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シリア沿岸に接近中の米艦船バタン強襲揚陸艦

◆6月19日

 リビアへの地上戦介入のため、と思われているアメリカ艦船の地中海における集中であるが、それはまた一面対シリア介入のための準備である、とも見られているようだ。

 つまり、アメリカは地中海でもリビアとシリアの両国に対する介入を本格化する計画がありそうだ、ということ。またアメリカ艦船の一部は黒海にも入っているようなので、ロシアをも牽制することを忘れていない。

 しかし、イラクとアフガン、それにパキスタンでもその他の地域でも問題を抱えているアメリカがこれ以上、アラブ世界での戦線を拡大することが可能なのか、という観点からすると、どうも疑問符がつく。

 いま暫くは今後の展開をみるしかないだろう。

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●米艦船:シリア沿岸に接近中
http://www.prisonplanet.com/us-warships-moved-to-syrian-coast.html
【6月16日 Paul Joseph Watson】

 イエメンとパキスタンで無人航空機による攻撃を強化している間に、オバマ政権は全面的なリビアでの陸上作戦の準備を進めているが、米艦隊は地中海のシリア沿岸に向かって動きを開始した。これはビルダーバーグ会議が中東で新しい戦争を画策しているという情報と一致しており、その主標的はシリアである。

 フッド基地の軍事筋からインフォウォーズ(Infowars)が受け取った、10月にリビア侵略の準備が出来ているという情報に加えて、オバマ政権は、同時に新しい戦線を開く意図を持っており海軍艦船のバタン強襲揚陸艦をシリア沿岸に向かわせている。このバタンは2000名の海兵隊、戦闘機6機、攻撃用ヘリコプター15機を擁している。

 「この巨大な海洋ミサイル迎撃部隊はアメリカがシリアの反政府勢力に対する虐殺を阻止するために軍を介入させる際、イラン、シリア、ヒズボラがアメリカ・イスラエルの標的に地対地ミサイルを撃ち込む不測の事態に対する準備のようである」とデブカ・ファイル(DebkaFile)は伝えている。

 その他では、アメリカがシリアに介入するというのが事実であると見られるのは、ヒズボラがレバノン北方地域からレバノンの中央にロケットを移動させたことに現れていると見られている。イランからの情報でシリアにおけるアメリカ軍の作戦の射程外に兵器類を移動するよう警告されたからというもの。

 インサイダー筋により提供されたベテラン記者のジム・タッカーの警告は、ビルダーバーグ・グループは今リビアで進行中の紛争をはるかに凌駕する中東での大戦争を画策している、というもの。
 
 13日、アドリアン・サルブッチ記者は、「ロシア・トゥデイ」に、ビルダーバーグ・クラブのシリアに対する「隠されたアジェンダ」は、スイスでの会議の結果明らかになった、と語り、予想されたことが実現されつつある、と見ている。

 シリアの人権団体は、3月に運動が起きてから1300人ほどが殺されたと言っている。また300人ほどの軍人・警官らの犠牲者がいる。政府軍と戦車が北に移動したので、マアラト・アル・ヌマアン市から数千人が逃亡した。

 軍産複合体は「人道的介入」という口実で誰を政権交替の標的にするか、という点では非常に厳しい目を持っている。バーレーンとサウジアラビアにおける反政府デモ隊も似たような残虐な政府の弾圧の犠牲者であるにもかかわらず、アメリカは見てみぬフリをしている。

 二つの戦線を抱えその他の紛争をもてあましている中、また核付け会社のトップの2社によって、アメリカ国債のトリブルAの格付けを失いそうな中、アメリカが新たな戦争をすることの出来る状況にあるとオバマ政権がどうして考えられるのかは不明である。

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イランのシェハブ3ミサイル


◆6月16日

 イスラエルの軍事面の専門家らがイラン攻撃はやめろと叫ぶ中、イラン自身は着々と防衛力を増強してきている。特にミサイルの開発に注力している。これはイスラエルを主に狙ったものであろう。

