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AIPACの年次総会で語るオバマ
◆3月7日
アメリカ社会でユダヤ人のロビー団体がアメリカの政策、とりわけ外交政策にに強い影響力を持っているが、その筆頭に上げられるのが、AIPAC(American Israel Public Affairs Committee=アメリカ・イスラエル公共問題委員会)である。
アメリカ・イスラエルの首脳会談の前、両者はこのAIPAC年次総会に出席し、そこでユダヤ人の群集に向かって所信を語ったようだ。
このブログでは一貫して、欧米社会の中にいるユダヤ人が影響力を行使し、それはその国の国益よりかは、イスラエルの国益を中心とした方向にその国の政策を向けさせる力として働いていることを指摘してきた。
以下の論文でも、同様の指摘がなされている。そしてそのことを決して良いこととは考えていない多くのユダヤ人がいる、ということが指摘されている。とりわけ今の状態が、1920年代のワイマール共和国と似ている、という指摘は、鋭いものがる。
あの後、ヒットラーが出てきて、ユダヤ人に対する弾圧が始まったが、今の時代はもっと複雑な要素がいろいろ入り乱れているので即座に似たような状況が出来するとはいえないが、やはりユダヤ人の影響力がその頂点に到達している点では同じかもしれないし、そのための今後のなりゆきには、真っ当なユダヤ人たちは懸念を深めているであろう。
すべての事柄が清算される時代がやって来る。歴史を通して繰り返されてきたユダヤ人に対する迫害という事象が、最後の最後、もう一度世界的規模で起きるかもしれない。その際、ユダヤ人迫害の歴史のない日本が仲裁に入るのかもしれない。ユダヤ人の最後の救い主は日本になるのかもしれない。
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●オバマ、AIPACそして我々
http://www.gilad.co.uk/writings/obama-aipac-and-the-rest-of-us.html
【3月6日 By Gilad Atzmon】
昨日のAIPACの年次総会に、アメリカの大統領はユダヤ人群集をなだめる為に出席せねばならなかった。彼は本にあるあらゆるトリックを使い、世界大戦を始める決定をしなかったことを正当化するため、イェディッシュ語さえ使って自らの演説に味をつけて話したのだ。
もっともひどい人種差別的拡張政策を続けている小さな国のロビー活動が、アメリカ内で、どうしてそれほどまでに大きな政治力を持つようになったのか、我々は一度考えてみるべきだ。
それが起きたので、政治とアカデミックの分野でのコメンテーターらは、そのものずばりの質問を自らにする:一体それを起きるに任せているアメリカの文化と政治システムとは何なのか? 私も非常に似通った興味がある。私はアメリカの政治と外交を支配する勢力にAIPACを押し上げたユダヤの文化とアイデンティティー政策の中の異なる要素が何かを明確にしようとしている。
シオニストと、ユダヤ人反シオニストのシオニスト(JAZZ)が発刊差し止めに懸命な私の著書(The Wandering Who? )の中でこういった問題を扱っている。例えば、欧米その他でのユダヤ人のロビー活動の源泉となっている面から、私は「エステル記」の持つ役割を詳しく調べている。このエステル記は、旧約聖書の中に収められていて、ロビー文化と、外国の政界に部族ごと浸透することを教えている。
私はまたユダヤ気質の流浪的性格を調べている。我々が知るユダヤ気質は、バビロンで形成されたと見る。その様子は、ユダヤ的な見方からすれば、19世紀のヨーロッパとシオニズム発生の時期と非常に似通っている。両方とも、同化されることへの恐怖から起きている。これは孤立主義と分離主義なるものを生み出した。
ユダヤ気質の流浪的性格はそれを超えてユダヤ人の世俗的かつ民族的思慮へと昇華していったようだ。「今この場」に執着するよりも、ディアスポラ・シオニストのユダヤ人は、異なる場所と異なる時期に自分たちの憧憬を抱いた、すなわちシオン=彼らの天国に。
それぞれの移民社会における自分たちの利益(権利、宗教的自由、教育,etc)と絡めて行う、欧米社会における他の移民たちのロビー活動と違って、ユダヤ人のロビー活動は実際は、遠方にある国(イスラエル)とその社会の利益に関係するだけなのだ。
この事実だけで、AIPACのユニークが説明される。これはまた、他の政治的ロビー団体がAIPACと競争して勝てる見込みは、他のユダヤ人のロビー団体を除けば、ないと言える。
それでも、アメリカ外交におけるAIPACの覇権は、「ユダヤ人のために良い」かどうか、疑問である。事実、私を含めて少なからざるコメンテーターは、これは本当はまったくの災難であると確信しているのだ。アメリカ内でユダヤ人のエリート達が支配的なことは、1920年代のワイマール共和国におけるドイツのユダヤ人エリートと相似していることに気がつくのに天才は必要ないだろう。
実際、ユダヤ人の歴史は、ユダヤ人のエリートらの圧倒的な影響力が、急速に反ユダヤの感情を生み出すことにつながったという出来事に満ちている。
イスラエルの歴史家であるシュロモ・サンドは、1世紀から19世紀初期の間、ユダヤ人は歴史を記述することをしなかったと指摘している。この期間、ただのひとつも、ユダヤの歴史の論文は日の目を見なかったのだ。
サンドによれば、ラビのユダヤ人は歴史の記述文を必要としなかった、という。聖書が十分な説明を供給したのだ。その意味するところは明らかだ。歴史的考察を否定する要素がユダヤ的文化に存在している、ということ。そのように理解することで、欧米におけるユダヤ人のロビー活動、とりわけAIPACあるいはCFIの拡大する影響力を、欧米のユダヤ人社会がまったく警戒していないという驚くべき事実を理解する助けになるだろう。
実際は、まったく逆なのが、正解なのだ。ユダヤ人社会は、しばしば彼らのロビー活動の勝利を新聞などで誇っている。ユダヤ人社会はまた、ユダヤ人の勢力の台頭に絡んで起きる危険を指摘しようとするいかなる試みも黙らせることに多くの力を注いでいる。これは決して新しいことではない。
ユダヤ人の歴史は、メッセンジャーや警告者らを狙い撃ちしようとする事柄に満ちている。イエス・キリストは磔にされ、スピノザは破門され、バーナード・ラザレは無視され、オットー・ヴァイニンガーは解雇され、モルデカイ・バヌヌは再び鉄格子の中に入れられ、友人が知っているように、アラン・デルショウィッツのような者に、そしてJAZZによって私は追っかけ回されているのだ。
現在の中東情勢を語る他の多くのコメンテーターのように、私は我々が不安定な状況に直面している、ということについて、なんの疑いを持っていない。AIPACの持つ影響力とイラン攻撃を公然と擁護するその姿勢は、世界平和に対する大きな脅威である。公開の場で彼らは世界核戦争に発展しかねない戦争を行うよう圧力を掛けている。
AIPACは明らかにアメリカの国益とアメリカ人を危険にさらしているし、同時に世界中のユダヤ人社会にとっても非常に危険である。もしもアメリカが自らを愛し、未来を思うならば、直ちにこのロビー団体の力を取り除く方法を見つけねばならない。
アメリカは自らの大衆に、世界平和に対し、また同時にこのぞっとする戦争好きの虐殺キャンペーンとはなんらのかかわりを持たぬユダヤ人に対しても責任があるのだ。
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