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12月30日 シリアのアサド政権を支持するデモ

◆12月31日

 今年3月あたりからシリアで頻繁に武装勢力が各地でテロ活動を行い、それを欧米メディアが、平和的デモに対して、政府が発砲などして血の弾圧をしてきた、と報じてきた。しかしそれがまったく間違った報道であることをこのサイトでは繰り返し指摘してきた。そしてここにきて、この武装勢力の背後に、アメリカの正式な情報機関による支援があることが報じられてきている。

 現在、シリアでテロ活動を行う勢力に「シリア自由軍」なるものが存在するという。この組織の背後は、実はアメリカの情報機関であり、その指導者はアメリカ軍の大佐である、ということをエジプトの新聞が報じた。

 既に、このブログではこのシリア問題についてかなり詳細に扱ってきたが、今回の情報もさらにシリアで起きていることの真相を知る良き情報となっている。

 構図は明らかである。アメリカの急所を押えているのがユダヤ勢力であり、彼らがアメリカの経済も政治もその他の分野でも大きな影響力を行使し、彼らの利益になるようにアメリカを引きずりまわしてきたし、今もしているということである。その力の源泉は「金(マネー)」である。この金の力で、この世のあらかたはなされてしまう。金の力で、人殺しも他人にさせることができるから、自分たちは安泰でいられる・・・(警察だって金の力でどうにでもなるのだから)

 シリアの攻略はレバノンの攻略と共に、長年のイスラエル・シオニストの夢である。イスラエルと国境を接するシリアをヨルダンのように骨抜きにすれば、まずイスラエルの安泰は確保できるから、あのアメリカのネオコン・グループが作成した「完全な断絶:イスラエルの領土保全のための新戦略」以来、一貫してシリアの攻略を策してきた。

 レバノンの攻略は、シリア軍を撤退させる作戦であった、ハリリ元首相暗殺事件で準備が整った後、実際に2006年7月に開始された第2次レバノン戦争によってなされるはずだったが、南部に地下壕を巡らしたヒズボラの活躍で、特にその対戦車砲によって虎の子のメルカバ戦車が標的にされ、イスラエルは前進を阻まれ、結局撤退せざるを得なくなり失敗した。

 そこで、今度は今年初めから始まった「アラブの春」を利用して、リビアのカダフィ政権を問答無用の力ずくの侵略行為で亡き者とし、今度はその矛先をシリアに向けて進めている最中なのだ。

 ところがシリアに対してリビアの時には黙っていたロシアが積極的にその防衛に乗り出してきたため、リビアのようなNATO勢力による派手な国外からの介入ではなく、国内の騒乱を惹起し、時間を掛けてシリア攻略を進めようとしている様子である。

 これに対して、実はオバマ大統領は根では反対のベクトルを持っているとみられるが、力関係から即座にその方向に行くことはできずにいるので、調整しつつという格好になっている。正に力関係であり、アメリカ国内での力関係の行きつく先の問題なのだ。

 したがって、来年はこのシリア問題、そして言わずと知れたイラン問題が、中東では注目されることになる。シリアに対しても、イランに対してもロシアが支援しており、リビアのようには行かないが、それを強行しようとすれば、多くの者が指摘するように、第三次世界大戦にもつながるような問題に発展していくことになるだろう。

 問題は、アメリカ国内で一番の勢力を持つ者たちが、この第三次世界大戦も辞さないというような考え方をしている者たちである。キリスト教原理主義勢力であり、ユダヤ教原理主義勢力である。この者たちの脳内の動きは我々とは違う。我々には想像を絶するものである。彼らはハルマゲドンの戦いが起きてこそ、自分たちは救われると踏んでいるから、戦争歓迎であるこれが一番始末に悪い勢力なのだが、この勢力が一番、力を持っているから、どれほど始末に悪いか、と言う話となる

 したがって、来年はこの中東問題一つ取り上げても、まさに世界の運命がかけられたような年になりそうである。これに加えて、ヨーロッパの経済・金融問題、中国のバブルの破裂、アメリカの雇用から発展してきている経済・金融問題、更に世界中に拡大しつつある天変地異、地震、火山の爆発、旱魃、etc・・・特に来年から太陽フレアーからの太陽嵐の増加、増大で、世界の電気システムに対する障害など、「想定外」の問題が生じる可能性が高まる。原子炉の冷却装置がこれで一斉にやられたらどうなるか・・・

 つまり、来年から始まる大激動は、世界変貌の序曲でもあり、世界の構造から人間の生き方まで、人類生存の根底が覆(くつがえ)る大激変が待っているのが、これからの時期であると指摘しておきたい。

 
※ 本日で、お蔭様で400万ヒットを達成した。ささやかなこのサイトからの情報がかくも大勢の方々によって閲覧されたことを思えば、日本にそして世界の方々に主流商業メディアでは報じられないような、しかし真実の出来事を知らせるこのサイトの意義も少なからざるものがあることになろう。来年からは、このサイトで何回も指摘してきように、世界の大変革が始まる時期に突入することになるので、さらに心してできる限り読者諸氏の期待に応えられるよう、頻繁にサイトの更新を行っていきたいと考える(できるだけ・・・よ)。

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●シリア:欧米が創設したテロリスト集団による侵略
http://english.pravda.ru/hotspots/terror/31-12-2011/120128-Syria_invasion_of_terrorist_elements-0/
【12月31日 Lisa Karpova PRAVDA.Ru】

 「シリア自由軍」の真の指導者はアメリカ情報機関である。

 トルコにシリアに対する軍事介入を呼びかけているイスラム同胞団は、アメリカによって訓練された民兵を持っている。

 エジプトのアル・アラビ紙は30日、姓がクリーブランド(Cleveland)というアメリカ軍の大佐が「シリア自由軍」訓練と作戦、および武器の面倒を見ている、本当の指導者だと報じた。この新聞は、クリーブランドは組織の訓練分野間を移動している、という。

 シリア政府に敵対する「シリア自由軍」と呼ばれる、武装した集団を創設する責任者のこの大佐は、アメリカがトルコの北方、レバノンの東方、イラクのアルビルに訓練基地を創設した、と語った。

 トルコに対してシリアに対する軍事介入を呼びかけているイスラム同胞団はアメリカとその情報機関によって訓練された民兵を持っている。彼らはデータと技術的装備を彼ら民兵に供給している。

 この新聞は、シリア軍と戦うように傭兵らに資金と武器を与えているこの情報機関は、全ての武装グループに対して「自由軍」と自分たちのことを名乗るよう要請している、と報じた。

 イスラム同胞団メンバーらは、南部のダラアと北部のジスル・アル・シュゴール地方の抗議運動の黒幕であることを認めた。そして軍事的介入をするための準備措置として緩衝地帯を作るつもりだと語った。この記事は、フェイスブックの「シリア革命(Syrian revolution)」は、シリアでの問題が発生する以前に作られていて、ベルギーのブリュッセルにある報機関のネットワークによって運営されていると報じた。

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