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マンチェスターでも放火・略奪が

◆8月11日

 イギリスの騒乱は収まらず、各国はイギリスへの渡航に対する警戒を旅行者らに呼びかけている。

 このような状態で一体来年のロンドン・オリンピックは開催可能なのか、という疑問が湧き出しているようだ。「平和の祭典」と言われるオリンピックであるが、平和ではないロンドンにその開催能力と資格があるのか、という根本的問題となる。今のような状態がそれなりに継続すれば、無理であろう。こうして大英帝国の威信は地に落ちかねない状況が刻々と迫ってきているのだ。

 長年、イギリスやアメリカ、イスラエルなどの情報工作員によって国内の不満分子を扇動され、反政府運動をけしかけられてきたイランが、このロンドンの騒乱を前にして、「抗議する者たちに耳を傾けてはどうか?」と皮肉混じりの提案をイギリスにしているそうな。イランも長年の溜飲が少しは下がったであろう。

 このように、自分の足元から揺らぎだしてきたのは、イギリスだけではないイスラエルも今や歴史始まって以来の抗議デモに見舞われている。そして間違いなくアメリカにも似たような騒乱が惹起することであろう。そして最後は中国・北朝鮮である。

 他国の不満分子を扇動し、それを口実に攻撃し、その国を自分達に都合のよい為政者が統制する国へと変えてきた歴史は、そのままそれを行ってきた者たちのところで行われるようになる。

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●イギリスの無政府状態
http://www.thetruthseeker.co.uk/?p=31850
【8月10日 Truthseeker】

 騒乱4日目になる夜、世界中の政府はイギリスへの渡航に伴う危険について警告を発するようになった。

 アメリカ、ラトビア、スウェーデン、デンマーク、フィンランド政府は自国民に対して騒乱状況が見られるイギリスへの渡航に伴う災難の可能性に対して警告を発した。その他の国々も後を追う形だ。

 ラトビアは警告を発した最初の国である;旅行者に対して健康・生命保険への加入を確実にするよう警告した。

 フィンランドは旅行者らに対してイギリスの騒乱が起きている地域への旅行は「非常に困難である」と警告した。

 ドイツはイギリスに旅行する場合には、「特別の注意」をするよう警告している。

 なんらかの問題に直面したら「すばやく退避」するよう旅行者にアドバイスして、ドイツの外務大臣は第三世界の問題地域への旅行者にするような警告をイギリスへの旅行者にしている。

 ロンドンのアメリカ大使館では、イギリスへのアメリカ人旅行者に対する特別の注意を出している。

 世界の新聞がロンドンの騒乱状態を第一面で扱ったが、ポルトガル、ベルギー、オランダ、アルゼンチンの新聞は特に顕著な扱い方をした。

 略奪行為の言い訳に成り下がったような状況ではあるが、この騒乱状態は来年イギリスで開催されるオリンピックに向けたツーリズムへの期待に対して大きなダメージとなる可能性がある。 

 ババリア・ラジオのコメンテーターの一人によれば:「 建物はオリンピックの聖火より明るく燃え、石を投げる者たちは槍投げ競技者や円盤投げ競技者を容易に打ち負かしているようでは、オリンピック精神と価値の文明化された擁護者としてロンドンを売り込むことは難しいだろう

 皮肉なねじれ現象だが、イランはイギリス政府に対して抗議する者たちの要求に耳を傾けるよう促している。

 略奪行為や放火以上の何かを本当に持っているから、というわけではなく、イランがイギリスやアメリカ、イスラエルの情報部員らによってしばしば扇動された抗議者たちに対しての処置をするたびにイギリスが繰り返し非難するので、イランとしてはそのお返しをする機会を持つ事になったわけだ。

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