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ギリシャのデモ隊

◆5月21日

 シープルという言葉が英語に出てきている。Sheepleである。羊(sheep)と人々(people)とを繋げたものだ。ようするに、羊のようにおとなしく、ご主人様の言いなりのまま殺されても文句を言わない人々、というような意味合いである。

 ギリシャの民衆はシープルではない。国家の指導層の腐敗に立ち上がった怒れる民衆だ。今まで世界の多くの国で、人々が国際金融勢力の者たちからどれほど収奪されてきたことか。経済的に問題が生じれば、銀行は保護され、民衆から金が収奪されていく愚かなシステムと政策。それが、今目覚めた人々によって徐々に明らかにされ、彼らの決定的な反抗を生み出しつつある。 
 その尖兵がギリシャの人々なのであろう。

 この傾向は、世界金融システムの崩壊と、世界経済の没落と相まって今後ますますその勢いを増すことだろう。そして彼らは誰が自分達の敵であるか、理解している、ということを、国際金融勢力の者たちは理解しておかねばならないだろう。
 いくら抑えようとしても、抑えることのできない時代が迫ってきていることを我々はまもなく知ることになろう。


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グロテスクな金融システム:かつてない経済収奪のギリシャ
ギリシャは近代の階級戦争の雛型
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=19243
【5月20日 by John Pilger】

 イギリスの政治指導部はトゥィードルダムとトゥィードルディー(童話「鏡の国のアリス」の中に出てくる双子の兄弟)の結婚を取りまとめることが民主主義だとのたまわっているのだから、残された者たちの憧れはあのギリシャなのだ。ギリシャが希望の光ではなく、水ぶくれした公共部門と手抜きの文化のために天罰が下った「くず国家」と看做されていることは(オブザーバー誌)全く驚くに値しない。
 ギリシャの反論は、ホワイト・ハウスの将軍を操って贅沢をしている者たちと違って、ギリシャでは普通の人々が立ち上がっていることが本当の希望なのだ、というものだ。

 ヨーロッパの銀行とIMFによるギリシャの救済を引き出したこの危機は、それ自身が危機の中にあるグロテスクな金融システムが生み出したものである。 ギリシャでのことはパニックに陥っている帝国勢力の金持ちらに対し進められている、殆ど報道されたことはない近代の階級戦争の典型なのだ。

 ギリシャが他と違う点は、侵略、外国の支配、軍部独裁、民衆の抵抗などを、生々しい記憶と共にギリシャ国民が経験してきているということだ。ギリシャの普通の人々はヨーロッパ連合を支配している腐敗した協調組合主義(corporatism)に対しびくびくしない。現在のパパンドレウのパソック(社会主義系)政府の前のコスタス・カラマンリス右翼政府は、社会学者のジャン・ジーグレーによって、「国家の資源を略奪する体系化された機関」と描写されていた。

◆窃盗の大作だ

 この機関には評判の悪い友人がいた。アメリカの連邦準備理事会はゴールドマン・サックスの役割を調査している。公的資産が売り払われ、脱税した富裕層が3600億ユーロをスイス銀行に預金しているギリシャの破綻に付け込んだのだ。この資金の大出血はヨーロッパ中央銀行と各国政府の承認の元で継続した。

 11%の財政赤字は、アメリカのものに比べれば決して高いものではない。しかしながら、パパンドレウ政府が国際資本市場から借り受けようとした時、それはギリシャの国債を「ジャンク債」と格下げしたアメリカの格付け会社によって事実上阻止されてしまった。この同じ格付け会社が、トリプルAを2008年の経済崩壊を招いたいわゆるサブプライム抵当証券に与えたのだ。

