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イスラエルは今回のシリア空爆で、劣化ウラン弾を使用した疑いが強い

◆5月2日
 
 このROCKWAY EXPRESSでは、シリアの紛争が生じた、その最初から、これがアラブの春のような、大衆的反体制抵抗運動ではなく、一部のテロリストによるゲリラ的攻撃であることを指摘してきた。当初からそのように実態を示してきたのは、恐らく日本のインターネットのサイトではこの」ROCKWAY EXPRESS が唯一のサイトであったかもしれない。

 そして紛争から2年が経過し、欧米の主流メディアも実態を隠しきれなくなったかのように、シリアで反政府テロ行為をしているのは、アルカイダに繋がるテロリスト組織であることを認めるようになったようだ。

 だから、このROCKWAY EXPRESSでは、主流メディアの方が間違っていて、このブログの方が正しいと指摘し主張してきたのである。今、アメリカ政府はこの記事の最後に指摘されているように、「化学兵器」の使用があれば、アメリカのシリアに対する態度は変更せざるを得ない、というようなことを言い始めてはいる。しかし、実際はオバマ政権は軍事介入には踏み込まないであろう。少なくとも、大統領自身は踏み込みたくない勢力の方にある。

 シリア問題の解決は、ロシアのプーチン大統領が繰り返し指摘してきているように、シリアの問題はシリア人自身によって決定されるべきである、ということだ。従って、アルカイダ系テロ組織のメンバー、つまり反政府勢力の大半はシリアから追い出されるべきであり、国際社会は、シリア問題解決のために、シリア領内にいる外国人テロリストらをまずは国外へ追い出すことに専念すべきである。

 ところで、イスラエルがシリアの軍事施設をまたもや空爆したようだ。シリアの軍事筋では、劣化ウラン弾が使用された可能性が高い、と見ている。シリアは現在、上記ゲリラの掃討で手が一杯でイスラエルに対する反撃は出来ない事情があるところを狙われた可能性がある。シリア問題は、欧米、トルコ、湾岸アラブ諸国、イスラエルetcが共同して、よってたかってシリア弱体化・アサド政権転覆の謀略、というのが真相である。しかしシリア民衆の支援がアサド政権にある限り、アサド政権が簡単に転覆されることは無いであろう。

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●シリア内のテロリストに対する支援を停止すべき時だ -最終版-
「反政府勢力」は全面的にアルカイダによって支配されている

http://www.globalresearch.ca/time-to-end-western-support-for-terrorists-in-syria-opposition-is-entirely-run-by-al-qaeda/5333204
 【4月28日 Tony Cartalucci — Global Research】

ニューヨーク・タイムズ紙は以下のように認めている:

 アメリカの懸念事項の最大のものはナスラ戦線で、この組織のリーダーは最近、このグループはイラクでアルカイダと協力関係にあったし、オサマ・ビン・ラディンの代理を長期に渡って務めたアイマン・アル・ザワヒリというアルカイダのリーダーに忠節を誓ったことを明言したことだ。 

 シリア政府はアルカイダであると公言する者たちと戦っているばかりでなく、こういったテロリストたちはシリア人でさえないのだ。

 更にひどいことは、ニューヨーク・タイムズ紙が完全に認めたことだが、ヨーロッパ連合が制裁を解除したシリアの油田で、今はその石油を買っているが、その油田は完全にアルカイダが支配しているもので、それはつまり、ヨーロッパ連合は国際的に良く知られた、その恐るべき犯罪的残虐性で知られている国際的テロリストに、意図的に石油代金を支払っているということなのだ。

 ニューヨーク・タイムズ紙は以下のように報じた:

 どこでも、アル・ナスラは政府の油田を掌握し労働者を仕事に呼び戻し、彼らが生産する原油から利益を得ている。

 そして:

 石油の豊富なデイル・アル・ズールとハサカでは、ナスラの戦闘員は政府の油田を掌握し、そのいくつかを部族の民兵に運営を任せ、その他は自分達で運営している。 

 更に以下のように報じている;

