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イランのメスバ防空システム
◆9月10日
イランはイスラエル・アメリカからの攻撃に備えて、防空体制を整えつつある。9月22日から1ヶ月にわたる大規模な「防空演習」を行う予定である。
それに反し、イスラエルの演習と言えば常に「攻撃・空爆の演習」であるからしても分かるように、戦争を仕掛ける勢力がイスラエルなのである。
世界の人々はどちらが攻撃的であり、破壊的であり、反人道的であるか、ということをいい加減理解するべきであり、かつそれを実際的な声として発信し、世論を盛り上げて、戦争開始を阻止するようにしなければならない。
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●イランは攻撃に備えて防空演習を挙行
http://www.worldtribune.com/worldtribune/WTARC/2010/me_iran0868_09_07.asp
【9月7日 World Tribune】
イランは大規模な防空演習を準備している。これはイスラエルやアメリカからの攻撃にどのように対処できるかというテストとなる。
公式筋では、イラン軍は2010年9月中に防空演習を行うだろうと述べた。同筋は防空コマンドによる演習がイラン全域で行われ、そこでは新型の地対空防空ミサイルシステムがテストされるという。
「演習は最新鋭のシステムのテストが行われる」と、防空司令官のアハメド・ミカニ准将は語った。
同筋は1ヶ月にわたるこの演習はメールを中心に行われ、9月22日に開始されるという。彼らは自国産の対空砲火のテストも行われるだろうと言う。
「我々は自国内で必要なものを生産している。また長距離防空システムも既に国防省の予定に入っている」と、イランのアハメド・ヴァヒディ国防大臣は語った。
同国高官らは、イランは十分な防空能力を開発してきたので外国のシステムに依存する状況を脱することができるようになったと語った。彼らはロシア政府との間の10億ドルに上る契約が過去18ヶ月間履行されないままになっている、ロシア製のS-300長距離防空システムを例に挙げた。
「我々はこのようなシステムを近い将来生産するようになるだろう」とミカニ准将は語った。
同高官らは、イランとしては「メスバ」も含む中・長距離のシステムに集中するだろうと述べた。いくつかのプロトタイプは侵入する巡航ミサイルを捕捉・破壊することができるという。
「この防空システムの作動スピードや射程はイランの専門家らの努力によって改善された」と、老練な司令官であるレザ・タヘリ将軍は語った。「従来からのシステムと比べ、技術面では格段の進歩を遂げているのを見ることだろう」と同将軍は語った。
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イスラエルのディモナにある核施設
◆9月7日
イスラエルが盛んにイランに対する攻撃準備を進めているが、イランはイスラエルの虎の子であるディモナの核施設はイランの攻撃射程内である、と言明し、イランに対する攻撃をした場合のイランの反撃の結果を考えて、イランを軍事的攻撃をするという愚を冒さないよう、警告している。
兵器の能力においてはまだイスラエルの方が高いと思えるが、イランとイスラエルの縦深性を考えれば、イランの方が圧倒的に有利である。それにイランとイスラエルの核施設は両方とも地下にある。地下の施設を破壊する能力は未知数ではないだろうか。イスラエルはアメリカにその貫通爆弾の提供を要求しているが、アメリカは渋っている。
イスラエルはイランに最新鋭地対空防衛ミサイルであるS-300がロシアから引き渡されることを阻止しようとしているが、イランはロシアが渋っている間にベラルーシなどから少なくとも4基購入してあると言っている。またロシアはイランとの契約を履行すると言明している。
従って、イスラエルが得意とする低空飛行による敵地内への侵攻と爆撃という方法もとりづらくなっているはずだ。ようするにイスラエルは手詰まり状態に陥りつつあるということになる。
2006年の7月に始まった第2次レバノン戦争では、イスラエルが予期していなかった激しいヒズボラの反撃に出会い、何十台もの自慢のメルカバ戦車を破壊され結局戦争目的を果たせないまま、撤退している。
今回、イスラエルがイランを攻撃すれば、あるいはイランでなくとも、たとえばレバノンのヒズボラなりシリアを攻撃しても、イスラエルが勝利する、ないしは戦争目的を達成できるとは限らない情勢になっている。