 イランは既にイスラエル全土がその射程に入るミサイルを保有、またロシア製のTor-M1などでミサイル防衛網を築いている。最新型のS-300ミサイル防空システムはロシア側がイランへの引渡しを渋っているため、イランはベラルーシその他から4基取得したと言っているように、防衛網も充実してきているため、イスラエルに対する矛と盾両面で充実してきている。

 イスラエルとイランの国土を見れば分かるように、一度(ひとたび)戦争となり多くのミサイルが飛び交うようになった場合、国土の荒廃で最初に音を上げるのはイスラエルであろう。勿論、イスラエルが核を使用すれば、話は別だが(それを想定して、イランはひそかに核兵器を開発しているかも知れない)。

 そのようなガチンコ勝負をすることはイスラエルの破滅に繋がるのだから、結局元モサド長官のメイアー・ダガンらが言っているように、交渉がベストであり、戦争は最悪の選択肢なのだ。


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●イランはミサイル開発を推進
http://www.upi.com/Business_News/Security-Industry/2011/06/14/Iran-speeds-up-missile-development/UPI-19611308081472/
【6月14日 UPI】

 1年前に課せられた制裁にもかかわらず、イランは長距離弾道ミサイルの開発を急いでいる、とイスラエルのハアレツ紙が非公開の国連のレポートを引用しつつ報じた。

 同時に、エルサレム・ポスト紙は、イランがシバ3bとセジル1の未発表の発射実験を10日に行ったとしている別の国連レポートを引用している。

 これらの話は、第3の国連レポートである、国際原子力機関の報告内容と一致する。5月24日付けで、イランは中距離弾道ミサイルによって運搬される核弾頭を製造する間際にあることが示唆されている。

 IAEAの天野議長は9ページのレポートの中で、イランが濃縮ウランを利用した加工された、核爆発を起こす臨界量を生み出す爆発物をテストし製造していると述べている。
 
 彼はまた、イランがシャハブ3のノーズコーンを核弾頭を装填できるように再度デザインし直したという情報を引用した。 

 ハアレツ紙はこのレポートは国連安保理でイランに対する経済制裁が決定した後、潘基文国連事務総長の召集した1年前に行われた専門家らの討論によって作成されたと報じている。

 レポートは数ヶ月前に完成したが、発行されなかったのは明らかに中国からの圧力があったからだ。中国は安保理常任理事国であり、イランの核・ミサイルプログラムを支援しているとして非難されてきた。

 今月初めにウィキリークスが暴露したアメリカ国務省の電文によれば、イランと関係するマレーシアの会社のエレクトロニクス・コンポーネント社(ECL)は、中国のヴィブテル工業からミサイル用ジャイロスコープを買おうとしていた、という。

 国務省は中国に対して2009年12月、販売を阻止するよう要請していた。

 アメリカは、このECLはイランのシャヒド・ヘマット工業グループと繋がっていたと主張している。このグループは「イランの液体燃料弾道ミサイルの主要なデベロッパーであり、ヘビー・メタル工業は、戦術ミサイルのデベロッパーであるヤ・マハディ工業のフロント会社だ」という。

 シャヒド・ヘマットは、イランのサナン工業グループと共に、イランの国営の防衛産業組織の傘下でシェハブ3を製造している。

 液体燃料のシェハブ3中距離弾道ミサイルは、射程1200マイルでペルシャ湾のアラブ諸国とイスラエルを攻撃することができる。

 より新型のシェハブ4とシェハブ5は大陸間弾道弾として企図されている。射程は3125マイルが予定されている。

 固体燃料2段ロケットのセジル2は、より新型でありまだ開発中だが、射程は1500マイルとなっている。このミサイルの最初のテストは2009年5月20日で、改良型が12月16日にテストされている。

