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ソ連のワリャーグを改装した中国の「空母」

◆8月15日

 共産中国が空母を建造している。既に国産の空母の建造に着手しているようだが、これを三隻ないしは六隻は保有する計画のようだ。

 120年前にかつての清帝国は巨大戦艦である定遠と鎮遠を保有し日本を威嚇していた。今回中華人民共和国は空母を三隻から六隻保有し、周辺諸国を威嚇しようとしている。

 しかし彼らのこの巨大戦艦の保有が日本との戦争で勝利の鍵とはならなかったように、彼らの空母が果たしてどこまで実際の効果を生み出すものかは未知数である。

 今回の高速列車転覆脱線落下事故のように、彼らは必死で米国や日本に追いつき追い越せと躍起になっているが、あちこちでほころびが出ている。

 中国の運命は120年前と同様、巨大戦艦も巨大空母も結局はそう役に立たず、逆に大軍隊を持った人民解放軍が共産党のいうことを聞かなくなり、分裂し、また人民解放軍自体も分裂し、中国全土が群雄割拠となる時代に入っていくのでは、と思わせられる。

 その時代をもたらすのは、今の時代という特性からだ。今の時代は、人類歴史の最終章とでもいえる時代だ。世界経済・金融の崩壊と天変地異が同時に襲ってくる時代に、空母などのちゃちな人工物が何の役にも立たない時代となっていくということ。天変地異の中には、水に関したものも含まれる。旱魃と洪水である。これが中国の最大の敵ではないのか? そして中国はその最大の敵に対する備えの方を急務とすべきではないのか? 勿論隣国の水を盗む、という方法ではなく、だ。

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●三隻の空母建造で中国は超大国を目指す
http://www.worldtribune.com/worldtribune/WTARC/2011/lev1007_08_11.asp
【8月11日 Lev Navrozov – World Tribune】

 共産主義者の毛沢東が世界の共産化を目指して生み出した「中華人民共和国(PRC)」は、ヒトラーがフランスを打ち負かしたようにアメリカを打ち負かすかもしれない。
 フランスは世界で最も文化的に洗練されていて創造的な国であった。しかし、ヒトラーによる攻撃に瞬く間に屈服した。第一次世界大戦時には兵士だった男は後に、自分は最も偉大な人間というだけでなく、いままでの人間の中で最も偉大な人間だ、と語っていた。

 フランスに残っていたイギリス軍は気づいてもおらず、かつ信じがたかったナチスの奇襲攻撃に反撃できなかった。

 全体主義国家としてPRCは国家が軍営であり国民全体が兵士である。そのような社会では秘密兵器の製造や軍事的計画を秘密裏に進めることは容易である。もともとの香港のニュースでは、中国がロシアの支援で三隻の空母を建造しているというものであった(プロジェクト9935と呼ばれた)。2004年2月18日のLTDアビエーションフォーラム誌によると三隻の空母は2008年から2010年に実戦配備されるとなっていた。この記事ではこの空母のメンテナンス施設は上海、大連、それに浙江省に建設されているという。この記事の著者は、この情報がどれだけ信頼できるものかははっきりしないという:「三隻の空母・・・これで2020年には超大国になる」

 「ポルマーの展望」では、中国は六隻の空母を近未来に建造する計画があるという記事がある。

 ロイターによれば、7月27日、「中国は軍近代化プログラムの一環として二隻の空母を建造しているが、これは他のアジア諸国の懸念を呼んでいる・・・胡錦濤主席は海軍のアップグレードが中国防衛の鍵であるとした。その中でも空母は増大する軍事力の目に見える印である」と報じている。

 更に:「中国は、アメリカが国防費の削減を考慮している最中に、中国は軍事支出を猛烈に増やしている・・・」と報じた。

 この記事では以下のように報じている:「二隻の空母は上海にあるJiangnan造船所で建造されている」

 これを聞いてみよう:上海の北方にある長興島の住民によれば、中国当局は秘密裏に中国で初となる空母の建造のため1万人の労働者を雇ったという・・・労働者らは厳格に秘密を守るよう義務付けられているという。彼らは携帯電話機を使用できず、家族と連絡することを禁じられている・・・」(Manufacturing.Net-8月1日)

 共産党の機関紙である人民日報は、政治局の賀国強が5月23日に第三ドックを訪問し点検したと報じている。(第三ドックで秘密裏に空母が建造されている)

 国内初となる空母建設を実行するために、中国はウクライナからのエンジニアらの支援をうけようとしている。この者たちに中国はハイクラスの施設とサッカー場を提供することだろう。テヘラン・タイムズ紙によれば、「中国は空母を世界的大国になる象徴であると見なしている。そしてたったの二隻では終わらないだろう」

 更に:「中国軍は大規模な増強に入っている。これには新型戦略的および旧来のミサイル、空母、対衛星兵器および海上の艦船を標的とする新型弾道ミサイルが含まれる」と報じている。

 中国が軍事能力を全面的に増強していることはこの地域および世界で良く知られた事である。

 オバマ政権は、反対に、次の十年間で1兆ドルの国防費削減を目指している。

 自由世界は軍事的なアドバンテージを持っている:「新兵器が生まれているのは、才能ある人々によって殆どの新兵器が生産されているからだ」

 PRCの歴史を見てみよう。20世紀になる前、中国は外国との提携関係は無かった。20世紀になると、中国の態度は共産主義者の毛沢東のために変わった。これは完全な孤立から全面的な世界大国への飛躍だ-これは可能なことか、ありそうなことか?

 自由諸国はこの可能性をアプリオリに否定すべきではない。フランスはドイツがフランスに勝利する可能性を否定した-のだが、ナチスによってやり込められた。

 アメリカは共産中国は全体主義国家であり、人口が14億人、また軍事的機密計画を秘匿する可能性は無限大であることを心に留めておくべきである。PLAは「人民解放軍」のことだ。それは、共産中国は全世界を「解放」することになっているということだ。あらゆる国はPRCが資本主義国家その他の搾取者たちによって「抑圧される」ことを期待している。従って、全世界が「解放される」まで全てのPRCの戦争は、当然「解放戦争」である。

 中国は世界的な「解放」を担当するに充分な人口を持っている。これを達成するために共産中国は何を必要とするか? 「万国の労働者」全体については、マルクスとその生徒である毛沢東により予言されていたように、彼らはあらゆる国を「解放」するため、軍に支給するに充分な武器を必要としている。

 ドイツが全体主義的転換を開始した時、誰もそれが世界的な野望を持つ動きであると予言する者はいなかった。皮肉にもヒトラーはその「コピー」であったスターリンによって打ち負かされた。スターリンは「スーパー・ナポレオン」を破り、敗れたスーパーナポレオンは自殺した。
 世界の自由諸国の人々、政府、そして自由でありたいと願う人々は、悪の全体主義社会から迫り来る危機の警告の徴(しるし)を自らを守る為に認識することを学ぶべきである。

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