 ギリシャで何が起きたのか、と言うと、壮大なる窃盗なのだ。しかもかつてなかったほどのものだ。イギリスでは、ノーサンロックとか王立スコットランド銀行のような銀行の「救済」には、数十億ポンドが費やされた。ゴードン・ブラウンとシティーの強欲な本能に対する彼の情熱のお陰で、公的資金のギフトは無条件で与えられ。また銀行家らは、お互いに戦利品をボーナスと呼んで与え合って、それをタックスヘブンに持って行ってしまった。イギリスの政治的モノカルチャーの下では、彼らはやりたい放題である。アメリカでは、状況は更に顕著だ。調査ジャーナリストのデイビッド・デグローが報告しているように、ウォール街の主要な銀行は「経済を破壊した銀行は税を全く支払わず、330億ドルを払い戻してもらった」のである。

 ギリシャでは、アメリカとイギリスのように、普通の人々は、彼らに負担をもたらしている富裕層と権力者の負債を支払わねばならぬと言われてきている。仕事、年金、行政サービスなどは大幅に削減され見捨てられた。ヨーロッパ連合とIMFに対しては、丁度IMFと世界銀行が世界の開発途上国を「構造的に調整」(貧困化と統制)してきたように、ギリシャの社会福祉事業を解体し文化を変える機会が与えられた。

 ギリシャは、コソボの民衆を守るためにという見かけの口実の裏で物理的に破壊されねばならなかったユーゴスラビアと同じ理由で嫌悪されていた。殆どのギリシャ人は国家に雇われており、青年と労働組合は紛争の矛を収めない人民同盟を構成している:1967年のアテネ大学キャンパス上の大佐の戦車は政治的な亡霊として人々の記憶に残っている。
 このようなレジスタンスはヨーロッパの中央銀行家らにとっては嫌悪すべきものであり、問題の多かったドイツ統一後の余波の中で市場を掌握する必要性のあるドイツ資本の障害と看做されている。

◆ショック療法

 イギリスでは新しい首相は前首相と同様、彼の要請の内容を、詐欺師の負債を「財政上の責任」として一般人が支払うべきだと説明できるとしている。これは、最初はマネタリズムとして知られ、次に新自由主義として知られている急進的な経済理論がこの30年間宣伝してきたものである。口に出していえないことは、貧困と階級のことだ。

 イギリス人の子供の約3分の1は、ブレッドラインと言われる、パンの配給を待つ貧困者の列に入る。ロンドンのケンティッス・タウンの労働者階級の人々の男性の平均寿命は70歳だ。2マイル先にあるハムステッドでは、80歳である。1990年代、ロシアが似たようなこの「ショック療法」の標的にされた時、平均寿命は急降下した。アメリカでは、4000万人が自分の食料を確保することのできない人々になっている。

 開発途上国では、世界銀行とIMFによって押し付けられたトリアージ(優先順位方式)システムが、人々の生死を左右してきた。IMFによる一方的決定によって税金と食料・燃料の交付金が撤廃されれば、小規模農家は自分達は犠牲にされることになると理解している。世界資源研究所は、毎年1300万から1800万人もの子供たちが死に追いやられていると見積もっている。エコノミストのレスター・C・サローは、これは、「戦争の比ゆでも戦争と似たものでもなく、戦争そのものなのだ」と書いている。

 この同じ帝国勢力は、子供が過半数を占めるこれら痛めつけられた国々に対し恐るべき武器を使用してきた。そして、外交政策の道具として拷問を承認してきた。
 イギリスが積極的に係わっている人間性に対するこういった攻撃のいずれもイギリスの選挙に入り込むことは許されなかったということは、否認の現象である。

 アテネの路上に出た人々は、この沈鬱さに悩むことはなかった。彼らは誰が自分達の敵であるかはっきりと理解しているし、自分達が再び外国勢力の占領下にあるのだと看做している。
 そして再び、彼らは勇気を持って立ち上がったということである。デイビッド・カメロンがイギリスで行政サービスから60億ポンドを削除し始めた時、彼はイギリスにはギリシャのような紛争は起きないと予測していたはずだ。我々は彼が間違っていたことを示すべきだろう。

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経済から宗教まで、時代の先を読み解くための作業を人間活動のあらゆる分野にメスを入れて行います。
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