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ロシアのS-300防空ミサイルシステム

◆5月23日

 イランが既に契約・支払済みのロシアの最新鋭防空システムS-300の操作訓練を、その引渡しを渋っているロシア内の基地で、ロシア軍から受けているとイスラエルの情報専門誌が報じた。デブカ・ファイルはイスラエルの情報筋と繋がるものなので、ディスインフォメーションの可能性があるが本当の可能性もある。

 ロシアのミハイル・マルゲロフ連邦外交委員会議長は、国際社会がイラン制裁を決定したとしても、それがロシアのS-300のイランへの引渡しを妨げるものではない、と発言しているのを見ても、本当であっておかしくない。

 更に、イランは(濃度3.5%)1.2トンの濃縮イランを隣国トルコに搬出し、外国が提供する製品加工されたウラン燃料(濃度20%)と交換することで、仲介したトルコ、ブラジルとの間で合意した。
 このようにイランの実質的譲歩がなされたこともあり、ロシアはまもなくS-300の引渡しを行うようになるのではないだろうか。

 このシステムが実際にイランへ引き渡され、実戦配備されれば、イスラエルがイランの核施設を空爆することには大きな危険が伴うことになり、ますますやりづらくなることになる。
 
 今年から来年に掛けて、世界経済はますます混乱度を深め、ギリシャや他のPIGS諸国だけでなく、欧米全体もソブリン・リスクに見舞われるような情勢になっていきそうなのだから、そうなればアメリカのイスラエルに対する経済的・軍事的支援も今までのようには行かなくなるであろう。

 従ってイスラエルが今までの武断的対パレスチナ政策を変更しなければ、今まで保持していた中東での優位を失う可能性が高まる中、そのままでは国家の存立も危うくなる。
 しかし反対にパレスチナ国家樹立に向けてそれを全面的に支援し、1967年の第3次中東戦争前の国境線に戻り、中東各国と平和条約を締結する方向に動けば、イスラエル自身の存続をも確保し、中東で生存が許されていくことになるだろう。それが今、イスラエル指導部が真剣に考慮すべき課題であろう。


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ロシア基地にてイラン・チームがS-300操作訓練
http://www.debka.com/article/8792/
【5月19日 DEBKAfile】

 アメリカの押す国連安保理のイラン制裁パッケージにロシアが参加した18日、イスラエルのデブカ・ファイルの軍事筋はイランの革命防衛隊要員がロシア軍基地でひそかにS-300の操作訓練を行っている、と報告した。このS-300は可能性としてあるアメリカないしはイスラエルからの攻撃を阻止する能力を持っている最新鋭防空システムである。

 国連筋は、軟化させられた今のイラン制裁動議案は、この兵器のイランへの出荷を明白に禁止はしていないことを明らかにしている。

 ロシアはオバマ大統領にプーチン首相が約束したように、このシステムのイランへの出荷を押し留めてきている。しかし、もしもこの兵器が引き渡される場合には、イランは既に訓練を終えこの兵器を操作できる要員を確保していることになる。

 イランやその他の同盟国と外交・軍事的絆を深める動きをしているロシアは、シリアにMiG-29戦闘機、パンツィール短距離防衛システム、装甲車を供給する合意をシリアとの間で最近している。

 アメリカとイスラエルはイラン革命防衛隊がS-300ミサイルの操作訓練をロシア軍基地で行っていることを5月初旬から知っていた。しかし5月9日、ペレス大統領がメドベージェフ・ロシア大統領との会談時にこの問題を取り上げた時、彼はイスラエルやその他のいかなる国家もロシアに対し、どの国に軍事的支援をするかを告げることはできない、と厳しく告げられたのだ。

 ニューヨークやモスクワにいるアメリカの外交官がロシア外交官に対して、兵器の操作訓練をしているということは、プーチン首相の約束があるにもかかわらず、兵器の引渡しが行われるということを意味しているのか、という問いかけに対し、沈黙を保ったままであった。

 5月11日、ホワイト・ハウスは核問題アドバイザーを記者会見の席に送り、以下のような声明を発表させた:「アメリカはロシアに対しイランに対する新型防空システムの引渡しが米露関係に深刻な影響を与えかねないことを明確に伝えてある」

 これは最大限に厳しいロシアに対するアメリカからの忠告である。今回、ロシア側は、同程度の厳しい論調で切り返した。メドベージェフ大統領に同行していたロシアのセルゲイ・ラブロフ外相はトルコのアンカラで、「ロシアはS-300の売却問題ではどこからもいかなるアドバイスも必要としていない」と語った。

 このような外交的なやり取りとも思えない張り合いはさて置いても、 ロシアがイランのミサイル要員の訓練を開始したという事実は、イランが防空システムが早期に引き渡されるだろうという希望を強めることになっている。
 イランは更に国連制裁草案から実質的な国際的武器禁輸項目拡大を削除するロシア・中国の提案が通ったことに勇気付けられた。削除される前の案ではこのS-300が含まれていたのだ。



イラン:低濃縮ウランの搬出 トルコ、ブラジルと合意
 【5月17日 毎日新聞】
 イランの核開発問題を巡り、イラン政府は17日、保有する濃縮ウラン(濃度3.5%)1.2トンを隣国トルコに搬出し、外国が提供する製品加工されたウラン燃料(濃度20%)と交換することで、仲介したトルコ、ブラジルとの間で合意した。1週間以内に国際原子力機関(IAEA)に正式に通知するという。

 イランは、米欧が主導する国連安保理の対イラン追加制裁圧力が強まる中、昨年10月以降の核交渉で拒んできた「国外搬出」を受け入れた形で、制裁回避につなげたい考えだ。

 一方、イラン原子力庁(サレヒ長官)は17日、今年2月に始めた濃縮度20%のウラン生産を継続すると明言。欧州主要国は相次ぎ「核問題の根本解決にならない」と疑念の声を上げ、制裁論議を続ける方針を示した。

 イランの説明によると、合意内容は、低濃縮ウラン1.2トンをトルコに持ち出し、IAEAの監視下で1年以内に、医療用アイソトープ生産用に加工されたウラン燃料120キロと交換する、というもの。モッタキ外相は「今回の合意が建設的な空気を生み、イランと米欧との新しい相互関係を開くことを望む」と語った。・・・略

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