結論として、イスラエルは、今までのネオコン的・武断的・攻撃的姿勢を改め、話し合いによる、つまり妥協すべき点では妥協してでも、近隣諸国との和平を達成すべきなのだ。その妥協すべき点ははっきりしている。
1.1967年の第3次中東戦争前の国境線に戻る
2.パレスチナ国家成立を認め、平和条約を締結する
3.新生パレスチナ国家に対する経済的な支援をする
4.エルサレムは国連の信託統治にする
などである。
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●イスラエルの核施設はイランの射程内
'Israel nuclear sites within Iran reach'
http://www.presstv.ir/detail/141192.html
【9月4日 PRESSTV】
イラン軍の統合参謀本部議長は、イスラエルの核施設はイランの攻撃射程内にあると語り、イランへの攻撃はないだろうと語った。
メール通信社とのインタビューで、ハッサン・フィロザバディ議長は、イランに対するいかなる侵犯行為に対して警告し、「イラン兵は、その最新鋭の兵器と効果的な戦術で敵に対し過酷な打撃を与えるであろう」と語った。
イスラエルの核施設に対するイランの攻撃能力に関して質問されると、イラン軍の最高指揮官は、「イスラエルのいかなる土地もわがイラン軍の射程内にないところは存在しない」としながら、「イスラエルの核施設を攻撃する必要性が生じるようなことがないことを願うものだ」と語った。「核戦争などはいかなる国にとっても利益にならない。我々は彼らに対して異なる方法で対応するであろう」と、フィロザバディ議長は説明した。
ネゲブ砂漠にあるイスラエルのディモナ原子炉は、300発ほどの核弾頭を格納していると広く信じられている。
イランの将軍はアメリカの同じく統合参謀本部議長であるマイク・マレン将軍に対し、「マイケル・マレンでさえ、イランと対決することはアメリカとシオニストの利益ではない、ということを知っているし理解している」と語った。
この発言はイスラエルと欧米の同盟国らがイランを、軍事的核計画を推進していると非難し、その核施設を攻撃すると繰り返し脅してきた後になされたものだ。
イランは、しかしながら、核拡散防止条約の締結国として、平和的な核計画を行うことは許可されている、と自国に対する非難を退けた。
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イスラエル兵士
◆9月5日
アメリカ軍の戦闘部隊がイラクから撤退することで、イスラエルは一方ではパレスチナ暫定政府との和平交渉に臨んでいるが、同時にイランの同盟勢力となるレバノンのヒズボラやシリアを叩くため、北方の国境地帯に軍を集結させている。
イスラエルは治安と称しているが実際は、丁度第2次レバノン戦争(2006年7月)の時のように、あるいはガザ侵攻作戦(2008年12月)のように、治安問題を口実として敵とみなしている勢力を先制攻撃している。
それを見越して、ヒズボラもシリアも軍事力を強化しそれに備えている。それにトルコが反イスラエル・親イラン・シリアとなってきているから、イスラエルは「敵」を侮ってはならない。もう一度他国領内への侵攻作戦を発動するようなことがあれば、それがイスラエルの国家としての終焉の始まりとなろう。
それはもう時代が変化してきているからであり、アメリカの覇権は今後弱体化するばかりの中、イスラエルを擁護する国は世界に一つも存在しなくなるからである。
その時、今まで隠されてきたイスラエル・ユダヤの非道が今まで以上に暴露され、非難され、結果として国際社会でイスラエルは身の置き所を失うことになるからだ。そのような国は最終的には解体されていくしかなくなるであろう。
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●イスラエルのレバノン国境での動き:来年に本格的な戦争か
http://www.almanar.com.lb/NewsSite/NewsDetails.aspx?id=152359&language=en
【8月31日 Mohamad Shmaysani】
イスラエルの日刊紙「マアリブ」は8月30日、イスラエル軍がクフィール歩兵旅団を北方のレバノン国境に展開すると報じた。
マアリブ紙は、過去20年間この旅団が活動していた西岸の治安状況が改善されたため、他の旅団が代わってはいることになるので、クフィールは北方に行くと報じている。
