヶ月イランに代わってテロリストによって暗殺の標的にされていると、イスラエルは考えている。

 ブルガリアの事件は85人の死者と300人以上の負傷者をだしたアルジェンチンのユダヤセンターにおける爆弾事件の18周年の日に起きた。アルジェンチンはイランを非難した。



●イスラエル:オリンピックでのイランの攻撃を恐れる
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5ggbzA3yJbgPXbfhbYaM6qI3Fimfg?docId=CNG.1b936883d75e5a15bf5290c00c2f540b.351
【7月22日 AFP】

 イスラエルはロンドンオリンピックに対して治安関係の強化をしている。イランがイスラエルの選手を狙ったテロ攻撃を仕掛けてくるかもしれない、という恐れからの措置だ、と22日報じられた。

 先週ブルガリアでイスラエル人観光バスが自爆攻撃に遭ったことを受けて、スコットランドヤードとイギリスのMI5情報機関はイスラエル選手団に対する脅威の査定を高めたと言われている、とサンデータイムズ紙が報じた。

 イスラエル政府は選手団員の保護のためシンベト情報機関要員を派遣したと報じられた。

 またイスラエルの外国向け治安機関のモサドは、イランのクォズとレバノンのヒズボラと一緒に行動していると思われるテログループの捜査のためチームを派遣したと言う。・・・以下略

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武装テロリストらと戦うシリア軍兵士

◆7月19日

 シリアのダマスカスでアサド政権の閣僚数名が自爆テロの犠牲者となった。欧米社会が国連と一緒になって、シリアの紛争解決のためアサド政権側にのみ暴力行為を停止せよ、と迫っていたが、今回のこの事態を見れば、政府側が暴力、つまり鎮圧行動を停止させれば、武装勢力側が閣僚を皆殺しにすることになることは火を見るより明らかなことだ。

 国連事務総長の潘基文は、一国の政府の閣僚殺害を狙って爆弾攻撃をした今回の事件について今に至るも何も語っていない。語るとしてどう語るのか?「遺憾なことである」とでも言うのか、「ざまを見ろ」とでも言うのか? シリア政府の「暴力」だけを非難して、今回の反政府武装勢力側の「暴力」に対しては、何も言えないのか? あきれた御仁だ

 今までのシリアではテロ活動をしてきたテロリストらの大量の逮捕者が出ている。降参すればシリア軍は逮捕し拘留してきたのだが、これからは武装テロリストたちを逮捕せず、殲滅作戦に入るかもしれない

 シリアは今に至るも、大統領、軍、閣僚、民衆が、欧米・トルコ・湾岸君主国家群・イスラエルに大して一丸となって更なる敵意を燃やしているからだ

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●シリア爆弾テロ:クリントンの言う「報い」とはこれのことか?
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=31972
【7月18日 by Finian Cunningham】

 シリアのアサド政権の指導者らが集まる会議でおきた爆弾テロに欧米の情報機関が絡んでいることは間違いない。

 犠牲者の中には、ダウド・ラジハ国防相、アサド大統領の義兄のシャウカト副国防相らがいる。18日午後、ダマスカスの閣僚会議の最中に自爆攻撃者が強力爆弾を爆発させたものだ。この他にハッサン・トゥルコマン副大統領も死亡した。

 負傷者の中には、ヒシャム・イクチアール国家治安局局長、モハマド・イブラヒム・シャール内務大臣がいる。 

 これはアサド大統領の側近グループに対する最悪の攻撃であった。大統領がこの会議に出席することになっていたかどうかは定かでない。

 二つのグループが犯行声明を出した-自由シリア軍と殆ど知られていない聖戦組織で自らを殉教主旅団と呼ぶグループだ。この攻撃の実行に欧米の軍事的支援が決定的に存在していることが証拠から示唆される。

 過去16ヶ月に渡って、武装反政府勢力は無秩序なゲリラ的ヒット・エンド・ラン攻撃を行う存在から、いまや爆弾と迫撃砲攻撃を首都ダマスカスで行えるような強力な反乱勢力となった。

 3月と4月初旬、コフィ・アナンの和平計画が4月中旬に発表されるまで、シリア政府軍はホムスの基地その他の北方の町から武装勢力を敗走させるなどかなりの優勢を維持していた。アナンのイニシアティブが試みられてから、反政府武装勢力の軍事能力に急激な変貌が見られた

 これらのグループはアナンの6項目計画を実行しようという振りさえしなかった。そして和平を達成せんとするいかなる政治的プロセスも拒絶する中、米英仏の指導者たちによる際立った支援を受けてきた。欧米政府はいかなる政治的移行をするとしても必要条件としてアサド大統領の辞任を断固要請してきたが、そうすることで更なる暴力が吹き荒れることをよしとしてきたのだ。

 反政府勢力の暴力の増大はシリア人の間ではいかなる支持もないのだが、これは4月1日トルコのイスタンブールで行われた欧米が背後にいるいわゆる、「シリアの友人会議」に遡れる。この会議で武装反乱グループに対して1億ドルの支援が約束されたのだ。