 ハアレツ紙がカバーした国連レポートは、イランが最近セジル1とシェハブ3のテストを行ったことを記している。このテストは6ヶ月間に3回行われた。

 イスラエルのミサイル専門家のトップであるウジ・ルビンは、このレポートを読んでいると言い、イランのミサイルのテストの情報は彼の知る限り信頼できる内容だと言う。

 ルービンは、イスラエルのミサイル防衛組織の責任者を1991年から99年まで務めた人物だ。イスラエルの航空宇宙産業のアロー対ミサイル防衛システムの開発を指導した彼は、イランのテストのテンポを「驚くべき早さだ」と言っている。

 このレポートでは、国連の制裁がイランの長距離ミサイルと核兵器の開発を急がせていると指摘している。

 しかしそれは以下のように警告している:「イランのあらゆる分野での制裁回避、とりわけフロント会社を利用する方法、船積みに於ける隠匿方法、金融取引、通常兵器と関連装備の移送などは積極的に行っている・・・弾道ミサイルの分野では、イランはミサイルのテストを継続し禁止された調達を行っている」

 ポスト紙は、2月の発射テストは、「その当時はイラン人によっても、あるいはミサイルの発射を追跡しているアメリカないしはイスラエルの両者からも伝えられなかった」という。

 これについてはなんらの説明もされなかったが、イスラエルの宇宙研究センター所長のタル・インバールは、そのテストは「イランが弾道ミサイル計画を隠そうとしているので、重要だった」と述べた。

 欧米のアナリストは、ロシアとウクライナからの技術移転が妨害されているため、イランは未だに中・長距離兵器の開発とテストをするにまだ時間が掛かる、と言っている。

 総括としては、イランは新型のセジル改良型を展開するに5年はかかるということだ。それが変更去れたかは定かではない。

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大規模太陽フレア発生で停電の危機?

◆6月15日

 巨大太陽嵐が2013年にもやって来るといわれている(http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-1388361/Solar-storms-peak-2013-wreak-havoc-Earths-electrical-communications.html)。6月9日には、粒子放出量が過去最大の太陽フレアが放出されたそうだ。それでも方向が地球に向かっていなかったので、影響はたいしたことはなかったようだが、もしも噴出したフレアがまともに地球に向かったとしたら、非常に深刻な事態を招くことになる。

 これから太陽黒点が増えて太陽の活動がピークに近づく(2013年・14年)。その時には数多くの太陽フレアが発生、その内のいずれかが地球にまともに向かって放出されることもあろう。従ってそれに対する準備を進める必要がある。

 人間にできることは、以前の教訓を生かすことであり、その一つが送電線に流れる電流を切っておくことだ。そこで米英などは計画停電を考えているという。1989年に発生した太陽嵐がカナダを停電に追いやったケースがあったため、それを教訓とするわけだ。

 しかし、これから発生する太陽嵐は巨大太陽嵐だけではなく、超巨大嵐である。これがどうも今年から2013年、14年にかけて発生し、地球に到達する可能性がある、ということが言われている。これは物理現象としての停電だけでなく、人間の霊性にさえ影響を与えると言われている(5月1日号「恐ろしげな科学的発見:太陽からの神秘的放射が物体を変性させる」、4月16日号「伊勢白山道にみる大陸移動期に入った我々の生き方」などを参照のこと)。

 我々はこのような人類史的時代に生きているという自覚が先ずは、必要であろう。


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●太陽嵐の脅威のため計画停電も必要に
http://www.independent.co.uk/news/science/controlled-power-cuts-likely-as-sun-storm-threatens-national-grid-2296748.html
【6月13日 By Steve Connor】

 イギリスとアメリカの高官らは、強力な太陽嵐が地球に到達する可能性があることに対応して計画停電の準備を進めている。
 インデペンデンツ紙のインタビューの中で、アメリカの宇宙天気予報センターのトーマス・ボグダン所長は、大規模な太陽嵐が地球に到達した場合に全米の送電網をダメージから守るため、計画停電を実施することになるだろう、と語った。その予防措置をとらない場合は、何ヶ月あるいは何年も修理に費やすようになる、という。

