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アメリカ・カナダとの共同演習に参加するロシア空軍
◆8月28日
さまざまな面で対立的な関係にあるロシアとアメリカであるが、対テロということになると協力関係を継続しているのが、この両国である。特に以下の記事にあるように、航空機テロとなれば本物のテロであり、今現在シリアで行われているような、民主化運動と絡んでのテロ活動とは明確に判別できるものだから、ロシアも参加しやすい。
外交とはこのように、不倶戴天の敵であっても、将来を考えて協力する、ということも大切になる場合がある。それはそれ、これはこれ、というような関係だ。したたかなロシアはアメリカとの関係でも、はっきりと物は言うし、対立も辞さないが、同時にアメリカとの関係を大切に考えていることも分かっている。
オバマが再選されたら、そういう意味でプーチンのロシアとオバマのアメリカは急接近する可能性も出てくるだろう。
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●ロシア空軍:アメリカでの対テロ演習に参加
http://en.rian.ru/mlitary_news/20120827/175451589.html
【8月27日 RIA Novosti】
ロシア軍兵士がアメリカ・カナダの兵士らと共に、民間航空機へのテロ攻撃を撃退するというヴィジラント・イーグル2012軍事演習に参加する、とロシア東部軍区の広報が27日報じた。
「このヴィジラント・イーグル2012演習は、8月27日~29日に行われる。これは民間航空機へのテロ攻撃があった際に、ロシア軍とNORAD(北米大陸防空システム)との間の相互作用を円滑に進めることが目的となる」と、軍区のスポークスマンであるアレクサンダー・ゴルデイェフ大佐が語った。
この演習は三度目で、最初のは2010年に行われた。
この演習にはロシア、アメリカ、カナダ軍部隊が参加する。司令部はコロラド州のコロラド・スプリングスとアラスカ州のアンカレッジに置かれ、またロシア極東のハバロフスクとペテロパブロフスキー・カムチャッツキーにも置かれる。
ロシア部隊は東部軍区第三航空・防空司令の司令官であるセルゲイ・ドロノフ少将に率いられ、NORADの部隊は、ジョセフ・ボネット3世訓練・演習部長が率いる。
「ドロノフ少将率いる最初のグループはコロラド・スプリングスの主司令部の一部として参加する」と、ゴルデイェフは語った。
「東部軍区防空・航空司令のセルゲイ・ズムリン少将率いる第二グループは、第二司令部のアンカレッジで参加するだろう」とゴルデイェフは語った。
NORADはアメリカ・カナダ共同機関で、両国に航空警報と防衛を供給している。
NORADのプレスリリースによれば、コンピュータを軸とした演習は「二つの国際線フライト、一つはアラスカ発のロシア領空へ向かうフライトと、ロシア発でアメリカ領空に向かうフライトで構成されている」とある。
「基本的要素は、外国の商用航空貨物機がテロリストによって乗っ取られたというものである。この航空機は交信できない状況である。演習のシナリオはロシア空軍とNORADが戦闘機を送って航空機を調査し追跡することが要求される状況を生み出している」と、NORADは語った。
この演習は、「参加国の戦闘機同士の間の受け渡し(hand-off)の協力関係」に焦点が絞られる予定だと付け加えて語った。
「これらの演習は想定できる航空テロの脅威を阻止するため、ロシア空軍とNORADとの協力関係を深めるために継続する」とNORADは語った。、
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