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映画「2012」のポスター

◆5月16日

 しばしばこのブログでは天変地異などについて語ってきた。マヤの暦に関しても言及した事があった。日経新聞などの伝える経済情報にのみ関心のあるような人々はこのブログの経済情報にだけ関心があるかもしれない。しかし、それだけではやはり足りないはずだ。2009年12月12日「巨大な政府債務はGDP総計をやがて追い越す」でも今回取り上げた映画「2012」に触れた。

 記事の中で「エリート達」と語っている人々は、このROCKWAY EXPRESS で言っている「国際金融資本勢力」とほぼ同じ人々のことである。また記事で示された見解は、正鵠を得た面が多いと考える。ただし、一昨日の記事に記したように彼らの思惑は成就しないという点がこのブログの見方である。そこが異なる。

 太陽フレアーが地球の内部から地球を暖めるということ、それによって火山の噴火や巨大地震が頻発すること、エリート達がそういったことを知って準備している事、などはその通りであろう。その地球大混乱を通じてエリート達が新世界秩序を作り単一世界政府を作り、全世界を支配しようとしていることもその通りであろう。

 しかし残念ながらその彼らの思惑は成就しないのだ。なんとなれば、彼らにはまだ理解されていない、太陽の電磁波の働きがあり、地球の動きがあり、自分たちの物質的・肉体的利益のために他を犠牲にするような根性の持ち主たちはサバイバルできない世界がやってくるからである。人間の身である彼らが何をどうしたって太陽と地球の働きのまえには、なす術もないのだ。だから彼らの思惑は成就しない。太陽と地球を持ち出す前に、サルコジが大統領職から追われたように、彼らの思惑は人間ベルでも挫折しだしているのである。大衆は目覚めだしている。
 
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●映画「2012」に隠されている象徴的意味
http://vigilantcitizen.com/moviesandtv/the-hidden-symbolic-meaning-of-the-movie-2012/
【5月15日 The Vigilant Citizen】(部分訳)

 映画「2012」は、数千年前の古代のマヤに予言されている地球の破壊に関するものである。そこには、スペクタル・シーンが満載であるが、同時にこの世のエリート達の新世界とアクエリアス時代に対する計画についての象徴とメッセージが示されている。

■警告:大規模災害がやってくる
 
 2009年に封切られたロランド・エマーリッチの「2012」は、「マヤ人は2012年に世界は終わるって言っている」ということをベースにした恐怖を扱ったものだ。この映画の終末論的物語は2012についての人々の最悪の恐怖を描いている:あらゆるものの破壊、あらゆる人々の死、しかし2012はまた、多くの聖書的、神話的、歴史的な内容も取り上げられているので、物語により一層深味を与えている。更に特別なメッセージが、映画の中の危機的状況の扱われ方を通して理解されるようになっている。基本的には、「何かが起きた場合には、金持ちと権力者らは救われるが、残りの君たち、とんま野郎たちは死ぬことになる」ということを言っている。

 世界のエリート達は2012年の問題を数年前に知り、秘密裏に自分たちの救済計画を立てる(大衆には知らせずに)ことで、世界の破滅後の新しい世界ではエリート達だけが生きることになる。わずかな普通の人々がエリートたちの船に何とかもぐりこむ事になることで、ハッピーエンドになっている。もっとも、多くの人々が死に自分もその中に入っているように感じ馬鹿にされている感じもある。

 この映画は2012年12月23日に起きることを正確に予言したものであろうか?そうではないだろうが、エリート達の新世界秩序とアクエリアス時代に対する計画についての特別なメッセージを絡めていると考えられる。


■導入部分
 
 宇宙の出来事から大変動が引き起こされる:惑星直列だ。地上では科学者の中で巨大太陽フレアーが地球の核の温度を上昇させる事を発見する。アメリカ人の地理学者のアドリアン・ヘルムスレイは、世界の終わりが急速に近づいていることを知る。その事を最高権力者らに知らせるが、既に彼らはその事を知っていたばかりか、何年も前から救済計画を推進していたのだ。

 2012年の救済計画を知っている人々は世界で最も権力のある人々だけである。チケットは個人にも販売されていた。チケット代? 10億ユーロだ。つまり、普通の人々が救済される道は無いという事だ。いつものように大衆はパニックと暴力沙汰を起こすお馬鹿な群集として描写されている。


博物館館長は事故に見せかけられ殺害される

 この大掛かりな陰謀は完璧な秘密ではなかった。重要人物の中にはこの事実を知り大衆に知らせようとするものも現れるがすぐさま沈黙させられる。フランス博物館館長がその人物だが、彼がカーアクシデントで殺されるのが、ダイアナ王妃が事故にあったと同じトンネル内なのだ。この映画は、「博物館館長がこのトンネル内で殺害されたのが、カーアクシデントとされたのならば、ダイアナ妃の場合はどうだったのか?」と示唆しているのかも知れない。そして良心基準を持つものは博物館館長だけでなく、多くの人々も同様だったが、彼らもことごとく奇妙な状況下で死んでいったのだ。そんな中、中国政府は、「箱舟」と名づけられた船を建造する責任国になる。


