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イラクのバスラでバーレーンの抗議運動を支持するデモをするサドル師の信奉者ら


◆3月10日

 バーレーンで3月9日、ロイターによれば、10万人以上となるデモ行進が行われたという。これは同国の多数派であるシーア派のシェイク・イサ・カシム師が指導した、最大のデモ行進だという。

 いわゆるアラブの春として知られる、チュニジア、エジプトの政権を交替させた運動は、バーレーンでも生じているが、昨年の運動はバーレーン当局がサウジとアラブ首長国連邦の軍を引き入れて弾圧に成功した。

 しかし、改革の炎は消えることなく、今年再び一周年を期して再燃し始めたようだ。既にこのブログでは、2011年4月5日号の「アメリカ・サウジの対リビア陰謀」や、2月25日号アメリカ支援のバーレーン政権に最後の鐘が鳴っている」でこのバーレーンの歴史的背景を示したが、同じ少数派が国を支配する形になっているシリアと違うところは、バーレーン政権は多数派のシーア派民衆から大いに嫌われている点である。

 従って、本来ならばこのスンニー派政権は転覆しておかしくなかったであるが、隣りのサウジとUAEが軍隊を送って弾圧してしまったのである。ようするにバーレーン当局だけでは対処できないものだったのだ。しかし、今年再び抗議デモが10万人規模で起きたということは、人口52万人の国で、シーア派住民各世帯から一人は、あるいはシーア派の大人の全員が参加したような様相であることが窺われるから、国民を挙げての反政府運動になっていることが分かる。

 やはりこれは、「バーレーン政権に最後の鐘が鳴っている」と言わざるを得ない現象である。

   「お命、頂きますばい!」 (緋牡丹のお竜)

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●バーレーンで数万人が民主化を求めて大規模抗議デモ
http://worldnews.msnbc.msn.com/_news/2012/03/09/10624567-tens-of-thousands-demand-democracy-in-huge-bahrain-protest
【3月9日 By msnbc.com news services】

 数万人のバーレーン人が金曜日、民主化改革を求めてデモを行った。アメリカと同盟を組む政府に騒乱の年における最大の抗議として圧力をかけることになった。

 より拡大された民主主義を呼びかけるよう民衆に訴えているシーア派指導者のシェイク・イサ・カシム師の呼びかけに応じる形で、彼らはマナマ近くのハイウェイに沿って行進を開始した。

 ライブのブログでは、デモ参加者らが独裁者を非難し、拘束者らの釈放を求める横断幕を掲げている様子が見れる。

 「譲ることのできない我々の正当な要求のために我々は参加している。我々はそのために犠牲となってきたからだ」とシェイク・イサ・カシム師は行進前に、シーア派のディラズ村での説教の中で語った。

 カシムとその他のシーア派の聖職者らがこの行進を率いている。

 「過去最大のデモ行進だ。10万人以上いるだろう」と、マナマの西方にあるディラズとサアー地域にあるブダイヤ通りに集まった後、ロイターのカメラマンは語った。

 治安部隊は催涙弾を小規模なデモ・グループに向けて発射したが、ラリーは基本的には穏やかな形で進められた、とBBCは報じた。

 活動家らは、一年以上前にサウジアラビアの部隊の助けでバーレーン当局が民衆の抗議運動を鎮圧して以来、最大のラリーを呼びかけていた。

 後になって、数百人の者たちが昨年の騒乱時、一か月間占拠した十字路に向かおうとして、行進から外れてマナマに続くメインハイウェイに出て行った。

 活動家らは通りを封鎖している警備隊が催涙弾を発射し内務大臣はデモ隊は石を投げていると語った。

 欧米から異議を申し立てる平和的なデモはやらせるよう圧力を受けている政府は、最近増大してきた抗議運動を許してきていた。

 BBCはデモ隊の一部の者たちが、「ハマドは去れ、去れ」と、ハマド・ビン・イサ・アル・カリファ王の退陣を示唆する歌を歌っていたと報じた。

 王宮の声明は「ファテ集会」の名の下に行われた金曜日の数百名の親政府系のデモと、カシムの行進を民主主義の成熟さを示すものとして賞賛した。

 「ファテ集会と、北方の集会は正しい民主主義的行為のモデルとしてバーレーン人の誇りの源泉である」と国営BNA通信が報じた。

 過半を占めるシーア派は、エジプトとチュニジアの騒乱の後、2011年2月に発生した抗議運動の前衛であった。シーア派の人口は52万5000人の全人口の70%を占める。

 支配者であるスンニー派のアル・カリファ家は翌月には戒厳令を敷き、秩序回復のためにサウジとアラブ首長国連邦軍部隊を引き入れてこの抗議運動を弾圧した。当局はシーア派のイランがこの騒乱を生み出したとして非難した。

 金曜日、イラクのシーア派聖職者のモクタダ・サドル師の信奉者らが、バーレーンの反対運動を支持する目的でバスラでデモ行進を行った。3000名ほどが反サウジアラビアを叫び、バーレーンとイラクの旗を掲げていた。


■日常的な衝突

 アメリカ海軍の第五艦隊の基地があるバーレーンは、苦境に陥ったままでシーア派の青年たちは警備隊と日常的に衝突している。この騒乱状態で観光と銀行業務ハブとしてのなどの経済活動を停滞気味にさせている。

 緊張状態は昨年の騒乱一周年記念となる2月14日あたりから強まっていた。治安部隊は真珠交差路として知られる場所を封鎖し警備活動を強化していた。

 親政府のスンニー派グループは、国会議員の選出と組閣の権力を与えることになる改革の対話に入るなと、政府に警告して反ラリーの小さい集会を組織した。

 これらのグループはスンニー派のサウジアラビアを主なる同盟国とみなし、反対派のことをイランに忠誠を持っていると非難しているが、反対派はそれを否定している。サウジアラビアはシーア派を強化する改革にはバーレーン当局が合意しないよう願っている。

 活動家らは、一月から数えて少なくとも27名が殺されたと行っている。多くは催涙弾の犠牲者という。政府は死の原因んは異議を唱えている。

 ハマド王は先月は反対派を統一されていない、と言って退けた。

 カシム師は金曜日の行進は、反対運動が強烈であることを示している、と語った。「この行進はあなた方が要求をする孤立した少数派なのか、あるいは要求は多くの人々が賛成するものであるのかを示すものになる」と説教で語った。これはユーチューブで見れる。

 BBCによれば、来月、バーレーンでは、バーレーン・グランプリ・レースが予定されている、という。 

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