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戦争捕虜をどうする? フランスのサルコジ大統領

◆3月2日

 アメリカのクリントン国務長官が、シリアに対して、アルカイダと味方同士になっていることで、シリアに対する武器支援などに及び腰になっているところで、フランスのサルコジ大統領とその政府は、具体的なフランス人部隊をシリアに派遣し、反政府勢力に対する実体的な軍事支援をすでに行っていたようだ。そのため、ホムスで捕虜になった者たちの中に18名のフランス国籍の捕虜がいて、一人は大佐だという。

 リビアばかりか、フランスはやはりシリアでも積極的に軍事支援を反政府勢力に対して行ってきている、ということが明らかになってきた。さすがにユダヤ人大統領だけのことはある。このためにこそ彼はフランスの大統領に押し上げられたのであろう。

 その捕虜をやはり隠密にフランスに戻してもらうため、こともあろうに対シリア制裁を決める国連安保理決議で拒否権を行使したロシアなどに仲介を願い出ているそうだ。果たしてロシア、あるいはシリアがすんなりとこの捕虜をフランスに返すものであろうか? この問題に対処するためであろうか、フランス大使が急遽、ダマスカスへ23日に戻っているという。

 フランスがなぜこのような羽目に陥ることになったのかと考えると、これはリビアの時にうまくいったことが、シリアでもうまくいく、と判断したことからくる間違いだったと思われる。

 リビアでもやはり反体制派に武器や資金を供給したが、そこには更にロシアなどが棄権したため安保理で可決された反体制派に対する支援が可能となった事実があり、そのためNATO軍機が爆撃までして応援したことが大きかったが、シリアではロシア・中国が拒否権を行使し、さらにシリア内では、アサド政権に対する信頼があり、少数の不満分子はいても、大方のシリア人は外国勢力がシリア問題に介入し、リビアのような血みどろの紛争に発展することは反対、という意見でまとまっていたからであろう。

 もしも3月4日のロシアの大統領選挙でプーチンが大統領に選出されたら、プーチンはこのフランスの要請を受け入れるとは思えない(と思いたい)。サルコジのようなユダヤ人が何を約束しても、それを平気で裏切ることは目に見えているのだから、ここは断固としてフランス人兵士の捕虜を公開したらどうであろうか?

 勿論、フランスのユダヤ系に牛耳られているメディアは一切そのようなニュースは流していないし、今後も流さないであろう。この記事はフランスのそれこそ独立系のジャーナリストの取材結果から明らかになったものだ。今後の展開を注視しなければならないものの一つだ。

 フランスのサルコジとイギリスのキャメロンが共同声明に署名し、その中で、「フランスとイギリスは、犯罪のあらゆる証拠は順当に収集されており、従って、悪逆無道なことを命令し犯した者たちはそれに対する説明責任がある、ということを繰り返し強調しておく」と言っているが、一体誰に向かって言っているのだろうか。自分たち自身に言っているのだろう。

 
  (「およしなさいよー無駄なこと~♪座頭市)
  (「この落とし前、どぎゃんつけなはっとです?緋牡丹のお竜

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●フランスはシリアで隠密戦争を進め、12名の戦争捕虜がいる
http://www.voltairenet.org/a172869
【2月22日 Voltaire Network】

 ホムス市のババアムロ地区の拠点に対する攻撃中、シリア軍は1500名以上の捕虜を捕えた。その殆どが外国人だが、中に1ダースほどのフランス国籍の者たちが存在していた。この者たちは戦時の捕虜の待遇を要求したが、自らの姓名、階級、部隊名などを明かすことを拒否している。一人は大佐で、DGSE(対外治安総局)輸送部隊で任務についていたとしている。

 ワハビ地区に武器を供給することで、また情報衛星で情報を与えることで、フランスは10か月余りのこのシリアにおける騒乱で隠密の戦争をシリア軍に対して行ってきて、その結果3000人以上の兵士と1500人以上の一般市民の死者を出すことになった。