マアリブ紙は、この旅団の能力を生かすための、中央地区司令官のアビ・ミズラヒ将軍の戦略観に沿った動きであるとしている。将軍はこのクフィール旅団に対して、北方で予想される「本格的戦争」に参加するため、来年には西岸を離脱する、とマアリブ紙は報じている。
歩兵旅団はレバノンとシリアを想定した条件での演習を持つことになりそうだとも報じた。この演習には機甲および火砲部隊が含まれるという。
「戦闘員は来年の北方国境地帯での作戦活動に参加するだろう」とマアリブ紙は報じた。
このクフィール旅団は最初1990年代初期に創設された、西岸の機甲部隊を支援する6つの歩兵派遣部隊から構成されている。第2次インティファーダの期間中、彼らはパレスチナ人街で戦闘部隊に再編された。
2005年、この派遣部隊は統合された独立の旅団の下に入った。これは暴力的に西岸のパレスチナ人を制圧することで悪名高い旅団である。
治安関係筋とメディアの報告では、イスラエルの北方の国境地帯での変化を指摘している。それには占領中のシリアのゴランとレバノンのシェバ農場での大機甲部隊の展開が挙げられる。
クウェートのアル・ライ紙は8月30日、「イスラエルはゴラン高原とシェバ農場に展開中の既存の機甲部隊を支援するために新たな部隊を展開している。この動きはイスラエルの無人飛行機の飛行が拡大しているのと同時になされている」と報じている。
8月30日、レバノン軍は声明で、イスラエルの偵察機がレバノンの領空を8月29日(日)17時間継続して侵犯したと、発表した。
北の国境地帯におけるこのイスラエルの来年の「本格的戦争」のための旅団展開と準備の動きを示すレポートは、イラクからアメリカの戦闘部隊が撤退している中に出てきたものだ。
最近は戦争に対する展望は宜しくないのだが、イランのブシェール原子力発電所の操業開始を前にして論戦は最高潮に達している。
イランのウランによる核施設を攻撃することは、放射能災害などで湾岸やイラクに残っている5万人の軍を含むアメリカの利益に損害を与えるなど想定外の結果を引き起こす可能性があるため無謀なことになりそうだ。それでイスラエルとアメリカはイランの主要な中東での同盟勢力であるシリアとヒズボラを攻撃し、イランを弱体化、孤立化させ、イラン政府をして国際社会の意思に従わせ、その核計画を放棄させることを狙っている。
イスラエル・アメリカ関係の専門家で元在米大使のヨラム・エッチンガー氏は、イェディオト・アロノス紙で、「イラクからの撤退は、想定しがたい、不安定で暴力的で動揺が激しい地帯と政権が存在(レバノン)しているために、特別に治安が問題視される地帯へ目を転じさせることになる。アメリカ軍の撤退が更に進めば、より大きい脅威と不確実性が高まる。従ってエルサレム、テルアビブ、そして地中海沿いのイスラエルの細長い地帯を保護しているジュディア・ソマリア山岳地帯にあるゴラン高原の治安上の重要性が高まるのだ。・・・アメリカ軍の勢力が低減すれば、中東は一層動揺するようになる。またアメリカの同盟国として、信頼でき、戦闘で鍛えられている民主主義国家としてイスラエルの存在価値に対する評価は高まることになる」と語った。
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金融津波の第2波の到来が間近?
◆9月3日
今年の第2四半期までにアメリカ経済が崩壊し始めると語ったマティアス・チャン氏は、今現在生じているアメリカ経済が氏の説をほぼ裏付けている、と見ている。そして今後、その傾向はより一層顕著になり、2011年の第1四半期までに大銀行の破綻が相次ぐと見ている。
勿論、正確にその時期までにそのようになるかどうかは、常に未知数であることはそのとおりであるが、諸般のデータなどから見れば、細かい部分や時期のずれなどは多少あったとしても、傾向としてはそのような事態が生じるベクトルが強まることは間違いないであろう。
あらゆる彌縫策(びほうさく)を動員していままで、延命してきたのだが、その延命策も万策尽きようとしているわけだ。最後の延命策として、もう一度大規模量的緩和策を行う、すなわちドルの大量印刷(別に実態的にドル札を印刷するわけではない)でしのぐ方法があるかもしれないが、さすがにその時は、ドルの価値の激減から、アメリカはハイパーインフレに見舞われる危険性があるだろう。
シロアリに内部を食いつぶされた巨木がしっかり立っているように見えても、その腐った幹を支える力より大きい力を持つ風が吹けば、倒壊するように、やがて金融シロアリに食いつぶされた巨大なアメリカ経済はゆっくりと倒壊していくことになるかもしれない。