■アトランティスよさらば
 
 この映画の主人公のジャクソン・カーティスは、離婚した普通の父親で、真実を知り箱舟に乗り込もうとする。彼はあまり売れない作家で「アトランティスよさらば」という本の著者である。アトランティスは、実在した超古代の大陸で、今の世界のオカルト知識の源であったということで、オカルトを信奉するエリート達の秘伝の中では大変重要である。大洪水を逃れて各地にたどり着いたアトランティス人は、古代エジプト人、マヤ人、恐らくはケルト人らにオカルト知識を授けた教師と考えられている。聖書の大洪水の話は、実際はアトランティス沈没と消滅のことを語っていると、秘教を教える学校では言われている。

 今日の秘密結社内ではフリーメーソンとバラ十字会によって建国されたアメリカの事を「新アトランティス」ととらえている。フランシス・ベーコンの1605年の「新アトランティス」は、フリーメーソンとバラ十字会の原則である、科学と理性によって成り立つ理想世界を描いている。この本はアメリカ建国の青写真と言われている。


フランシス・ベーコンの1605年の「新アトランティス」

 映画の主人公のジャクソン・カーティスの「アトランティスよさらば」は、アメリカの破滅を描いている。アトランティスが完全に水没したように、今日のオカルト・エリート達の本拠地であるアメリカも似たようア運命に遭うかもしれないという。


■大変動
 
 地球は熱くなりだしロサンジェルスには亀裂が入り始める。大変動が間近に迫っているのだがマスメディアは大衆を平静に保たせる為に大きく取り上げる事はしない。何が起きているのかを知っている非エリートは、森に住んでいる変人のチャーリー・フロストという陰謀論者だ。ハリウッド映画では、真実を追究する者たちは分別ある人物としては描かれないという事のようだ。真実を知る事は「クール」ではないのだ。フロストはジャクソンに全ての事を伝え、箱舟の場所を示す地図を渡す。

 世界が崩壊し出すといくつかの重要な記念建造物が破壊される場面が出てくる。一つはブラジルの巨大キリスト像だ。サダム・フセインの銅像が引き倒されるようにこの巨大彫像が倒れていく。別の場面では、ヴァティカンの聖ペテロ大聖堂が集まって祈っている群衆の頭上に崩れ落ちる。その他の宗教の象徴物も似た状況に遭遇する。エリート達の新世界には、こういった旧世界に存在した宗教は存在しない事を示唆しているのだ。宗教だけでなく政治の分野も同様である。それらは、世界の単一政府ができる新世界には旧世界の各国政府は存在しないという事を示している。

 アメリカ大統領が最後の演説をしている。「自由世界の指導者」が普通の人々と共に死ぬ為にワシントンにとどまっているのだ。つまり、民主的な選挙で選ばれた民衆の代表者たちには、エリートたちの新世界の政府内に居る場所はないのだ。


■エリートたちのノアの箱舟
 
 世界の人々が地震と洪水で死んでいく中、「選ばれた者たち」は巨大箱船に乗船する為に中国へ向かう。箱舟に乗船できる基準はフェアとは到底言い難いものである。たとえば2012年の大変動を発見したインド人科学者は取り残され、欲深なロシア人の億万長者は乗船を許可されているのだ。


「選ばれた者たち」であるエリートたちは巨大箱船に乗船する

 映画の最後にはアフリカ大陸だけを残して全世界が水没する。箱舟は「希望峰」と象徴的に名づけられた文明の揺籃の地に向かって進む。これはハッピーエンドなのかどうかは、あなたがエリートか、そうでないかによるだろう。


■アクエリアス時代
 
 秘教の学校では、約25000年をかけて太陽が黄道帯の十二宮を巡る「大太陽年」を教えている。
 ほぼ2000年ごとに太陽は新しい宮に入る。過去2000年間は太陽はうお座(二匹の魚で象徴)にあり、我々は双魚宮時代にあるという。キリスト教では魚を象徴としてきた。今世界はアクエリアス(宝瓶宮)時代に入ろうとしている。キリスト教の象徴的な建造物が崩壊する事を示す事で、また大洪水の跡に新世界が生まれる事を示す事で、この「2012」という映画はアクエリアス時代の到来を告げているようだ。


■結論
 
 「2012」はしばしば大パニック狂乱映画と言われるが、それでも多くのメッセージと特別な効果を含んでいる。この映画の、歴史的、聖書的、神話的、秘教的コンセプトは、映画により一層深い意味を与えている。それは、現在のオカルト・エリート達の世界観にマッチするものである。宗教の消滅、国家の消滅、選ばれたエリートの賛美。こういったことはデンバー国際空港やバンク・オブ・アメリカの建物の壁画に描かれている物語を彷彿とさせる。

 もっと秘教的なレベルでは、この映画はアメリカをアトランティスと同じと見なしている。大洪水で滅ぶ進んだ文明の地だ。秘密結社のオカルト知識の源泉と言われている古代のアトランティスの生き残りの者たちは、自分たちの知識を永続させる為世界にそれを伝えた。太陽フレアーが2012の大変動の原因とされ、大洪水が地球破滅の原因となっている。このシンボリズムを通して、この映画は双魚宮時代が終焉しアクエリアス(宝瓶宮)時代の始まりを宣言しているようだ。

 しかしこの映画は隠蔽工作と殺人でなされる民衆に対する大掛かりな陰謀を描いている。最後にはエリート達は何十億もの人々を死ぬに任せてしまうのだ。この陰謀はこのような危機が地球に迫った場合の唯一の解決策として示されていると言える。新世界秩序の示しているやり方で解決されるかも知れない危機に対して大衆は準備できているのであろうか? この映画のプロモーショナル・ポスターではっきりと書かれてあるように:「我々は警告を受けたのだ」

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