 ボグダン博士はイギリスの気象庁の科学者らと緊密な連絡を取っており、米英両政府により深刻な脅威とされている問題に対して、協調した地球規模の対応をとる第2宇宙気象予報センターを立ち上げる話し合いをしている。

 話し合いのトピックの一つは、高エネルギーの太陽粒子が地球の磁場に衝突した際に起きる磁気嵐により大規模な電流の流れが生じたとき送電網を以下に守るか、ということだ。 

 もっとも脆弱な部分は、遠距離からきている多くの送電線が繋がる何百もの変電所で、磁気嵐の起きた際には、突発的に大容量の電流が流れることがある、とボグダン博士は語った。

 「これは、北アメリカあるいは北ヨーローパの大部分が数日ないしは数週間、ひょっとして数ヶ月に、ある予想では数年にも渡って停電になる可能性を示している」と博士は語った。

 この米英共同事業の狙いは、太陽気象予報を改良し電力会社に対して迫り来る太陽嵐の可能性を示せるようになるところにある。五つあるカテゴリーの内最大の「カテゴリー5」がやって来ることが予期されたとしたら、地球に到達する前に送電を停止すること、そして磁気嵐が通り過ぎるに任せることが、送電し続けるよりも良い、という考え方である、と博士は語った。

 1989年、ある太陽嵐がカナダの広い範囲を停電にさせたことがあった。それはアメリカ全土に広がりカリフォルニアにまで広がった。恐るべきは、1859年に天文学者のリチャード・カリングトンによって記録された、電線を焼ききったと言われた巨大太陽嵐である。

 「このような太陽嵐は非常に稀なことだ。我々はそれを『黒鳥』と呼んでいる」とボグダン博士は語った。「もしもカリングトンの書いたような太陽嵐が起きたら、そして送電操作担当者らがインフラ防衛の措置を取らなかったら、シナリオ通りのことが起きてしまうだろう」

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イスラエル内の声を紹介しているリチャード・シルバーステイン

◆6月14日

 既に6月5日号の「元モサド長官:イラン攻撃はするな」などでも示したように、イスラエルの戦争の専門家たちが、イラン攻撃はしてはならない、と口を揃えて言っている。

 このブログでは一貫して、イスラエルがイランを攻撃すれば、イスラエルは生き残れなくなる、と指摘してきたが、今やイスラエルの軍事面での専門家らが、同じことを声を出して指摘する時代になっている。

 アメリカのブッシュ大統領もイラン攻撃を叫んでいたが、アメリカの将軍たちがもしも大統領がイラン攻撃を命じたら、自分達は辞職する、と声を揃えた時があった。戦争の専門家たちから、戦争はやらない、辞職する、と言われたら、大統領もどうしようもないらしい。

 今度はイスラエルの番だ。政治家のネタニヤフ首相は戦争をしたいのだろうが専門家らは、そのようなことをすれば、イスラエルの滅亡に繋がる、と言って断固反対しているから、結局ネタニヤフ首相も、戦争はできまい。そしてそれがイスラエルの為にも、イランのためにも、また中東、世界のために一番よい選択肢なのだ。
 

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●イラン攻撃はイスラエルの終焉を意味する
http://www.richardsilverstein.com/tikun_olam/2011/06/10/an-attack-on-iran-will-end-israel-as-we-know-it/
【6月10日 Richard Silverstein】

 マアリブのサイトで重要な記事が掲載された。古参の軍事諜報高官だったメイアー・ダガンだけがイスラエルのイラン攻撃に反対しているのではないことを指摘している。彼に同調する者たちの中には、元イスラエル国防軍諜報長官のシュロモ・ガジット、元国防長官のベンヤミン・ベン・エリエゼール、元モサド長官のエフライム・ハレビ、その他大勢がいる。