その巨木が倒壊する響きでその他の巨木群も次々と倒壊し始めることなるのかもしれない。これが「金融津波」の第2波を形成することになるだろう。第1波の10倍の規模で我々に迫ってくるはずだ。
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●通貨システムの世界的崩壊:量的緩和策が行き着く先
今から2011年第1四半期までの間に「大き過ぎて潰せない」大銀行が破綻する
【8月31日 by Matthias Chang】
私の記事の読者は、金融の津波が2007年に世界経済を襲った時、2006年12月に、世界的大銀行が破綻すると私が警告していたことを思い出しただろう。
連邦準備制度理事会議長のベン・バーナンキ議長によって進められた量的緩和策は、法廷通貨銀行システムの避けられない破綻を18ヶ月引き延ばした。
それで、2009年11月、私は読者に対して、早ければ2010年の最初の四半期、遅くとも第2四半期までに、世界経済は崩壊し始める、と自信を持って警告した。「最近の成長ペースは期待していたよりか鈍い」、とバーナンキ議長の語った言葉に示されているように、アメリカ経済がスローダウンし始めているという事態が私の警告が正しかったことを示しているだろう。議長は、展望は不確かで「経済は予期せぬ事態に対し脆弱なままである」と警告している。
確かに、バーナンキの言葉は、ワイオミングのジャクソン・ホールの年次総会に集まった中央銀行の銀行員や金融エリートたちの恐れを完全には示していない。しかし、彼らが非常に恐れているということは私が保証する。
◆何故か?
はっきり説明しよう。「予期せぬ事態」とバーナンキが言ったことは、世界的銀行の破綻のことである。これが、連邦準備制度理事会(FED)の言ったことであり、緊急の警告である。多くの有名なエコノミストたちは量的緩和策の目的と結果の診断を誤った。中央銀行の銀行家らの宣伝係りと世界的マス・メディアは、人々に量的緩和は銀行に資金を必要としている企業に貸し出しをさせることで、経済の活性化を図ることができると言って騙したのだ。低金利政策は皆に借金させるようにさせ、消費し投資するよう鼓舞する。
これはお伽話だった。
そして、エコノミストの中には、FEDの印刷機械(電子的にせよなんにせよ)をフル稼働させることでハイパーインフレーションがまもなく始まってしまうのではと恐れだす者も出てきた。
しかし何も起こらなかった。宣伝された効果は現れなかったのだ。銀行の貸し出しは行き詰まった。
◆何故か? 何が起きたのか?
簡単な言葉で一つ一つ説明することにしよう。
1.全ての世界的銀行は有毒アセットに焦点を絞っていた。あらゆるスリーAの不動産担保証券などだ。しかし実際はそれらはジャンク債権なのだ。しかし銀行のバランス・シートあるいは彼らの特定目的事業体では、数兆ドルの価値あるものとして記載されている。
2.リーマン・ブラザースとAIGの崩壊は、この醜い実体を露にした。あらゆる世界的銀行は数兆ドルの負債を抱えていた。彼らは全て、【支払不能】なのだ。イギリスのノーサーン・ロック銀行で起きたようにもしそれが明らかになると銀行が破綻することを恐れて、世界中の中央銀行は世界的銀行の抱えている負債総額を暴露することをしないという点で合意することにしたのだ。
3.バーナンキが中心になって世界的銀行を支援し、システマティックに有毒アセットを放出させる不正なたくらみがFEDによって組まれた。そうすることで銀行は部分準備制度における支払い準備率を確保できるようになり、銀行業を継続できるようになる。これが中央銀行による銀行の救済のエッセンスである。
4.この不正なたくらみはFEDによる量的緩和(QE)によって実施された・・・銀行からの有毒アセット購入である。FEDは無から通貨を生み出して、その通貨を使って銀行からジャンク債券、良くて10分の1の価値しかない有毒アセットを買い取ったのだ。今や、FEDがかつては銀行が持っていた有毒アセットを持たされている。しかしこれらの銀行は、こういった実情を公開したり認めたりすることができないのだ。これは金融茶番劇である。
5.単純な論理に従えば、量的緩和の結果、資金を手にして生気を取り戻した銀行は、資金を必要としている消費者や現金を必要としている企業に貸し出したかもしれない。しかし、資金はローンとして貸し出されなかったのだ。ではどこにその資金は向かったのか?