 今回のシリア政府要人に対する最悪の攻撃は高度な情報と緻密な計画が存在していたことを示している。この武装勢力の軍事能力における劇的な向上は、2011年3月15日以来の欧米およびトルコの特殊部隊の確固とした増大する介入、および欧米の同盟国である湾岸君主国家群によって資金提供されトルコからシリアに密輸された武器の流れの結果である。

 今年はじめから、ダマスカスとアレッポで無警告の精密な車爆弾攻撃が続いた。5月10日、シリア軍情報本部の外で2発の爆弾が爆発し、55人が死亡した。自爆攻撃もサウジとカタールが背後で支援するスンニー派の急進勢力の存在を示唆している。これらの急進派勢力はリビヤ、イラク、レバノンなどで活動しているアルカイダ系の者たちだ。これらのグループは欧米情報機関員との長い暗い関係を持っている。これはソ連時代のアフガンにまで遡るし、最近ではNATOがリビヤのカダフィを倒した時もそうである。

 閣僚会議での爆弾テロの余波の中、ダマスカスでシリアの治安部隊と反政府勢力との間の激しい撃ち合いがあったことが報告されている。手榴弾、迫撃砲、その他の爆発物の音がダマスカスの異なる場所から聞こえた。確認されない情報として国会の建物近くでの爆弾攻撃があったいう。また大統領官邸の警護を担当するエリート兵士の兵舎に対する攻撃もあったという。

 昨夜、シリア当局は武装勢力の多くのメンバーが逮捕され、秩序は回復したことを主張していた。情報省はアルジャジーラとアルアラビヤのことを暴力沙汰を誇大に捻じ曲げて報じているとして非難した。

 それにもかかわらず、武装勢力はこの3日間のシリア政府の中心に対する攻撃を行うほどに増大した軍事力と兵站能力を獲得していることは明らかだ。「ダマスカスの火山作戦」と呼ぶ今度の作戦に見られた武装勢力側のスポークスマンの明らかな自信は、これらのグループはアサド政府転覆に関する外的なある種の保証を受け取っていることを示唆している。

 今回のダマスカスでの襲撃は、アメリカとイギリスが今週ロシアと中国に対して、リビヤ型のNATOの軍事介入のための道を直くする国連安保理決議を支援するよう圧力を強めた頃起きている。

 たった二日前イスラエルを訪問した際、クリントン米国務長官は、アサド政府は「生き残れない」と宣言した。彼女は、「我々は安保理で圧力を掛け続ける。我々はロシアに圧力を掛け続ける。いつかは分からないが、シリア政権は生き残れなくなる、と考えている」と語ったのだ。

 以前、クリントンはロシアと中国に対して、中ロの同盟国であるシリアに対する制裁を強める欧米の意向を支持しないと、「報いを受ける」ことになると言って脅し、世界をうろたえさせたことがあった。

 ロシアのラブロフ外相はそのような脅し文句を使うことを非難し、欧米勢力はシリアに対する敵対的位置を取らせようとして、ロシアを脅そうとしていると述べた。

 シリアの閣僚の殺害に続いて、イギリスのウィリアム・ヘイグ外相は直ちに欧米が支持する決議を受け入れるよう、ロシアと中国に対する圧力を新たに掛け直すという反応を示した。彼は、「このようなあらゆる出来事は国連の決定的な強い決議に対する議論を増やす。事態はどんどん悪化していることは明らかだと思う」と語った。何かしら知っているかのように彼は、シリアは「混乱と崩壊」の瀬戸際にある、と語った。

 5月24日以来、シリア中の村々で欧米が支援する傭兵たちによる殺戮行為は今のところロシアと中国のシリア政府支援をやめさせるまでには至っていない。今回のアサド政府閣僚とアサドの親族に対する蛮行は、クリントンが警告した「報い」なのだろうか?

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駐シリア・フランス大使から糾弾されたアラン・ジュペ前外相

◆7月18日

 サルコジ政権で外相だったアラン・ジュペがシリアの紛争を誇大に見せてフランス軍の介入の動きを扇動したという話が出てきている。いずこの国でも、戦争屋というものがいるものだ。もちろんその裏にはさまざまな利害が絡んでいるのだろう。

 駐シリア大使だったシュバリエの送った情報を捻じ曲げてシリア内の騒乱を誇大に表現し、アサド政権転覆のための動きをした、とシュバリエからジュペは糾弾されているそうな。

 以下の記事を見ても、シリアで起きていたことが、当初から外国の武装勢力によるゲリラ的テロ活動であった、ということが分かる。今となってはそれも公然としたものになっているが。その外国の武装勢力の中には当のフランスの特殊部隊員も含まれる。彼らはシリア軍につかまり拘留されていたが条件付きでシリアから解放された。

 武装テログループは7月17日、少数のグループ(10人前後)で10ケ所以上でゲリラ攻撃を仕掛けたようだが、政権をゆるがすようなものではない。いつまでこのようなゲリラ攻撃が続くのか分からないが、彼らに資金と武器を与える者たちこそ、平和の敵である。

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●シリアでの「戦争挑発」をしたとして仏外相を糾弾
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=31904
【7月14日 Global Research】