 この記事は多くの反響を呼び起こしたので、ヘブライ語から少し翻訳した。アンソニー・コーデスマンの調査から引用しながら、この記事はイランの核施設を大規模な空爆で破壊することで航空機の3分の1を失うことになるだろう、とイスラエル自身で予言している。航空機はミサイルとロシアが供給した防空システムによって撃墜されると見ている。

 このことを考えてみれば、イスラエルは数百ではないにしても多くの航空機とパイロットをこの作戦に投入せざるを得ないだろう。その3分の1は帰ってこないのだ。3分の1だ。パイロットは国防軍の中でも最も技術の優れた者たちだ。最上質の軍人たちだ。その3分の1が帰ってこないということは、軍にとっても国家にとっても大変な損失である。個人的には、これは国家が許す事のない、あるいは忘れることのない損失ということになると考える。

 帰還する者たちは、彼らが飛び立った国とは全く違う土地に帰ることになるだろう。イランの反撃は大規模ですさまじいものになろう。地対地ミサイルのシハド3をイスラエルのあらゆ場所に降り注ぐだろう。この記事では、あるミサイルには化学弾頭が装填されていて(自分としては疑問だが)、人命の大きな損失が懸念されると見ている。

 コーデスマンの調査の記事で以前、彼のシナリオのいくつかを指摘した:イランは同盟関係を強化するだろう、ヒズボラと多分ハマスとも。イランからの猛烈な反撃の他に、2006年にあったようなレバノンからの、そして2008年にあったようにガザからのロケット弾がイスラエルに降り注がれるだろう。イランはペルシャ湾でホルムズ海峡を通過せざるを得ない石油の動きを止めようとするだろう。これは石油価格の急騰を招くだろう。そして世界経済は深刻な打撃を受けることになろう。

 マアリブの記者は、2008年のタイム誌のインタビューに於けるエフライム・ハレビのコメント
を記している。その中で彼は、イスラエルの攻撃の結果は、「長期には、わが国を荒廃させるものになる」と予言している。これはアラブ民衆の否定的な影響を含め、次の100年に向かって我々に影響を与えるものとなろう。

 今回の記事のインタビューの中で、ハレビは更に、タイム誌のインタビューでは「100年」ではなく「一世紀」と言ったと指摘して、それは否定的な影響は世代を超えて続くことを意味し、それは100年を越えるかもしれないからだ、と述べた。

 シュロモ・ガジットはもっとすごいことを語っている。彼の言葉は衝撃的で忌憚のないものだ:イスラエルのイラン核施設への攻撃は、イスラエルの一掃に繋がるかもしれない。そのような攻撃をすれば、イスラエルは存在できなくなる。イランの核能力を破壊する攻撃で、我々は逆の結果をみるだろう。イランは即座に赤裸々な核保有国になるだろう。

 イランは石油カードを使ってイスラエルに1967年境界線に戻るよう国連に圧力を掛けさせるだろう。これは勿論エルサレムも含むものになるだろう。

 イスラエル全土にミサイルが届くという脅威、国際的圧力、領土返還の必要性。これらの前で我々は生き延びることはできないだろう。こういったことをメイアー・ダガンは言おうとしているのだ。常識的に考えるべきであり、そのような攻撃が何故必要なのか、自分に尋ねてみよ。

 1979年のイラクのオシラク核施設の攻撃を計画したアヴィアム・セラでさえ、イラクからの反撃から自衛するため巨額の国防費を支出することが余儀なくされたと警告している。その反撃は1991年の湾岸戦争時のスカッドミサイルまで実現されなかったが。
 セラはこの紛争を解決する最上の方法は交渉であると言っている。「軍事行動」は、「最も避けたい選択肢だ」と彼は言っている。

 オシラク攻撃時のイスラエル原子エネルギー庁長官のウジ・エラムは、この軍事行動に断固反対だ。それを行えば、イスラエルに対する制裁の声が世界で起きることと、中東での軍備競争を引き起こすからだ。イラクが大量破壊兵器、生物兵器を生産したことがそれに当ると彼は主張している。