 この情報は、部分的にはティアリー・メイサンが2月13日にロシアのテレビ局で明かした内容であり、それを14日コムソスカヤ・プラウダ紙が記事として掲載し、最終的にヴォルテール・ネットワークTVがビデオで放映したものだ。

 フランスはこの戦争捕虜の釈放についてのシリアとの交渉については、ロシアの支援を求めているところだ。

 ヴォルテール・ネットワークはザバダニで120名のフランス人が捕虜にされたと主張されている事柄の確認をとることはできていない。この噂は根拠となるものがなく、なにかあったとしても大げさに言われているようだ。

 しかしながら、ヴォルテールネットは、ホムス市にいるフランスの特派員による最近の記事に疑問を持つ:反乱勢力がいた地区を奪還した一週間後、そして散発的な打ち合いが続いている時期に、これらのレポーターらは妄想的な革命のシナリオを書き続けることで、読者に真実がどこにあるか分からなくさせ、戦争捕虜を秘密裡に帰還できるようアラン・ジュペ外相が交渉することを可能にさせようとしているのだ。 

 2月17日、ニコラ・サルコジとデイビッド・キャメロンは共同声明に署名した、「フランスとイギリスはシリア全土における暴力沙汰の責任ある者たちに対して、これらの行動に対する説明をする日がやってくることを知るであろう、ということを明確にしておく。フランスとイギリスは、犯罪のあらゆる証拠は順当に収集されており、従って、悪逆無道なことを命令し犯した者たちはそれに対する説明責任がある、ということを繰り返し強調しておく

 関係する条約に記述された義務は存在しないことで、サルコジ大統領と彼の政府が行った隠密の戦争は、第5共和国の下では前代未聞の行動であったことになる。これは憲法第35条に抵触し、また高等法院(大統領などの弾劾裁判を行う)で有罪とされる犯罪になるものだ(第68条)


●フランスは18名の捕虜の帰還でシリアと交渉に
http://www.voltairenet.org/France-opens-negotiations-with
【2月27日 Voltaire Network】

シリア問題で窮地に陥ったサルコジとジュペ

 2012年2月13日に、ティアリー・メイサンがロシアのテレビで明かしたフランス人兵士のシリアの捕虜の件で、ヴォルテール・ネットワークは26日、捕虜となっているフランス人兵士の数は18名であることを確認した。

 フランス政府が、これらの兵士は正式に派遣された部隊の者たちであると認めれば、彼らはジュネーブ協定の戦時捕虜規定に準じた待遇を受けられるが、もしフランス政府が派遣したことを認めなければ、彼らは外国の民間人ということで、彼らの犯罪行為のため、裁かれることになる。その場合、死刑が科せられる可能性がある。

 フランスは三つの交渉のチャネルを開いた。一つはロシア、もう一つはアラブ首長国連邦、最後の一つはオマーンである。

 フランスのエリック・シュバリエ大使は2月23日、急遽ダマスカスに戻ったコフィ・アナンがシリア危機に対して国連・アラブ連盟共同特使として指名された。

 この捕虜問題をフランスの選挙キャンペーンの最中に政治的に利用される可能性があることを知って、シリア政府はシリア国営メディアに対してこの問題を取り上げないように要請した。そのためにこの問題は隠密に処理される可能性が残っている。この状況が特別な事態であることを踏まえて、法律で保証されている表現の自由に適応するに素早いシリアのジャーナリストらは、国家の安全保障のため報道の制限が課せられたとして不満をぶちまけた。

 もしも交渉が漏れた場合、フランスは重い戦争賠償金を現金でか、経済面での特権を与えることで静かに支払わざるを得なくなるであろう。もしもこれが公けになれば、フランスはその値を下げることができるかもしれないが、サルコジとジュペは国民に向かってその説明をすることなるだろう。彼らの政治グループは大統領選挙に勝つチャンスと大統領自身が高等法院に引き出されるリスクとを相殺させるような妥協をするかもしれない。

 シリアに対する隠密の戦争で、フランスとその同盟諸国は3000人のシリア兵士と1500人の一般市民の死にたいする責任がある。更には、経済的損失とインフラの破壊などによる最低30億ドル相当に対する責任がある。 

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