6.その資金はFEDに準備金として回ったのだ。FEDは数兆ドルの価値の有毒アセットを買い込んでから、銀行が持つ金(FEDの会計簿上の記載だけの話)は、「超過準備」として扱われていたのだ。これは不適切な名称だ。それは銀行が部分準備制度において現金を豊富に持っていて数兆ドルのローンを組めるという幻想を与えることになる。しかし彼らはそうしなかった。何故だろうか?
7.それは、世界的銀行は、まだ彼らのバランスシート上では、数兆ドルの有毒アセットを抱えているからだ。彼らは未だに部分準備制度法の下では支払い不能なのだ。一般人にこのことを知らせてはならないのである。さもないと、世界的銀行の大規模な破綻の引き金を引くことになるだろう。
8.バーナンキ、財務省、世界の中央銀行は皆祈りつつ与えられた時間(彼らの予測として12ヶ月から18ヶ月)内で、住宅市場が回復しアセットプライスが危機の前のレベルに戻ることを願っている。
説明しよう。一軒の住宅が例えば50万ドルで売却されたとしよう。借り手は45万ドルあるいはそれ以上のローンを手にする。住宅は現在20万ドルかそれ以下となっている。これを数百万の住宅として勘定して、2000年から2008年にかけて売却されたとすれば、ブラックホールの規模がどれほどか理解できるだろう。どんな銀行であってもこの巨大な問題を乗り越えることはできない。そしてFEDや世界の中央銀行がそのような有毒廃棄物を量的緩和を通して、自らの手を見せないで、あるいは自分達の銀行が支払い可能であるという嘘がばれないようにしたまま買い込み続けることはできない。
これは私の予想だが、彼らは少なくとも20兆ドルほどの量的緩和が必要である。FEDと中央銀行は敢えて、国家的な債権者や投資家あるいは預金者の疑惑やパニックを惹き起こさずに「それほどの額の資金を無から作り出す」かもしれない。全ての銀行は破綻していると正式に宣言することと同然なのだ。
9.しかし、QEⅡという量的緩和の大勝負をもう一度やってみるという以外の、短期あるいは中期での他の解決法はない。上記の警告通りにことがなされるとして、このQEⅡは、最初のQEⅠ以上のものではありえない。そうしないとパンドラの箱をひっくり返すことになるからだ。
10.しかし以下の点も理解されている点だ。FEDは、部分準備銀行システムの下でQEⅡを行うであろう。もしも、FEDが追加の有毒廃棄物を買い込まなければ、世界的な銀行(膨大な差し押さえに直面している)は支払い準備金が足りなくなって破綻することになるだろう。
11.FEDはその危機の真っ只中で、金利はいわゆる「超過準備金」に対して支払われると発表したことを思い出すだろう。そうすることでこれらの銀行は利息を得ることができたのだ。だから、我々が見ているのは、右から左のポケットにコンピューターのマウスのクリック一つで移動する資金のメリーゴーランドなのだ。FEDは資金を作り出す、それを有毒アセットの購入に使用する。同じ金が今度は利息を獲得するためFEDに大銀行から戻ってくる。この量的緩和というフィクションによって、銀行は資金で蘇り利息を獲得することができるようになる。だからこういった銀行が記録的な利益を出したと言う話は驚くべきことではないのだ。
12.世界的な銀行は損失を出さずにいくらかの有毒廃棄物を処理することができた。またその有毒廃棄物を処理した金で利息を獲得することができるようになった。またいくらかの金はこれらの銀行によって、利息のもらえるアメリカ国債購入資金に充てられた。国債購入資金は今度は財務省に自らの負債の支払いの資金になった。これが世紀の救済ペテン作戦なのだ。
これで皆さんはこの詐欺行為を理解されたであろう。今後はFEDがどうやって次の量的緩和策をうまくやりぬけるか、だ。QEⅡだ。
明らかにFEDと他の中央銀行は、アセットプライスが回復して危機前の元の価値を取り戻すことを願っている。それは夢物語なのだ。QEⅠが銀行を救うことに失敗したようにQEⅡは失敗するだろう。
この患者は、集中治療を受けているし、どの点から見ても脳死状態なのだ、ただし心臓はまだ血液を弱弱しく送り出してはいる。「大き過ぎて破綻させられない」銀行は、救うことはできないし清算されねばならない。それは痛みを伴うが、回復するためには必要なことだ。これは当然である。
◆警告
2011年のいつか、天井を打ったならば、大規模な銀行の破綻が起きるだろう。私はFEDと他の中央銀行はそのような破綻を先回りして、次のような手を打つだろうと予想する。
1.銀行からの現金引き出しに、例えば一日に1000ドルまでとかの上限を設ける。
2.ある処理での例えば1万ドルまでといった現金の取り扱いでの制限をする。
3.金属(金と銀)への投資の処理は制限される。
4.最悪のケースのシナリオ? 第2次世界大戦時にあったような金(ゴールド)の没収。
5.金融統制を実施する
6.日常の現金処理をデビットカードかクレジットカードの処理にさせる法案を作る。
7.上記に対する違反行為を犯罪行為とする法案を作る。
◆解決法
銀行残高を上記の案件に対応できるだけの十分な内容にしておくこと。
自分のアセットをドル・アセットから変えて多様化させる。上記の案件が少しでも成立しそうな場所では外貨を十分に持つこと。
◆結論
これから第2次の金融津波がやって来る。それは世界がかつて経験したことのないようなものとなろう。そして世界的銀行は破綻する!
