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ハルマゲドンという言葉を使用し出したオバマ政権

◆7月20日

 アメリカの国債発行上限を8月2日までに切り上げねば、アメリカはデフォルトになる、ということでオバマ政権はカタストロフという言葉からハルマゲドンという言葉を使用し出した、と言う。

 それに対して共和党は支出を抑えれば乗り切れると考えているようだ。一番の支出は国防費だから、国防費を大幅に削ることに共和党は賛成なのだろうか? 現実的にはそれは無理だろう。すると結局は上限を切り上げるしかない。だから、恐らくはそうなると見るのが妥当だろう。

 しかしいずれにしてもそれは付け焼刃の応急措置であって、根本的治癒ではないから、いずれ同じ問題が出てくる。だから、根本的措置を取る必要があるし、それは確かに国防費に手を付けることが必要になるはずだ。

 イラク、アフガン、リビアとさらにはパキスタン、ソマリア、・・・更に世界中の基地を維持するだけでも大変な出費だ。その国防費に群がるさまざまな利権問題をこれからオバマ政権は乗り越えて、国防費削減を実行していかねばならないはずだ。

 もしも上限が新たに決まらねば、アメリカのデフォルトは避け得ないが、でどうなるか? このブログではずっと以前から、世界の貿易が一時的であっても停止状態に追い込まれるだろう、と指摘してきた。ニューヨークの株式市場も閉鎖されるだろう。だから生活必需品などをある程度買いだめしておく必要があるだろう、ということになる。現金も手元に置いておく必要があるだろう。

 最悪は、以前から言われてきているアメリカの新ドル札発行で、旧札が無効状態になることだ。アメリカ人が保有するドルは保証されても、外国が保有するドルは紙くずになる、と言う状態が想定される。

 だから、菅政権に、「想定外のことが起きた」とは言わせない。しっかりその時のための準備をしておくべきである。

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●世界の終わり?:打つ手の無い負債問題でハルマゲドンに
http://today.msnbc.msn.com/id/43791431/ns/politics-capitol_hill/
【7月18日 msnbc.com staff and news service reports】

 アメリカの負債限度額を引き上げるのに時間があまり残っていないというのに、オバマ政権はアメリカがデフォルトになれば、災害的な結果を強調するため聖書の文言を使用し出した。

 何週間もガイトナー財務長官とその他の高官たちは、もしも14兆3000億ドルの負債限度額が8月2日までに引き上げられなければ、経済的「カタストロフ」が出来(しゅったい)すると警告してきた。

 メリアム・ウェブスター辞書はカタストロフという言葉の定義を「極端な不幸から徹底的な破壊ないしは破滅まで含む重要な悲劇的出来事」としている。

 この定義は殆どのエコノミストの見方と一致する。彼らはアメリカのデフォルトはアメリカを新たなリセッションに引き込み、国際金融市場に衝撃波を送るという点で同じ考えだ。

 インタビューや記者会見の中で、高官たちは何度もそのことを繰り返して言ってきている。

 しかし共和党員を脅し負債問題に関し行き詰った話し合いを打ち破って行動させる代わりに、反対の結果をもたらしている。


◆脅し屋?

 共和党員らはオバマ政府を脅し屋だと非難し、多くはデフォルトは決して起きない、支出を削減することでアメリカは支払を継続できるとする意見を翻すことを拒否している。

 アメリカ人はまた、オバマ政権の破滅に関する考え方に同意していないようだ。世論調査では、大多数のアメリカ人は負債の上限を切り上げないことをよしとしている。ただしこれら調査の対象となった人々がその段階に至った時にどうなるかという点についてよく分かっているかどうかはっきりしていないということはある。

 それで、ホワイトハウスはカタストロフという言葉を更に強めて、核大国のソ連とアメリカの間の「冷戦」の行き詰まり状態の時を暗示させるハルマゲドンという言葉を使用しだしたのだ。

 オバマはホワイトハウスでの記者会見で、負債の上限を切り上げることで彼を非難することを狙った共和党の込み入った計画に関して語った時、聖書の引用を行った。彼はそれで経済的ハルマゲドンを避けることができる、と語った。 

 オバマの予算局長のジャック・リューは、17日のテレビインタビューの間、それを繰り返し述べた。

 「ハルマゲドンを弄ぶ何人かの声があるにもかかわらず、ワシントンの責任あるリーダー達はそうではない」とABCの「今週のプログラム」で語った。

 公正を期すために言えば、負債の上限の妥協は大激変になるだろうと4月に最初に語ったのは共和党のケイ・ベイレイ・ハッチソン上院議員だ。もっとも当時は彼女の警告は、ワシントンの多くの者たちに誇張だとして却下された。

 終わったばかりの共和党とオバマとの間の予算論議は政府を操業停止の一歩手前にさせた一方、負債論議は更に悪化していると説明しながら、「負債上限問題はハルマゲドンになる」と、彼女は語った。

 上記辞書の定義では、カタストロフが極めて悪い状況である反面、ハルマゲドンは積極的黙示録的である:「最終的かつ結論的な善と悪の力の戦いの時ないしは場所;通常は大規模で決定的な紛争あるいは対決」

 アメリカ中で多くのアメリカ人は、議論は喧々諤々と続けられ結論がでない膠着状態なのでどちらの側も良しとするようだ。

 「彼らは皆間抜け野郎だ」とスティーブ・ルジカはニューヨーク・タイムズ紙に語った。「これは長い間蒸し返されてきていること」と企業家のボカ・ラトンは語った。両方にあきあきしたと語り、「彼らはとっくに解決しているべきだった」と付け加えた。

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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