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シリア軍では使用していない欧米製の武器も押収された
◆3月16日
このブログの3月2日号「フランスはシリアで隠密戦争を進め、18名の戦争捕虜がいる」で示したように、フランスは自国兵士がシリアの反政府勢力側について、しかも戦闘で捕虜になってしまった問題を隠密裏に解決するために、ひそかにシリア政府と交渉を開始した、ことを示したが、今回の記事内容では、フランスが、シリアの反政府勢力側に武器の供給をすることには「反対」である、という声明は発表した、ということだ。ロシアと同じようなことを言い始めた、ということだ。(おいおい とっつぁん、気でも狂ったのかえ? いつもの、「おフランス」の名調子はどこへ?)
これは明らかに、リビアの時の姿勢と異なるもので、上記の自軍兵士捕虜問題がフランス政府の対シリアの姿勢に変化をもたらした、と見るべきであろう。フランスのジュペ外相は、その理由をごちゃごちゃ言っているが、理由にもならない理由である。なんとも情けない姿を晒している。
また、二番目の記事は、タイトルはアル・ジャジーラの敏腕記者が辞職したのは、シリア紛争の報道内容の偏向に嫌気がさしたから、ということなのだが、記事の内容はシリアの現場の映像ニュースが偽造された、という問題を扱っている。この点は既にこのブログで一貫して示してきたことである。NHKでさえ、「親政府デモ」を「反政府デモ」として放映していたのだ。
欧米側と国連などは、シリア内の紛争による死者数のすべてが政府軍によるもの、という報道姿勢であったが、そんなバカがことがあるはずもない。武装勢力が殺害した、という報道がただの一度もない。これこそ偏向報道の最たるものである。もっともシリアには「一般市民による平和的デモ」だけがあり、それに政府軍が発砲して殺害した、と言ってきたのだから、事実をまったく無視した今までの報道内容が、愚かで恥ずかしものだったのだ。
ともあれ、フランス政府のシリアに対する態度の豹変の裏にはそのような事情、つまり、公開できないフランス兵士の捕虜問題というものが控えている、と見られることが重要だ。従って、今後シリア情勢はうまく行けば、沈静化するかもしれない。サウジやカタールも虚偽報道ばかり続けるわけにもいかないだろう。金のためにいくらでも良心を売りとばす人間もいないわけではないが、そんな人間ばかりではないし、これからはそのような人間、すなわち良心を大切にして生きたい、と願う人間がどんどん増えてきているのだ。それが本当の「アラブの春」の時代的背景である。
「馬鹿じゃできない、利口じゃやらぬ
胸に抱いた夢ひとつ」 (花と龍:高倉健)
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●フランスはシリアの反政府勢力に対する武器供給に反対
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5g2AzQAt8PqCwMsqqUeovkNguqEzg?docId=CNG.abf0d7662b09ccadd00a3c9bfc4fd8df.191
【3月15日 AFP】
アラン・ジュペ外相が15日、フランスはシリアでアサド政権に対して反政府闘争をしている武装勢力に対して、外国勢力が武器を供給することに反対である、と語った。
昨年、フランスはリビアのカダフィ政権を打倒した反政府勢力に対して武器を供給したが、シリアの反政府勢力があまりにも分裂していることや、そのため効果的な武装闘争をすることが困難と思われること、また現場の情勢が非常に不安定なことをフランス当局は懸念している。
「シリア人は相当に分裂していて、もしも我々が武器を反政府勢力のある一定の組織に供給すれば、キリスト教徒、アラウィ派、スンニー派、シーア派などの間に内戦を引き起こしかねない」とジュペはラジオでのインタビューで警告した。
「現在の騒乱状態以上の大動乱になりかねない」と彼は語った。
過去何年か、アサド政府軍は政府に対する暴動に対しては、統制のとれていない武装した勢力に対すると同様に、一般のデモ隊に向けて発砲し、暴力的に弾圧をしてきた。
サウジアラビアとカタールが率いるアラブ諸国の中には、武装勢力に対して武器を供給することに賛成の国もあるが、フランスと他の欧米諸国は国連が支持する交渉による解決を期待している。
常任理事国メンバー国である中国とロシアはアサド大統領の辞任を要請する動きで一致しようとすることを阻止してきている。これに対してジュペ外相は、ロシアの「悪い仲介者の計算」がある、と語った。
「ロシアは我々が委託された範囲をこえたとし、リビアに介入したことを非難している。しかし我々はそうは思っていない」とジュペは語った。
「ロシアはシリアに利権を持っている。ロシアはシリアに多くの武器を売却してきた。ロシアはまた自国内でイスラム勢力が蜂起するようなことを恐れている。そのためにシリアで起きていることに反対しているのだ」と語った。
●アル・ジャジーラ敏腕記者がシリアの虚偽放映に反対で辞職
http://www.voltairenet.org/Key-Al-Jazeera-journalists-resign
【3月14日 Voltaire Network】
シリア紛争報道の偏向を理由に記者が辞職した
いくつかの主流テレビ局が最近、シリアからの怪しげな映像を使用していることが分かった。そのニュース報道は、シリアに対する軍事介入を正当化するメディアの役割に関する議論の炎に油を注いでいる。
”ダニー”という、反対派の活動家が、シリアのホムス市からCNN、BBC、アル・ジャジーラ、アル・アラビアにレポートをしている。彼は反政府運動に密着し、ずっとシリアに対する軍事介入を要請している。彼は、ダニー・アブドゥル・ダイェムという22歳のシリア出身のイギリス国籍所有者である。
オンライ上にリークされたビデオの中で、ダニーはCNN用のビデオ偽造しているところが写っている。放映される前に彼は仲間に武器を発砲して、彼のアンダーソン・クーパーとのライブのレポートが劇的になるよう頼んでいる。ビデオが公開された後、変なことはしていないと彼はCNNのインタビューで否定しているが、彼が信ぴょう性のあるニュース発信源なのかどうか、ということが問題にされた。
拡大する汚い情報戦争の中で、ダニーだけがそういうことをやっているわけではない。調査ジャーナリストのラフィク・ロトフは、何か月も、紛争に対する国際世論形成に貢献した映像の背景を調査してきた。彼は、RT(ロシア・トゥデイ)に、アル・ジャジーラはシリア政権を貶(おとし)めるようビデオ偽造を行っていて、シリア政府が石油パイプラインを爆撃した証拠である、とアル・ジャジーラによって報道されている、と説明している。
「私はこのビデオはアル・ジャジーラのサーバー上にあると思う。あれが爆発でないことは明らかである。しかし彼らはそれを無視し、それを報道し続けた」と彼は語った。
あれはInfowars.com.で言われているように、パイプラインを彼ら自身で爆破し作成した映像とさえ、考えられるのだ。、
■シリア非難合戦のどんでん返し
あらゆるジャーナリストが、シリアの現場の映像を確認することは困難で、不可能に近いと認めている。
つい最近、喉を切られたり、刺し傷や暴行の痕跡のある女子供を含む47体の遺体の映像が出てきた。反政府勢力側はUNSCの「虐殺」に関する緊急会議開催を要求した。アサド政権は反対に、ビデオに映っているテロリスト・ギャングらがこれらの人々を殺害したと発表した。そしてホムス市の住民らが死体は自分たちの親族で、以前シリアの反政府勢力によって誘拐されていた者たちであったと認めたのだ。
相互の非難合戦が熾烈さを極め、一般市民の苦難が継続する中、アル・ジャジーラの敏腕記者が辞職したことは、シリアの騒乱についての主流メディアの報道内容が、客観的現実とかけ離れたものであることを示す明らかな証拠になっているようだ。
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