 ナスラの影響力はアレッポで一番強く、そこではこのグループは元子供病院に陣を張り、他のグループと共に、隣の眼科病院内にシャリア(イスラム法)委員会を設立し付近一帯の反政府勢力の支配地域を統治している。この委員会は警察と鞭打ち刑を含む裁定を下すイスラム法廷を運営している。ただし他の国では存在する四肢切断とか処刑は行われていない。

 ナスラの戦士らは発電所を支配し町のパン屋の経営を続けさせる為に小麦粉を配給している。

 この最後の、「町のパン屋の経営を続けさせる為に小麦粉を配給している」という点は、非常に重要な点で、それはこの配給している小麦粉はアメリカから直接入ってきているものだからだ。

 ワシントン・ポスト紙では、「アメリカはシリア人に食料を与えている、ただし秘密裏に」という見出しの記事内で以下のように主張している:

 シリアの北方にあるアレッポでは、大胆な欧米人らが大いなる秘密作戦を請け負っている。小さな田舎に匿名で住んで、彼らは毎日無印の車で旅をし、空爆をものともせず、砲弾や誘拐の恐れも無視し、シリア人に食料やその他必要なものを供給しているが、これら全てはアメリカ政府が支払っているものだ。

 ワシントン・ポスト紙は、殆どのシリア人はこの供給される支援物資はアルカイダ系アル・ナスラによるものとしていると主張している。

 「アメリカは我々のためになにもしてくれなかった。全くなにも」とモハメド・フォアド・ワイシ(50)は、アレッポの彼の小さな食料品店で強調するかのように吐き出すように言った。彼の店はパン屋がくっついていて、彼はそのパン屋から毎日パンを買っている。そのパン屋にはアメリカが支払った小麦粉が一杯あった。しかし、ワイシはこの地域に小麦粉を供給しているのは、アルカイダとの繋がりのためにテロ組織と指定されている、反政府組織のジャバト・アル・ナスラであるとした。ただし、彼は小麦粉が本当は何処からきているのかは、分からないことを認めた。

 明らかに、このパズルは解けたわけだ。ワイシは正しかったのだ。ジャバト・アル・ナスラは、アメリカによってテロ組織として指定されている組織であり、その組織が人々に小麦粉を配っているのだ。その小麦粉はアメリカから意図的に直接受け取っているのだ。これは、この組織をテロ組織として断罪した反テロ法、国際法に矛盾することだ。そしてアメリカがシリア領内のテロリストを強化している、ということを国務省が頻繁に否定してきたことと矛盾している。

 明らかにアメリカとその同盟国はテロリズムを支援していることになるし、もっとまずいことは、シリア人に施している「援助」なるものが、アルカイダによって政治的な道具として利用されていることであり、シリア内のテリトリーを永久的に占領し支配するようにさせていることである。ニューヨーク・タイムズ紙自身が自ら認めたように、アル・ナスラはシリア人ではない戦士達で一杯になっているということは注目されるべきである。

 かくも陰険でかくも非道な、そして嘘が絡みついたような陰謀が明らかになった、欧米政府はおそらく自国の人々が自分達の税金が意図的に野蛮なテロリストらを武装させ、彼らの資金として与えられていることを信じないと読んでいるのだろう。その間、意図的に宗派間の紛争を煽り、そのための死傷者数がうなぎのぼりに増加しているのだ。

 カードは下ろされたのだ。アメリカは2年間に渡っておおっぴらに資金を与え、武装を施し、シリア内のアルカイダに物資を供給してきているので、そのためにシリア領内および国境沿いに生じた死傷者、暴虐、人道的悲惨さに責任がある。

 「化学兵器」という薄っぺらな、お馴染みの口実を使用し、アメリカがアルカイダの代わりに軍事介入をしようとしている間に、アメリカ兵の足が公式的にシリアの土地を踏む前に、人間に対する恐るべき犯罪行為が歴史的な規模で既にアメリカとその同盟国によってシリア民衆に対して成されいることになるだろう。

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