 「攻撃はイラクが核兵器を開発する欲求をストップさせることはなかった。かえってその欲求を強めたのだ」と彼は指摘する。

 同様に、ベンヤミン・ベン・エリエゼールは、攻撃で核物質の開発を遅らせるかもしれないが、開発全体を遅らせることはできないだろう。実際、攻撃すれば、単にイランが核保有国になる決意を固めさせるだけだろうと言っている。

 イランからの反撃による避難民を担当するイスラエル国防関連高官の一人は、イラン攻撃は、イランの核への欲望を終わらせる代わりに、ネタニヤフ首相の意図に反して中東での核兵器競争に火をつけるようなことになると警告している。

 強硬論者は、コーデスマン、ハレヴィ、ガジット、その他全ての者たちは、理論上のことを扱っている者たちではない、ということを理解すべきだ。彼らはもしもネタニヤフが賭けに出た際には、現実の問題に対処する者たちである。

 死はイランにとってもイスラエルにとっても想像上のことではない。流れる血は映画の中のようではないだろう。実際の人々から流れる血であり、父や母、兄弟姉妹の血である。戦争になれば、家族や村全体が壊滅することもある。それが、たとえイスラエルが生き延びたとしても、そのイスラエルは元のイスラエルではないだろう、と彼らが言っている意味である。それが、イスラエルがたとえ望んだとしても耐えることのできる見返りであろうか?

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生活費の支払も困難に?


◆6月12日

 アメリカ経済を引っ張ってきた住宅産業だったが、サブプライム・ローン問題以来一向に改善されていない。つまり今までの政策はアメリカ経済の延命措置ではあったが、根本的な治療ではなかった。

 従ってこれからも何百万ものアメリカ人の家庭が自宅を失う羽目になりそうだし、仕事にさえありつけない人々の数が増え続けている。食べれない人々はフードスタンプをもらって飢えをしのいでいる。その数は今や4千400万人だという。韓国の人口に近い。

 食べるものがあるうちはそれでも良いが、その彼らも自宅を失えば、更に過酷な状況になる。アメリカ国内で暴動、内乱などの危険性が具体的になってきている。

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●アメリカの家庭に迫り来る経済地獄 (その2) 
http://theeconomiccollapseblog.com/archives/the-coming-economic-hell-for-american-families
【6月8日 The Economic Collapse】

 
◆住宅

 良い仕事についていなければ、住宅を買うことなどできない。良い仕事についていなければ、今いる住宅からも追い出される。

 住宅バブルの頂点から見て、アメリカの住宅価格は33%落ち込んでいる。これは大恐慌時代の落ち込みより酷い。

 住宅価格の下落が多くの問題を引き起こしているのだ。

 アメリカの住宅ローンの28%はこの時点で含み損を抱えている。自分達の住宅の価値より以上のローンを支払っている何百万ものアメリカ人の家庭がある。彼らは文字通り住宅の中に捕らわれてしまったと感じている。彼らは住宅を売ることが出来ないし、単に出て行くとしても、これから何年も支払うローンを肩代わりする者は誰もいない。

 多くのアメリカ人はこれ以上支払えなくなるまで単に我慢して自宅に留まっているに過ぎない状況にいる。

 良い仕事が減り続けているので、住宅を失う人々の数が上昇し続けている。2010年には初めて一年間で百万家庭が住宅を差し押さえられた。

 もしも経済が再び不調になれば、何百万人ものアメリカ人が仕事を失い、この住宅問題が更に悪化するだろう。


◆請求書

 たとえ住宅を失わないとしても、何百万もの家庭は請求書の支払がますます困難になっていると感じている。この数年間賃金は上昇しておらず、反対に生活費は上がる一方なのだ。

 クリーブランド連邦準備銀行の経済アナリストのブレント・メイヤーによれば、食糧価格とエネルギー価格は過去6ヶ月で年間17%の上昇だという。

 過去6ヶ月、あなたの賃金は17%の上昇をしているか?