準備を怠らないように。
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ロシアのプーチン首相
◆9月1日
ロシア政府がシリア軍に対して高性能巡航ミサイルを販売することをイスラエルは阻止しようとしたようだが、ロシア政府は冷たく拒否している。
このようにイスラエルを取り巻く環境はますます厳しいものに変化しつつあることがわかる。今までの圧倒的なイスラエルの軍事的優位というものが崩れだしてきている。そこに持ってきてオバマ政権によるイラクからの戦闘部隊の撤退、トルコのイスラエルからの離反、イランの核計画の継続とその軍事力の向上などが目立ってきている。
更に今年から顕著になるであろう、世界経済とりわけアメリカ経済の落ち込みがイスラエルに対するアメリカの支援にかげりを醸成することで、イスラエルの先行きに暗雲が立ち込めていることは、誰でも理解できることだ。
従って、イスラエルはもう今までのような傍若無人的・武断的・ネオコン的・タルムード的傲慢性にみちた政策の方向転換ということを真剣に考慮し始める時がきたことを悟るべきであろう。
9月2日からのパレスチナ暫定政府との和平協議は、今までのようなおざなりなものであってはならない。イスラエルの未来が掛かっている重要な機会と捉えるべきである。
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●イスラエルの反対にも拘らず、ロシアはシリアに武器販売
http://www.haaretz.com/print-edition/news/despite-israeli-protests-russia-won-t-halt-arms-sale-to-syria-1.310943
【8月30日 Barak Ravid ・Haaretz】
イスラエルの反対にも拘らず、ロシアは高性能ミサイルのシリアへの販売をキャンセルしない、と8月29日(日)ロシア政府は発表した。
ハアレツ紙は8月27日(金)、ネタニヤフ首相はロシアのプーチン首相に対し、長距離地対海巡航ミサイルをシリア軍に販売することをキャンセルするよう要請したと報じた。またハアレツ紙によると、メドヴェージェフ大統領のセルゲイ・プリホドゥコ主席補佐官はノーボスティ通信に対して、ロシア政府は外国との合意事項は完全に履行するだろう、と語ったと伝えた。
「最近、イスラエルのいくつかのメディアは、ロシアのシリアに対する義務の履行に関して、その立場を捻じ曲げた情報を撒き散らしている。そこには、軍事的・技術的分野での協力事項も含まれている」とプリホドゥコ氏は語った。「自分は、ロシア連邦政府はロシアとシリア間に締結された全ての合意を尊重するということを強調しておきたい」と氏は語った。
この問題となっている合意は、P-800ヤホント・ミサイルに関するものだ。高性能精密兵器で、300kmの射程を持ち、200kgの弾頭を搭載できるものだ。
イスラエルの海軍艦船を標的とするシリアの軍事力を著しく向上させるこのミサイルにイスラエルは懸念を表明している。シリアが現在保有している中国製のC-802ミサイルはその精密性能で劣るもので、射程もわずか102km、弾頭は150kgまで搭載できる。
イスラエル政府は更に高性能兵器がシリアとイランが支援しているレバノンの武装組織ヒズボラに渡ることを恐れている。そうなった場合には、イスラエルの軍港と地中海にあるイスラエル艦船が危険にさらされることになるだろう。
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