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  大統領反対派デモ-------大統領支持派デモ
◆6月16日

 イランの大統領選挙の結果に不満の改革派ムサビ元首相を支持するデモ隊の規模が数十万と、1979年のイスラム革命時期を彷彿とさせる規模に膨れ上がった。
 これは時代の流れとして当然と受け止められると同時に、実際は本当に改革派の方が投票数が多かったか否か、分からない。つまり改革を望む者たちはかつての日本の左翼のような都市部のインテリ層が中心で、それなりの政治に対する意識は高いはずだが、地方ではアフマディネジャド大統領の方が人気は高く、ワシントン・ポストの記事ではその差は倍ほどもあったのだ。都市部の特に青年・学生は改革派支持だから、デモもその勢いなのであろうが、だからと言って選挙のやり直しもこれは現実性はなかろう。
 従って、護憲委員会が票の数えなおしなどやって、ある程度の「誠意」を示しながら、なんとか収拾を図ろうとするだろう。
 それにアメリカのCIAなどは、以前よりイランに工作員を浸透させていて、さまざまな工作をしてきていると見られるから、今回の選挙にも彼らの影響が、たとえばカラー革命じみた、グリーンのカラーを使用した選挙運動など、あのウクライナとか、グルジアの選挙と似ているところを見ても、気をつけねばならないのだ。

 ただし、今回のこのデモの勢いを見て、保守派も当然これからの方針を考えるだろう。日本でも1960年の安保騒動の時は、樺美智子さんが死亡したことがあった。民主主義が根付くまでにはそれなりの紆余曲折がある。今回のイランのデモはイスラム社会での民主主義のある程度の成長を示すものではないだろうか。
 こういった選挙さえないイスラム国がまだかなりの数存在しているイスラム世界では、イランはレバノンやトルコと並んで、ある程度の民主主義の形ができつつある国として、認めることも大切である。
 願わくは極端な弾圧などで事態がこれ以上悪化しないことを願うばかりだ。


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●<イラン>数十万人が反政府デモ、発砲などで7人死亡
【6月16日 毎日新聞】
 イラン大統領選で保守強硬派のアフマディネジャド大統領が再選された開票結果を巡り、「不正」を理由に敗北を認めていない改革派ムサビ元首相を支持する数十万人規模のデモ行進が15日、テヘランで行われた。イスラム革命(79年)以来最大の反政府運動となり、AP通信によるとデモ隊への発砲などで少なくとも7人が死亡した。選挙を管理する護憲評議会の報道官は16日、事態を受けて「(投票の一部を)再集計する用意がある」と発表した。改革派は再選挙を求めており、再集計の結果にかかわらず混乱は続く可能性が高い。
 デモは、当局の禁止命令を無視してムサビ氏自身も参加する極めて異例のものとなった。改革派支持者がテヘラン市内の革命防衛隊関連施設になだれ込もうとしたところ、発砲された。抗議行動は15日中に中部イスファハンなど少なくとも地方5都市に波及し、暴動に発展したようだ。
 目撃者によると、若者中心のムサビ氏支持の市民が、市中心部のエンゲラプ(革命)広場から西のアザディ(自由)広場まで約5キロを練り歩いた。ムサビ氏はアザディ広場で「再選挙が実施されるまで抗議運動を続ける」と宣言した。
 抗議行動があったのは他に、▽南部シラーズ▽北東部マシャド▽北西部タブリーズ▽中西部ケルマンシャー。暴動の規模や負傷者など詳細は不明。
 今回の大統領選で敗れた改革派カルビ元国会議長が15日、ムサビ氏と行動を共にする意向をウェブ上で表明した。「共通の敵」であるアフマディネジャド政権に対し、共闘する方針だ。
 一方、最高指導者ハメネイ師は選挙の適法性を「検証」するよう、護憲評議会に求めた。護憲評議会は、再集計の対象を「疑義が申し立てられた投票箱」としている。ただしハメネイ師は国民に「選ばれた者の下に結束を」と呼びかけている。
 イランでは改革派ハタミ大統領時代の99年夏にも、民主化を求める数万人規模の学生中心のデモが起きたが、ハタミ氏自身が非難したことで、改革派運動が挫折する転機になった。革命防衛隊がハタミ政権に圧力をかけたとも言われる。


●大統領選の取り消し要求には応じない=イラン護憲評議会
【6月16日 ロイター】
イラン護憲評議会は16日、大統領選挙の取り消しを求める改革派の要求に応じることはない、との姿勢を示した。
 護憲評議会のスポークスマン、Abbasali Kadkhodai氏は国営テレビに対し「法に基づけば、選挙の取り消しを求める候補者の要求を考慮することはしない」と述べた。
 先週実施された大統領選挙で現職のアハマディネジャド大統領が大差で勝利したことについて、改革派のムサビ元首相は異議を唱えていた。
 護憲評議会は、得票の再集計を行う意向を表明している。


●イラン大統領選で「再集計の方針」と護憲評議会
【6月16日 産経新聞】
 混乱が深まっているイラン大統領選をめぐり、選挙結果の承認権限を持つ護憲評議会は16日、票の再集計を行う方針であることを明らかにした。イラン国営放送が報じた。
 イラン国内ではアフマディネジャド大統領が「圧勝」したとの当局の発表に「不正」があったと抗議するデモが連日行われている。この日はテヘラン市内中心部で警備隊がデモ隊に発砲、デモ参加者7人が死亡した。
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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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