 2009年が始まった時、ガソリン価格は1ガロン1.83ドルだった。今では3.77ドルだ。

 アメリカ人家庭は給料小切手はかつてと比べて相当少なくなったと感じている。しかしバーナンキ議長は2011年にはインフレは非常に小さいと言い続けている。

 殆どのアメリカ人は経済統計などはあまり気にしていないが、子供達を医者に見せるというような基本的な生活が支障なくできることを願っている。

 最近の調査では、26%のアメリカ人は経済事情から医者に来てもらうことを先延ばししている。残念ながら、まもなく多くのアメリカ人は病院を訪ねることも出来なくなるだろう。

 最近の調査によれば、アメリカ人の雇用主の30%は、 2014年にオバマ・ケアが実施されれば雇用主提供医療保険から「確実にないしは恐らく」脱退するだろうという。

 経済状況がはっきりしてきたので、連邦政府の支援に依存するようになる人々の数が増えてきている。6人に1人のアメリカ人が少なくとも一つの連邦政府の貧困対策計画の支援を受けている。

 社会で最大の被害者には子供達も含まれる。今では4人に1人のアメリカ人の子供たちがフード・スタンプのお世話になっている。

 昔を見れば、大多数のアメリカ人家庭は自足できていたのだが、今は違っている。1850年には50%のアメリカ人は農業をやっていた。今日では、2%以下のアメリカ人しか農業に携わっていない。だから今、アメリカ人が自足できなければ、どうするか? 彼らは勿論連邦政府に助けを求めるしかない。

 今、4千400万人のアメリカ人がフードスタンプのお世話になっている。しかしわが連邦政府は永久にこのような支出を続けることはできない。

 USAトゥデイの最近の分析では、2010年連邦政府の債務は5.3兆ドルだったという。USAトゥデイは、アメリカ政府は現在61兆6000億ドルの負債を抱えているという。

 この債務を誰が終わらせるのか?

 このような酷い情報を前に、わが国の指導者らはあわてているのか、というとそうでもない。バーナンキFRB議長によれば、「後半では成長が持ち直しそうだ」という。その予測があたるかどうかやがてはっきりするだろう。

 他の人々はこれから事態が改善する、という見方に疑問を持っている。最近、ジェームズ・カービルは、もしも経済状況がまもなく良い方向に向かわねば、文字通り暴動が発生するだろう、と警告した。

 実際のところは、アメリカは凋落傾向にある。常に過去の全ての大帝国がそうであったように、我が帝国もまた衰亡し始めているのだ。

 ガーディアン紙の最近の記事は、アメリカの凋落の理由に触れている・・・

 腐敗がはじまったらそれをストップさせることは困難である、というローマとイギリスの経験が示唆している。それで待ち構えている問題のいくつかを見ることにする:肥大した軍事面、富裕層と貧困層の格差の拡大、へこんだ経済、収入以上の借り入れをする市民、効果のない古い政策、頻繁に起きる暴力犯罪、肥満症の流行、ポルノ中毒、エネルギーの過剰使用などは我々に何かを警告しているだろう。アメリカは進行性の文化退廃状態にある。

 経済ニュースはパズルの部分でしかない。この国は我々に受け継がれてきた古代の英知を捨ててしまった。また我々は建国の父祖たちの精神を捨ててしまった。

 世界歴史上最大の負債を積み上げてしまった。それでも我々は事態はなんとか良くなるだろうと期待していた。

 さて、事態は良くなっていないのだ。

 この負債の一切は丁度1トンのレンガのように我々の上に落ちてくる。そしてアメリカ経済はばらばらになっていく。何百万ものアメリカ人の家庭が仕事と自宅を失うだろう。

 経済地獄がやってくる。それに備えるべきだろう。 

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