 2012年3月19日、フランスの高官がパリ在住のアラブ人ジャーナリストたちを招待し、フランス政府内の動きを説明、特に外務省のシリアに対する姿勢について語った。この高官によれば、シリアのフランス大使館閉鎖の直後、シリアのフランス大使であるエリック・シュバリエは、ジュペ外務大臣に向かって公然と非難した、という。彼はアラン・ジュペ外相が彼の大使館レポートを無視し、内容をごまかして、もってシリアに対する戦争を挑発したと糾弾したのだ。

 2011年3月、シリアで紛争が始まった時、外務省はすばやく何が起きているかを調べるため調査班をダラアに派遣した。外務省に提出された彼らのレポートでは、いくつかのデモの後に緊張状態はなくなったとあり、これはダラアの街は荒っぽく破壊されたとするアルジャジーラやフランス24のレポートと矛盾するものであった。シュバリエ大使は事態を詳細に把握できるよう調査班の拡大を要請した。外務大臣は最初のレポートに怒りまくって、大使を電話で呼び出し、血の弾圧が町中で起きているというように書き直すよう要求した。そこで大使はダラアの調査班の班長と外相との間の電話会議をアレンジし、そのような弾圧は起きていないことを外相に告げるようにさせた。すると外相は大使を脅して会話は冷えた感じで終わった。

 そのすぐ後、アラン・ジュペの内閣はAFP通信社に圧力を掛けて外相の見方に沿ったニュースを公表するようにさせた。その後の数ヶ月間、シュバリエ大使とジュペ外相との間で激論が交わされ、2012年1月のイラン人捕虜問題とジレ・ジャキエ記者の死亡事件の時まで続いた。この時、大使は記者として秘密裏に活動していたDGSE(対外治安総局)要員をシリアから撤退させる命令を受けた。その時が大使がジュペ外相によって進められていた秘密作戦の重要さを理解した時だった。

 前国防大臣のアラン・ジュペは軍との強いつながりを維持しているようで、彼に忠実な情報員を信頼できるようである。

 同じ情報筋は、大使のレポートは無視されるか改ざんされると明言している。レポートがそうされることで、シリアが抗議デモと弾圧の繰り返しの苦しいサイクルの中にあるわけではなく、外部からの武装グループによって混乱が生じていることを示しているヨーロッパの同じ内容の外交レポートを送ることで、大使自身は自分の位置を強化せざるを得なかった。彼がパリに来た時、シュバリエ大使は既に自分の大臣を狼狽させることになる行政内部調査を要請していた。

 このような暴露は他にもある。別の高官は、アラン・ジュペ外相は自身の外務省といざこざがあるだけでなく、仲間である国防省と内務省とも確執がある。両省の大臣、クロード・ゲアンとジェラール・ロンゲはババ・アムル首長国からフランス情報部員をアセフ・チャウクリ将軍と一緒に出国させることだけでなく、シリアに拘留されていた三人のフランス人特殊部隊員の解放についても交渉した。

 15日、レバノンの親シリア紙のアド・ディヤール紙は、レバノン国連暫定軍フランス分遣隊が再編成されていたのでエドアール・ギヨー参謀総長がレバノンを訪問した際に、3人のフランス人の囚人が引き渡されたと明言した。シリアの高官によれば、ギヨー参謀総長は代わりに、レバノンにあるフランス軍後方作戦基地の完全な解体を自ら監督し見届けた、という。

 シュバリア大使とジュペ外相との争いは長いことくすぶっていたものだ。2011年4月4日、オンラインジャーナルのRue89はシリア系フランス人の匿名の人物の記事を掲載した。そこには、ダラアとラタキエの反乱は、「外国勢力によってなされたとし、またメディアは事実を正しく伝えていないと確認することで、大使は政権の代弁者になった」としている。10日後、ジョージ・バルブルノがルフィガロ紙の自分のブログで、大使は「アサド化」されたと書いた。最後には、5月5日、フランス国営のフランス24でアラン・ジュペが監修している局で、大使のことを「反乱を矮小化している」と糾弾した。

 参謀総長のエドアール・ギヨー提督とアラン・ジュペの確執も長いこと公然としたものになっている。提督はジュペが国防大臣の時、カダフィを葬り去る計画を前もって持っていたことを評価していない。新しい国防大臣のゲラール・ロンゲの不明瞭な支援を受けながら、リビヤに対してフランス軍を動員する命令をした時、彼は公然と自分が不同意であることを表明した。

 付け加えると、ゲアンとジュペとの関係は悪いことで有名だ。傲慢性のいつもの表明の一つに、アラン・ジュペはクロード・ゲアンが大統領府事務局長職を去ることをフィヨン政府に入る条件として要求したのだ。理由はジュペはゲアンと話したくないからだった。アメリカ、イギリス、ロシアがシリア情勢を沈静化させることで合意した後、アラン・ジュペはそれでも主流メディアと共にトルコ、サウジ、カタールの支援を当てにした。ジュペはフランスで自分が孤立していることを知った。また自己の政策を実行する手段を失ったのだ。

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