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ハリリ暗殺現場を前もってイスラエルの無人機が撮影していた


◆1月21日

 レバノン情勢について既に1月17日号で示したが、以下の記事は去年の7月に書かれたもので、イスラエルのレバノン内のスパイ網の摘発を取り上げ、ハリリ元首相暗殺の黒幕にイスラエルの役割があったことが示唆されている、という内容である。

 とりあえず、このようなイスラエルのスパイ活動の規模だけを見ても、ハリリ暗殺の問題からイスラエルを除外することは決してできる話にはならないはずである。それに暗殺当時の諸々の情況を考えると、例えば使用された爆薬なども非常に特殊な、アメリカとその同盟国でしか使用していないものであることなどを考えれば、これはその筋、すなわち欧米・イスラエルが背後にいることが推察されるのであるから、ヒズボラだとか、イランだとかいう話にはならないのである。


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●ハリリ元首相暗殺におけるイスラエルの役割
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=20233
【2010月7月 by Rannie Amiri】
 
 中東では、政治工作、諜報活動、そして暗殺などのつながりは隠すほどの事もない日常のことである。
 2005年に起きたレバノンのハリリ元首相の未解決のケースも、イスラエルの関与を含むこの隠密作戦の全貌が表面化してきている。

 レバノンにおけるイスラエルのスパイ・リングが摘発されていて、この18ヶ月間で70人以上のスパイが逮捕された。その中には、4人のレバノン軍の高級将校や保安関係高官らが含まれていた。その内の一人は1984年以来イスラエルのモサドのためにずっと工作をしてきていた。
 現行の捜査で2010年7月に重大な進展がなされ、特にアルファ携帯電話会社で通信・放送担当責任者であったチャーベル・カジの逮捕がその頂点をなした。
 
 レバノンのアス・サフィール紙によれば、カジはコンピューター・プログラムをインストールし、アルファ内の送信機に電子チップを埋め込んだことを告白した。こういった装置はイスラエルの情報機関によってモニターされ、暗殺対象者の存在位置を示しターゲットにする事ができ、また連絡網に関する情報記録を抹消するウィルスを埋め込むことができるものだった。カジがイスラエルに協力するようになったのは14年前に遡る。

 2010年7月12日、アルファでの第2回目の逮捕劇が起きた。カジのパートナーでエンジニアであるタレク・アル・ラバはイスラエルに有利となるスパイ活動とレバノン国家の安全保障を危うくしたことで逮捕された。数日後、3人目のアルファの会社員が拘留された。
 
 イスラエルはこの件でコメントすることを拒否した。しかしながら、レバノン軍内および通信部門へ浸透してきたイスラエルの能力はレバノンを震撼させ急に安全保障面での懸念が高じた。

 これらとハリリ暗殺とどのような関係があるだろうか?
 イスラエルのために働いてきたレバノン軍内の売国的な高級将校の一派はさておいて、レバノン特別法廷(STL)の正当性が問題となってきた。
 このSTLは国連のお墨付きを持った機関であり、2005年2月14日に1000kgの爆発物をハリリ氏の車列近くで爆発させ、ハリリ氏の他に21人を殺害した暗殺事件の下手人を告発する使命を持つ機関である。STLは電話交信記録と携帯電話通信記録を証拠の大部分とする起訴状を9月には出すとされている。
 
 AFP(フランス通信)によれば、「国連調査団の準備レポートは、ハリリ氏殺害当日の携帯電話のデータを集めたものを証拠とした」という。
 レバノン通信も同様に、「未確認のメディアの報告では、早ければ9月にも起訴ないしは証拠を示すだろうという国際的な調査は、電話記録をハリリ殺害の陰謀がなされたという証拠にするという。シリアとそのレバノン内の同盟関係者が疑われている・・・」という。
 
 7月16日のテレビで、ヒズボラの事務総長であるサイド・ハッサン・ナスララ氏は、STLはイスラエルの集めたイスラエルに都合の良い交信を使用し、元首相暗殺のグループを不正に示唆しようとするだろう」と予想している。
 「STLの起訴とか、何人かはフェイク(偽者)と判明した証人の分析を、またデータ改ざんができるスパイが浸透していた通信網を重視する者たちがいる」と言う。
 
 「2006年の戦争前、これらのスパイはイスラエルに重要な情報を流していた。この情報を元に、イスラエルはレバノンの機関の建物や工場、住宅などの建物を爆撃したのだ。多くの犠牲者が出た。またそれ以上の負傷者が出た。これらのスパイはこの殺戮の、この犯罪の、この脅威と立ち退きの協力者である」と語った。

 ナスララ氏はSTLの操作のことを、「イスラエル・プロジェクト」と呼んでいるが、これは「レバノンに混乱を引き起こす」という意味だ。
 その通り、2008年5月にはレバノンはそのことを体験した。フォアド・シニオラ首相(元)の統一政府は18ヶ月間の頂点で行き詰まり、彼の内閣がヒズボラの固定交信システムが非合法であるという全会一致の決定でレバノンは内乱の瀬戸際に追いやられたのだ。
 
 2006年7月のイスラエルのレバノン侵略の際の戦闘で威力を発した通信ラインの価値を考慮し、かつ国営のテレコム社は陰謀に加担している可能性を考えて、ヒズボラはシニオラのこの通信網を破壊せんとする計画に抵抗した。
 
 彼らのメンバーが西ベイルートに展開し政府の計画を葬った。2年後、彼らに対する嫌疑は晴れた。
 自由愛国運動指導者のミシェル・アウン氏はSTLは「統制できない」ヒズボラ・メンバーを起訴するだろうし、「レバノン・レバノン人とレバノン・パレスチナ人の緊張、イスラエルによるレバノン戦争」がそれに続くとナスララ氏に警告してきた。
 
 ナスララ氏とアウン氏の主張を裏付けるように、イスラエル国防軍のガビ・アシュケナジ参謀総長は、「大いに願わしい事であるが」レバノンの情勢は9月、STLがヒズボラをハリリ暗殺容疑で起訴すれば悪化することだろう、と予想した。
 
 イスラエル外交委員会でのアシュケナジ参謀総長の上機嫌の予想の言葉は、イスラエルが願ったようにはならなかった:内乱の醸成と通常は親シリア派と反シリア派に分かれるレバノン各派間の紛糾というものだ。
 アシュケナジはこのことを予期していた。勿論、それは決定的な電話記録にイスラエルが自由にアクセスできるということでヒズボラに罪を着せることになることを知っていたからだ。
 
 レバノンにいるイスラエルの情報員と工作員、それにテレコム網への浸透工作は暴露されている。少なくとも、STLはハリリ氏の死にヒズボラが関与していると言われている証拠は全く
信用ならず改ざんされたものであるということを承認すべきである。
 
 イスラエルのスパイ網が摘発された際のカジとアル・ラバの逮捕で、STLはその焦点をこの地域でハリリ氏の殺害で唯一利益を得たプレーヤーに絞るべきであろう;そのプレーヤーはヒズボラを起訴する計画が現実になれば更にその計画を推し進める者たちである。
 イスラエルに目を向ける時なのだ。
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