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止まないアフガンでの紛争

◆2月2日

 米軍の機密ファイルでは、NATO軍撤退後のアフガンが再びタリバン支配に戻るだろうと見ているそうだ。これは実態を表しているだろう。今でもカルザイ政権が支配しているのは、首都のカブール近郊だけと言われている。

 9・11テロ事件でオサマ・ビン・ラディンとアルカイダが犯人だと根拠ないままに断定され、そのビン・ラディンをアフガンが匿っていると難癖を付けられて攻め込まれたアフガンだったが、結局カルザイ政権という傀儡政権を樹立したまでは良かったが、タリバン勢力の完全掃討はならず、今オバマ政権となって過去のブッシュ政権の所業の後始末をしながらのアフガンからの撤退がすすめられることになった。

 アフガンに米軍が攻め入った時、ロシア軍将校らが、米軍もいつかはタリバンに追い出されるだろう、と言っていた。米軍でさえアフガンを支配することは出来ないだろうということは、ソ連軍の撤退で既に予見されていたことなのだ。

 しかしこの間、アフガンでのケシの栽培と麻薬輸出の増大という問題が生じた。この10年間でどれだけの麻薬がアフガンから世界に流れていったのであろうか。この麻薬ビジネスを仕切ったのがアメリカのCIAと目されている。彼らの裏金の源泉だ。これで好き放題のことをしてきたのである。イランに対する工作などもその内に入るであろう。

 アフガンが再びタリバンの支配するところとなれば、このケシの栽培や麻薬輸出が禁止される可能性が高い。こうしてCIAの裏金の源泉が破壊されれば、CIAの裏工作も多少は沈静化するかもしれず、それだけ世界は平穏に近づくことになろう。

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●機密ファイル:NATO軍撤退後にタリバンがアフガン支配
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2094755/Afghanistan-Secret-files-reveal-Taliban-retake-control-NATO-troops-withdraw.html?ito=feeds-newsxml
【2月1日 Will Longbottom – Daily Mail】

 米軍機密ファイルでは、パキスタンに支援されているタリバンがNATO軍撤退後にアフガンを再度支配することになる、と主張している。

 アメリカ軍によって作成された「タリバンの情勢」というレポートでは、パキスタンのISI(Inter-Services Intelligence)が外国勢力への攻撃面でタリバンを指導していると言っている。

 このレポートは、11年目に入った呪われた戦争の評価である。この戦争で米軍1846名、英軍390名を含むほぼ3000名の死者が出ている。

 このレポートはイギリスのキャメロン首相とアメリカのオバマ大統領に軍を撤退させよという更なる圧力を加えることになりそうだ。

 これはまたタリバンの強硬派の言っている、アメリカと不人気なカルザイ政権と和平交渉をするなという考え方を強化することになりそうだ。

 このレポートは、タイムズ紙によれば、「2011年にタリバンはかなりダメージを受けたが、その勢力、士気、資金力、戦術的な熟練度は高いままだ」という。

 「多くのアフガン人は、タリバンが帰ってくるということで準備している」

 これは4000名以上の、タリバンとアフガンにあるバグラム空軍基地に拘留されているアルカイダ要員との質疑から作成されたものだ。

 拘留者らは、パキスタンは工作員と仲介者とのネットワークを利用しタリバンに対して戦略的アドバイスをしていると暴露した、とタイムズ紙は報じている。

 「パキスタン政府はタリバンと友好的に係わっている」とレポートは指摘している。「ISIはタリバンの活動とタリバンの指導層の居場所を知っている」という。「タリバンの指導層はISI要員と定期的に会っており、ISI要員は戦略上のアドバイスを行い、またパキスタン政府のアドバイスを伝えている」という。

 パキスタンとアフガニスタンの国境付近にいる民兵グループは電気、爆発物、自爆ベルトをタリバンに供給している。ある拘留者は、「タリバンはイスラームではない。タリバンはイスラマバードだ」と語った。

 この点についてはパキスタンの外相から強い反発が寄せられた。スポークスマンのアブドゥル・バシトは、「これは馬鹿げた話だ。我々はアフガンに関しては不干渉を決めている」と語った。
 
 アフガンのかなりの地域はアフガン治安部隊と2014年に撤退する最後の外国戦闘部隊の手に渡されている。しかし多くのアフガン人は、アフガン軍や治安部隊、あるいは警察が、この世界でも最も不安定な国から外国戦闘部隊が撤退した後にしっかりと治安を保てるのか疑問に思っている。

 このレポートは、欧米とパキスタンとの間の緊張を更に強めることになりそうだ。パキスタンはアメリカが支援する現アフガン政権を倒すことを狙っている民兵を支援していることを長く否定してきている。

 パキスタンのヒナ・ラバニ・カー外相は1日カブールを訪問する。これはアフガン政府との間の緊張関係を修復することが狙いであり、タリバンとの和平交渉についてカルザイ大統領と話し合うことになっている。

 パキスタンとアメリカとの関係は、昨年5月のオサマ・ビン・ラディン襲撃とその件でパキスタンの将軍達が憤って以来冷めている。

 昨年11月に起きたNATO軍の空爆でパキスタン兵士24名が殺害されたことが危機を深めた。これでパキスタン側はアフガンへの供給ルートを閉鎖した。

 パキスタン政府はアメリカがタリバンなどの反乱勢力やハッカーニのネットワークなどを追うように圧力を掛けてくることに対して、欧米側は複雑な現地の情況を見逃しているとして抵抗している。

 ペンタゴンは、ISIと武装勢力ネットワークの関係を長く憂慮してきた。

 10万人の外国軍の存在にもかかわらず、国連によれば、アメリカが支援するアフガン軍によってタリバン側が追放されて以来アフガンでの紛争は最悪状態であるという。

 先月初めタリバンは、アメリカとの和平交渉を持つためにドーハの首府カタリに政治事務所を開設するだろう、と発表した。

 しかし、サウジアラビアで和平交渉をするための努力もなされている。これはカルザイ大統領が自分の政府が蚊帳の外に置かれることを懸念しているからだ。

 このレポートはタリバンがアフガン人に受け入れられようとして自分たちのイスラム主義的タカ派ラインを和らげ出していることを示している。

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